『重巡!?逃げて‼戦闘訓練をほとんど受けてない貴女達 では勝ち目は無いから‼』
と提督が無線越しで慌てながらそう言った。そう今日の航行練習は俺達にとって初めての海上での訓練だった。地上では一応俺は艦載機に発艦、指示の仕方に攻撃方法
に着艦の仕方を、神通は砲撃方法に魚雷の発射方法を学んだため一応戦闘はできる。逃げれるなら逃げたいがどうにも慣れてない海上では全速力を出すことができず、仮に今が、戦えば生き残れる時だとしてもこのままでは生き残れない。どうにかして援軍を要請できないものか....。敵の砲弾から逃げ回りながら少し考えた後、思い付いたのは....
「きゃ‼無線が‼」
『ちょ....大....鳳....!?』
無線が破損した事にして切ることだった。勿論神通にも切らせる。なぜそうしたかと言うと提督は俺達から急に無線連絡が途切れれば此方に第一艦隊を捜索隊として派遣するだろうし交戦するしか無い状況だったと提督も思ってくれるだろう。それともうひとつの理由は....、
「神通、生きるためには敵を殺るしかないぞ」
「大鳳、なりきりは中止か?」
俺達の本性がばれないようにするためだ。誰も思わないだろう....。可愛い女の子の中身はいい年した男だと思わないだろうしそれに....
「あぁ、ここからは下手すれば0.1秒の遅れさえも死に繋がる本当の戦闘だ....。いちいちこう言うだろうなとか考えてる暇はない」
「それもそうか、それじゃあ敵とやりあうんだな?」
神通はそう言うと腰に下げている刀を抜いた。それを見て俺も艦載機を飛ばすためにボウガンにマガジンのような物をセットする。
「わかっている思うが....」
「わかってる。ゲームのように直ぐには助ける事は出来ずに1回支援したら少しは時間が空くって事だろ?」
神通は昔一緒にFPSをしてた時の事を思い出したのか神通としてにこりと笑うのではなく転生する前の様にニヤリと笑った。
「安心しろ....嫁の体には傷をつけさせねぇよ」
「言ったな....その誓いしくじったら間宮のアイス奢りな」
軽口を叩く神通に、そう返すと神通は反転し砲撃をしながら深海棲艦に突撃をしていった。敵重巡は俺を攻撃するか神通を攻撃するか悩み神通を砲撃し始めた。神通は避けながら航行している敵は俺の事を忘れているようだ。
「艦爆、行け!」
俺はそう言うとボウガンの引き金を引いて艦載機を飛ばした。その後すぐに艦攻ももしもの保険のために二部隊発艦させ、艦攻の一部隊に敵の顔の側をわざとすれすれを飛ぶルートを取らせ、艦爆にはいつでも敵への爆撃を指示した時にすぐに出来るように用意をするように伝え各機行動を開始させる。
「ウットウシイ、ハエメ‼」
敵はそういいながら艦載機を撃ち落とそうとするが、神通は敵の意識が自分から艦載機になった瞬間、接近し敵の右腕を刀で斬り落とし零距離砲撃を決め敵を中破させた。神通は砲撃を当てた後に深海棲艦をヤクザキックで蹴り飛ばした。
「クソガ‼」
「大鳳‼」
「分かっている、沈め‼」
それを見ていた俺は爆撃を実行するように指示し神通にヤクザキックを決められた深海棲艦に爆撃を敢行。神通に蹴られた深海棲は崩した体制を建て直すひますら与えられず爆撃を受けて沈黙した。
「各機 帰投してくれ」
艦載機が全機帰投すると俺達は大きく息をついた。
「やったな。完全勝利じゃないか」
「勝てたのは良かったな....。ただ華やかさがない....折角、嫁艦になったんだ。次はなりきったまま勝てるように努力しよう。では、帰りましょうか?神通?」
「えぇ、提督の元に帰りましょう。大鳳」
俺達は、一度握手をしてから鎮守府へと向かって移動し始めた。途中で俺達の救援しようとしていた古鷹と加古と暁達の第一艦隊と合流し敵を沈めたと言うと酷く驚かれた。合流した第一艦隊と鎮守府に戻ると今度は提督が泣きながら抱きついてきた。
「提督....大丈夫です。私達は沈みません....ずっと貴女の傍に居ますから....」
この泣き虫提督を護るため、自分と仲間が沈まないために強くなる事を心に誓い提督を古鷹に預け明石にとある物を製作してもらうため工廠へ神通と向かった。
さて、大鳳が明石に頼みたいものとは何なのか....次回を、お楽しみに‼
読者様と機動部隊に祝福を‼