やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている 作:サラリーマン
すいません。いろんなゲームのイベント回ったり、文化祭の準備でいろいろあって遅れました
次回こそは!
*今回、完成してからすぐに出したんで誤字あったら報告オナシャス!*
玉狛襲撃部隊との戦闘が始まる。
まずは俺が武器を構えこちらに向かってくる風間隊にバイパーを放つ。風間さんと菊地原はシールドで防ぎ足を止めたが歌川は躱して迅さんに斬りかかる。迅さんは弧月で歌川のスコーピオンを受け、カウンターで上段から斬り下ろす。歌川はスコーピオンで止めようとしたがスコーピオンの低い耐久力では受けきることができずに斬られ少しトリオンが漏れだし、後ろに下がる。それと同時に今度は太刀川さんが迅さんに斬りかかる。迅さんは歌川の時と同じように弧月で受け止めようとしたが、今度はそれをすることなく歌川と同じように一歩下がる。そして空いたスペースには、フランが入り込み、太刀川さんの剣を手に持つ黄金色の剣で受け流し、体制の崩れた太刀川さんに追撃を加える。
「…ぐっ!」
太刀川さんは無理な体勢でガードしたが、続くフランの体術を織り交ぜた攻撃を受けきることができずに、太刀川さんは身体のいたるところからトリオンを漏れ出させる。
「フランちゃん」
迅さんがフランに声をかけ、フランがこっちに戻ってくる。俺もファルもけん制していた手を止める。
「どお、太刀川さん。今戦ってたフランちゃんははっきり言って太刀川さん以上の腕を持ってるし、ファル君もフランちゃんと同等くらい強い。改めて言うけどここで退いてくれないかな」
『まあ退かないでしょうね。それで迅さん向こうの次の行動ってやっぱ分断ですかね』
『そうだな。何人かそっちで担当してもらうだけで楽になるしよろしく頼む』
『オーケーです』
「比企谷が連れてきた二人がどれだけ強かろうとも俺たちは任務を遂行するだけだ」
そう言いつつ太刀川さんは鞘に収めていた弧月に手をかける。そして旋空を放つ。
「コール メタリック エレメント」
ことができなかった。抜こうとした弧月の柄の先に金属の円盤みたいなものが見える。あれがあったせいで弧月が抜けなかったみたいだ。
「コール アクウィアス エレメント、サンダー エレメント」
さっきと同じような呪文?を唱えた途端、俺たちと太刀川さんたちの間に水の塊が出現し、そこに電気みたいなものが流れて水が消滅する。
「ハチ君迅さん退くよ。ファル君!」
「コール サーマル エレメント」
サーマル?熱?考えてるうちに強引にフランに引っ張られその場を離脱させられる。太刀川さんたちの方では何かに気付いたような風間隊の三人と三輪がすぐにその場を離れる。その場に残る太刀川さん、出水、米屋の三人と今度はファルの呪文で出てきた炎のやり。その炎のやりはさっきまで水の塊があった場所まで進むと、爆発が起こった
「…なにあれ」
「水を電気で分解して発生した水素に火をつけてどーん!だよ」
「…いやそっちじゃなくてあの水とか作ったやつ」
「あれは神聖術って言って僕たちの国ではみんな使えるよ。まあ得意不得意はあるけどね」
「…ファル君たちの国ってすごいんだな」
迅さんがしみじみとつぶやく。ほんとそれな。神聖術に心意、七本の神器とまで言われるほどのブラックトリガー。改めて思ったけどやばい
「さてそろそろ俺たちも別れましょうか。俺たちは向こうの公園辺りで戦います」
「わかった。まだ作戦はAのままだぞ」
「わかってます。気を付けてください」
「そっちもな」
迅さんと別れて公園に行く。目的は何人か引き付けることなので公園の中央。見つかりやすいところで待機する。………
「いや、そこブランコで遊ぶなよ」
「だってなかなか来ないんだもん」『そこの木の後ろにいるね』
「確かに。そろそろ来てもいいはずなのにね。もしかしてこっちに来てないとか?」『姿は見えないし、透明にでもなってるのかな』
「後ろから挟撃されるリスクを考えたらそれはないんじゃないか?」『なんでそんなことわかんだよ』
てかこれつらい。口で別なこと言いつつ、頭の中で別なこと考えるのまじつらい。
「けどこれだけ来ないとね~」『知覚を極限まで拡大し、相手の動きなどはもちろん、音や空気、ありとあらゆるその場の情報を俯瞰的に把握する。識の境地って言うんだけどそれを使ってるんだ。で、せっかく囮になって一人でのこのこ出てきたのに来ないし、待ってないでこっちから行く?』
「もう少し待ってみて来なかったら迅さんの方に行こうぜ」『そうだな。透明になってるとしたら風間隊だ。警戒するところは、厳しい訓練で得た連携力と菊地原っていう毒キノコが強化聴覚のサイドエフェクトを持ってて、それを全員が共有できるところだな』
『はーい!じゃあ一発大きいのかますからあとは臨機応変に行こう!』
『なにその雑な作戦』
『じゃあ行くよ。金木犀の剣!リリースリコレクション!!」
フランの持っている剣――金木犀の剣の刀身が無数の花弁になる。…いやどこの六番隊隊長の千本桜だよ!フランの千本桜(仮)はさっき二人が言っていた木の陰を中心にその周辺まで飛んでいく。さて、風間隊は…
ガキガキッとフランの放った花弁が撃ち落されていく。風間隊の三人がカメレオンを解除し、スコーピオンを手に持ち姿を現す。
「そこの二人を連れて引け比企谷。俺たちは城戸司令の勅命で動いてる。」
「残念ですがそれはできません。こっちにも事情というものがあるんで。風間さん」
「これ以上邪魔するようならお前のトリガーは没収され、そこの二人は討伐対象になるぞ」
「『模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる』俺のトリガーが没収なら風間さんたちのトリガーも没収ですよね。それならいいらしいですよ。それにこの二人ならなら大丈夫ですよ。この二人が負ける姿なんて全く想像できませんから」
「さっすがー!ハチ分かってる!そうそう私たちは誰にも負けないよ。誰にも、ね!」
落ちたはずの花弁が宙を舞う。
「撃ち落しただけで止まると思った?残念!そんなんじゃ止まらないよ」
フランは花弁でドームみたいなものを作り風間隊の三人を閉じ込める。たまに一部分だけドームが厚くなってるところを見ると、きっと出ようと風間隊の三人が抵抗しようとしてるのだと分かる。
「じゃあ後はよろしく。ファル君」
「うん。青薔薇の剣!リリースリコレクション!!」
ファルが持っている青色の剣――青薔薇の剣を地面に突き刺すとそこから地面が凍っていき、氷がドームまで伸びていく。そしてドームが開いた時、風間隊の三人の氷像が完成していた。
「これって中生きてるの?」
「生きてるよ。ただまったく身体は動かせないけどね」
「さて後は迅さんたちの方だな」
迅さんたちが戦闘している方を向くと、ちょうど一条の光の柱が上がる。
「っとプランBだな。えーっとあのまま砕けばいいのか?」
風間さんたちの氷像を見ながら尋ねる
「いやそんなことしなくても大丈夫。咲け!青薔薇!!」
ファルの突き刺した剣から出た茨が凍った地面をたどり、風間さんたち三人に巻き付いていく。その巻き付いた茨は風間さんたちの体に何輪もの青い薔薇の花を咲かせる。そして風間さんたちはベイルアウトした。
ファルは地面に突き刺していた剣を抜くと、風間さんたちを凍らせていた場所まで行き、地面に落ちた薔薇の花を拾い上げていた。それをしばらく回して観察したかと思うとファルはその薔薇の花を一口口に含んでいた。
「うまい!フランもハチも食べてみなよ!」
「ファル君が絶賛するなんて久しぶりだね。なら久しぶりに食べよっと…ん!おいしい!」
ファルに薔薇を手渡され、ファルの評価を聞いたフランがためらいもなく口に入れる。
「ほらハチも食べてみなよ。おいしいから」
「いや俺いいから」
「まあそんな遠慮せずに」
「ほんといいから」
「あーもう!じれったいなー!」
フランは持っていた薔薇の花を無理やり俺の口に突っ込んできた。
「…なにこれ、ほんとうまいな。」
千葉のソウルドリンクであるマッ缶にも勝るとも劣らない味。それに…
「トリオンが回復してる」
さっき使ったトリオンが回復している。
「青薔薇の剣は、相手を凍らせることで動きを止め、相手のトリオンを吸収して薔薇の花を咲かせるんだ。」
「そして薔薇の花を食べるとトリオンを回復できる。味の方ははっきりとした基準はないんだけど強いとおいしいみたい。よし、トリオンも回復できたことだし、迅さんの方に行こうよ!あの髭の人とまた戦えるかもしれないし」
「お前はそればっかだな!」
文句は言いつつも、フランの意見には賛成なわけで俺たちは迅さんの方へと向かった
***
「正式入隊日まであと二週間弱…それまでに必ず、お前を倒してブラックトリガーを回収する。」
「残念だけどそりゃ無理だ」
迅さんは風刃を振り、最後まで残っていた太刀川さんと、三輪をベイルアウトさせた。
「お疲れさまでした迅さん」
「そっちもお疲れ。まあまだ終わってないんだけど。そういうことで本部行くぞ本部!」
え、ちょ、どういうこと?
***
「失礼します。どうも皆さんお揃いで。会議中にすいませんね」
「「失礼します」」
「失礼しまーす!」
「な…!?」
「迅、比企谷」
会議中にいきなり入ってきた俺らに上層部の方々は驚いた顔をする。
「きっさまらぁ~!よくものうのうと顔を出せたな!」
「まあそう怒らないでください鬼怒田さん。血圧上がっちゃうよ」
「何の要件だ迅、比企谷。宣戦布告でもしに来たか」
「違うよ城戸さん。取引しに来たんだ。こっちの要求は二つ。うちの後輩空閑遊真のボーダー入隊を認めてきたいただくこと、それとここにいる二人、ファルコンとサフランを今後一切襲わないことを約束していただきたい」
「なにぃ?どういうことだ!?そもそもその二人はどこの誰だ!?」
迅さんが俺に目配せをする。なんとなく意図は察せた
「この二人のことは俺から。まずは見てもらった方が早いと思います。フラン、ファル」
フランたちが一回メタトロンの中に戻り、再度現れる。
「こうゆうことです」
「…えっと、比企谷君。その二人はユイちゃんと同じ自立型のトリオン兵なのかい?」
「それとは違ってですね、この二人は…幽霊みたいな感じです」
「比企谷もっとわかりやすく説明しろ」
「あーとこの二人は一番最初、災禍の鎧ができた時の依り代となったというか、そんな感じの奴らで詳しいことは長くなるんで省きますが、いまは表現するならメタトロンというか俺に憑りついてるって感じです」
「サフラン・ツーベルクです!」
「ファルコンです。どうぞよろしく」
フランとファルの自己紹介が終わる。
「迅君、君は取引に来たと言ったね?だったら君は何を差し出してくれるんだい?」
「風刃を出す。さっきの二つの要求と引き換えにこっちは風刃を本部に渡すよ。さあどうする城戸さん」
きっと上層部の頭の中ではリスクリターンの計算が行われているだろう。
「…いいだろう。空閑遊真のボーダー入隊を認め、サフランとファルコンの二人を今後襲わないことを約束する」
「ありがとうございます。用件は済んだので俺たちは失礼します」
そう言って俺たちは会議室を出た
***
会議室を出て迅さんたちと廊下を歩く。今日はもう遅い時間だし、作戦室に泊まろうかな、などを考えていると、廊下の両側には太刀川さんと風間さんがいる。
「ちょっとツラ貸してもらおうか」
…ヤンキーか何か?
***
「おい迅、俺たちを利用してまでネイバーをボーダーに入れる目的はなんだ?なにを企んでる?それに勝ち逃げする気か?今すぐ風刃取り返して、もう一回勝負しろ」
「無茶言わないでよ。それに俺はあいつに「楽しい時間」を作ってやりたいだけだよ」
「楽しい時間?それとボーダー入隊にどうつながる。何か関係あるのか?」
「もちろんあるさ。俺は太刀川さんたちとバチバチしてる時が最高に楽しかった。今のボーダーにはいくらでも遊び相手が居る。あいつもきっと毎日が楽しくなる。あいつは昔の俺に似てるからな。それに今なら太刀川さんたちだって勝てない遊び相手もいるからな」
や、そこでニヤリとしてこっちを見ないでくださいよ
「そうそう。髭の人は迅さんより先に私にリベンジマッチしなくていいの?それにちっちゃい人は二対三で私たちに完封されて修行が足りないんじゃないの?」
うわこいつ、太刀川さんはいいとして風間さんまで煽ったよ。ほら見ろ迅さんまでに引いてるぞ
「いいだろう。じゃあ相手になってもらおうか」
「あ、待って風間さん!女の方が俺がもらう。あの時は後ろに迅が控えていてまだ全力じゃなかったからな」
「じゃあそう言うことでハチ君、ちょっといってくるね~」
「あんまり遅くならないように帰って来いよ」
「わかってるよ」
そして残ったのは俺と迅さん。
「元気ですね、彼らは」
「そうだな」
最後に残ったのは乾いた笑いでした
結局、フランとファルが帰ってきたのは日付が変わり、さらに長針が二周ほどしたころでした