ハイスクールD×D ~英雄達を宿す少女~   作:湊 9029

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案外筆(指)が進みました 
今回はたまたまですが流石に次話は期間が空くと思いますのでご了承ください。

さて今回は5年前の話と聖杯戦争についてのお話を書きました。
自分なりに考えた設定なのでゆるゆるかも知れませんのでおかしな点があれば感想等で教え下さると幸いです 
そしてこのお話を投稿する際15話を少し書き換えました。宜しければそちらも見て頂ければと思います。
それではどうぞ……


第十八話 5年前の真相“後編”

第18話 5年前の真相“後編”

 

 

 

 

 

 

シロウの大聖杯戦争を“止める”為という発言に対し皆戸惑いがある中ユイの腕輪である神器からギルガメッシュが話を始めた。

 

『貴様らが疑問を持っておるのは何故、5年前に襲った理由がユイを殺し大聖杯戦争を止める為という事であろう?』

 

その問いかけに対しリアスが返す

 

「ええ。だってそうでしょう?5年前にその大聖杯戦争が始まったのであれば理屈としては“止める”のでは無く敵であるマスターを“殺す”為という方が正しいのでは無くて?」

 

『確かにその考えは間違ってはおらぬ。ただそれはユイがマスターに“なっていれば”の話だ』

 

ギルガメッシュの話を受けた面々はそれぞれの反応をみせた。

 

オカ研のメンバーのリアス、朱乃、木場、小猫は驚き、イッセーとアーシアは疑問を浮かべていた。

ユイはその理由を知っているのか顔を伏せていてどんな感情を浮かべているかは誰も分からなかった。

そんな中リアスが質問を投げかけた。

 

「…その話が確かならユイはどうして襲われたのかしら?確かにユイはその…聖杯と言われてるのだから捕まえるとかなら分かるわ。だけどユイを殺してしまったら大聖杯戦争を行えないのではないの?」

 

『確かにユイは今回行われる聖杯の器ではあるが、本来であれば時間はかかるが器自体はまた用意することは出来る。だが何故襲われ、そのような事態になったのかそこのサーヴァントが知っておろう?』

 

「はぁ…。本来この事は魔術師だけの事情であり異例ではあるのだがここまで来てしまえば全て話しそう」

 

そう言ってシロウは話を続けた。

 

「先程も言ったが、事の始まりは数年前のある場所から始まったのだ。魔術師達は聖杯戦争を始める為聖杯を作った…そうユイを創り出したのだ。確かにユイは器として生み出されたのだがホムンクルスは本来創られてはならない存在であるため隠す為遺伝子を提供した2人の魔術師に預けられ調整の為両親として育てられたのだ」

 

「その2人ってユイのおじさんとおばさんの事なのか?」

 

「そう。小僧は知っていると思うが5年前まではこの町で普通に暮らしていたのだが魔術師達は聖杯戦争を行う為の儀式を完成させたのだ。そして身近の者達には旅行と称して3人はその儀式が行われる所へと向かったのだ」

 

「それって…事故があったっていう?」

 

シロウの淡々とした話にイッセーは拳を握りしめながら問い掛けた。

だがシロウはそんなイッセーに対し首を振った。

 

「確かにその日に襲われたのだがまだその時はマスター自体も聖杯では無かったのだ。だから、サーヴァントは召喚もされていなかったのだが、事態はその儀式が行われている時に起こったのだ。ここで問題なのだが奴ら魔術師達は本来であればマスターには1騎のサーヴァントを召喚させ他の6騎を別の魔術師が召喚し聖杯戦争を行う予定であったのだが何故マスターには7騎ものサーヴァントが宿っていると思う?」

 

その問いかけに対し皆頭を悩ませていた。

その中木場が口を開いた。

 

「もしかして…その儀式でイレギュラーが起きた…?」

 

その答えにオカ研メンバーは驚いた。

 

「確かに祐斗の言うイレギュラーが起きたのは確かでしょうけど、そもそもサーヴァントを召喚するのってどの様にして行うのかしら?」

 

「…いい質問だ。サーヴァントを召喚する際必ず必要な物がある。それは召喚する英霊の関わりが深い触媒を用意しなければならないのだが、そもそも英霊達は触媒があるからと言って必ずしも召喚されるとは限らない。我々英霊は基本何かしらのメリットがなければ召喚に応じなくてもいいという自由意志があるのだ。だから今回は複数の触媒を用意していたのだがそれが裏目に出てしまったのだ…」

 

「それって…?」

 

 

「何故そのような事態になったのかは分からないが、用意した触媒の内7騎の英霊が召喚に応じたのだが、その全てがマスターの中に入っていったのだ」

 

朱乃が、これまでの説明の中で疑問を抱いたのか質問を投げかけた。

 

「少しお待ちください。シロウさんのお話は完全に理解をするのは難しいのですが…幾つか質問宜しいですか?」

 

「何だ?」

 

「先程のお話では聖杯戦争とは7騎のサーヴァントを召喚して戦うというと言っておられましたが、今ユイさんの中に7騎召喚されたと…。それでは聖杯戦争という儀式が成立しないのではないですか?…それにここまでのお話…まるで見てきた様な口振りですがどういう事なのでしょう?」

 

朱乃の話を聞いたメンバーは驚きシロウに視線を向けた。

その視線を受けたシロウは目を閉じていたがスっと開き話し始めた。

 

 

「よくそこ気付いたな。まず先に言っておくと俺はマスターの両親…“あの人達”に召喚されたのだが、召喚されたタイミングはマスターが創られた後に召喚されたのだ。だから俺はその場面を見ていたのだ…そして姫島朱乃」

 

「…何でしょうか?」

 

「さっきの質問で薄々気が付いたと思うが俺が召喚された後マスターに7騎のサーヴァントが召喚された…。その時点で魔術師達は気付いたのだ…行われるのが通常の聖杯戦争では無いと、『聖杯大戦』であると」

 

「『聖杯大戦』?大聖杯戦争では無くて???」

 

「そう聖杯大戦とはさっき言った大聖杯戦争とは大きい違いはないが最終地点が違うのだ。本来であれば7対7の戦いの後残った陣営でまた最後の1騎を決死て終わり、そのサーヴァントに聖杯の恩恵を受ける事が出来るのだがその亜種として始まったのが大聖杯戦争。こっちは7対1(7騎のサーヴァント)での戦いになる。マスターが負けてしまえば通常の聖杯戦争に…逆に勝てば聖杯の恩恵はマスターとその内に宿る英霊達に受ける事が出来る」

 

その内容を聞いてリアスは、

 

「けれど聞いている限りその聖杯の力は1騎の英霊とそのマスターの願いを叶える力しかないのではなくて?」

 

「確かに本来の聖杯であればな。普通1人のマスターに1騎の英霊が基本であるはずの聖杯戦争にマスターは7騎の英霊を召喚しあまつさえその身に宿すというイレギュラー…。それは今回の聖杯はただの聖杯では無いという事。詳しい事は分からないがマスターに宿る聖杯は7騎もの願いを叶えることの出来る力を宿している可能性があるという事になる」

 

その話を聞いたメンバーはユイへと視線を向けた。

その視線を受けたユイの頬には一筋の涙が流れていた。

 

「…シロウさんの話は多分本当だと思うよ。だから私は普通の人間じゃないんだ…。それどころか私はただの器…『衛宮 ユイ』という人物すらホントは存在してないんだよ…。だから……」

 

ユイは涙を流しながら少しずつ言葉を並べていき皆へ別れを告げようとする時、幼なじみであるイッセーから怒声にも似た声が聞こえた。

 

 

 

 

「だからなんだって言うんだよ!!」

 

「ッ!?」

 

「ユイはここに居るじゃないか!!ユイは…衛宮ユイは俺の、俺達の幼馴染だったり、友達だったり、学校の先輩後輩だったり…仲間じゃないか!!…聖杯?そんなもん関係ねぇよ!!俺達が知ってるのは駒王学園に通う2年生の不思議な力を持ってるだけの普通の女の子だ!…だからそんな悲しい顔をしないでくれよ?何があっても俺が守るから」

 

イッセーの言葉を受けたユイは声を上げ泣いた。

その様子を見ていたメンバーは、イッセーを睨んだりユイに寄り添ったりと反応はそれぞれであったが、それでも皆はユイへと声を掛けていった。

 

「そうよユイ…私達は貴女の事を大事に思っているの。だからこれからは1人で抱えなくていいのよ?」

 

と、リアスが言い

 

「部長の言う通りですわ。ユイちゃんは私にとっても可愛い後輩ですわ。そんなユイちゃんを1人になんてさせませんわ」

 

と、朱乃が言い

 

「…私は先輩の事好きです。頼りないかもしれませんが私も助けたいと思ってます」

 

と、小猫が言い

 

「僕もまだまだ力不足だけど衛宮さんの力になれるように強くなるよ」

 

と、祐斗が言い

 

「私はユイさんに助けてもらいました。会って間もない私とお友達になって下さったり色んな事を教えてくださいました…。私は皆さんの様に強くはありませんが、今度は私がユイさんを助けたいです!!」

 

と、アーシアが言い

 

「俺は最初2人に言われたからマスターの為に戦うと決めた。だが今は違う…マスターと過ごすにつれ、俺はマスターを守り抜きたいと死なせないと決めた。だから、諦めないでくれ」

 

と、シロウが言った。

 

そんな皆の言葉を受けユイは最初よりも涙を流した。

しかし初めと違い今のユイの涙は悲しい涙ではなく嬉しい涙を流していた。

皆の温かい言葉、励ましの言葉…。

それによりユイの中にあった皆と違うという孤独から解き放ってくれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ひとしきり泣いたユイはシロウに話を促した。

 

「シロウさん…さっきの続きをお願い。私は大丈夫だから」

 

「分かった…。それでは話を続けるが、さっきも話した通りマスターには膨大な力を宿している。そしてそれに気づいた魔術師達は焦りその時現界していたサーヴァントをマスターに向け殺すように命令したのだが、その時に俺と俺を召喚した2人がマスターを助け出しその場から逃げたのだがその逃げた先にルーラーが現れたのだ。俺はその時相手のサーヴァントの相手をしていて詳しい状況は分からないが戻った時には2人は殺されてマスターがルーラーに攻撃される寸前だったのだ…」

 

「待って?さっきも話に出たけどルーラーっていうのは中立では無いの?何故始まったばかりの大聖杯戦争に介入してきた上ユイ達を襲ったのかしら?」

 

「それは俺にも分からないがルーラーからマスターを救出した後黒の陣営のサーヴァントに囲まれたのだが先程言った通りライダーが助けに入りその場から逃げたのだ…。後はマスターをこの町の病院へと送り届け俺は影からマスターを見守っていたのだ。後は知っての通りだ」

 

 

 

シロウの話を聞いた皆はそれぞれ受け止めていた。

 

「そしてさっきギルガメッシュが言っていた今は襲われないと言っていた理由は大聖杯戦争が正式に始まったからだ」

 

「正式にって5年前の襲われた時点では始まってなかったって事かしら?だったらそれこそ矛盾しないかしら?だってユイを殺してしまったらその聖杯戦争自体意味がなくなってしまうのでは無いのかしら」

 

「リアス・グレモリーが言うことも最もだ。しかし考えても見ろ魔術師達からすれば聖杯の器でしかないマスターが7騎ものサーヴァントが召喚されたのだそんなものを相手に勝てると思うか?」

 

「確かに…」

 

 

「だからこそ奴らはまだ目覚めていないマスターを殺すことにより今回行われる聖杯戦争を強制終了させ次の聖杯戦争を行う事を選んだのだ。しかし今はマスターには2騎のサーヴァントが目覚めた。これにより正式に聖杯大戦、つまりは大聖杯戦争が始まった為マスターが全7騎を召喚するまでは手が出せないという事だ」

 

「なるほどね。相手からしてみれば今ユイを倒しても他のサーヴァントの魔力が聖杯に吸収されないから向こうも待っている、という訳ね」

 

 

 

「そうだ。だからこれからの事を今から話そうと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたでしょうか?
今回は大聖杯戦争の設定等を書いてみました。
次話ではこれからの事や次の章へと続くお話を書ければと思っております。

それでは次回お会い出来ればと思います…
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