それに対し、メアリーはすんなりと話し始め…
八雲家
紫「今回もまた派手にやったものねぇ…」
メアリー「ええ、とっても面白い人だったわ。数回切りつけただけで、助けてー!って悲鳴あげるんですもの、傑作だわ」
紫「前から聞きたいことがあったんだけれども、貴女のその性格って、生まれつきの物なの?」
メアリー「いや、生まれた時は見た目通りの普通の女の子だったわよ?ある事件で変わったけど」
紫「へぇ…その話、聞かせてもらえないかしら?」
メアリー「いいわよ。確かあれはまだ私が6歳の頃…」
そう言ってメアリーは自分の過去について話し始めた
十数年前
ふれあい公園
メアリー「ふぅ…今日もいっぱい遊んだし、そろそろお家に帰ろうかなー」
そう言いながらメアリーは帰路についた
メアリー宅
メアリー「ただいまー」
メアリーがそう言いながら家に帰ってきた直後
???「キャァァァァァ!」
リビングの方から悲鳴が聞こえた
メアリー「今の声って、お母さん!?」
メアリーはリビングまで走っていった
寝室に入ったメアリーがまず目にしたものは、大量の血を流しながら倒れているメアリーの母と、母の前でサバイバルナイフを持っている男であった
メアリー「お母さん!何があったの!」
強盗「チッ!こいつ、ガキがいたのか」
強盗がメアリーに近付いてくる
メアリー「こ、来ないで!」
強盗「へっ!この現場を見られたんじゃあ逃がすわけにゃいかねえんだよ!」
メアリー「あっ、あぁぁぁ!」
メアリーは恐怖のあまりその場から逃げだした
強盗「あっ!こら!待ちやがれ!」
人気のない路地
女性「さて、今日の夕飯は何にしようかなー」
メアリー「助けて!」
女性「え!?わ、私ですか?」
メアリー「あいつが!あいつが来る!」
女性「…何か訳がありそうですね。とりあえず私の家に」
そう言って自宅にメアリーを入れた
その直後
強盗「おい、そこの姉さん、こっちに女の子が来なかったか?」
女性「いいえ、来てませんよ?」
強盗「そうか、ありがとよ」
そう言って強盗は路地を通り過ぎて行った
女性「…とりあえずは大丈夫そうね」
そう言って女性も自宅に入った
女性の家
女性が家に入ると、メアリーが部屋の隅で怯えていた
女性「大丈夫ですよ。さっきの人は向こうに行きましたから」
メアリー「ほ、本当?」
女性「ええ、本当です。とりあえず、何があったか話してくれませんか?」
メアリーはその女性にそう尋ねられ、ゆっくりとさっきまでの事を話した
女性「…なるほど、さっきの人は貴女の家に押し入った強盗だったんですね。ところで、貴方のお父さんはどうしたんですか?今日は休日ですし、仕事という訳では無いでしょう?」
メアリー「お父さんは、2年前にお家を出ていったよ」
女性「という事は、今貴女は身寄りがないんですね?」
メアリー「うん。でも、なんで?」
女性「それなら、少しの間、私の家に居候しませんか?」
メアリー「え?でも迷惑になるんじゃ…」
女性「私は独り身ですが、家は割と広いので、全然迷惑じゃないですよ。むしろ、一人この家は寂しいので同居人が欲しいと思っていたんです」
メアリー「えっと、じゃあ、お願いします?」
女性「ええ、お願いします!あっ!そういえば私の名前を言っていませんでしたね」
咳払いを一つして、その女性が自分の名前を告げた
ベル「私の名前はベル・スミス、趣味で孤児に護身術を教えている者です」
メアリー「えっと私は、メアリー・フォードです」
お互いに自己紹介が済んだところで、メアリーから一つ提案があった
メアリー「ベルさん、私にも護身術を教えてください!」
ベル「ええ、構いませんよ。世の中物騒ですからね。自分の身を自分で守れた方が何かと安心できますし」
こうして、独り身の二人が出会い、一年が経ち、別れの時が来た
ベル「大分動きが俊敏に正確になりましたね。一年でこの上達は大したものですよ」
メアリー「ありがとうございます、ベルさん!」
ベル「どういたしまして。…本当に一人で生きていくんですか?」
メアリー「ええ、自分の身は守れる程度には強くなったし、これ以上ベルさんに迷惑かけられないです」
ベル「そうですか…それではこれを持って行ってください」
そう言ってベルが取り出してきたのは、中型の投げナイフである
メアリー「これって、ナイフじゃ…」
ベル「ええ、元々私の師から貰った物なんですが、私は体術専門なのでナイフは使いませんし、それなりの強度のある素材で作ったナイフなので、色んな用途に使えますし、餞別だと思って受け取ってください」
メアリー「ありがとうございます!大事にしますね!…それではまたどこかで」
ベル「ええ、またどこかで」
こうしてメアリーはベルのもとを発った
To Be Continued
次回は今回の続きにあたる話を書こうと思います
ここまで聞いた感じで、メアリーはまだ普通の女の子のように感じます。という事はこの後に何かが起こったというのか…
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ