本当にすいません。
一夏side
「まじかよ!本当にやっちまった!」
「あれに三日月が……乗ってるっていうのか?」
仲間たちが驚いてる中、残ったモビルスーツがこっちに向かって来た。
「オルガ!みんなを後ろに下がらせてくれ!」
「分かった!」
三日月はスラスターを吹かし、敵モビルワーカー隊に行った。
「き、貴様!モビルワーカーを狙うとは、なんて卑怯な!!」
……散々俺達の仲間を殺っておいて、どの口が言うんだ
俺は相手の言葉に怒りを覚える。
三日月は逆切れした敵にメイスを投げて動きを止める。そして空中に上がったメイスを回収し、敵の左腕を吹き飛ばす。
そして敵のもう一人が三日月に斧を振り下ろし、三日月はメイスで受け止める。
「どこから持って来たかは知らんが、そんな旧世代のモビルスーツでこのグレイズの相手に務まるとでも」
「もう一人、死んだみたいだけど?」
「その声、貴様、まさか…子供なのか?」
「ああ、そうだよ、あんたらが殺しまくったのも、これから、あんたらを殺すのも」
しばらく鍔競り合いが続くと片腕を失った敵がライフルを撃つ。
三日月はそれを躱し、スラスターを吹かすが直ぐに出て来なくなった。
ん?ガス欠か?
―その頃動力室では―
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「おやっさん?どうしたんですか?」
「や、やべえ!スラスターのガスを補給するのを忘れたぁ!」
「えぇぇ!!?」
三日月は何とか着地しメイスで土煙を作り、姿勢を低くして下からメイスで突き刺そうとするがもう一機に妨害を受け頭部の装甲を吹き飛ばすだけになった。
妨害した敵モビルスーツは味方を抱え込み離脱した。
三日月は追撃しようとするが、気絶したのか動かなくなった。
――――――――――
俺は事後処理をした後、みんなの夕食を作ろうと食堂に行くと三日月の幼馴染のアトラとビスケットの双子の妹クッキー、クラッカ、そしてクーデリアさんが居た。
「あ!一夏だ!」
「本当だ!一夏!」
「お!クッキー、クラッカ、久しぶり」
俺は二人の頭を撫でる。
「一夏さん、お久しぶりです」
「久しぶり、アトラ。それで、何でクーデリアさんが?」
「クーデリアさんが私達がご飯を作るのを手伝ってくれてたんです」
「そうなのか」
俺は大なべに入ったスープを見ると大降りにカットされた野菜があった
「へえ~ずいぶん豪快にカットされてるな」
「ああ、これ?クーデリアが切ったんだよ」
俺の質問にクッキーが答える。するとクーデリアさんが顔を赤くする。
「す、すいません。私、料理が初めてで」
「別に気にしてませんよ。貴方より料理が下手な人を知っていますから」
「え?そうなんですか?」
「ええ、もう何かの呪いでも掛けられているんじゃないかと思うほど酷いです。何せ簡単に作れるものや俺の手伝いを受けながらでもダークマターとかゲル状の何かとかを生み出すんですから」
「そ、そうですか」
俺の話を聞いたクーデリアさんは顔を引きつらせていた。
そしてその夜、俺達はある一室に来ていた。
そこには一軍の人達が手を縛られていた。
「おはようございます。薬入りの飯の味はいかがでしたか?」
オルガは悪い笑みを浮かべながら一軍の人達に夕飯の感想を聞く。
「薬だあ!?」
「ガキが!何の真似だ!」
「いや~、はっきりさせたいんですよ。誰がここの一番かってのを」
「ガキども、貴様ら!一体だれを相手に「ろくな指揮をせず、これだけの被害を出した、無能ですよ」!ふざけんな!っぺ」
ハエダは唾を吐き捨てる。
「うぐお!?」
オルガはハエダに蹴りを入れる。
「分かった分かった、分かったから。とりあえずこいつを外せ、そしたら命だけは助けてやる」
「はあ?お前この状況分かってんのか?そのセリフを言えるのは、お前か、俺か、どっちだ?」
オルガの言葉にハエダは睨む。
「無能な指揮のせいで、死ななくても良い仲間が死んだ。この落とし前はきっちりつけてもらう!」
オルガがそう言うと三日月は手に持った拳銃をハエダに向ける。
「は?待て!何を……」
三日月は躊躇なく引き金を引き、ハエダを撃った。
しばしの静寂。
「さて、これからCGSは俺達のものだ。さあ選べ俺達宇宙ネズミの下で働くか、それともここから出て行くか」
「こいつ!!」
一軍の隊員ササイがオルガに突っ込むが三日月に射殺されてしまう。
「どっちも嫌なら、こいつみたいにここで終わらせてやっても良いんだぞ?」
オルガが言うと眼鏡を掛けた男性が声を上げる。
「あの~俺は出て行く方で…」
「あ、確か会計を担当しているデクスター・キュラスターさんですよね?」
ビスケットが眼鏡の男性に声を掛ける。
「は、はい」
「あなたには、ちょっと残ってもらいます」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
この時、彼の悲鳴は施設内に響いた。
―――――――――――
翌日、オルガたちは一軍に退職金を渡した後、真っ当な仕事をするために色々準備をしていた。
俺は動力室に置いてあったもう一機のモビルスーツを倉庫に移し、おやっさんと共に修理していた。
このモビルスーツは俺が以前、訓練の途中で仲間とはぐれた時に瓦礫に埋もれた状態で見つけたものだ。
「う~ん、かなり劣化してますねこのコックピット」
「そうだな。こりゃあ他の奴で代用するしかないな」
「そうですね」
「三日月のと同じようにモビルワーカーの奴か、鹵獲したモビルスーツの奴か、どっちが良い?」
「三日月のと同じのでお願いします」
「即答かよ。でもま、そっちの方が良いか」
「それじゃあ俺のモビルワーカーを持って来ますね」
「おう、頼む」
俺はモビルワーカーを取りに倉庫へ向かった。
数時間後
「とりあえず、コックピットの修理とシステムの調整は終わった。後は動かしてみないと分からないな」
「そうですね。けど、ここまでにしませんか?もう日が暮れてるし」
「そうだな、明日にするか」
その時、突然警報がなった。
「なんだ?」
『監視班から報告!ギャラルホルンのモビルスーツ一機が赤い布を持ってこちらに向かっています』
「なんだ?あれ」
俺はモビルスーツの左腕に付けている赤い布を見る。
「ありゃあ、決闘の合図だな」
「決闘?」
モビルスーツから声が聞こえた。
『私はギャラルホルン実働部隊所属クランク・ゼント!そちらの代表との一対一の勝負を望む』
勝負って何を考えてんだ?
「勝負ってまじかよ」
「厄祭戦の前は大概のもめごとは決闘で白黒つけてたらしいが……まさか本気でやってくる奴がいるとはな」
おやっさんの説明が終わるとクランクと名乗った男が決闘の条件を提示した
『私が勝利したなら、そちらに鹵獲されたグレイズとクーデリア・藍那・バーンスタインの引き渡しを要求する』
どうやら鹵獲した機体とお嬢様が目当てみたいだ。
『勝負がつき、グレイズとクーデリアの引き渡しが無事すめば、そこから先はすべて私が預かる。ギャラルホルンとCGSとの因縁はここで断ち切ることを約束しよう』
余りにも勝手な条件に俺は呆れていた。決闘は対等な条件でやるはずなのに、相手はこっちが負けたときの条件しか提示してない。
クーデリアさんは自分が行くと言って来た。けどオルガはそれを却下し決闘を受けることを選ぶ。
俺はオルガの下に行く。
「オルガ」
「どうした、一夏」
「この決闘、俺にやらせてくれないか?」
「……あの機体の修理が終わったのか?」
「ああ、終わった。試運転を兼ねてあいつと戦いたいんだけど良いか?」
「……分かった。だが無茶はするなよ?」
「分かってる」
オルガに了承を得ると俺はおやっさんを連れて倉庫に向かった。
「良いか?一夏、システムの調整が済んだとはいえモビルスーツのフィードバックはモビルワーカーの比じゃねえ、気を付けろよ」
「分かっているよ。三日月だって動かしたんだ。俺もやってやるさ」
俺はシステムを起動させ、システム画面を見る
GUNDAM FRAME TYPE HALPHAS ASW-G-38
これ、この機体の名前か?
俺はしばらく見ていると突然、体に衝撃が走った。
「うぐ!?…が!?」
頭に膨大な情報が流れ込み、脳が悲鳴を上げ、鼻から血が吹き出す。
「ぐ……なる…ほど…これは…きついな」
「おい!大丈夫か!?」
「はあ、はあ、ああ大丈夫だ。おやっさん、下がってくれ」
「……分かった」
おやっさんは降りるのを確認すると機体を立ち上がらせる。
俺は流れ込んだ情報の中にあったこの機体の名前を言う。
「行こうか。ハルファス!」
クランクside
CGSの基地から出て来たモビルスーツに私は驚愕していた。
「まさか、もう一機居たのか!?」
そのモビルスーツは以前、戦った白い機体のとは違い。黒と青で塗装され、頭部には四本の角、右肩には片刃の大剣を装備していた。見た目はあの白い機体に似ているから、油断はできない。
私は自らを鼓舞し目の前の機体に向けて名乗りを上げた。
一夏side
俺は敵の所に着き右肩に装備された大剣、大型ブレードを持つと敵が名乗りを上げる。
「ギャラルホルン火星支部実働部隊所属クランク・ゼント!」
いきなりの事で驚いたが、直ぐに俺も名乗る。
「CGS参番組、織斑一夏」
互いに構えをとる。
「参る!」
クランクが開始の合図をした瞬間、俺はスラスターを吹かし相手と激突する。
俺は連続で切り付けるがクランクは左手で持った盾を使って防ぐ。
「なあ、決着はどうする?どっちかが死ねばいいのか?」
俺はクランクに大型ブレードで切り付けながら聞く
「その必要は無い!」
クランクは斧を振り下ろしながら言う。
俺はそれを受け止める。
「コーラル…いや、元々こちらが欲していたのはクーデリアの命だけ。大人の争いに子供が犠牲になる事は無いんだ!」
散々殺しておいてよくそんなセリフを言えるな。すでにお前達のせいで犠牲となっている子供たちが大勢居るというのに。
俺はクランクを蹴り飛ばし距離を取り、また距離を詰めて振り下ろす。
「く、これが子供か」
「言っておくけど、俺は犠牲になっていない」
「!?」
「俺は、大切な仲間を守る為に出来ることを全力でやってるだけだ。……けど今は」
俺は大型ブレードを構え突進する。
「あんたが気に入らないから倒す!」
俺はクランクに向けて振り下ろす。クランクは盾で防御し、反撃しようと斧を振るう。
「はぁっ!」
俺は背中に搭載されている腕を展開し自身に向かって来る斧を持っている腕を掴んで止める。
「なに!?」
クランクは突然の事に驚き硬直する、俺はその隙を狙って大型ブレードを胴体に突き刺す。
刺した大型ブレードを引き抜くと今度は左腕で頭部を殴り、地面に叩きつける。
俺は止めを刺そうと、踏みつけて大型ブレードを振り上げる。
「ん?」
よく見ると敵モビルスーツのコックピットが開いていて、中には血だらけの男性が居た。
俺は銃を取り出し、コックピットから出た。
「うぐ…ぐ…本当に、子供なんだな」
目の前の男、クランクは痛みに耐えながら俺を見る。
「なあ、俺が勝った場合はどうなるんだ?あんた、それを言ってなかっただろ?」
「すまない、馬鹿にした、わけじゃ無いんだ。その選択を俺は持たなかったんだ」
クランクは続ける。
「俺は、上官の命令に背いた。何の土産も無く帰れば、俺の行動は部隊全体の責任になってしまう。……だが、ここで俺が終われば、全ての責任を抱えたまま…うぐ!?がはっ!ごほっ!」
「もう良い。喋らなくても」
「はあ、はあ、すまんが、手を貸してくれないか?」
「?」
「俺はもう、自分で終わる事すら出来ない」
「……分かった」
俺は銃口を重症のクランクに向ける。
「……ありがとう」
クランクは俺に礼を言う。
俺は迷うことなく引き金を引いた。
その後、オルガはクーデリアの護衛任務を改めて引き受け、組織名をCGSから鉄華団に改名した。
機体の設定
オリジナルモビルスーツ
ASW-G-38 ハルファス
機体の色
黒と青
特徴
頭部に4本の角。
背面には大型スラスターとその左右に隠し腕を三つ折りの状態で装備。
腰の後面にスラスターを装備。
両肩と腰の側面に武器を収めることが可能。
一夏の専用モビルスーツでバルバトスと同じくガンダムフレームの一機。一夏が参番組の演習の時に仲間とはぐれてしまい、戻る途中で瓦礫に埋もれて放置されていたのを偶然発見した。その後合流した参番組の仲間たちの協力で社長のマルバ・アーケイや一軍の大人たちに気づかれずにバルバトスと同じ動力室に置き、オルガがCGSを乗っ取った後、修復した機体。
武装
大型ブレード×1
一夏が発見した時に装備していた片刃の大剣
(見た目はACE3-THE-FINALのイクスブラウform-Bの大型ブレード)
ワイヤークロー×2
両腕に装備されている。これも発見時に装備していた。
(見た目は機動戦士ガンダムSEEDのソードストライクのパンツァーアイゼン)
武器は今の所これだけですが、今後も増える予定です。