少女と殺人鬼が幻想入り   作:フリッカ・ウィスタリア

19 / 20
偶然なのか運命なのか、再び鉢合わせたフリッカとメアリー
二人の間にはまさに一触即発の空気が流れていて…


19話 半身を妖怪に堕とした者と人情を落とした者

八雲家近くの峠

フリッカ「陰陽玉は向こうに見えてる家に向かってるわけだし、多分あそこが八雲家よね」

フリッカがそんなことを呟きながら進んでいると、フリッカの視界の端にチラッと光る物が見えた

フリッカは反射的に後ろに下がりそれを回避し、何が飛んできたのかを確認した

フリッカ「これは…ナイフよね。という事はやっぱり…」

メアリー「あら、避けられちゃったのね」

そう言いながらメアリーが物陰から姿を現した

フリッカ「メアリー!やっぱり貴女だったのね!」

メアリー「あら、なんで私の名前を知っているのかしら?」

フリッカ「何で?…まさか、私の事を忘れたって言うの?」

メアリー「申し訳ないけど、まったく覚えてないわ」

フリッカ「麗良ちゃんを惨殺しておいて、よく忘れられるものね!」

メアリー「麗良?惨殺?…ああ!思い出したわ!貴女フリッカちゃんね!」

フリッカ「ようやく思い出したのね」

メアリー「そりゃ10年も前の事なんて、忘れてるに決まってるじゃないの」

フリッカ「…は?10年?貴女が麗良ちゃんを殺したのは数か月前のはず…」

メアリー「あら、ここと現世じゃ時間の流れが違うのよ」

フリッカ「…まあいいわ。もうどうでも良い事だし」

メアリー「ええそうね」

二人「「ここで貴女を殺すんだからね!」」

その時、二人の目は狂気に満ちていた

次の瞬間、二人は互いの距離を詰め、フリッカは魔力装甲を手に集中させ鉤爪で、メアリーは持ち前のナイフで鍔迫り合いを始めた

メアリー「へぇ…前会った時よりも生に満ち溢れてるし、強くなってるじゃない」

フリッカ「当たり前よ、なんせ貴女を殺すためにこっちは必死だったんだからね」

ほぼ同時にその場を飛び退き、二人はお互いの距離を作った

メアリー「不可視『インビシブルフィアー』」

メアリーが技を宣言すると、持っていたナイフの刃が光り始めた

メアリー「これを避けきれるかしら?」

そう言ってメアリーは左右3本ずつナイフを出し、フリッカに投げつけてきた

フリッカ「くっ、速い!」

フリッカは必死に避けたものの、一本だけ避けきれないナイフがあった

それをフリッカは咄嗟に魔力装甲を纏った手で弾いた

フリッカ「このっ!…!?」

ナイフをはじいた瞬間、フリッカの視界が真っ暗になった

フリッカ「何なの!?何も見えない!」

メアリー「フフッ、『刃』に触っちゃったわね」

フリッカ「メアリー!何処に居るの!」

メアリー「あら、貴女の目の前に居るじゃない」

メアリーの声が聞こえた瞬間、フリッカの右足に激しい痛みが襲った

フリッカ「うっ、痛っ!…」

メアリー「ほーらほーら、早く私を倒さないと、どんどん可愛らしい肌に傷を付けちゃうわよ?」

フリッカ「(しまった…完全に嵌められた!こんな時はどうすれば…)」

フリッカは今の状況をどうやって打開するか、メアリーに傷つけられながら必死で考えた

フリッカ「(…!そうだ、確か前に妹紅が目潰しをされた時は相手の気配を探れって言ってたわ!)」

考えがまとまり、フリッカはメアリーの気を探る事に集中し始めた

メアリー「あら、急におとなしくなったわね。まさか、もう死んだんじゃないわよね?なら、死ぬ覚悟ができたのかしら?それなら、お望み通り、殺してあげる!」

フリッカは痛みに耐え、メアリーの声に集中していたおかげで、大まかにメアリーのいる場所が分かった

フリッカ「(一か八か、やってやろうじゃない!)矛盾『パラドクスワールド 速』」

今回は、音速を基準に空間を展開したため、空間が展開された瞬間、フリッカの姿が消えた

メアリー「え?消えた!?…ガフッ!?」

メアリーがフリッカを見失った直後、一瞬遅れて脇腹に激痛が走り、見てみると左脇腹から夥しい量の血が吹き出ていた

フリッカ「ハァ…ハァ…ハァ…勝負あったわね…」

メアリーにとっての失態は、気が昂ぶり過ぎていつになく饒舌だったことだろう。その結果フリッカに自分の位置を知られることになってしまった

メアリーを攻撃したことによって技の効果が切れ、視覚が戻ったフリッカだったが、全身から出血し、こちらも同じく血塗れだった

メアリー「私の…負けね」

フリッカ「ええ、貴女の負けよメアリー」

メアリー「さあ…早く私を…殺しなさい」

フリッカ「簡単に死ねると思わないでちょうだい。貴女には今まで貴女に殺されてきた人達の分も苦しんでもらうんだからね」

メアリー「それは…全く持って不本意だけど…逃げる事はおろか…自決する体力も…ないわ。好きに…なさい」

フリッカ「ええ、そうさせてもらうわ」

そう言ってメアリーに近付いて行く

妹紅「待ちなフリッカ!」

あと少しでフリッカがメアリーの胸倉を掴もうとしていた時、妹紅が割って入ってきた

フリッカ「妹紅!何でここに!」

妹紅「私の戦っていた場所の近くにこのナイフが飛んできたんだ」

そう言って先ほど拾ったナイフを出した

メアリー「それは…私の…ナイフね」

妹紅「という事は、あんたがメアリーかい?」

メアリー「ええ…そうよ」

妹紅「このナイフ、どこで手に入れたんだい?」

メアリー「ベルさんに…もらったわ。ベルさん自体も…師匠に貰ったらしい…けど」

妹紅「(その師匠って、まさか咲夜じゃないよなぁ…)そうか、フリッカ早く八雲家に行くよ」

フリッカ「え?まだこいつを倒して無いんだけど…」

妹紅「どうせその体じゃ何もできんさ。ほっといて大丈夫だよ」

フリッカ「…妹紅がそう言うなら、いいけど…メアリー、私は貴女を許した訳じゃ無いって事、覚えておきなさい」

そう言って二人は八雲家へ走っていった

 

To Be Continued




八雲家までの道のりに居た敵は全てなぎ倒した三人、あとは敵の本拠地の八雲家に住むBB…ゲフンゲフン、紫にこの異変についての言及をするのみです
それではまた次回 (*≧▽≦)ノシ
…ん?誰か来たようだ……なっ!やめっ!……
ウワァァァァァ(ピチューン)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。