やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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みなさんお久しぶりでございます。大変お待たせしてしまいまして申し訳ない。えっ、待ってない?知ってる
インターンシップも終わり、宿題もページ数がそこまでないワークみたいなものと休み明けにテストがあるもの以外終わりこれから書いていけそうです。危険物取扱者の試験に落ちたことを胸に抱えながらこれからも頑張っていきます
じゃあどうぞ


奉仕部入部
奉仕部1


『高校生活を振り返って                 比企谷八幡

 

  特に振り返ることがありません。』

 

俺は今、平塚先生に呼び出されて職員室に来ていた。

 

平塚 「比企谷。なんだこの作文は。」

 

そう言って平塚先生は俺が提出した作文用紙を見せる。

 

八幡 「なにって先生が出した作文の課題ですよ」

平塚 「そういうことではない。内容のことを言ってるのだ!」

八幡 「特に書くことがなかったので正直に書いただけです」

 

先生が溜息を吐く。

 

平塚 「はぁ。君は友達はいるか?」

八幡 「ええ。それなりにいますよ。」

 

ただし。学校ではなくボーダーで、だ。

 

平塚 「平然と嘘をつくな!君みたいな目の腐ったやつに友達がいるわけないだろ!」

八幡 「先生は俺の交友関係知ってるんですか?まさかストーカーですか?」

平塚 「そんなわけないだろ!学校での様子を見てればわかる。まあいい。なら彼女はいるか?」

八幡 「いませんよ」

 

俺がそう言うと先生が明るくなる。

 

平塚 「そうかそうか!私もそう思っていたよ!うんうん!」

 

まるで自分と同じ仲間を見つけたような口調だ。

 

八幡 「いやいや仲間を見つけたみたいな感じで言われても…。考えてみてくださいよ。高校生の俺とアラ――

 

先生の拳が飛んできた。楓子さんに生身の鍛錬の大切さを教わってから楓子さんや、玉狛のレイジさんにトレーニングメニューを組んでもらってから生身の鍛錬もしているのでこのくらいのスピードなら余裕で受け止められる。

 

平塚 「なっ!」

 

先生が驚いている。そろそろ帰りたくなってきたので話のまとめようとする。

 

八幡 「とりあえず罰として作文は書き直します。それでいいですよね」

平塚 「いや君には作文の書き直しのほかに奉仕活動を命じる。ついてきたまえ」

 

そう言って平塚先生は席を立ち職員室から出て行き、俺もそれについていく。歩いている方向からして特別棟の方に向かっているようだ。そこで俺のスマホが鳴る。

 

八幡 「電話きたんでちょっと待っててもらっていいっすか」

 

俺は先生の返事を待たずに廊下の端へ行き電話に出る。

 

八幡 「もしもし諏訪さんどうしたんですか」

諏訪 『おう比企谷。今日の夜空いてるか?空いてたら俺の隊の防衛任務を手伝ってほしいんだが』

八幡 「夜は空いてるので大丈夫ですけど誰か休みなんすか?」

諏訪 『日佐人が風邪ひいたんだよ。じゃあ頼んだぜ!』

八幡 「了解です。それでは」

 

俺は電話を切り平塚先生の元へ戻る。

 

八幡 「待たせてしまってすいません。あと用事ができたんで奉仕活動を早くしたいんですけど」

平塚 「もうすぐ着くからそう焦るな」

 

そうしてしばらく歩き空き教室の前で立ち止まるとノックもせずにその扉を開けた。

 

平塚 「邪魔するぞ雪ノ下」

 

扉を開けて先には一人の少女がいた。俺はこの少女を知っている。話したことがあるわけではないが知っている。彼女は雪ノ下雪乃。俺の師匠である陽乃さんの妹だ。俺は陽乃さんから彼女のことを聞いていた。曰く、なんでも自分の思い通りにならないと気が済まない傲慢な女とか。陽乃さんが言っていたことを思い出していると

 

雪ノ下 「それで先生そこのヌボーっとした人は?」

平塚 「彼は比企谷、入部希望者だ。」

八幡 「は!?入部ってなんすか。俺は放課後は忙しいので部活なんて入っている時間はありませんよ」

平塚 「君にはあの作文を書いた罰としてここ、奉仕部で部活動をしてもらう。異論反論抗議口答えは認めん。雪ノ下、私からの依頼こいつの曲がった性根の矯正だ。頼んだぞ。」

雪ノ下 「お断りします。その男の下卑た目を見ていると身の危険を感じます。」

 

こいつ頭大丈夫なのか。初めて会ったのにすぐに罵倒するとか頭がおかしいとしか言いようがない。

 

八幡 「誰がお前なんかをそんな目で見るかよ。それより先生さっきから俺のことばかり言ってますが俺より雪ノ下の方が問題じゃないですか。」

雪ノ下 「なんですって!この私のどこに問題があるっていうのかしら」

八幡 「普通の人は初対面の人間にまず罵倒なんかしねーんだよ。常識がないのか?」

 

俺がそう言うと雪ノ下は俺をにらんでくる。二宮さんのにらみに比べたら全然怖くない。

 

雪ノ下 「確かにこれはもう矯正が必要なレベルですね。平塚先生あなたの依頼承りました。私がこの男を更生させます。」

平塚 「受けてくれるか雪ノ下。では任せたぞ。」

八幡 「じゃあがんばれよ。俺は帰るんで。」

 

扉に向かって歩き始めるが平塚先生が俺の前に立ちふさがる。

 

平塚 「どこに行こうとしてるんだ比企谷。お前にはここでの部活動を命令したはずだが。」

八幡 「さっきも言った通り放課後は忙しいんです。それなのにこんな部活動に割く時間はありません。」

平塚 「そんなに言うなら放課後に何があると言うのだ。言ってみろ」

 

そう来たか。ボーダーをことは知られたくないしどう答えるか…。やっぱり濁すしかないか

 

八幡 「バイトです。」

雪ノ下 「嘘をつくのはやめさない。あなたみたいな人を雇ってくれるところがあるわけないじゃない」

 

このくそ女が!そろそろ俺も切れるぞ。俺は今までボーダーで培ってきたさっきを全開に出そうとしたら、タイミングよくまた俺のスマホが鳴った。今度は許可を取らずに教室の隅に行き電話に出る。

 

??? 『もしもし比企谷君』

八幡 「何か用か那須?」

那須 『今日これから予定がないようならまた指導つけてほしいんだけど』

 

那須は弟子ではないがたまにバイパーの指導や那須隊の連携の確認の手伝いをしているためよく那須から連絡が来る。

 

八幡 「悪いが今日は諏訪隊の防衛任務のヘルプが入っているか無理だ。明日のうちの隊の防衛任務の前なら時間空いてるがそれでもいいか?」

那須 『うん大丈夫だよ!じゃあ明日お願いね。じゃあまた明日』

八幡 「ちょっと待ってくれ。お前今学校にいるか?いるようなら特別棟の空き教室まで来てほしいんだが」

那須 『わかったけどなんで?』

八幡 「事情はあとで話す。ついたらその中に俺がいるから入ってきて俺に話を合わせてくれ。」

那須 『うん。今から向かうね』

八幡 「頼んだ。」

 

電話が切れた。これでやっとここから出る準備が整った。あとは那須が来るのを待つだけだ。

 

雪ノ下 「あらわざわざそんな演技までして友達がいるアピールしなくてもいいのよ。あなたに友達がいないことなんてもうわかっていることなのだから」

八幡 「そういうお前は友達いるのかよ。さっきから人のこと罵倒しまくって友達いるように見えないんだが」

雪ノ下 「…まずどこからどこまでが友達が定義してもらっていいかしら」

八幡 「もういいわ。そんな友達がいないやつのテンプレ台詞はく奴なんて初めて見たわ。お前人に好かれそうなのに友達いないとかどういうことだよ」

雪ノ下 「貴方にはわからないわよ。私は昔から可愛かったわ。

八幡 「はいはいナルシスト乙」

平塚 「ちゃかさないで聞け。雪ノ下続きを」

雪ノ下 「そのせいで私にたくさんの人が近づいてきたわ。けれどもその中に女子はいなかった。私は小学校のころ60回上履きを隠されたわ。そのうち50回は女子の手によるものだったわ。この世界は優秀な人間ほど生きづらくなっているの。だから私は変えるのよ。人ごとこの世界を。」

八幡 「プっ!」

雪ノ下 「なに笑っているのかしら」

 

俺は不覚にも笑ってしまった。だってそうだろう

 

八幡 「まさか高校生にもなって世界を変えるとかそんな現実も見えていないことを言うやつがいるとは思わなくて」

雪ノ下 「なんですって!」

八幡 「じゃあ聞くぞ。お前は今まで自分の周りで何かを変えられたのかよ。」

 

雪ノ下は何も言わずに俺をにらむ

 

八幡 「ほらな。自分の周りも変えられないやつに世界を変えることはできないんだよ。実績がなければ何を言ってもただの妄想だ。夢を見るより現実を見ろよ。」

 

俺は心の中で論破ポーズをとっているとちょうど教室の扉がノックされるのだった。

 




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