ハイスクールD×D ~英雄達を宿す少女~   作:湊 9029

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前の投稿からかなりの期間が空いてしまい申し訳ありません 
中々書く気力がなくズルズルとしていましたが再び投稿を始めようと思い少しずつですが投稿をしていこうと思います!!
流石に1ヶ月程次の話はお待ちいただくとは思いますが気長に待っていだけると幸いです 

ではどうぞ……


第十七話 5年前の真相 “前編”

第17話 5年前の真相 “前編”

 

 

 

 

 

 

「乖離剣?」

 

聞いたことのない武器の名前なのでユイは質問した。

名前は『エア』というらしいがユイからしてみるとそんなに強そうに感じないが、ギルは…

 

「そうだ、あの宝は今のユイでは恐らく使えぬだろうからな。万が一使った場合…」

 

「…使った場合?」

 

「命を落とすであろうな」

 

そんなギルの言葉にユイは…

 

「……え⁉︎そんな危ない物があるの⁉︎」

 

まるで当たり前のように話すギルにユイは少し反応するのが遅れてしまったが、もし使った時命を落とすことを聞いて焦りをみせた。

 

「まぁ、それ程までに強力な力を秘めておるからな。使えば恐らくはこの街を消すのも容易かろう」

 

ギルは高笑いをしているが、その内容は笑いで済ませるほど軽い内容では無いんだけど…

 

「別に使えないなら今説明しなくても…」

 

「確かにユイの言う通り『今の状態』では使えぬが、これから先ユイが力をつけていけば一度くらいなら使用出来るからだ。それに、これからの戦いは一筋縄ではいかぬぞ?」

 

楽しげにギルは話し続けた。

 

「何せ今回の聖杯戦争はもう既に始まってしまったのだからな」

 

「え?5年前から始まってるんじゃないの?」

 

「ユイがそう勘違いするのも仕方がない。確かに(オレ)達が召喚されたのはお前が生まれた少し後…そしてその後敵サーヴァントも召喚されたが、あくまで現界したのが敵サーヴァントのみでこちらのサーヴァントはついこの前目覚めたばかりなのだからな」

 

「そっか。確かに私の神器はついこの前発現して尚且つ今はセイバーとギルしか居ないもんね?でもそれなら何で相手は仕掛けてこないの?」

 

「…その答えは先ず目を覚まして現状確認をしてからだな」

 

そう言ってギルは上を見上げた。

それを見たユイは、

 

「…そっか、今私寝てるんだっけ?でも確認って?」

 

顔を戻し真剣な表情でギルはユイに

 

「ゆけば分かる。…あぁそれとある程度確認できたら(オレ)とセイバーを呼べ。そうすればさっきの続きを話してやろう。お前が現実世界で話している内にセイバーと話をしておく」

 

「う、うん。とりあえず向こうに戻るね?」

 

「うむ」

 

そうしてユイは目を覚ますため意識を集中させるとさっきまで軽かった体に気怠さを感じ、起きるのが少し大変だったが閉じていた目を開けるとそこはいつもの自分の部屋の天井が見えそこが自分の部屋だと認識したユイは体を起こし周りを見渡していると部屋の入り口からノックの音と共にシロウが部屋に入ってきた。

 

「マスター、目が覚めた様で何より。体の調子はどうだ?」

 

「うん…何とか大丈夫だよ。それにしてもよく分かったね私が目を覚ましたって」

 

「当然だ。それより歩けそうなら居間まで歩けるか?先日マスターに話したことをリアス・グレモリーとその他メンバーに話している途中でな、マスターには無断で話してしまった…。済まない」

 

シロウは頭を下げ珍しく素直に謝った。

 

「そっか…。うん、大丈夫だよ。近い内に私もみんなに話そうと思ってたし…。それにシロウさんが説明してくれた方が私が説明するよりわかりやすいと思う」

 

最初は悲しげな顔をしていたユイは無理やり作った様な笑顔を浮かべていた。

シロウもそれを感じて「済まない…」と再度謝った。

 

「大丈夫だって‼︎…それで?今どんな話をしてるの?」

 

「その話は取り敢えず着替えながら話そう。その格好で居間に行く訳にはいくまい」

 

シロウに指摘され自分の服装を見るとパジャマだったのに気づきシロウには外に出てもらい着替えながらシロウからオカ研メンバー達と話した内容を聞いた。

着替え終わったユイは再びシロウを部屋に入れると「そっか…」そう呟いていた。

 

「みんなに知られるのもそうだけど、イッセーにも知られちゃったんだ…。いつかは話さないといけないとは思ってたんだけどしょうがないか…」

 

「済まない…本来であればマスターの口から話すまでは黙っていようとは思っていたんだが、まさか敵の方からマスターに接触してくるとは思わなかった。しかもそのショックで5年前の事も思い出してしまった様だな。頃合いを見て私から伝えるつもりだったのだが…本当に済まない…」

 

シロウはまた頭を下げるが、ユイはその下げた頭を持ち上げた。

 

「だから良いって言ってるでしょ?それに今はみんなのところに行って話の続きをしないと」

 

そう言葉を残しユイは部屋を出て居間へ向かっていった。

その後ろ姿を見たシロウは小さな声で呟いた。

 

「全く…『この世界』は私が知っている世界ではないと言うのに…。名前こそは違うが、君は本当に『あの子』に似ているな…まぁあの『あの二人』にも驚かされたが…」

 

シロウはどこか懐かしむ様に呟くとすぐに切り替え、いつもの様子に戻すと、

 

「今度こそ守ってみせる。その為に何をしてでも…」

 

決意を固めたシロウはユイが向かった居間へ歩みを進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユイが居間に着くなり小猫とアーシアが泣きながら心配してきた。

そんな様子を他のメンバーは温かい目で見ていた。

 

「…良かったです先輩。心配しました」

 

「ユイさん…私もとっても心配しました‼︎でも、ご無事で良かったです」

 

皆からもそうだが、二人から心配されていたユイは嬉しい反面不安でもあった。

 

「ありがと二人共。……でもそんなに心配しなくても大丈夫だよ、だって聞いたと思うけど私は……」

 

「そんな事関係ないです‼︎ユイさんは困っていた私を助けて下さいました!例えユイさんが、その、ちょっと普通の人と違うとしても関係ありません‼︎」

 

「そうです先輩。ユイ先輩はユイ先輩です。だから気にしないでください」

 

アーシア…小猫ちゃん…

そっか、私自分がホムンクルスなのを隠してどこか拒絶されてるんじゃないかと思っていたけど、そんな事はなかった。

二人以外もその場に居るメンバーは私を嫌っている様子もない。それどころか優しい言葉をかけてくれた。

 

「ユイにはアーシアの救出やライザーの件、色々と迷惑をかけてしまったもの。何より貴女は私の大事な後輩であり我が部の部員なのだから助けるのは当たり前よ」

 

「うふふ。私もユイちゃんの事妹の様に思っていますもの。そんなユイちゃんを守ってあげるのは当たり前ですわ」

 

「部長達の言う通りさ、それに女性を守るのは騎士の務めだしね」

 

部長に朱乃さん、木場くんも私に優しい言葉をかけてくれた。

 

「ユイ…。オレは幼馴染みとして今までずっと5年以上前からの付き合いだ。だから今更ホムンクルス?だか何だか知らないけど、そんな事関係ない。ユイはオレにとって大切な幼馴染みだ‼︎いつもオレの事助けてくれたんだ…今度はオレがユイを助ける番だ‼︎」

 

「イッセー…みんな…。……ありがとう」

 

皆の温かい言葉を聞いて私は泣き崩れた。

前にシロウさんから自分の正体を聞いてからどこか距離を置いていた。

自分は普通の人間では無い。

確かに部長達は悪魔だけど私は人ではなく聖杯の器、人とはかけ離れた存在…だからこそこの話を知られるとこれまでの関係が無くなってしまうのではないか、そう思っていた。

しかし、そうではなかった。

それぞれユイという『存在』を見ていてくれていた。

たったそれだけの事で私は涙を堪えることが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣き止んだ後ユイは涙を拭い立ち上がり「みんなありがとう…」というとここまで静かに見ていたシロウが話し始めた。

 

「さて、マスターも話に加わって事で先程の話に戻るが、現状敵側の攻撃はしばらく無いと思われる」

 

「それってどういう事かしら?既にその大聖杯戦争は始まっているのよね?だったらユイの場所を知られてしまえば攻撃されるのでは無いの?」

 

「確かにリアス・グレモリーの言う通り普通なら七体の英霊を宿したマスターを倒してしまえば大聖杯戦争は終わり、本来の聖杯戦争に戻るだろう…。しかし、マスターにはまだ二体の英霊しか現れていない。よって今マスターを倒してしまっても大聖杯戦争で得られる魔力が少なくなりこの戦争自体が崩壊することになる」

 

「それっておかしく無いか?ユイが敗れたら大聖杯戦争が意味なくなるって言うなら何で敵は5年前ユイを襲ったんだ?」

 

イッセーはシロウの説明に違和感を感じを疑問を問いかけると答えが返ってきたのはシロウではなくユイの方向から聞こえてきた。

 

『その質問は(オレ)達から説明してやろう』

 

ユイの神器であるブレスレットから以前聞こえた女性の声…セイバーの声ではなく、聞いたことのない男性の声が響いてきた。

 

「もしかして、ユイがライザーと戦った時に最後に出した武器は貴方の力なの?」

 

『そうだ、(オレ)があの時に目覚めてユイに力を貸したのだ。本来であればあの様な小物、ユイに対しあの態度…殺してしまいたかったが、此方から手を出す事はできぬからな。まぁユイの判断に委ねることにした。…そこの小僧』

 

「もしかしてオレの事?」

 

『もしユイに手を出したり、傷つけたりした時…その時は(オレ)の財、全てを使ってでも貴様を殺してやるからな』

 

「いぃ⁉︎何でオレ初めて話す奴にここまで言われないといけないんだ⁉︎」

 

『目覚めて戦いが終わった後にセイバーから聞いたのだ、貴様は要注意人物だと』

 

「そんな⁉︎ユイはオレの大事な幼馴染みだぞ‼︎そんな事する訳ないだろ⁉︎」

 

『だがお前は生粋の変態なのだろう?違うのか?』

 

「違…わないかも、じゃなくて‼︎いきなり失礼な事言いやがってお前誰だよ?」

 

(オレ)か?(オレ)は英雄王ギルガメッシュ。最強の英霊だ』

 

その紹介にメンバーはそれぞれの反応を示した。

 

「ギルガメッシュ…まさかあの英雄王?メソポタミア文明の?」

 

とリアスは驚き、その逆の反応のイッセーは

 

「ギルガメッシュって誰ですか?部長は知ってるみたいですが…」

 

「ええ…。伝承でしか聞いた事は無いのだけれど、曰く世界の全てを手に入れた最古の王としか知らないけれど…。それでもまさかかの英雄王と言葉を交わす日が来るとは思ってもなかったけれどね」

 

その説明を聞いたギルガメッシュは機嫌良さそうに話し始めた。

 

『確かに(オレ)は世界のありとあらゆる財を手に入れた。が、しかしそれでも(オレ)にはやり遂げなければならないことがあるのだ…。だからこそ今回行われる大聖杯戦争には勝利しなければならぬのだ!!…だが知っている通りユイにはまだ全てのサーヴァントが揃っておらぬが未だ敵の陣営から攻撃が来ることは無いであろうな』

 

言い切ると同時にイッセーが声を上げた。

 

「なんでそう言いきれるんだよ!?その大聖杯戦争ってのは始まってるんだろ!?だったらいつ襲われてもおかしくないじゃないか!!」

 

『確かに小僧の言う通り本来であればユイは何時でも殺されるであろうな。しかし、だからこそ断言出来る!!先程小僧が聞いた質問を答えてやろう』

 

「質問ってなんで5年前ユイが襲われたってやつか?」

 

イッセーが聞くと言葉が返ってきたのはギルガメッシュからではなくシロウから返ってきた。

 

「その答えは俺が話そう。確かに5年前マスターは敵のサーヴァントに襲われた。その理由はその時点ではまだ大聖杯戦争自体“起きていなかった”からなのだ」

 

シロウの話を聞いた面々は疑問を浮かべた。

 

「大聖杯戦争が始まっていなかったのであればユイは襲われないはずでは?」

 

「部長の言う通りですわ。そもそもシロウさん達が言う事が合っていればユイちゃんが襲われたのって大聖杯戦争のマスターになったからなのでは?」

 

「リアス・グレモリーと姫島朱乃の言いたいことは分かる。しかし5年前の襲われた時マスターが…いや、ユイがまだ彼等の、7騎のマスターになっていなかったとしたら…どうする?」

 

「それってまさか!?」

 

「そう…5年前ユイが襲われた理由は、大聖杯戦争が起きるのを“止めよう”としたのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたでしょうか?
中々登場人物達を話に混ぜるのが難しいですが自分としてはこれが精一杯です 

さて次回は最後のシロウの話など色々語ろうかな、と思います。
それではまた次回お会い出来ればと思います
予定では最初にお話した通り1ヶ月前後に次のお話を投稿したいと思いますのでお待ち頂ければ嬉しいです。
後アンケートの結果ルーラーのサーヴァントはジャンヌ・ダルクに決定致しました。まだルーラーの出番は少し先にはなるとは思いますが登場までお待ち下さい。
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