妹吸血鬼が現代入り   作:きよじゅみー

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第2話です。
喧嘩描写があります。


絡まれる少年と少女

「それじゃフランちゃんは幻想郷っていうところから来たの?」

「うんそうだよ」

フランちゃんは幻想郷という世界で住んでいて、紅魔館という館の地下室で住んでいたようだ。

なんでも、フランちゃんが持っている能力、ありとあらゆる物を破壊する程度の能力というものが原因でその所為で地下室に閉じ込められていたらしい。その他にも情緒が不安定などの理由で閉じ込められた、ということもあるらしい。しかも閉じ込めた人がフランちゃんの姉、レミリア・スカーレットという人だという。

 

そんな能力があるなら僕だって危険じゃないのか?と尋ねたら、ここに来てから能力が使えないらしい。

吸血鬼本来の力も失ってしまい、血を吸わなくても大丈夫になり、吸血鬼の弱点のひとつ、日光も平気になったそうだ。

「フランちゃん羽根を隠すことってできないの?」

「隠すことはできるよ」

フランちゃんはそう言った後、フランちゃんの羽根が少しずつ小さくなり、最後には羽根が無くなった。

「羽根が無くなると、ただの可愛い少女なんだね」

「あ、あり…がと。そう言われるの…初めてだから…」

可愛いと言われるのが初めてか。ずっと閉じ込められていたんだな。可哀想に。

フランちゃんが幻想郷に戻るまでの間、楽しんでくれたらいいな。

そう思いながら僕はフランちゃんの頭を撫でた。

「後もう少しで僕の家だよ」

「うん」

フランちゃんは返事をして、僕の手を握ってきた。

そして僕の顔を見て、ニコっと笑った。吸血鬼でも、こんな笑顔ができるんだな。

「それじゃ行こうか」

そう言った瞬間、

 

「そこの幼女と男装少女ちゃあん。この後俺たちと遊ばなぁい?」

「大丈夫大丈夫ちゃんと帰すから。まあいつ帰れるか分かんないけどね」

「幼女…ハアハア…」

いかにもナンパらしき行為を仕掛けてきた男達が声をかけてきた。あと僕は男だ。女ではない。

「なんですかあなた達は。僕達になにか用ですか」

フランちゃんを僕の後ろにやり、強みのある声でその男達に言った。

フランちゃんは僕の制服を掴み怯えていた。

「用ってのはぁ〜俺たちと遊ぼうって事だよ〜」

「まあ遊ぶっていっても、ゲームじゃなくて体での方だけどね。ヒッヒッヒ」

「男装ボクっ娘少女…ハアハア…」

なんなんだこいつら。僕とフランちゃんの体目当てか…。

フランちゃんには女性器があるけど僕には男性器しか付いてない。イコール男だ。

僕と何をしたいんだよこの男達…。

「預かった子が怯えているので後にしてくれませんか。あと僕は男です」

そう言って僕はフランちゃんの手を強く握り、その変態達の横を通った。しかし-ーー

「ちょっと待てよお前ら」

「やめて!離して!」

フランちゃんの腕が変態達のリーダー的な奴に掴まれた。

「俺様が直々に誘ってるのに断ったついでに横を通り過ぎるとか。酷ぇもんだなぁ」

この野郎、フランちゃんに何しようとしてんだ。なんか変なものがこみ上げてくるような感じがした。

「離して!離してよ!」

「離してあげてください!警察呼びますよ!」

「離せって言われて離す奴がどこにいるってんだよバ〜カ。お前らその男装女の相手でもしてろ」

 

「そうだよボクっ娘少女ちゃん。そう言って離す人はいないよ」

「嫌がっている幼女…ハアハア…」

そう言って来た男達が僕の前に来た。

体を舐めまわすような目線で見やがって…。

「イヤ!離して!離して!」

「うるせえな!このアマ!」

抵抗していたフランちゃんにその変態リーダーが頬を引っ叩いた。

フランちゃんの肌に赤い痕ができ、目には涙が出ていた。

その瞬間、僕の中で何かが溢れ出てくるような感覚があった。僕は片手に持っていた、荷物をその場に置き、

「お前ら、調子乗るのもいい加減にしたらどうだ。変態ども」

そう言って僕はヲタクっぽい変態の腕を掴み、自分の方に引っ張り、そのヲタクの体を背中に乗せて放り投げた。

「グエェ!」

背負い投げ。柔道の基本技みたいなものだ。実際は畳みたいなところでやる武道なのだが、今はしょうがない。フランちゃんに危険があるからだ。

僕は地面に寝っ転がっているヲタクに近づき、その場でジャンプし、両膝を曲げてヲタクに乗っかった。

「ああああああっ!」

ニードロップ。プロレス技の浴びせ技に分類する技だ。実際は片膝に重心を向けるのだが、僕がやったのは両膝に重心を掛けて行った。ニードロップじゃなくてダブルニードロップというものかもしれない。

ヲタクっぽいのは痛みによる声を上げた後、死んだように反応しなくなった。

脈はある。死んではいない、多分気絶したのだろう。

僕はヲタクっぽいのの生死を確認した後、もう1人の僕の目の前にいるチャラ男に目を向けた。

「んのヤロウ!」

そう言ってチャラ男は僕に向かって殴りかかってきた。

僕はそのパンチを普通に避けた後、チャラ男の手首を左手で掴み、右手でチャラ男の顎を掴み、押した。

「くっ!」

そう言ってチャラ男は抵抗するが、体が仰け反っているから上手く抵抗ができない様だ。

チャラ男の体が仰け反っていることを再度確認し、

「グハッ!」

僕はチャラ男の膝の裏に足を掛け、転ばせた。

それから追い打ちを掛けるかの様に僕はチャラ男に跨って握り拳を作り、

「ひ弱に見えただろ。だけどひ弱でもできることはあるんだよ」

そう言い、チャラ男の顔面を殴りまくった。

数十回殴った頃にはチャラ男はピクピクしており、顔には痣ができて、鼻からは血が出ておりその上、元の鼻の形ではなく、潰れた様になっていた。多分骨折ぐらいだろう。人間の鼻の骨は柔らかく、すぐに折れてしまう、そんなものだ。

僕はチャラ男に跨るのを止めて、変態組のリーダーに目を向けた。

「ひぃ!」

完全に怯えていた。何だよ、僕よりも体が大きいクセして根性は無いってか?

「すぐにその子を離せ。離さなければこの変態みたいに、いやそれ以上にするぞ」

僕はドスの利いた声でリーダー格に言った。

「畜生…。舐めてんじゃねえぞこのクソガキ!」

リーダー格はフランちゃんを放り出し、僕目掛けて殴りかかってきた。

さっきのチャラ男と同じじゃないか。そう思い、僕はリーダー格のパンチを交わし、左手でパンチを切り出した手を掴み、拳を引いた。

「フランちゃんに手を出した変態には僕からのプレゼントだ。歯食い縛れよ、クソ野郎!」

僕はリーダー格にそう言い放ち、拳をその男の顎目掛けてパンチを繰り出した。

「ウグッ!」

そのパンチ、アッパーはリーダー格の顎に直撃し、倒れた。多分脳震盪を起こしたのだろう。

僕は変態達が動かないことを確認し、

「フランちゃん大丈夫!?」

フランちゃんの傍に駆け寄った。

「うぅ…怖かったよぉ。お兄ちゃああん!!!!!」

フランちゃんは余程怖かったのか、僕に泣きながら抱きついてきた。

「よしよし、もう怖くないよ。悪い人は僕が成敗したからね。それじゃ僕の家に行くか!」

「ひっぐ…うん…」

僕はフランちゃんの手を握り、置いた荷物を持ち、家に向かった。

 

因みに襲ってきた変態どもは警察に追放しといた。




優希さん強いっすな。
不良に絡まれるっていう現代入りには当たり前のものですが、
女顔の優希ちゃんが変態達をボコボコにするというのを入れてみました。
ニードロップとかありますが、あれはゲームから取りました。
まあこんな感じで書いていきますのでよろしくお願いします。
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