やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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やった!やったよ!
久しぶりに1週間以内に出せたよ!


原作突入8

ブラックトリガー争奪戦からはや数日。年が明けました。

ブラックトリガー争奪戦の次の日には総武高では終業式が行われた。その日にもらった冬季休業中の課題を終わらせつつ、家の掃除をしているとすぐに年が明けた。長期休業中でないと大規模の掃除ができないとはいえ、なかなかにやばい状況だった。台所の換気扇なんかは油汚れがひどくて一日中洗剤につけておかなきゃいけないほどだったし、そのほかにも、指でなぞればくっきりと指でなぞった跡が付くほどほこりがたまっていた場所を掃除したり、ずっとタイミングがなくて積みあがっていた縛ってなかったジャンプを縛ったりと、なんとも大変だった。けど、頑張った甲斐があって、まあそこそこきれいになったんじゃないかと思う。

ただこれからは小町も正隊員になり、家にいる時間も少なくなると思うので家にいるときにはこまめに掃除をしようと二人で決めた。

大掃除の話はこのくらいにしておいて、俺たちは今初日の出を見に来てます。

もともと比企谷隊プラス小町、ユイ、フラン、ファルの計九人の大所帯で初詣には行くつもりであったが、ユイとフランの初日の出が見てみたいとの言葉から初日の出まで見に来ることとなった。(フランは見たことがあるんじゃないかと思ってファルに聞くと、ファルたちの国では太陽的なものが二つあり、新年にちょうど初日の出が見られるのは20年に一度くらいらしい。…ナメック星かよ)

初日の出は陽乃さんのおすすめの場所で見ているがすごい。俺たちの前には池というか湖みたいなものがあり、そこで太陽の光を反射していてとても幻想的である。

初日の出を見てから一度家に帰り、初詣に行くとすでにけっこうな長蛇の列ができていた。

 

「ハチ君暇。なんか面白い話して。それにこの振袖?ってなんか動きずらい」

 

そう、女性陣は一度家に帰ったタイミングで全員振袖に着替えているのだ。

 

「普段気ないものなんだから仕方ねえだろ。それに俺が面白い話なんてできると思ってんのか」

「ううん。思ってないよ」

「じゃあなんで俺に振ったんだよ」

「…それでしたらみんなでウミガメでもやりませんか」

 

楓子さんの提案にみんなが首をかしげるなか、俺とファルはその正体を知っていた

 

「ああ、『妹さえいればいい』のやつですか」

「それです」

 

あの1話目アバンは衝撃的だった。ファルと一緒に録画したものを見ていたが一回再生を止めて確認したからな(筆者談)。それより楓子さんも見てたのかあの1話

 

「楓子そのウミガメって?」

 

へぇ~陽乃さんは知らないのか

「正式名称はウミガメのスープ。水平思考パズルです。出題者がある奇妙な事件を言い、回答者は出題者にYESかNOで答えられることを質問していきその事件の真相を暴くというものです。実際に私とハチさんで一回試しでやってみましょうか。…とある男が海の見えるレストランでウミガメのスープを注文しました。それを一口飲んだところで男はシェフを呼び、「これは本当にウミガメのスープですか」と質問しました。シェフは「間違いない」と答えました。男は勘定をし帰宅した後、自殺しました。なぜでしょう」

 

これはウミガメのスープってググると一番最初に出てくる問題だ。目的はやり方を見せることだから少し考えて質問するか

 

「男がスープを飲んだことと自殺したことに関係ありますか」

「YES、すごく重要です」

 

これはYESの質問。

 

「男は借金がありましたか」

「NO」

 

これはNOの質問。

 

「男はシェフでしたか」

「わかりません。わからないって言うのは関係がないってことです。こんな感じで質問していき真相を見つけていきます」

 

だいたいこんな感じだ。もしわからなくて知りたかったらググってくれ。

 

「ふうちゃんやり方は分かったけどその事件の真相って?」

「いろいろバリエーションがありますが、一番オーソドックスなものは男は船で遭難したことがありその時に食料がなくなり仲間たちは死体の肉を食べたが男は食べなかった。男が死にそうになった時に仲間は死体の肉をウミガメのスープと偽り、飲ませた。助かり、レストランでウミガメのスープを飲んだ時に味の違いから、真実に気付き自殺したというものです。改めて、ルールは大丈夫ですよね」

 

みんながうなずく。

 

「では問題です。ある作家が締め切りを破ると編集部の人に感謝されました。なぜでしょう」

 

こっちは『妹さえいればいい』の1話で出された問題だ。読者の中には知っている人もいると思うが、読者だけにヒントを言うと、締め切りの意味を考えることだな。

 

「うーん、まずは…それは現代日本の話ですか」

「YES、ですけどあまり関係はないです」

「じゃあ今の日本でその状況は起こりえますか」

「…YES、ですかね。絶対にないとは言い切れないです」

 

こんな感じで質問していき、正解が出るころには列はかなり進んでいた。

 

「正解です。もうすぐ私たちの番になりますし、ここまでですね」

 

楓子さんの言葉で前を見るとあと、五組かそこらしかいない。

 

「ユイ、フラン、ファルお賽銭渡しておくぞ」

「ハチ君お賽銭って何?」

 

お賽銭を知らないのか。やっぱ文化の違いってあるもんだな。

 

「神様に渡すお金みたいなもんだ。詳しいあれは知らん。昔からこんなもんだって思ってやってるからな」

「そうなんだ。それでお賽銭ってどうすればいいの」

「正しいのはお賽銭を前の方にある賽銭箱に投げ入れて二礼二拍手一礼なんだが混雑してるし二拍手してから一礼しつつ願い事を心の中で念ずるくらいだな。ほら今やってる人の参考にしろ」

 

ちょうど今やってる人がいたので参考にさせてもらう。ごめん、そしてありがとう。

 

「へぇ~うんわかった!願い事って何でもいいの?」

「本来なら抱負がいいんだろうが、何でもいいと思うぞ。」

「ちなみにパパは何にするのですか」

「俺は特にないから小町の受験祈願にするし。ところでフランたちの国では新年にどこかに行くとかそういうのはしなかったのか」

「特にしないよ?ただこっちのおせち?みたいに食事が豪華になるだけ」

「ほー…順番だな」

 

さすがに九人が一気に横に並べるスペースはないので四、五に分かれる。ちなみに先発は陽乃さん、楓子さん、めぐりさん、小町で後発は俺、フラン、ファル、謡、ユイだ。

ユイはもともと結構ネットに潜ってるから知ってるみたいだし、フランとファルもさっき教えたことをしっかりとできていた。

全員のお参りが終わり、集まる

 

「色々出店が出てますけどどうします。というかこいつがもう我慢できそうにないんですけど」

 

抑えているフランを見る。出店で売っているものが見たことがないのか目を輝かせている

 

「出店見てみるのはいいけど先に絵馬をみんなで書こ」

「そうですね」

「ハチ絵馬って?」

「絵馬っていう木の板があってだなそこに願い事を書いてつるすんだよ。そういえばおみくじもありましたね」

 

やっぱ初詣に来たならこの二つもやっておきたいよな

 

「だってさフラン。もう少しお預けだね」

 

いや俺をにらむなよ。

その後は絵馬を書き、おみくじを引く。

 

「みなさんどうでしたか。私は吉なのです」

「小吉です」「大吉だね」「末吉だよ」「吉です」「小吉です」「どこ見るの?」「ここ」「じゃあ大吉」「中吉だね」

 

順番に謡、楓子さん、陽乃さん、めぐりさん、小町、ユイ、フラン、ファルの順だ。そして最後に残った俺は

 

「凶」

 

ねえ何でおれだけ悪いの?…べ、別にいいしー!ほ、ほ、ほらあとは上がるだけっていうか!もう下がることはないし。ただ気になるのは争事(あらそい)、これからの大規模侵攻に関してそうでなんかやなんだよな

 

「ちょっと結んできます」

 

凶のおみくじをもって境内のところにある結ぶやつに向かう。とそこで知ってるやつらの声がした。

 

「あれ?比企谷じゃん。こんなとこで、っておみくじ凶出たんでマジウケる」

「あ、ヒキオじゃん」

「ん」

「はろはろ~」

「よお」

 

いや、川崎さんや。「ん」の一文字って何なん?俺でももっとまともに…できないな

 

「お前らも、って聞くまでもないか」

「今日ここに来るとしたらそれ以外にないっしょ。ヒキオは一人なん?」

「いや向こうにみんないるぞ」

 

俺がみんながいる方を向くとこっちに気付いていたのか手を振っていた。三浦たちは会釈で返している

 

「俺はそろそろ戻るわ。じゃあな」

「「「じゃあね」」」

 

三浦たちと別れ、陽乃さんたちの方に戻る。俺が戻るとすでにフランの口からはよだれが垂れていた

 

「ハチ君戻ってきたしもう行っていいよね!」

「渡した金をオーバーしても追加で貸さないからな」

「わかってる!行ってきます!!」

「ちょっと待ってよフラン!」

 

まずはリンゴ飴の屋台に突撃していくフランにそれを追いかけるファル。

ユイも夏祭りの時は屋台の方に行くことはできなかったので興奮した感じで謡と小町とわたあめの屋台の方に向かっていた。

陽乃さん、楓子さん、めぐりさんの年上三人組は射的の方に向かっている。

周りを見てみると幸せそうな家族連れやカップル(滅べ)がいる。こいつらだけじゃなく三門氏の幸せを守るために今年も一年がんばるぞい

 

~~~~

 

「この力でヒキタニに復讐してやる!」

「まさか本当にアレ(・・)が使えるとは思いませんでしたね、隊長」

「ああ。ミラ、こいつが次の遠征で使い物になるようにしっかり訓練させておけ」

「はい、ハイレイン隊長」

 


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