やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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就職決まりました!
次回…は中間テストあるから遅くなるけど(なぜか今さらとある教科で満点を取ろうとしている)次回以降は早くなる!きっと、たぶん、おそらく

自由だーーーーー!


原作突入6

コミュニティセンターの講堂の壁にもたれかかり、演劇の練習を見る。頼んだ翌日ということもあり、まだ小学校の低学年の子供たちの動きはばらばらだ。

一昨日の会議の翌日に謡たちを通じて、低学年の子供たちに演劇のオファーを出し、今日から練習が始まっている。

しばらくそれを見ていたが、扉から本牧が入ってきたので、そちらの方に意識を向ける。すると本牧は俺に用事があったのか、こちらの方に向かってきた。

 

「比企谷、ちょっと来てくれないか」

 

講堂から出て本牧は会議室の方に向かう。そしてたどり着いた先には、会議室の端の方で頭を抱えている書記ちゃんがいた。

 

「二人で物語の終わりを考えていたんだけど、いいのが思いつかなくてさ。比企谷も協力してくれないか」

「まあいいぞ」

「ありがとう。それで比企谷はどこまでストーリー知ってる?」

「今小学生が練習してることまでだな。さっき謡に見せてもらった」

「オーケー。藤沢さん今できてるとこ見せてもらえる?」

 

書記ちゃんから渡された紙を黙読する。ストーリーは『賢者の贈り物』でちょこちょこアレンジを加えていくらしい。まだ決まってない終わりのところには、いくつかの案が書かれている。そこまで黙読し、少し考える。

 

「ペン、貸してくれ。あと、空いてるとこに書いていいか?」

「はいどうぞ」

 

ペンを受け取り、空いているところに書き込みを入れていく。

 

「とりあえず読んでみて、何個か考えたものを書いてみた」

 

それから書いた案について説明を始める

 

「……と、こんなところだ。どうだ?」

 

今回の相手は老人が多いから老人が好きそうなものをいくつか考えてみたがどうだろうか。

本牧と書記ちゃんは目を合わせるとうなずく

 

「ありがとう比企谷。三つ目の案で行きたいと思う。もう少し細部を詰めたいから手伝ってくれるか?」

「ああ」

 

それから三人で演劇の内容を詰めることとなった。

 

***

 

演劇の内容を最後まで決めた頃には外は真っ暗になっており、小学生たちは外が暗くなり始めた時にすでに帰らせていた。いつもなら謡とルミルミも俺と同じ時間まで残り、家に送るなり、本部まで一緒に行くなりしていたが、今日は二人は本部に行くが俺は特に本部に用事がなかったため、別々に帰っている。さらに小町も今日は本部にいるため、今日の晩飯は自分で何とかしてくれとのことなので適当にラーメン屋を探して歩く、歩く、歩く。さらにペースを上げて歩く、歩く、歩く。背後から迫る死神から逃げるように歩く、歩く、歩k

 

「比企谷いい加減止まれって」

 

チッ、捕まってしまったようだ。

 

「さっきから何なんですか迅さん。ついにセクハラ大魔迅(注.誤字にあらず)からストーカーにジョブチェンジしたんですか?よかったですね!これでムショまであと一歩ですよ!」

「何、比企谷はそんなに俺を刑務所に入れたいの?そんなことより話がある。晩飯まだだろ?ラーメンおごるよ」

「すいません。俺、男は守備範囲じゃないんで」

「小町ちゃんのことだ」

「行きます。」

 

即答だった。

 

***

 

迅さんに連れてこられたのは、たぶん迅さんのなじみのラーメン屋だ。

 

「おやっさん、ラーメン二つ」

「あ、一つは大盛りで。あと餃子もお願いします」

「はいよ!」

 

こちらを見てくる迅さんを無視しつつ、空いてるところに座る。

 

「それで迅さん、小町のことで話って何ですか」

「怒らずに冷静に聞いてくれよ」

 

そこで一呼吸置いた迅さんは静かにこう切りだした

 

「……小町ちゃんが死ぬ未来が見えた」

「……は?どういうことですか!迅さん!!」

「順を追って話すから落ち着け。ほら水飲め」

 

迅さんに手渡された水を一口飲む。確かに頭に血が上りすぎてる。迅さんのことだ。きっとそれを回避する未来も見えてる。

 

「すいません落ち着きました。それでどういうことなんですか」

「これはまだ上層部にしか伝えてないことなんだが近々大規模侵攻が起こる。」

「…その時に小町が死ぬ未来が見えたってことなんですか?」

「ああ」

「もちろんそれを回避する未来も見えてるんですよね?」

「ああ。だから今日話をしに来たんだ。…ところで遠征部隊がもう帰ってきたことは知ってるか?」

「知ってます。めぐりさんが国近先輩にゲーム勝負をしに行きましたから」

 

迅さんが少し引いた顔を見せる。いやほんとに。遠征から帰ってきたばかりなのにすぐゲームとか。

 

「それでその遠征部隊が帰ってきたことと今までの話となんか関係があるんですか?」

「ああ。その遠征部隊なんだが、玉狛を、というか玉狛支部にいるやつを襲撃しようとしている」

「な!?……もしかしてネイバー、それもブラックトリガーですか?」

 

ボーダー隊員が一般人を襲撃しようとするはずもないし、遠征部隊まで引っ張ってくるとすればそれしか選択肢がない。

 

「そう、正解。ついでに言うなら遠征部隊+三輪隊だな。で、比企谷には俺と協力してその遠征部隊と三輪隊を撤退させてほしいんだ」

「撃退ではなく、撤退ですか。そこに何か意味が?」

「撃退はプランBだな。なるべく本部との摩擦は小さくしたい。」

「話は分かりました。協力します。けど、これが小町が死ぬ未来を回避するための手段なんですよね?」

「そうだ。ここであいつを守れるかで未来が変わる。さすがのあいつもボーダーの精鋭部隊が相手だと負けるかもしれないからな」

 

遠征部隊はブラックトリガーにも対抗できるチームが選ばれる。俺たちが守るやつのブラックトリガーがよほどのバケモノみたいなトリガーじゃない限り負けるだろう。

 

「あ、そういえば一つ聞きたいことがあるんだが比企谷は金髪の女の子と亜麻色の髪の男の子を知ってるか?俺が見た未来で俺と比企谷と一緒に戦っている未来があった」

 

思い浮かぶのはフランとファルの二人。もしかして…

 

≪お前ら一緒に戦おうとか思ってないよな?≫

≪≪……≫≫

≪なんか言えよ!≫

 

なぜか二人とも一緒に戦おうとしているようで……急に黙った俺を迅さんが訝しげに見てくる。

 

「えーと一応心当たりがあります」

 

俺がそう言うと呆れたような表情に。

 

「なんか比企谷も大変そうだな。……とりあえずラーメン来たし、この話はここまでにしよう」

「そうですね…あ、最後に質問が」

「ん?なに?」

「その襲撃っていつあるんですか?」

「これからすぐ」

 

持っていたコップを落としそうになった

 

***

 

「こんばんわー!初めまして迅さん!メタトロンの中の人一号ことサフラン・ツーベルクです!フランって呼んでください!よろしくー!」

「メタトロンの中の人二号ことファルコン、ただのファルコンです。ファルと呼んでください」

「おうよろしくな」

 

ラーメン屋を出て、待機場所に着いたとたんフランとファルはメタトロンの中から飛び出してきた。それから軽く事情を説明(心意のことはぼかしてほぼ全部。)してからいま自己紹介が終わった。

そこで少し気になったことを聞いてみる

「フラン何でお前そんなにテンションが高いんだよ」

「だって久しぶりに戦闘ができるんだよ!?相手も強いって聞くしテンションが上がらないわけないじゃん!」

「うわー戦闘狂の発言だ。ってか、なに戦う気になってんだよ。お前たちに戦わせる気なんてないぞ」

「はっはー!いくらハチ君でも私のはやる気持ちを抑えることはできないぜー!」

「何こいつめんどくせえ」

 

視線でファルに助けを求めるも静かに首を横に振られる。

 

「ごめんハチ。フランがこうなったら僕じゃ止めることなんてできないよ。それに…」

 

それに…?

 

「僕も戦いたいしね」

「お前もかよ!」

 

大声で突っ込んだ俺は悪くないと思うんだ。あと、迅さんには同情したような目で見られてました……悲しくなんてないやい!

 

***

 

メタトロンの能力を応用してファルが擬似カメレオン状態(なんかレーザーで光を屈折させて見えなくさせてるらしい。詳しいことは八幡文系だからわかんない!)で迅さんと襲撃部隊の会話を見守る。(ちなみに俺たち三人は全員がメタトロンの能力を使える)自己紹介が終わってから「かっこいい登場がしたい!」というフランのわがままから何もないところから現れるということが決まってからこの透明な状態になって少し、なんだかこの透明な状態が気に入ってきていた。(ファルがやっているのはこういうのはファルが一番得意だからだ)

 

『ハチ君あの中で一番強いのって誰?』

『それは太刀川さん、先頭のひげの人だな。ソロランキング二位だし』

『へぇー!じゃああの人と戦いたい!』

『それはたぶん無理だな。太刀川さんはたぶん迅さんと戦うから』

『じゃあ僕たちと戦いそうな人って誰なの?』

『うーん…』

 

太刀川さんは迅さんの方に行くだろうし、風間隊も迅さんの方に行きそうだから

 

『…でかい方の目つきの悪いやつとカチューシャ、ひげじゃない方の黒のロングコート、あとはスナイパーとか、もしかしたらめんどくさいトラッパーの人もいるかもしれん』

 

さっき当真さんが冬島さんはいないって言ってたがその発言自体がブラフって可能性も捨てきれないからな。一応警戒はしておいた方がいいだろう。

 

『それぞれの戦い方とかトリガーの特徴とかは?』

『スナイパー、トラッパーは省略するぞ。目つきの悪いやつは「レッドバレット」という重くなる弾を使う。これは射程とかが短い代わりにシールドに干渉しない。カチューシャは穂先の変形する槍を使う。ギリギリで受けすぎると、斬れてることがあるのと、飛ぶ斬撃も使えるから注意な。黒のロングコートの方は前の二人と違って完全な中距離型だ。注意するのは合成弾。こんなところだ。他の人が来たらまた説明する』

『うんおーけー!あ~早く戦いたいな~』

『もうすg、いや行くぞ』

 

メタトロンの能力を解除させ姿を現す。突然現れた俺たちに襲撃部隊は驚いた表情を浮かべたがすぐに真剣な顔になる。

 

「おい比企谷。隣にいるやつらは誰だ」

「まあ俺のちょっとした知り合いですよ。そんなわけで俺たちは迅さんに加勢するんでどうぞよろしく」

「比企谷たちがいればはっきり言って俺たちが勝つよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。俺だって別に本部とけんかしたいわけじゃない。ここは引いてくれると嬉しいな」

「何言ってるの迅さん!それじゃ私が戦えn

「お前こそ何言ってんだバカ!皆さんすいませんうちのバカが。このバカは俺たちがなんとかしますのでどうぞお話続けちゃってください」

「…迅が何と言おうと俺たちは任務を遂行する。」

 

襲撃部隊は戦闘態勢に入る。俺たちもそれぞれ武器を抜く

 

「それに迅、お前の予知を覆したくなった」

 

その言葉が合図となり戦闘が始まった。

 




三人ともメタトロンの能力を使うことはできます。
ただフランとファルの実体化にトリオンを使うので残りは半分ほど。
そこで、三人が一緒に使うことになればさらに三分の一ずつ。
なので八幡は二人が実体化しているときは通常トリガーを使います。
フランとファルもメタトロンのトリオンを使っているので基本的に二人も生きていた時に使っていたトリガーを使っています。
なお、実体化するときには戦闘用と非戦闘用から選べる。途中変更も可。戦闘用の時は生前のトリガーも一緒に実体化される。

こんなところかな?
急に思いついて加えたからいろいろ甘い。質問あればどーぞ

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