先ほどからずっと霊夢の後をつけてきている者がいるようですね
妖怪の山
霊夢「やっぱり、妖怪の山は広くて無駄に道が長いわね」
そんなどうでも良いようなことを呟きながら歩いていた。そう、なぜか飛行せずに
霊夢「…ハァ、そろそろ出てきたら?」
霊夢が急に立ち止まって何かに話しかけ始めた
霊夢「いるんでしょ?小傘」
小傘「あら、気付いてたのね」
どうやら、敵襲を察知して敢えて山道を歩いていたようだ
霊夢「前よりは隠れるのが上手くなったけど、まだ足音を消せてないわよ?」
小傘「おっと、それはうっかりしてた」
霊夢「…私の前に出てきたって事は、あんたもこの件に絡んでるのね?」
小傘「ええ、そうね。今回は異変を幇助(ほうじょ)する側よ」
霊夢「そう…なら、怪我する準備は出来てるわね!霊符『夢想封印 散』」
小傘「後光『からかさ驚きフラッシュ』」
二人の技の宣言はほぼ同時だった
しかし、小傘のスペルの方がわずかに発動までの時間が短く、先手を取られてしまった
霊夢「くっ!まぶしい!」
霊夢は勘に任せてスペルの御札を数枚投げたが、小傘に傘で防御されてしまった
小傘「メアリーが言ってた通り、目潰しをしてからの弾幕は回避しやすいわね」
霊夢「でも、傘はあんたの本体、あんたも動けないでしょ?」
小傘「フッ、それが動けるんだなー!」
霊夢「なんですって!?あんたは傘が本体だから傘に御札に触れれば効果があるはずよ!」
小傘「この傘は本体に似せたフェイクよ!」
霊夢「なっ!えらく手の込んだ事するわね!(なら、本物は何処に……!)」
よく見てみると、小傘はもう一本傘を背中に背負っていた
霊夢「本物はそっちかぁ!」
霊夢は小傘に突進し、傘を奪い取ろうとしたが、軽くいなされて避けられてしまった
小傘「そんな直線的な動きじゃ、私は捕まえられないわよ?」
霊夢「(明らかに以前より戦い方がうまくなってる、さっき言ってたメアリーって奴の仕業なの?もしそうなら、メアリーはめんどくさい事をしてくれたわね…)」
小傘「さあ、もうネタ切れかしら?」
霊夢「…あんたにこの技を使うことになるなんて思わなかったわ」
そう言って霊夢は新たなスペカを取り出した
霊夢「宝具『陰陽鬼神玉』」
霊夢が技を宣言すると、霊夢の頭上に超巨大な陰陽玉が出現し、小傘目掛けて降ってきた
小傘「え!?ちょ、まっ、それ反則!」
そう言い切る前に小傘に巨大な陰陽玉が墜落し、ピチュってしまった
霊夢「メアリーって奴、思ったよりも厄介な奴なのかもしれないわね…」
本来小傘は霊夢に一矢報いるのでさえ叶わぬような弱小妖怪だったのだ。その小傘が霊夢を欺き、さらに回避困難な強力スペルを使わせた。その事実は霊夢を大いに驚かせた
霊夢「早いとこ紫とメアリーを止めないと、最悪妖怪の暴走が起きるかもしれないわね…」
そう言うと、足早に霊夢は山道を進んで行った
八雲家
紫「ヤマメ、パルスィ、小傘がやられたようね」
お燐「だが、あいつらは所詮、私達異変組の中で最弱…」
芳香「我ら妖怪の面汚しよ…」
メアリー「いや、そんな事言ってる場合じゃないでしょうが…」
紫「あと数時間で三人共がここにやって来るでしょうね。三人共、戦う準備は出来てるかしら?」
メアリー「三人はどの方面から来てるの?」
紫「妖怪の山、魔法の森、迷いの竹林の三方向からよ」
お燐「じゃあ、あたいは妖怪の山方面の奴と戦ってくるよ」
芳香「私は竹林から来る奴を止めるぞー」
メアリー「なら、私は森から来る奴を相手すればいいのね」
紫「自分の行く方面が決まったなら、早速行ってちょうだい」
三人「「「了解!」」」
そう言って三人は各方面へと散っていった
紫「…誘導するまでも無くあの子の方にメアリーは行ったわね…」
そして、紫は妖怪の賢者と言うに相応しい不気味な笑みを浮かべていた
紫「体の半分を妖怪の身に堕としたフリッカと人間としての情けの心をどこかに落としたメアリー、どっちが勝つかは私にも判断しかねるけど、なかなか面白い事になってきたわね」
To Be Continued
今回で殺人鬼異変 前篇は終わりになります
次回からの後編も同じように投稿して行こうと思います
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ