天才と二重人格と世界一過保護な兄と   作:ゆん

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すみません、遅くなりました!(ズサァッ)←土下座

ちょっといろいろありまして……えっ、あっ、ちょっ、待っ、石は投げないでぇぇぇぇっっ!!



第13話 3回戦と明久の本気

~NO SIDE~

 

明久と優子が対峙している時、1人のFクラス男子生徒が雄二に話しかけた。

 

「おい坂本! 相手は木下だぞ!? 吉井なんかg「ナンカ、ダト?」ひぃぃっ!!」

 

「経久、落ち着け。殺るならすべてが片付いてからにしろ」

 

「……チッ、わーったよ」

 

「それって最終的には殺られるってことだよな!?」

 

その男子生徒は自分がした質問など忘れ、いつかは終わる試召戦争が終わらないようにと心から願った。

 

そんな男子生徒の代わりというように、別の男子生徒が話しかける。

 

「坂本、理由を教えてくれないか? どうしてここで吉井を出したのかを」

 

「そんなの、1つに決まってるだろ?」

 

雄二はそう言って嘲笑し、ニヤリと意地悪げな笑みを浮かべながら言った。

 

 

「Aクラスの切り札(ジョーカー)的存在のあいつを負かしてやるためだよ」

 

 

その言葉には、自信と確信しか含まれていなかった。

 

 

 

~明久SIDE~

 

「それでは、試合開始!」

 

「「サモン!」」

 

先生の声の後、僕と優子さんは一斉に召喚した。

 

そして皆に注目される中、僕と優子さんの点数が表示された。

 

数学

Aクラス 木下優子 1975点

 VS

Fクラス 吉井明久 2418点

 

『『『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』』』

 

『ちょっと、何であんなに高いのよ!?』

 

『吉井って確か、観察処分者だよな!?』

 

『もしかして、カンニングでもしたんじゃねーのか!?』

 

『『『それだ!』』』

 

「今カンニングッテ疑ッタヤツハ俺ノ前ニキヤガレ!! 一瞬で殺ッテヤルカラヨォッ!!」

 

………………今兄さんの声が聞こえたような……うん、気のせいだ。気のせいということにしておこう。

 

そんな僕に、優子さんが顔をひきつらせながら話しかけてきた。

 

「あ、明久君、経久君を止めなくていいの? 黒いオーラが目に見えるんじゃないかってくらい出てるような気がするんだけど……」

 

「優子さん、それはきっと気のせいだy「ヒャッハーーーーーッ!!」『『『ギャァァァァァァァァァァァァッ!!!』』』……………」

 

「………明久君、待ってるから。今すぐ経久君を止めてきて」

 

「………うん、ちょっと兄さんのところに行ってくるね」

 

僕は優子さんに言われた通り、兄さんを止めにFクラスの陣営へと一旦戻った。

 

 

………………あれ? 僕って本当なら今、優子さんと試合してるはずだよね?

 

 

 *

 

 

兄さんを止めて、僕は再び優子さんと対峙した。

 

「それじゃあ優子さん、気を取り直して始めようか」

 

「えぇ、そうね。それじゃあ――――」

 

優子さんはそう言って目を閉じ、目を開いた瞬間に召喚獣を突撃させてきた。

 

僕はそれに焦らずに、優子さんの召喚獣が持っているランスの軌道を僕の召喚獣が持っている日本刀で、僕より少し横にずらした。

 

そしてその隙に手で拳を作って優子さんの召喚獣に思い切り当てた。

 

 ギャリリリッ、ドッゴォォォォォン!

 

僕は召喚獣から気を逸らさずに点数を見た。

 

Aクラス 木下優子 1534点

 VS

Fクラス 吉井明久 1896点

 

「チッ、やっぱり素手じゃあまり効いてないか。しかもその反動で僕の点数も若干減ってるし……」

 

僕は点数を見て思わず舌打ちをする。

 

するとその瞬間、辺りが真っ黒な霧に覆われた。

 

僕がそれに驚いていると、霧の中から優子さんの召喚獣が飛び出してきた。

 

「っ!」

 

このままじゃ当たってしまうが、それをわざと利用するために日本刀を構えた。

 

すると優子さんは僕が何をしようとしているのかがわかったのか、瞬時に召喚獣の動きを止めさせた。

 

それを見て僕は口角をつり上げる。

 

「まさか最初から腕輪を使うことになるとは思っていなかったわ……」

 

「あはは……。それにしてもよくわかったね、これから僕がしようとしていたことが」

 

「防御の体制をとっていなかったんだもの。何をしようとしているのかわからなくても、仕掛けようとしていることには気づくわよ」

 

「それは残念」

 

そう言って僕はペロッと舌を出す。

 

すると優子さんは頬を紅潮させ、Aクラス女子(3人除く)+久保君は手で口を押さえた。

 

どうしたのかと思って首を傾げると、優子さんは口をパクパクして、Aクラスの人達は身体をくの字に折り曲げた。

 

「えっ、本当にどうしたの? 大丈夫?」

 

「……ぁ、う、あ………(コクコク)」

 

僕が優子さんにそう聞くと、一応は頷いてくれた。喋れてはいなかったけども。

 

それじゃあ、と言って僕は日本刀を構える。それに気づいた優子さんも真剣な顔になってランスを構えさせた。

 

静かな空気の中、優子さんは再び腕輪を使った。

 

「腕輪発動……『煙幕』!」

 

その瞬間、辺りが再び黒い霧で覆われる。

 

僕は目を閉じて優子さんの召喚獣の『気』を探した。

 

(あそこは……大体右斜め前方10mくらいか…? いや、もうこっちに向かって動いてる!)

 

僕はそれを理解した瞬間に日本刀を構え、一気に振りかぶった。

 

 ズバッ、ザンッ!

 

僕が目を開けた時にはもう霧は晴れており、点数が見えるようになっていた。

 

Aクラス 木下優子 459点

 VS

Fクラス 吉井明久 471点

 

「わぁ、もうこんなに点数が減ってる」

 

「さっきの一撃でこんなに減るなんてね……。残念だけど、次で終わらすわよ」

 

「わかったよ、優子さん」

 

優子さんの言葉を聞き、僕達は互いに武器を構えた。

 

そして1度深呼吸をした後……――――召喚獣を突撃させた。

 

召喚獣が日本刀で斬られる音と、ランスが召喚獣に突き刺さる音が聞こえた。

 

フィードバックによって痛む身体を何とか立った状態で保たせ、遠のく意識の中で点数を見た。

 

Aクラス 木下優子 0点

 VS

Fクラス 吉井明久 2点

 

「3回戦、勝者Fクラス!」

 

よ、かった………。勝て、たんだ………。

 

ほっとした瞬間に身体から力が抜け、僕はその場に倒れこんだ。

 

その時優子さんや兄さん達が僕を呼んでいたような気がするが、それに応える前に僕の意識は闇へと落ちていった。

 

 




「可愛いよっ、明久君っ!!」
 ↑これが優子&Aクラスの人達の本音ですww

明久は無自覚だから達が悪いっ!


そして前回のアンケート、まだまだ募集中です!
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