嫁艦に転生した二人の男の物語   作:戦闘狂の道化師

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嫁艦に転生

『一番ホームに最終電車が参ります』

 

「いやー、楽しかったな」

 

「ほんと充実した一日だったぜ」

俺と友達は久々に一緒に遊び様々な物を買ったりゲーセンで遊んだりした。俺達が両手に持っているのはその戦利品だ。といっても俺と友人では戦利品の内容はかなり片寄っている。

 

「お前は、ほんと神通好きだな」

 

「俺の嫁艦だからな。そういうお前も大鳳のグッズばっかりじゃねぇか」

そう俺は大鳳のグッズばっかりで友人は神通のグッズばっかりの袋を持っていた。持っているグッズの話をしていると友人のグッズが一つ袋から転げ落ちて、ゆっくりと線路に向かって転がりだした。

 

「ちょま‼」

 

「何やってんだよ....」

呆れながら友人の後を追いかけるとグッズは線路に落ちるギリギリで止まり、それを友人より俺が速く拾いしゃがんだまま友人に手渡した。

 

「ホラよ」

 

「サンキュ」

友人が俺に手を伸ばして受け取ろうと掴んだ瞬間、俺は友人ごと線路に落ちていった。スローモーションになる視界の中でスマホを片手に俺達を見て唖然としている男子高校生達が見えた。そして男子高校生達が立っている場所は俺がしゃがんでいた場所だった....。そのとき俺は理解した。恐らくあの高校生達が歩きスマホをしていて俺にぶつかって、その衝撃で俺が持っていたグッズを掴んでいた友人ごと線路に落ちしまったんだろう....。

 

未だスローモーションの視界の中には何が起きたか理解できてない友人ともう駅に入ってきていた最終電車の運転手の驚愕の顔が見えた。俺は聞こえないと分かっていながら友人に呟いた....。

 

『ごめんな....』

電車が俺達にぶつかる寸前に俺は意識を失った....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識を取り戻すと俺は培養液がたくさん入っているカプセルの中で横たわっていた。一瞬水の中だったのでパニックになりかけたが息が出来ることに気がつきすぐに落ち着いた。それから十分程待っていると

 

『建造が完了しました』

と、言うアナウンスが流れてカプセルの正面が空いたのでゆっくり体を起こした。とりあえず左右を見て付近の様子を確認すると広い倉庫みたいな場所に四個あり隣のカプセルにはオレンジ色を基調としたセーラー服を着た俺と同じように少女がいた....。

 

その女の子の顔が俺の方を向く....。女の子は神通だった。俺はその神通から出ている雰囲気がゲームで何時も見ていた神通と雰囲気が違うことに気がついた。その雰囲気を持っているのはあいつしかいない。

 

「!....!?」

姿は違えど俺には雰囲気で分かった。一緒に線路に落ちた友人だ。だが俺は名前を呼ぼうとして呼べなかった。いや、正しくは名前を思い出せなかった。自分の名前さえも....。

 

困惑していると頭に思考の端にふとした単語が思い浮かんだ。

 

「大鳳....装甲空母 大鳳。俺の名前....」

俺はこの時、初めて気がついた。自分達の体が変わって自分が大鳳、友人は神通につまりお互いに自分自身の嫁艦に生まれ変わった事に。

 

 

 

数日後

 

俺達は提督に支給された二人の自室にいた。あれからと言うもの俺達は互いに仕事や誰かと一緒にいる時は大鳳と神通の口調を真似して二人で仲良く暮らしている。提督はこの鎮守府に着任している艦娘が少ないことから俺達にお互いに個人部屋を支給しようとしたが私達は工廠で意気投合したので同室がいいと言って殆どの艦娘が個人部屋の中私達二人で部屋を使っている。

 

 

「では行きましょうか」

 

「わかりました」

部屋を出る前に大鳳の口調を真似して神通に話しかけ神通は神通の口調を真似して返すのがのが俺達のなりきりの始まりの合図になった。

そう神通に声をかけて部屋を出た。お互いに名前は思い出せないが仲は元々良かったし名前を呼ぶ時は、互いに呼び捨てで読んでいる。ここに来て一日目では余裕が無かった俺達だが、数日がたつと馴れてお互いに大鳳と神通になりきって毎日を過ごしている。慌てるとキャラが崩れてしまうことが最近の悩みだが....。

 

二人で部屋を出て鎮守府の中を歩いて鎮守府中心にある建物に入り階段を上がり二階へ向かって歩く。男だったときには永遠に気にしなかっただろうスカートの端を気にしながら....。

 

「ここですね」

 

「入りましょうか」

目的地はすぐに見つかり神通がドアをノックした。ドアに張ってあるプレートにはこう書いていた。執務室と

 

どうぞ

 

返事が聞こえたので俺達は執務室の中に入り提督に海軍式の敬礼をしながらこう言った。

 

「第2艦隊 旗艦 大鳳」

 

「第2艦隊 神通」

 

「「秘書艦任務遂行のため参りました」」

 

「ごめんね....。うちはまだ艦娘が少ないから第2艦隊は二人だけで....それに急に秘書艦任務をお願いしてごめんね....」

俺達の提督は女性だった。まぁ男だった頃のの記憶があるから男性が提督で無くてそれはよかったのだが、どうもへこみ癖と謝り癖が有るのか何かがあるとすぐに俺達に、謝り出してしまいまう。どうやら今日初めての秘書艦としての仕事は提督を慰める事から始まるようだ....。

 

 




この物語は私と友人の妄想を元にしているので万人受けするとは思いませんが楽しんでいただけたら幸いです。
よく後書きに決め台詞がある方も居ますので私も書いてみることにします。


読者様と機動部隊に祝福を‼
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