やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている 作:サラリーマン
ほんと素人には羽根車でさえも設計はできません
色々改変入ってます。
年内にアフトは終わらせたいな~
大量のトリオン兵たちの相手を数十分。やっと終わりが見えた
「これでラスト!」
旋空弧月でモールモッドの目を切り裂く。この一体でやっと俺たちの前に現れたトリオン兵団の殲滅が終わった。
「つっかれた~!やっと休める。いくら雑魚でも、あ、雑魚だからこそたくさん来られると疲れるんだよね~強い人がたくさん来てくれればいいのに」
フランの戦闘狂発言は置いといて
「休んでる暇はないぞ。いろんなところで人型が暴れてる。お前たちはそっちの相手に行ってくれ」
トリオン兵団との戦闘中に通信があった。今わかっていることは人型は六人ということ。うち一人は米屋、出水、緑川と東さんなどの近くにいたB級連合で倒したらしい。が、他はまだ倒れておらず。風間さんとレイジさんがそれぞれ別の人型に倒されていて、レイジさんを倒した方は「星の杖(オルガノン)」というアフトクラトルの国宝級のブラックトリガーの使い手にやられたらしい。
「お前たちはってハチはどうするの」
「俺はメタトロンでトリオン兵の方を対処する。人型と新型の影響でトリオン兵の相手が足りないらしい。今はまだ何とかなっているが、すぐにトリオン兵が警戒区域外に出てもおかしくないらしいからな。だから俺はそっちに行く」
基地の南・南西部は戦場の匠、天羽の手によってトリオン兵は住宅とともに潰され更地が広がっているが、他の方面、特に北東方面には人を操るトリガーを持つ人型がおり、その相手で人手が足りず、トリオン兵の対処が疎かになっているとのことだ。そこ以外にも大量のトリオン兵の出現により、トリオン兵が警戒区域外に出そうなところもあるらしく俺はそっちに行けとの指示が出た。
「おっけー。もちろんその人型のところまでは送っていってくれるんだよね?」
「そんくらいならな。…つかまれ」
ノーマルトリガーを解除し、メタトロンを起動。翼を広げ少しだけ浮上する。フランが右腕に、ファルが左腕にぶら下がり飛び立つ。
「フラン、ファルお前らの相手はオルガノンって言うブラックトリガーだ。能力は玉狛のレイジさんが解析してくれているが……もしかして知ってたりするか?」
「オルガノンでしょ?知ってるよ。昔。オルガノンの使い手を友達だったからね。能力は……なんだっけ?」
「……はぁ。自分を中心に同心円状に複数の円を作り出し、その軌道上を刃が走る。そんな感じの能力だよ」
「そうそうそれそれ!ウィザ君元気かな~?」
「そのウィザってのがお前たちの時のオルガノンの使い手か?」
「うんそうだよ!」
フランたちが生きてたのが約50年くらい前。もしそのウィザがずっとオルガノンを使い続けてたらすごい強くなってるんだろうな
「まあそのオルガノンってのがお前らの相手だ。わかってると思うが能力知ってても油断するなよ」
「「うん」」
しばらく飛んでると遠くからでもビルを含め大量の建物が倒壊しているところが見えた。聞いていた座標とも一致するし、あそこだと判断する。
「フラン、ファルあの場所だ。今は空閑が戦っているからそれと交代で相手をしてくれ」
「オッケー!あ、ハチ君。ちょっと上空でホバリングお願い」
疑問を覚えながらも指示通り、戦っている場所の上空でホバリングする。
「ありがとハチ君。ファル君」
「「コール メタリック エレメント シェイプ ニードル」」
二人の神聖術で周りにたくさんの鋼のとげができる
「準備オッケー!ハチ君手離して!」
「おう」
…何も考えずに手を離したけどあいつ着地どうすんの?
「ヒーローは!遅れて!空からやってくる!!」
フランはどこぞの不良蝶々のようなセリフを吐きながら落ちていく。あのバカせっかく上空から奇襲かけてんのに声出して教えてどうすんの?それともまだ聞こえてないか?
「ハチぼくらも降りよう」
ファルは飛び降りることはしなかった。頼まれて俺はゆっくり高度を下げる
「コール エアリアル エレメント」
フランは風を発生させ。空閑と空閑と戦っていた老人の間に立つように静かに着地。俺もファルもその近くに着地する。フランたちが放った鋼のとげは老人の周りに刺さっていた。
「久しぶり。ウィザ君…で合ってるよね?」
「ええ。合っていますよ。久しぶりですねフラン、ファル。確か私と同じ年だったと記憶しておるのですがどうして若い、というかあのころの姿のままなんでしょうか」
「まぁいろいろあったからねー。そういうウィザ君は年とったね!」
「ほっほっほ。もう50年経っていますからね。…旧交を深めたいところではありますが私には任務がございます。そこにいるということは玄界の兵として私の前に立ちふさがるということですね」
「!空閑伏せろ!!」
俺も伏せながら空閑に叫ぶ。直後ウィザという老兵の攻撃が俺の頭上を走ったのが分かった。メタトロンの攻撃予測がなければ、確実に殺されていたであろう攻撃だ
『ハチ君。空閑君連れてすぐ逃げて』
翼を広げ空閑に向かって飛ぶ。敵の攻撃は攻撃予測で見えるしフランたちが止めてくれる。そう思うと安心して飛ぶことができる。
空閑を拾い一気に上空へ。
「空閑もう聞いていると思うがお前はチームメイトの手助けをしろ。そこまでは俺が送る」
「ありがとうヒキガヤ先輩。これが先輩のブラックトリガーの能力?」
「正しく言えばその一つだな」
下にC級隊員の制服が見えた。少し離れた場所で三雲が何かを手に持ち人型から逃げている。
「先輩ここで降ろして」
「飛び降りるか?」
「うん」
「行ってこい」
抱えていた空閑を離す。空閑に無事に着地し三雲の助けに向かう。
俺は空閑を離すとすぐにボーダー本部の屋上まで飛ぶ。屋上に降り意識を集中する。イメージするのは光の球
「…できた」
完成したのはこの前と同じくらいの大きさだ。ここまでは前の時と同じなので割とすんなりとできた。
「あとはこれを大きく」
再び意識を集中。さっきまでの大きさでは警戒区域全域をカバーするためには全然足りない。核をもっと大きくするために俺はさっきよりも深く意識を集中していった。
***
その日、ミナミ/相模南は久しぶりに玄界/地球に地に立った。
「あーもう!イライラする!」
その理由は単純。目的である比企谷八幡にすぐに会うことができないからだ。
彼女の目的は彼女を陥れた(と思っている)比企谷八幡の殺害だ。そのために彼女は力をもらい、その力を使えるようにした。彼女がもらった力の名は
セブンアークス 天権≪ザ・ルミナリー≫
その能力は操作。トリオンを持つものを強制的に操作する悪魔の力。アフトクラトルで使い手が存在せず、ずっと眠っていた力。その力をもって相模南は久しぶりに地球に帰ってきた。
相模は艇を出る直前に同じ艇に乗りきたアフトクラトルの兵、ミラが言っていたことを思い出し、少し離れたところでトリオン兵と戦っている二人のボーダー隊員に目をつける。
アフトクラトルの兵、ランバネインとの戦いで何とか生き延びトリオン兵と戦っていた茶野隊の二人は大量のトリオン兵に気を取られ、相模にまだ気づいていない
「ターゲット、ロック」
つぶやきつつ、相模は腕を振りかぶる。相模が狙いをつけたのは茶野だ。
「ショット」
相模が放ったのは目を凝らして見なければ気づけぬほどの小さな針。相模の放ったその針は追尾をし、しっかりと茶野の腹に刺さった。そしてその針は腹から茶野のトリオン体の中に入り込み茶野の体の中に根を伸ばす。そのことに茶野は気づいていない(・・・・・・・)。茶野は自身の腹に何かがぶつかったかもしれない程度にしか思っていなかった。その後に茶野は腹を見ても何の異常も見つからなかったことも気づかなかった原因かもしれない。しかし、茶野の体の中には徐々に根が広がっていく。
相模は茶野のほかにこの周辺にいるトリオン兵にも、もう根を張りめぐらせておりいつでも好きなように動かせるようになっている。
そして茶野の体に根が完全に張りめぐらされたとき、相模は邪悪に嗤った
*
「真、なにす
茶野隊の藤沢はベイルアウトした。そして彼をベイルアウトさせたのは同隊隊長の茶野だ。
しかし手を下した彼自身にも自分が何をしたのか理解できていなかった。それもそのはず今のは相模に操られての行動だ。
「何が…どうなって」
ランク戦でもないこの戦争時に仲間を自分の手でベイルアウトさせた。そのことに茶野はひどく動揺する。
その茶野を相模はさらに操作し、一番近くにいるボーダー隊員のところに向かうようにする。茶野は操作に抗えぬまま一番近くの千種隊の下へと向かった。
…………………
茶野は千種隊を見つけるとすぐに発砲する。
「お前ら!早く俺をベイルアウトさせろ!」
「はぁ?どういう意味だし!」
突然発砲された三浦はシールドで防ぎつつ攻撃して来た茶野に詰問する。
「敵のトリガーで操られてる!だから俺をベイルアウトさせろ!」
それを聞き、千種明日葉は構えていた銃の引き金をためらいなく引き、茶野をベイルアウトさせる
「ちょっと明日葉!」
「本人がそう言ってたし優美子を攻撃したのは事実じゃん」
そこでその場に不釣り合いな明るい声で乱入してくるものがいた
「あっれ~!三浦さんに川…川崎さんだ~!うわ~ちょー懐かし!」
「あ、あんた…相模!何でここにいんだし!」
「決まってるじゃん。ウチを陥れたヒキタニに復讐するためよ!そのために力も貰ったのよ!」
「何言ってんだし!文化祭のことはあんたの自業自得だし!」
「うるさいうるさい!ターゲット ロック ショット!」
「「「シールド」」」
相模の攻撃に対し三浦、川崎、明日葉はシールドを張る。しかし相模の放った針はシールドをすり抜ける。そのことに三人は気づかなかった。唯一気づいたのは
『…ふう』
千種隊隊長のスナイパー千種霞だ。彼は自身のサイドエフェクトで投擲された針、三本(・・)に気付き、ライトニングで撃ち落とした。
『今の攻撃、シールドすり抜けたから気をつけろよ。今みたいなまぐれはそうそうないから次からは自分で対処な』
『ん、あんがと霞』
『たぶんさっきの人操ってたのはこの人だよね?だったら敵だよ。元クラスメートでもね』
『…うん。わかった。相模はあたしたちで倒す!』
『『うん!』』
こうして三浦は元クラスメートと戦う覚悟を決めた。
それぞれの場所でそれぞれの思いを抱え、少年少女は衝突す。運命の時まであと少し。
『…隊長は俺なんだよなぁ…』
『お兄うっさい』