インフィニット・オルフェンズ   作:モンハン大好き

4 / 18
赤い空の向こう

一夏side

 

俺が朝食を食べていた時、突然アトラがやって来た。

 

「わ、私を!炊事係として鉄華団で雇ってください!おかみさんには事情を説明してお店をやめさせてもらいました!」

 

アトラは緊張した様子でここに来た理由を話す。どうやら鉄華団に入れて欲しいらしい。

 

「良いんじゃないか?なあミカ?」

「アトラのご飯は美味しいからね」

 

オルガはにやけながら三日月に聞くが、三日月は淡々と答える。

 

「あ、ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」

 

アトラは勢いよく頭を下げる。

 

「よしお前ら!地球行きは鉄華団最初の大仕事だ!気を引き締めて行くぞぉ!」

「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

 

オルガの一声で仲間は声を上げる。

 

「たく、浮かれやがって。俺達はギャラルホルンを敵に回してんだぞ?」

「そう言うなユージン、ギャラルホルンに一々怯えていたら身が持たないぞ?」

「な!俺がいつギャラルホルンに怯えてるって言ったよ!?一夏!」

「あれ?さっき言ってなかったっけ?」

「言ってないわ!!」

 

俺はユージンをからかっていると、三日月が俺の下に来た。

 

「ん、どうした?三日月?」

「これ、俺と一夏にって桜ちゃんがアトラに渡したみたい」

 

桜ちゃんとはビスケットの祖母でフルネームは桜・プレッツェル。農場をやっていてビスケットの妹のクッキーとクラッカを引き取っている。

 

三日月は手に持った二つの袋の内一つを俺に渡す。中身を見ると俺と三日月がよく食べている物だった。

 

「お、火星ヤシ!良かった、丁度切れていた所だったんだ」

 

俺は三日月に礼を言い、火星ヤシが入った袋を懐に入れる。

朝食を食べ終えた後、俺達は地球へ行くためクリュセ共同宇宙港へ向かった。

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

シャトルで火星から出た一夏達は低軌道ステーションに向かっていた。

 

「あ!あれがオルクスの船じゃないですか?」

 

タカキがシャトルの窓を見る。窓を見ると遠くの方に宇宙船が見えた。

 

「予定より早いな」

 

オルガが言う。

 

「オルガの言う通り、確かに早い」

 

一夏はそう言いながらオルクスの船を見ていると船の方から何かの光が出て来た。

 

「なんだ?」

 

気になりよく見るとギャラルホルンのモビルスーツだった。

 

「ギャラルホルンのモビルスーツ!?」

「お、おいその奥にも何かいるぞ!」

「なに!?」

「はあ!?どうなってやがる!?」

「奥のもギャラルホルンか!?」

「トド!説明しろ!」

「お、俺が知るか!ギャラルホルンなんて聞いてねぇ!おいどけ!俺がオルクスと話を付ける!」

 

トドは通信でオルクスに繋げるが「我々への協力に感謝する」と言って通信を切る。

 

「協力ってどういうことだ!てめえ、俺達を売りやがったな!」

 

それを聞いたシノは切れてトドを殴る。

 

「入港はいい、そのまま振り切れ!」

 

オルガの指示に操縦者は従うが直ぐにモビルスーツに囲まれる。

 

「モ、モビルスーツから有線通信!クーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡せって言ってますけどぉ!?」

「さ、差し出せ!俺達の命までは取らねえだろ!」

「てめえは黙ってろ!」

「ほかに方法があるっていうのかよ!?」

「うぐ!?それは」

「どうすんだ、オルガ!」

 

船内は静寂に包まれる。

 

「私を差し出してください!」

「それは無しだ」

「ですが!」

「俺らの筋が通らねえ」

 

オルガの言葉にトドは反論しようとするがまたシノに殴られる。

 

「ビスケット!」

「うん、行くよ!三日月!」

 

ビスケットの言葉に仲間たちは疑問を抱く中、オルガは不敵な笑みを浮かべる。

 

後部貨物室のハッチが開き、そこから煙幕が吹き出して敵モビルスーツの視界を奪う。その直後、滑空砲を装備した三日月のバルバトスがコックピットに砲身を突き付け、そのまま発砲しコックピットを打ち抜き、敵が落としたバトルアックスでワイヤーを切断し飛び出す。

 

敵はシャトルを狙うがバルバトスに妨害を受けて標的をバルバトスに向ける。

すると今度はオルクスの船がこっちに向けて砲撃を始める。だがその上からもう一隻の船が降りて来た。

 

「待たせたな。団長」

 

通信で明弘の声が聞こえた。

 

「時間通り。良い仕事だ明弘!」

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

一夏side

 

明弘達が持って来た船イサリビに回収された俺はオルガの指示で明弘と共に三日月の援護の為に出撃することになった。

 

「おやっさん!ハルファスは?」

「おう!もう終わっているぞ!」

「そうか、ありがとう」

 

俺はハルファスに乗り、カタパルトから射出される。それに続き明弘が乗るグレイズ改がバルバトスのメイスを持って出撃して来た。

 

「明弘、やれるか?」

「まだこいつに慣れていないが。まあ、何とかやってみるさ」

「そうか、無茶はするなよ?」

 

俺と明弘は三日月の下に行くと三日月は敵に攻撃されそうになっていた。

 

「させるか!」

 

俺は鹵獲したグレイズのライフルで撃ち、敵の足を止める。

 

「三日月!」

 

明弘はメイスを三日月に向けて投げる。三日月はメイスを受け取りそれを近くに居た敵に突きパイルバンカーを撃ち込む。

俺と明弘は三日月の下に行くと三日月は明弘に滑空砲を渡してきた。

 

「足の止まったのからやろう、援護を頼む」

「分かった」

「ちょっと待て!俺はまだこいつに慣れてねえんだ!」

 

明弘は何か言って来るがそれを無視し、右手に大型ブレード、左手にライフルを持って敵部隊に向かう。

その内、他と色が違うグレイズが三日月に攻撃するが避けられてしまう。

俺は敵にブレードで斬りつけるが防がれ、後ろからもう一機がバトルアックスを振り下ろそうとする。

 

「なめるな!」

 

俺は背中にあるサブアームを展開し後ろの敵の両腕を掴んで動きを止め、そのまま目の前の敵に叩きつけ、ブレードで串刺しにする。そして破壊した敵からライフルを二つ奪い、背中のサブアームに持たせる。

 

「次は」

 

左腕とサブアームに持たせたライフルで撃ちながら敵の動きを止め、ブレードで敵に斬りつけ破壊。後方にまた敵が近づいてくるが明弘のグレイズが動きを止め、その隙にブレードで破壊する。

 

「たく、三日月の野郎、こっちには阿頼耶識が無いんだぞ」

「とか言いつつ、ちゃんとやってるじゃないか」ボソッ

「……何か行ったか?一夏」

 

明弘は不機嫌そうな声で聞いて来た。今の聞こえてたのか。

 

「別に、何でもない。それより三日月は?」

 

周りを見渡すと三日月を見つける。どうやらまだ戦っているようだ。

 

「三日月の所に行ってくる。明弘、後は任せる」

「分かった」

 

俺は明弘に残りの敵を任せ三日月の下に向かう。

 

「ん?なんだ、あれは?」

 

俺は三日月が戦っている機体に眉をひそめる。その敵は今までの奴とは違い一機は紫色に、もう一機は青色に塗装されていた。

 

「今まで見た事が無いな。……新型か?」

 

紫色の敵は左腕のワイヤークローで三日月を拘束した。すると敵のパイロットは通信で三日月に話しかけていた。

 

「大人しく投稿すれば、しかるべき手段で貴様を処罰してやるぞ?」

投降はしない。する理由が無い」

「その糞生意気な声、お前あの時のガキか!」

「そういうあんたはチョコレートの隣の人」

 

なんだ?三日月の奴、敵とどこかで知り合ったのか?

 

「ガエリオ・ボードヴィンだ!」

 

ガエリオと名乗った男はスラスターを吹かし、三日月を引っ張る。

 

「火星人は、火星に帰れぇぇぇぇぇ!!」

 

俺は三日月が危ないと思い、紫の機体に接近しブレードで三日月を拘束していた左腕を切り落としそのまま蹴り飛ばす。

 

「一夏?」

「三日月、大丈夫か?」

「ああ、大丈夫」

 

俺は三日月の無事を確認するとオルガから通信が入る。

 

『ミカ!明弘!一夏!この宙域から離脱する!帰投しろ!』

「分かった」

「了解」

「ああ」

 

俺と三日月、そして明弘はオルガの指示に従いイサリビに帰投した。

 

その後オルガから聞いた話によると元一軍のトドが今回の元凶らしく、そいつをシノがぼこぼこにした後、パンツ一枚にしてカプセルに入れ、宇宙に放り出したらしい。

 

まあ、同情は無いな。なにせあいつも俺達を散々痛めつけてくれたからな、当然の報いだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。