料理の作り方があります。
◇
「ただいま〜。あぁそうフランちゃん。靴脱いで上がってね」
「うん分かった。それとお邪魔します」
変態達との闘いが終わった後、僕とフランちゃんはとある家に着いた。
もちろんとある家というのは僕が住んでいる家だ。
変態達との闘いは…何て言えばいいんだろう。僕が一方的にやっちゃったと思う。
でも仕方ないよ。フランちゃんを叩いたんだから。
「フランちゃん、叩かれたところは痛くない?」
「うん。ちょっとヒリヒリするけど大丈夫だよ」
はあ。良かった。大丈夫じゃなかったらどうしようかと思ったよ。
あれ。もう晩御飯の時間じゃないか。
「フランちゃんご飯にする?お風呂が先?」
「ん〜ご飯で」
「それじゃテレビでも見ててよ。僕が付け方教えるから」
僕はフランちゃんにテレビの付け方、番組の変更の仕方などを説明した。
フランちゃんがテレビを見ている間、僕は晩御飯の献立を考えた。
唐揚げ…いや違うな。ハンバーグ?でもひき肉を買ってきていない。確か卵が余っていた筈。
…今日はオムライスにするか。
「お兄ちゃんこれ凄いね!この薄い箱の中に人が沢山いるの!?」
「ううん、違うよ。それは映像って言ってね、う〜ん何て説明すれば…。絵見たいなものだね。そう動く絵だ」
「へえ〜そうなんだ。凄いね!」
僕はフランちゃんに説明した後、今日の晩御飯、オムライスを作る材料を冷蔵庫から取り出した。
◇
私は吸血鬼である。名前はレミリア・スカーレット。
私は今困っていることがある。それはー
「フランがいない!」
「落ち着いてくださいお嬢様」
「落ち着いていられないわ!あの子がいなくなったら、私は…」
私はあの子を495年間も地下室に閉じ込めていた。
異変を起こして霊夢や魔理沙の手によって私の計画は失敗に陥ったが、それで私はフランを自由にさせようとした。
しかしあの子は情緒不安定なのだ。あの子が外に出れば幻想郷が血の地獄園になってしまう。
例えが上手いわね私。
その為私はまだフランを閉じ込めたままだった。抵抗はなかったけどフランには悪いことをした。
「咲夜。地下室の様子は?」
「はい。破壊された後はひとつも見当たりませんでした」
「という事は脱走はしていない訳か…。だとしたら」
……あのスキマBBAめ。
とレミリアは思うのであった。
◇
よしオムライスを作ろう。
フランちゃんはまだテレビに釘付けである。
それも無理はない。幻想郷ではこの現代みたいに技術が優れていないらしいからだ。さて話は戻ろう。
用意する食材はこちら。
卵。玉ねぎ。鶏肉。人参。ご飯だ。調味料は塩こしょう。サラダ油。ケチャップだ。
まず始めに鶏肉を細く切る。 無論一口サイズだ。今回はフランちゃんが一口で食べれるサイズに切ろうと思う。
その次に玉ねぎ人参を粗めのみじん切りにする。玉ねぎを切っているともの凄く目が痛くなるな。
そしたらフライパンに油を敷き、鶏肉をある程度炒める。そして玉ねぎ、人参の順に入れ、玉ねぎが狐色になるまで炒める。
狐色になったらケチャップを入れて軽く炒める。なんか料理番組みたいだな。番組じゃないけどね。
炒め終えたらご飯と塩こしょうを入れ、ご飯全体に色がつくまでほぐす。
ほぐし終えて炒め終わったら、チキンライスの完成。
次にチキンライスを包む卵だ。
卵を割り、そして砂糖、塩を入れてかき混ぜる。この時ちゃんとかき混ぜないと砂糖や塩が固まったままで美味しくならないからだ。
ほぐし終えたらフライパンに卵を注ぎ、弱火でじっくり焼く。
丁度いい焼き色になったら卵の中心にチキンライスを投入する。ちゃんと形をよくする為に縦長に乗せる。
そしてチキンライスを覆うように卵を被せて、被せたところを隠すように皿に盛り付け、ケチャップを適量かけたらオムライスの完成だ。
フランちゃんはまだテレビに夢中だ。こうやって見れば普通の少女なんだよな。吸血鬼には見えない。
「フランちゃ〜ん。ご飯できたよ」
僕はフランちゃんに声をかけた。
「はーい」
フランちゃんは返事をして、ダイニングまで来た。
「はわ〜美味しそう!」
フランちゃんは目を輝かして見た目の感想を口にした。
「今日はオムライスを作ってみた。口に合うかどうか分からないけど、完食してくれると嬉しいな」
「絶対美味しいよ!」
「それじゃ」
「「いただきます」」
僕は自分で作ったオムライスを口にした。我ながら美味しい。最高の出来だった。自分の為に作るんじゃなく人の為に作るのとじゃ全然違う気がする。愛情がこもっている、とでも言うのかな。
一方フランちゃんは
「美味しい!咲夜が作る料理と同じくらい美味しいよお兄ちゃん!」
「咲夜って人は知らないけど口に合って良かったよ」
良かった。フランちゃんの口には合っていたようだ。
だけど咲夜って人は誰なんだろう。フランちゃんのお友達かな?まあこの事は知っても意味がないか。
聞かないでおこう。
こうして僕とフランちゃんはご飯を食べ終わった。
「フランちゃんって吸血鬼だったんでしょ?水って弱点じゃなかった?」
吸血鬼の弱点、それは水。たしか流れる水が苦手だったんだっけか。
「流れる水は苦手だけど命には別状ないよ。ただ嫌いなだけだから」
「そうなんだ。じゃあお風呂の使い方を教えるからついてきて」
「はーい」
僕はフランちゃんにシャワーの使い方、タオルのある場所、そして着替る服を渡した。
「フランちゃん下着は今日履いたのでお願いできる?明日休みだから一緒に買ってこよう?」
「うん!大丈夫だよ!」
ん?風呂の湯だって?ご飯作る前にお湯溜めしてたから風呂の湯は満タンだ。
「それじゃフランちゃん。ごゆっくり〜」
「はーい」
フランちゃんは返事をして風呂場に入っていった。そして僕はリビングでテレビを見ようとした。
テレビを見ている時、何か気配を感じた。フランちゃんの気配ではなく、他の人の気配だ。
僕は気配のある方に声を掛けた。
「そこに誰かいるんですか?」
「あら。バレちゃったみたいね」
気配があるところから何もないのに女性の声が聞こえた。そして目の前の空間が開き、女性が現れた。
「単刀直入にいいます。あなたはだれですか」
「私の名前は
幻想郷の賢者、管理者じゃないのか?しかもこの紫って人、僕の名前を知っているそうだ。
「それで幻想郷の賢者様が何の御用ですか」
「フランのことよ」
フランちゃんのこと?幻想郷に連れ戻すってことか?まあそれならしょうがないと思うけど、せっかく来たんだから楽しんでもらいたいんだけどな。
「フランちゃんを連れ戻すってことですか」
「いいえ違うわ。フランに思い出を作ってもらいたいからよ」
「そうなんですか。はあ良かった」
まあ会ってから数時間だけど、戻ったらまた地下室生活だろう。多分だけど耐えられなくて暴走しちゃうんじゃないのかな。
「その為に錦 優希君。あなたにはフランちゃんを預かっててほしいのよ。あの子は幻想郷では危険で、495年間紅魔館から出られなかったからね。ずっと地下室生活じゃあの子が情緒不安定になるのも仕方ないと思うわ。それとお金の事なら大丈夫よ。あなたの口座にざっと500万は入れてあるから」
500万!?なぜ知らない人間にそこまでお金を払うことができるのだろうか。
しかし495年か。僕じゃ考えられないけど、すごく長い時間閉じ込められていたんだな。
「でもなぜ知らない人間にそこまでお金を払うんですか?信頼できないと思いますけど」
「それならできるわ。だってあなたはフランを守ってくれたじゃない。それだけで十分よ」
フランを守った、あの変態達か。
「そうなんですか。じゃあ引き受けますよ。フランちゃんに良い思い出が残せるように頑張ります」
「ふふっ。あなたならそういうと思ったわ。それじゃフランのこと、お願い」
そう言って紫さんは割れた空間の中に入っていった。その割れた空間は何事もなかったかのように元通りになっていた。これからフランちゃんと暮らすのか、そう思っていたら、
「お兄ちゃんお風呂上がったよー」
そう言ってフランちゃんが現れた。フランちゃんに貸した服は僕のTシャツで、フランちゃんにはぶかぶかだけど、念の為着せといた。
「フランちゃん、紫って人が今さっき来たんだけど。フランちゃんは幻想郷に戻るまで、沢山思い出を作ってほしいって頼まれたんだ」
僕はフランちゃんに紫さんに言われたことを話した。
「そうなの?」
「うん。フランちゃんはここで沢山思い出作りたい?」
「うん!いっぱい思い出作りたい!」
フランちゃんは笑顔で大きな声を返事をした。可愛いなフランちゃん。
「それじゃ、これからよろしくね。フランちゃん」
「よろしく!お兄ちゃん!!!」
こうして僕とフランちゃんの生活が始まった。
オムライスのこと?
もちろんクックパッドさんを使わせていただきましたけど?
紫さんが登場しました。紫さんの台詞書くの面倒くさかったです。
全然思いつきませんでした。
これからも読んでくれると嬉しいです。
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