インフィニット・オルフェンズ   作:モンハン大好き

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足跡のゆくえ

ビスケットとアトラは兄に会うために別れた後、俺達はクーデリアさんの買い物が終わるまで少し歩いているとガラスケースの中にあるアクセサリーを見ているフミタンさんを見かける。

 

「なに考えているの?」

 

突然三日月がフミタンに話しかけた。

 

「なに、とは?」

「あんた、普段何を考えているのか分からなかったけど、今は何を考えているのかが分かったから」

「いえ、別に。ただ……責任について、少し考えていたのです」

「責任?」

「ええ、どんな行為でも必ず付き纏ってきますから。そしてそれは、必ず背負わなければならない。……あなた方は、これについてどう思いますか?」

 

フミタンさんは俺達に顔を向ける。

 

「自分のしたことなら当然なんじゃないの?それがオルガの言う”筋を通す”って事じゃないの?」

「そうですか、一夏さんは?」

「俺も三日月と同じかな」

「……そうですか」

 

そんな話をしていると買い物を済ませたのかクーデリアさんが紙袋を下げて店から出て来た。

 

「お待たせしました!……あの、どうかしました?」

「いえ。責任について話をしていました」

「……責任、ですか」

 

フミタンさんから出た”責任”と言う単語を聞いたクーデリアさんは三日月に視線を向ける。

 

「ん?」

 

三日月は首を傾げるとクーデリアさんは慌てて後ろに向く。

 

「そ、それはそうと!ビスケットさんはお兄さんに会えたのでしょうか?」

「分かんないけど、多分会えてるんじゃないかな?流石に昭弘の時みたいな事にはなっていないでしょ」

 

そういえば昭弘の弟を含めたヒューマンデブリの子供達はうちが預かる事になったんだよな。

あと、俺が倒したグシオンは昭弘が乗る事になって、今ハンマーヘッドで改修中らしい。

 

「そ、そういえば!三日月と一夏さん、そして団長さんも時々、本当の兄弟の様に見えますよね?」

「「え?」」

 

クーデリアさんの言葉に俺と三日月は同時に首を傾げる。

そんなに見えるのかな?

 

「そう?オルガと一夏はもっと……」

 

突然会話が止まり、三日月は何か考える素振りを見せる。

 

「……何て言ったら良いか、よく分からないや」

 

三日月は少し目を伏せて言う。

その後、俺達は色々な所を回り、近くにあったホテルで休憩していた。

 

「あれ?一夏さん、どうしたんですか?」

 

俺が立ち上がると先ほど紅茶を飲んでいたクーデリアさんが首を傾げながら聞く

 

「ちょっとオルガに連絡してきます」

「そうですか」

 

俺は端末の所に行きオルガ達に連絡をする。

 

「あ、オルガ?」

『一夏か!?お前、無事なのか!?』

 

オルガは何処か驚いた様子で出て来た。

 

「え?無事って何の事だ?俺はただ、定時連絡をしに来ただけなんだけど?」

『クーデリアは一緒か?』

「あ、ああ、全員居るぞ?何かあったのか?」

 

俺は戸惑いながらクーデリアさん達の方を見ながら聞くとオルガの口から予想外の言葉が出て来た。

 

『ビスケットとアトラが、捕まった』

「……え?」

 

 

―――――――

 

 

俺はオルガから詳しい話を聞いた後クーデリアさん達にビスケットとアトラが捕まったことを説明した。

 

「お嬢様!お待ちください!」

「でも!アトラさんとビスケットさんが!」

 

案の定、クーデリアさんは二人を助けようと外に出ようとする。

 

「オルガが迎えに来るまで二人は隠れてて」

「三日月は?」

「俺は一夏と一緒にアトラとビスケットを助けに行く。クーデリアの事、頼んで良い?」

「分かりました。お嬢様をお守りするのが私の責任ですので」

「頼む」

「私たちはこのホテルでお待ちしております」

「行こう。一夏」

「ああ」

 

俺と三日月はホテルから出て走った。

そして、しばらく走っていた俺達は人気が無い路地裏である物を見つけた。

 

「これって、アトラの靴じゃないのか?」

 

俺がそう言うと三日月はアトラの物と思しき片足の靴を持つと匂いを嗅ぎ始める。

 

「この匂い。間違いない、これはアトラの物だ」

 

匂いを嗅いだ三日月はアトラの物と断言する。

その様子に三日月が犬に見えたが気のせいだろう。

 

「それがアトラの物なら、二人はここで捕まったのか」

「そうみたいだね」

 

三日月はアトラの靴を懐に入れると突然一人の男が話しかけて来た。

 

「あの、鉄華団の方ですよね?」

 

 

――――――

 

ビスケットside

 

とある廃墟の一室でビスケットとアトラは手を縛られた状態で捕らわれていた。

 

「ごめんアトラ、巻き込んでしまって」

「気にしないで、捕まったのは私で良かったよ。クーデリアさんは大丈夫かな?」

「三日月と一夏が一緒だし、きっと……」

「そう、痛っつ!うう……」

「アトラ、大丈夫?」

 

突然顔を歪めたアトラにビスケットは心配する。

アトラの顔は酷く、頬は赤く腫れ鼻から血を流していた。

この傷はビスケットの兄、サヴァランが連れて来たギャラルホルンの兵士に付けられた傷だ。

 

「どうしてそんなになるまで」

「こんなの何ともないよ。子供の頃は毎日だったし。……それにクーデリアさんは家族だからね。それよりビスケットは?お兄さんに言いたい事は言えたの?」

「……俺は」

 

ビスケットは何か言おうとしたその時、突然、爆発音と衝撃が二人を襲った。

 

「な、なんだ?」

 

ビスケットは慌てて起き上がると、外から声が聞こえた。

 

「なんの爆発だ!」

「過激派の連中が来たのか!」

「いや、どこにも居ないぞ!」

「車には誰も乗ってないぞ!」

 

どうやら周りが大混乱の様だ。

その時、部屋の扉が開き、拳銃を持った二人の男が入って来た。

 

(え?三日月、一夏?)

 

ビスケットは二人の少年、三日月と一夏の前に出ようとすると二人は急に拳銃をビスケットたちに向けて来た。

 

「ま、待って!」

 

ビスケットは慌てて声を上げると二人は銃を下して駆け寄って来た。

 

 

――――――

 

一夏side

 

「アトラ、その傷はここの連中に?」

「え?は、はい」

「!!」

 

俺の質問を答えた瞬間、三日月は怒り、走り出そうとする直前に一夏は三日月の服の襟部分を掴んで止める。

 

「落ち着けよ三日月。仲間を傷つけられて怒る気持ちは分かるが今はここを脱出する方が先だ」

「……分かった」

 

はあ、危なかった。救出しに来たはずが殺し合いに発展する所だった。

こいつは仲間を傷付けられると周りが見えなくなって、とんでもない事をしでかすからな。

 

「ところで一夏さん。クーデリアさんは?」

「大丈夫、クーデリアさんはホテルに居るよ」

「そっか。良かった~」

 

アトラはクーデリアさんの安全なことが分かると安心したのかそのまま座り込んだ。

 

「取り敢えず二人を縛っている縄を切るか」

 

俺はナイフを取り出して二人の手を縛っていた縄を切る。

 

「よし、三日月はアトラを運んでくれ、殿は俺がやる」

「分かった」

「え?ちょ、うわ!?」

 

アトラは何か言おうとしてたが言う前に三日月がアトラを担ぎ直ぐに外に出て走る。

 

「それで、これからどうするの?」

「どうしようか?」

「え!?考えてなかったの!?車とかは!?」

「車はここに乗り込む直前に表の入口に突っこませたから無い」

「え?じゃあさっきの爆発は一夏達の仕業なの?」

「「ああ(うん)」」

 

ビスケットの疑問に俺と三日月は肯定する。

 

「うんって。てか、その突っ込ませた車はどこから持って来たの?」

「借りて来た」

「え!?借りて来たって……」

 

ビスケットとアトラは少し引き気味になっていた。

 

「しょうがないだろ、見張りが多かったし。それに……」

「ああした方が入りやすかったしね」

 

そんな話をしながら目の前のフェンスを飛び越えると、一台のトラックが止まり、荷台からオルガが顔を出した。

 

「三日月!一夏!」

「オルガ!?何でここに」

「話は後だ!乗れ!」

「分かった!」

 

俺達はトラックの荷台に乗り込もうとする。

 

「ビスケット!!」

 

突然、後ろから声が聞こえ、振り返ると少し細身の男性が居た。

 

「今、お前に行かれたらドルト2はお終いだ。頼む、その娘を連れてこっちに来てくれ!もうこれしか無いんだ!」

「誰だ?」

「……ビスケットの、お兄さん」

 

オルガの問いにアトラが答えると俺達はその男性を凝視する。

 

(あれがビスケットの兄なのか。それよりその娘ってアトラの事か?あいつはアトラに何かする気か?)

 

俺はそう思っているとビスケットは一歩前に出て兄に話しかける。

 

「……兄さんには感謝しています。父さんと母さんが死んだあと、必死に俺達を養ってくれて。今の俺があるのは兄さんのおかげです」

「だったら……「だから!」!?」

「あの時は、本当にありがとうございました!でも、今の俺は鉄華団の団員なんです!」

 

ビスケットは涙を浮かべ、震える声で兄に自分の意思を伝える。

その時、フェンスをよじ登ったギャラルホルンが銃を向けていた。

 

「ビスケット!」

 

オルガはビスケットの手を引いてトラックの荷台に乗せる。

 

「出せ!」

「おうよ!」

 

全員乗り込むと直ぐにその場から離れた。

 

「ビスケット、大丈夫か?」

「うん、大丈夫」

「なあ、ビスケット、アトラ、あいつらに捕まっていた時の事を教えてくれないか」

「うん、分かった」

 

ビスケットとアトラは連中に捕まっていた時の事を俺達に話した。

 

「……なるほど、じゃあビスケットの兄さんは組合員の武装蜂起を止める為にクーデリアさんを暴動の首謀者としてギャラルホルンに引き渡そうとしてたのか。

そんでビスケットの付き添いでついて来たアトラをクーデリアさんと勘違いしたと」

「うん。しかもアトラはクーデリアさんじゃないと伝えても兄さんはアトラをクーデリアさんとして引き渡そうとしたんだ」

「おいおい、お前の兄貴は正気か?すぐばれるに決まってんだろ?」

 

ユージンの言う通りだな。そもそも外見が全く違うから調べれば一発で偽物と分かるぞ。

 

「それだけ、焦ってるってことだろう。現に組合員の奴らはこのドルト3にある本社に向かっている」

「え!?それじゃあ」

「ああ、もう避けられないだろうな」

「そんな!」

「取り敢えず、今はクーデリアを連れてイサリビに戻るぞ。一夏、案内してくれ」

「分かった」

 

その後、俺達はクーデリアさん達を迎いにホテルに戻った。

……けど。

 

「居たか!?」

「いや、どこにも居ない」

「くそ、こんな時に何処へ行ったんだよ」

 

どういう訳かホテルに居るはずのクーデリアさんとフミタンさんが居なくなっていた。

 

「みんな!」

 

と、ここでホテルの従業員に聞き込みをしていたビスケットが戻って来た。

 

「ビスケット、どうだった?」

「うん、まだチェックインはしていないらしいけど、別々に出て行ったってホテルの人が」

「勘弁してくれよ。これからイサリビに戻らなきゃいけねえのに」

「……俺、探しに行ってくる」

「あ!私も!」

 

三日月とアトラはクーデリアさんとフミタンさんを探しに走って行った。

 

「あ!おい!三日月!アトラ!」

「どうする?オルガ」

「んなもん、決まってんだろ。二人を探しに行くぞ!」

 

ビスケットがオルガに今後どうするかを聞くと二人を探すことを伝える。

 

「了解!」

「分かった!」

「ち、しゃあねえか」

 

二人を探すことになった俺達はホテルから出た後、別々に別れて走った。




……どうしよう、鉄血二期を見てたら書きたくなってきた。
でも前に感想を返信する時に二期はやりませんって言っちゃったし。
……本当にどうしよう。
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