インフィニット・オルフェンズ   作:モンハン大好き

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鉄血編
鉄と血


クリュセ独立自治区の郊外にある丘にある建物民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ。通称CGS。

 

その動力室には二機のモビルスーツがあり、その下に二人の少年が眠っていた。

一人は褐色の肌に銀髪の髪をしている。もう一人は肩甲骨まである長い黒髪を一つに束ねている。

 

するとそこへ黒髪の少年が入って来て二人に声を掛ける。

 

「オルガ、一夏」

 

二人は目を覚まし起き上がる。

 

「うん、おお、ミカ」

「うん、三日月どうしたんだ?」

「どうしたんだじゃないよ。全く、二人ともまたこんな所でさぼって、社長や一軍の人達に見つかったら何されるか……」

 

三日月と呼ばれた少年はオルガと一夏に注意する。

 

「分かってるって」

「大丈夫だよ三日月。ここ、誰も来ないし」

「そうじゃなくって「お~い!居たか?三日月!」あ、おやっさん」

 

三日月が話している途中、入口から肌が黒く足が義足になっている中年くらいの男が入って来た。

 

「なんだ?おやっさん」

「なんだじゃねえよ。マルバの奴がお前を呼んでるぞ!」

「社長が?」

 

オルガがおやっさんに説教されてる中、一夏は後ろにある二機のモビルスーツの内、片方を見る。黒と青で塗装され、4本の角を持ち、右肩に片刃の大剣を装備している。

 

一夏はそれを見続けているとオルガの声が響く。

 

「おーい!一夏、行くぞー!」

「ああ、今行く!」

 

オルガに呼ばれた一夏はその場を後にした。

 

―――――――

 

 

 

 

一夏side

 

草木が生えない荒れた大地で俺は灰色のモビルワーカーを操り訓練していた。

 

「そこぉ!」

「ここだぁ!」

 

左右から2機のモビルワーカーがこっちにペイント弾を撃つ、俺は機体を回転させながら回避し、相手にペイント弾を撃ち込む。

 

「なんだそりゃあ!?」

「くそ、一夏の野郎!あんな動きも出来るのかよ!?」

「三日月と同じく一夏も化け物ってことか?…あ!くそ!このタイミングでも躱すのかよ!?三日月!」

 

明弘は三日月に食いつくがやがて撃沈した。

 

「流石だな。三日月」

 

俺は三日月に向けてペイント弾を撃つ。

 

「おっと」

 

三日月はそれを回避し、俺に向けて弾を撃ち始めた

 

俺と三日月は周りを回りながら撃ち合うが意外な形で終わった。

 

「ん?…あ、弾切れ」

「あ、こっちも」

「え?三日月もか?」

「うん、今回は引き分けみたいだね」

「……そうみたいだな」

 

訓練が終わった俺達はモビルワーカーをドックに格納した後、昼飯を食いに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お嬢様の護衛?」

 

俺は昼飯を食いながら整備班のビスケットに聞く。

 

「うん、依頼主はクリュセ独立自治区代表の娘さんだよ」

 

なんでそんな人が俺達を?

 

「お嬢様って良い匂いがするんだろうな~。なあ三日月」

「お嬢様って言っても同じ人間なんだし、そんなに変わんないと思うよ」

 

シノの変態発言に同意を求められた三日月は淡々と答える。

 

「何だよつれねぇな~。おい、一夏はどうなんだよ?」

「俺はそんな趣味は無いし、興味が無いよ。シノ」

「はぁ~!?一夏、お前もかよ!」

「女に飢えてない三日月さんと一夏さんにそんな事分かるわけ無いっすよ」

 

俺とミカの言葉を聞いて興奮するシノを水を配りに来た子が宥める。

 

「でもあれだな。社長もようやく俺らの力を認めてるって事なんじゃないか?これを機に俺達を馬鹿にしてきた社員の奴らを出し抜いて俺達が一軍になって……」

「いくらマルバの親父が網羅したって、使い捨ての駒の俺らを認めるわけねぇだろ?」

 

ユージンが興奮した様子で言うがオルガは否定する。

 

「…おい、参番組の隊長であるお前がそんなんだから、いつまでもこんな扱いなんじゃねえのか!」

「やめなよ、ユージン」

「うっせービスケット!てめえは黙ってろ!大体……」

 

ユージンは話を続けようとするが三日月がユージンの耳を引っ張って止めた。

 

「喧嘩か、ユージン?俺は嫌だぞ」

「イデデデデ!?耳が、耳が取れる!?」

「別に喧嘩じゃねえよ。な?」

「あ、ああ!そうだぜ」

 

ユージンがそう言うと三日月は手を離し、そのまま黙々と食事をする。

 

その後もいろいろ話をしながら昼飯を食べていた。

 

だが途中、俺が毎回町に行くと数十人の女の子に声を掛けられて迷惑していると話したら何故かシノが俺の肩を掴み、涙を流しながら「なんでお前ばっかり!!」と言いながら前後に揺すってきた。

……何故だ?

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

数日後、護衛対象のクーデリアさんとメイドのフミタンさんがCGSに来た。クーデリアさんはイメージとは違い、明るい性格で俺達に遠慮なく話しかけて来た。

 

その夜、俺は外で寝ころびながら首にかけたペンダントを見ていた。

 

これは俺が元の世界に居た時、幼馴染の箒から貰ったものだ。

 

あの時は本当に驚いた。箒が引っ越しする前日、突然俺の家に来て。何の用か聞いてみるといきなり俺の事が好きだって言って来た。

最初は訳が分からなかったが箒が自分の心の内を全て話していった。それを聞いた俺は箒が本当に俺の事が好きなんだとやっと分かった。

その後、俺は箒の告白を受け入れることを伝えると箒は嬉しそうな顔で涙を流していた。

そして箒が帰る際、自分の事を覚えていてほしいと言ってこのペンダントをくれた。

 

……そういえば、千冬姉にこの事を話したら背後に黒いオーラと般若みたいなものが見えたな。

 

過去を思い出しながら空を見ていると突然信号弾が上がった。

 

それを見た俺は急いで倉庫へ戻りモビルワーカーでの出撃の準備をする。

 

しばらくすると爆発音が響く。

 

俺と三日月と明弘はシノの隊と合流しそのまま迎撃を開始する。

 

「クソ!バカスカ撃ち込みやがって!誰だか知らねえがこのまま俺達を塩漬けってか?」

「さあな、今の所敵の姿が見えないし」

「……何か来る」

「?どうした三日月……!」

 

突然爆風で出来た土煙の中から敵と思しきモビルワーカー隊が現れた。

 

そのモビルワーカーに描かれたエンブレムを見て俺は驚いた。

 

「あれはギャラルホルン!?」

 

敵の名前を言うと他の仲間たちも驚く。

 

「ギャラルホルンだって!?」

「なんで奴らがこんな所に!?」

 

俺達は敵が何者か分かって驚ていたが直ぐ様、敵のモビルワーカーと交戦する。だが火力と装甲に差がありかなり苦戦していた。

 

「悪い、遅れた!」

「遅えぞ、オルガ!」

「すまない。ミカと一夏、明弘はシノの隊と下がって補給を!」

 

俺達はオルガの指示を受け、後方に下がって補給を受ける。

 

「それにしてもあいつら、何を狙ってここを襲ってんだ?」

「どうしたんだ?一夏、急に」

「いや、あいつらが何の理由もなくこの施設を襲うとは思わなくてな」

「そんなのどうでも良いんじゃない?今はあいつらを何とかしないと」

「……そうだな」

 

補給が終わるとまた前線に出る。

 

「ごめん、待たせた」

 

三日月は敵の中に突っ込み、敵の数を減らす。

 

「お前だけ良い格好させっかよ!」

「援護する!」

 

明弘と俺、そして三日月は互いの背中を守りながら敵を撃破していく。

 

「良し!ミカと明弘と一夏が食いついた。混戦でならあいつらに勝てる奴はいねえ。宇宙ネズミの本領発揮だ!」

 

オルガは周囲を見渡す。

 

「今のうちに立て直すぞ!負傷者もなるべく下げろ!」

「でもこのままじゃあ、じり貧だぜ?一軍は何をやっているんだよ!」

 

ユージンは焦った様子で言う。

 

確かに一軍の奴らが今の所出てきてない。……嫌な予感がする。

 

「オルガ!」

「ビスケットか!どうだ?」

「オルガ、悪い方の予感が当たったよ」

 

悪い方の予感が当たった?……!まさか。

 

「一軍の人達は今、社長と共に全速で戦闘域を離脱中!」

 

あいつら、俺達を見捨てて逃げやがったか。

 

「おいおい、どうすんだよ!?俺達このまま犬死かよ!?」

「いいや、違うな」

 

オルガは落ち着いた様子で話す。

 

なにか策があるのか?

 

「それじゃあ、筋が通らねえ。なあ、ビスケット?」

「だね!」

 

突然空に赤い光が撃ちあがった

 

「え?」

「なんだあれ?」

「信号弾?」

 

すると敵が信号弾が上がった方へ行った

 

「どうやら一軍は囮になってくれるみたいだぜ」

 

オルガ、もの凄い悪い笑みをしているぞ。けどおかげで何とかなりそうだな。

 

そう思っていると突然、爆発音が響いた。

 

「なんだ!?」

 

俺は視線を前に映すと緑色のモビルスーツが三機出て来た。

 

『全く、この程度の施設制圧に一体何を手間取っている!モビルワーカー隊は全員減給だ!』

 

司令官と思しきパイロットの声がモビルスーツのスピーカーを通して戦場に響く

 

「おいおい、嘘だろ?」

「モビルスーツが相手じゃ勝ち目がねえ」

「に、逃げなきゃ」

 

仲間たちは怯えながら言う。それはそうだ、向こうはモビルスーツでこっちは旧式のモビルワーカー、天と地ほどの差がある、子供でも分かる事だ。

 

「逃げるたってどこへ?」

「そうだ、どの道逃げ場なんてどこにもねえよ……なあミカ」

「うん、次はどうすれば良い?オルガ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

俺は叫びながら敵モビルスーツに攻撃するが装甲が余りにも硬く全く効いて無かった。

他の仲間たちも攻撃するが一人、また一人と倒されていく。

そして、敵モビルスーツが撃った弾が基地に当たる。

 

「基地が!?」

 

それを見た仲間の一人がモビルスーツに突っ込む

 

「やめろぉぉぉ!!基地には俺の仲間が!!」

「な!?おい!やめろ!」

 

俺は止めようと呼びかけるが遅く、モビルスーツに蹴り飛ばされた。

 

「ダンジ!?畜生!ダンジが!」

「足を止めるなぁぁ!!あと少し、あと少しで」

「お、おい!オルガ!なんかこっちを見てるぞ!」

「なに!?」

 

視線を向けるとモビルスーツがオルガの方を見ていた。

 

『貴様が、指揮をしているのか?』

 

敵モビルスーツはオルガを狙い撃つ。

 

「死ぬ死ぬ死ぬ!!」

 

オルガと一緒に乗っていたユージンは泣きながらも必死に攻撃を避けながら逃げる。

 

「死なねえ!!」

 

オルガは叫ぶ。

 

「死んでたまるか!……このままじゃ……こんな所じゃ」

 

オルガのモビルワーカーは後ろに向きモビルスーツと向き合う。

 

「終われねえ!!」

 

敵モビルスーツはオルガを仕留めようと斧を振り上げる。

 

「だろ?ミカ!!」

 

突然オルガの目の前の地面が吹き飛び、その中から一機の白いモビルスーツが現れた。白いモビルスーツは手に持ったメイスで敵モビルスーツのコックピットを叩き潰した。




簡単な設定を付けました。

織斑 一夏

年齢 15歳

見た目
原作に比べるとかなり鍛えている。
髪と目の色は原作通り。
髪は肩甲骨まで長く、後ろに束ねている。
首には幼い頃、箒から貰ったペンダントを付けている。

性格
原作と比べて、落ち着いて冷静に対処できるようになっている。だが根本的なところは変わらずたまに熱くなったり失敗をすることがある。
鈍感さはあまり変わらず、はっきり言わないと分からない。

三日月と同じく阿頼耶識の手術を三回受けていてその操縦技術は三日月と同等。

元の世界に居たころ、すでに箒に告白されていて恋人になっている。

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