天才と二重人格と世界一過保護な兄と   作:ゆん

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題名通り、自己紹介の話です。

またしてもブラコン発揮します(笑)



第2話 自己紹介

 

~明久SIDE~

 

Fクラスの人が復活してしばらくすると、先生が教室に入ってきた。

 

「えー、今日からこのクラスの担任になる……福原慎です。よろしくお願いします」

 

(先生、何を探してたんだろう?)

 

(多分、黒板に名前を書こうとしたけどチョークがなくて書けなかったんだろう)

 

(実際チョークなかったしな)

 

チョークがないなんて……。先生は僕達に勉強をさせる気はあるの……?

 

「それでは、自己紹介をお願いします」

 

そう言うと、1人が立ち上がった。あれは……

 

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」

 

「やっぱり秀吉だ!久しぶり!」

 

「あ、明久!?雄二も!お主らがなぜFクラスにおるのじゃ!?」

 

「色々ありまして……」

 

そう言って僕達は答えをはぐらす。はぐらされた秀吉は頬を膨らませていたけど。

 

そしてまた次の人が立って自己紹介をした。

 

「……土屋康太。よろしく」

 

あれ?どこかで聞いたことがある名前だな。あとで雄二に聞こう。

 

しばらくは知らない人ばっかりだったけど、聞いたことがある女子の声が聞こえてきた。

 

「………です。趣味は吉井明久を殴ることです☆」

 

「え!?」

 

驚いて僕は声の主の方を見た。そこにいたのは去年のクラスメイト、島田美波さんだった。

 

理不尽な理由で暴力を振ってくるから苦手なんだよね、島田さんて。

 

「ハロハロ~♪よろしくね、よ……ヒッ!!」

 

「…………(ニコニコ)」←表面上の笑顔で島田さんを見ながら拳を握っている

 

島田さんは僕に向かって手を振ろうとしていたけど、兄さんが怖すぎたのか怯えていた。

 

そんなことをやっていると、すでに僕の番になっていた。

 

「吉井明久です。よろしくお願いします」

 

攻撃されるかと思ったけど、さっきの兄さんの攻撃が効いたのか、何もしてこなかった。

 

僕が座ると、僕の前にいた兄さんが立ち上がった。

 

「吉井経久。言いたいことはさっきと同じだ。明久に手を出したら男女関係なしに容赦なく潰す。以上」

 

『イエッサーーーーーッ!!』

 

まさか皆して同じ返事をするなんて……。凄いけど、そんなに怖かったのかな?

 

そして自己紹介は続き、残りが雄二だけとなった、その時だった。

 

 ガラッ

 

「あの、遅れて、すみま、せん……」

 

『え?』

 

教室の扉が開き、そこに立っていた人物を見て、皆(僕、兄さん、雄二を除く)が驚いていた。

 

なぜならば……

 

「丁度よかった。自己紹介をお願いします」

 

「は、はい!姫路瑞希といいます。その、よろしくお願いします」

 

 

そこにいたのがピンク色のロングヘアーで、Aクラス上位の成績の、姫路瑞希さんだったからだ。

 

 

「はい!質問です!」

 

「は、はい!なんでしょう!?」

 

「どうしてここにいるんですか?」

 

Fクラスの男子が質問をした。確かに、質問したくなるよねぇ。

 

「その、振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして……」

 

「あぁ~そう言えば俺も試験の時、熱(の問題)が出たせいで」

 

「あぁ化学だろ。確かにあれは難しかったな」

 

「俺は試験の時、弟が事故にあって……」

 

「黙れ一人っ子」

 

「試験前日の晩、彼女が寝かせてくれなくて……」

 

「今年一番の大嘘をありがとう」

 

(((バカばっかりだ……)))

 

今の会話を聞いて、僕、兄さん、雄二は呆れることしかできなかった。

 

姫路さんが僕達の席の近くに来たので、体調のことを聞いてみることにした。

 

「姫路さん、体調は大丈夫……みたいだね」

 

「あ、はい。おかげさまで。それから、あの時はすみませんでした」

 

「僕が勝手にやったんだから、気にしないで」

 

「ん?どういうことだ?」

 

気になったのか、兄さんが聞いてきた。そっか、兄さんはこの時まだいなかったんだよね。

 

「実は僕、姫路さんと一緒に途中退席しt(ナデナデ)って兄さん!子供じゃないんだから頭撫でるのやめて!」

 

「スマンスマン。そういう優しいところを見てると撫でたくなるんだよな」

 

「もう……」

 

兄さんてば、こういう時にいつも頭をなでるんだから。恥ずかしい。

 

「明久、ちょっといいか?」

 

「え?うん」

 

すると雄二が真剣な、だけど困ってるような顔で僕を呼んだ。

 

そして僕達は先生が教卓を取り入っている隙に、廊下へと出た。

 

 

 




次回は本編とは少し(かなり)違います。

お楽しみに。
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