人里近くの森
慧音「おい、何か見つかったか?」
人里民A「いや、見つかりませんね」
人里民B「こっちもそれらしいものは...ん?あっ!」
慧音「どうかしたか?」
人里民B「見つかりました!左腕です!」
慧音「良かった...これでちゃんと弔ってやれる」
数日前、喜助という男が隣里まで物を売りに出たまま帰らないと喜助の女房から、慧音に相談があったのだ
まさか隣里に新しい女でも...と女房は思っていたようだが、慧音は近頃起きている通り魔の仕業かもしれんと考え、隣里まで伝書鳩を飛ばした
その返答によると、いつも来る商人が最近は来ていないそうだ。つまり、隣里には喜助は行っていないという事になる
そこで里の男数人を連れてこの二つの里の間にある小さな森を搜索したところ、草陰に喜助の遺体を発見した
しかも、その遺体には左目,右耳,左腕が無く、1枚の紙が体の上にのっていた
慧音「宝探し...だと!?またか!人の命をこいつはなんだと思っているんだ!」
慧音の怒号が森中に響き渡る
その後、数時間捜索してやっと全ての部位を見つけることができた
慧音「一連の通り魔から考えると、通り魔は妖怪の可能性があるな」
人里民A「え?そうなんですか先生?」
慧音「確証がある訳では無いが、こんな残虐なこと、正常な精神を持っている人間には到底不可能な所業だからな。もし人間がやったなら、確実にイカレてる奴だろう」
これまでの犯行の内容としては、身体部位の宝探し,人間ダーツ,被害者の血で描く絵など、どれもこれも正気を疑うようなものばかりであった。だから、慧音もこの考えに至ったのだ
寺子屋
慧音「...という事なんだ、手伝ってはくれまいか?」
妹紅「ああいいよ、その件は早くかたをつけなきゃいけなさそうだしね」
慧音「そうだな、被害者は一人でも減らさなければならないしな」
妹紅「それもあるけど、フリッカがヒスり気味なんでな」
慧音「それはそうだろう、こんな残虐な話を聞けば誰だって恐怖するさ」
妹紅「ああいや実は...その犯人が現世でフリッカを殺そうとしてきた殺人鬼みたいなんだ」
慧音「という事は、犯人は人間...ということか?」
妹紅「妖気を感じなかったし、そうだと思うよ」
慧音「何故その時捕まえなかったんだ!?」
妹紅「捕まえようと思ったよ。でも、路地裏を曲がった瞬間姿を見失ったんだよ」
慧音「なら、犯人自体は見たのか?」
妹紅「ああ、これだよ」
そう言って妹紅はポケットからメアリーの似顔絵を出して慧音に見せた
慧音「...以前に出てきた犯人像と少し違うところがあるが、大まかには一致しているな」
その後も話は続き、夜遅くになってから解散となった
妹紅の家
妹紅「フリッカ、また新しい技を作りな」
フリッカ「え?藪から棒にどうしたの?」
妹紅「メアリーとどこで出会うか分らない状況で、物の性質を逆転させるだけじゃ対処できないわ。それに、ずっとメアリーの影に怯えて生きるなんて、嫌でしょ?」
フリッカ「そ、それはまあ、そうだけど...」
妹紅「何か最近で修行の成果はないのかい?」
フリッカ「あるには、ある...不完全だけど」
妹紅「どんなやつなんだ?」
フリッカ「反射『リフレクトドーム』って技で、私の周りに張った半球形の結界に当たった相手の攻撃を進行方向の逆方向にはね返すんだけど」
妹紅「おお、それなら超高温の炎とか広範囲の攻撃に有効ね」
フリッカ「でも、高圧の魔力とか一点集中の攻撃は受け切れない...」
妹紅「そんなもん、練習しだいでどうにだってなるもんだよ」
フリッカ「あと、これは技じゃないんだけれど、私の魔力を手や足に纏ったりするのは出来るようになったよ」
妹紅「むしろ、私が見てない時によくそんな事出来る様になったわね...」
妹紅「まあ、それだけ色々できれば大概の奴に対処できるわね。あとは修行あるのみね」
フリッカ:反射『リフレクトドーム』,魔力装甲 修得
To Be Continued
遂にメアリーの顔が回覧板により人里の中でも知られるようになりました
それに伴い、紫が何を考えるのかさっぱり見当がつきません。身をひそめる?まさかもっと攻め込んでくるという可能性も…
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ