ハイスクールD×D ~英雄達を宿す少女~   作:湊 9029

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遅くなりました(^_^;)

だいぶ仕事が忙しくてなかなか書くのが難しくて(笑)

今回は少し落ち着いた話になります。
そしてユイとあの男の関係が明らかに⁉︎

では、どうぞ‼︎


第五話 赤い外套

第5話 赤い外套

 

 

 

 

 

 

昨日の事件の後私は部室で目覚めた。

堕天使にやられそうになって誰かに助けられたとこまでは覚えてるんだけど…。

その後の記憶は無いんだよな〜、しかもなんでかオカ研にいるし…。

と、そんな事を考えていると部室の扉が開いてみんなが帰ってきた!

 

「今帰ったわ」

「お帰りなさい部長!」

 

オカ研のメンバーと共に後ろの方からひょっこりと顔を覗かせた人物にユイは驚いた。

 

「ア、アーシア‼︎無事だったの‼︎」

 

私はアーシアが無事でとても嬉しくなり疑問が一気に吹き飛びアーシアを抱きしめた。

 

「良かった…アーシアがいなくなってたら私…」

「ユイさん、ありがとうございます。心配してくださって…」

「当たり前だよ!友達なんだから!大丈夫なの?怪我とかしてない?」

 

そう言いながらアーシアの体を隅々まで触って怪我をしてないか確かめた。

 

「ユ、ユイさん‼︎くすぐったいですよ‼︎怪我はしてません。ただ…」

「ただ?」

「私もイッセーさんと同じで悪魔になりました!」

「…へ?」

「そうよ。アーシアは私の眷属になったのよ。アーシアは一度死んでしまって生き返らせるためにね」

「えええええええええぇぇぇl‼︎‼︎‼︎」

 

なんで怪我もしてないのにアーシアが悪魔に?そう思っていると近くにいた朱乃さんが答えてくれた。

 

「実はアーシアちゃん、一度神器を抜かれてしまいその反動で命が失われてしまったんですの。その失われた命を取り戻すために悪魔の駒を使って悪魔に転生させ蘇らせたんです」

「へぇ〜。悪魔の駒にそんな機能があったんですか…。」

 

ふむふむそれでアーシアが悪魔になったと…。

って、一回死んだ⁉︎そんな…私がもう少し強ければそんな事にはならなかったのに…。

…アーシアは悪魔になった事どう思ってるのかな?元シスターだったのに悪魔になって後悔とか無いのかな?

そう思って私はアーシアに聞いてみた。

 

「…アーシア。アーシアは悪魔になって後悔とか無い?私やイッセーにもう少し力があったらこんな事には…」

「ユイさん。私は悪魔になって後悔はありません。確かにもう主に祈りを捧げる事は出来なくなってしまいましたが、それでも私は悪魔に転生してこうしてイッセーさんやユイさんと一緒にいられて私はとても幸せです!」

「アーシア…」

 

私はアーシアを見た後にイッセーを見た。するとイッセーも私と同じ気持ちだったようで少し涙目になっていた。

 

…そっか。アーシアはシスターの頃は神器の所為で友達もできず一人孤独に生きてきたんだ。

そしてとても優しいアーシアはその神器で悪魔を治してしまい教会から追い出されて堕天使に利用されそうになっていたんだ。

…でもそんな中私達がアーシアの友達になりいつの間にか彼女の支えになっていたんだ…。

 

 

 

それで良かった…のかなぁ?

やっぱり私がもっと力をつけていればアーシアは死なずにまた神様に祈りを捧げることができたんじゃないか。そんな事を考えてしまう。

そんな私の考えを読むかのように右手にある私の神器からかの騎士王が心の中に語りかけてきた。

 

(マスター。貴女は今現状ではあの堕天使に勝つ事は不可能でした。むしろあの戦いで生き残れた事が奇跡です)

(でも…。私が少しでも神器を使いこなせていれば可能性だって!)

(それでもマスターでは堕天使には勝てません。何故ならば貴女はどこまでいってもただの”人間”なのですから)

 

‼︎‼︎

 

それを聞いて私は気づいてしまった。

どんなに凄い神器を持っていようが持ち主がそれについていけなかったらただの足手まといでしかない。

それに気づいたときには私はどうしようもない絶望が襲ってきた。

 

そんな私の様子に気づいたのかイッセーがこちらの顔を覗き込んできた。

 

「…ユイ。どうかしたのか?」

「‼︎‼︎。な、何でもないよ!少し考え事をしてただけだから!」

「そっか。なら良いんだけど。何かあったら俺に言えよ?幼馴染なんだからさ!」

 

その言葉を聞いて私は少しだけ気持ちが楽になったような気がした。

その様子を見ていたオカ研の皆は私に近寄ってきていてとても優しい目でこちらを見て頷いていた。

 

「ありがと‼︎皆のおかげで私元気になった‼︎」

「それなら良かったわ」

 

そう言って部長がこちらに近づいてきた。

 

そんな時ふと思い出した。

 

「そういえば部長。私が堕天使にやられた時誰かいませんでしたか?」

「‼︎。…いいえ。私達が駆けつけた時には堕天使は消えて貴女だけがあの場に倒れてたのよ」

 

そう言って部長は朱乃さんに目を向けた。

 

そっか…じゃああの赤い外套は誰なんだろう?

色々と疑問は残るけどアーシアも無事だったしよしとしようかな?

 

すると話がまとまったと感じたのか木場くんが別の話を繰り出してきた。

 

「そういえば部長。イッセー君の契約はどんな感じですか?」

「あぁ。そういえばイッセーもそろそろ悪魔のお仕事をしてもらおうかしら」

 

と、イッセーのお仕事の話になった。

 

そういえば確かに悪魔になってからずっとチラシ配りをしてんたんだよね。

…契約するって言っても何をするんだろう?こんなご時世に悪魔を召喚する人っているのかな?

そう疑問に思った私は木場君に聞いてみいた。

 

「ねぇ木場君。悪魔のお仕事って具体的に何をするの?」

「そうだね…例えば僕の場合は仕事で疲れていて料理をするのが大変だから代わりに作ってあげたりしてあげたりするよ」

「ヘェ〜。じゃあ子猫ちゃんは?」

「…私はコスプレしてお姫様抱っこをしてあげたりします」

「何それ⁉︎ただの変態じゃん‼︎じ、じゃあ朱乃さんは?」

「私は大手の社長さんのマッサージとかですわ」

「朱乃さんがマッサージ…なんかただのマッサージじゃない気がするのは私だけですか…?」

 

と悪魔の仕事について様々な意見を聞いているとなんかロクな仕事はないなぁ〜と思っていると部長が自分の仕事を話してくれた。

 

「ちなみに私はあまり仕事がこないのよ」

「え?どうしてですか?」

「私の所に来る依頼は大抵が呪いの解除だったり危険な事があるのが来るのだけれど、ほとんどは別の悪魔の方に依頼が行くの」

「危険ですか…。って他にもここら辺に悪魔の方っていたんですか?」

「ええ。いるわよ例えば…」

 

コンコンッ

 

と部長が話している途中に部室の扉を叩く音が聞こえてきた。

 

「噂をすれば…。入って良いわよ」

「失礼します。互いに新しく眷属を向かい入れたので紹介をしに来ました」

「そう。ちょうど良かったわ。ユイ、彼女も私たちと同じ悪魔よ」

 

そう紹介してきた相手はなんとこの学園の生徒会長だった‼︎

 

「はじめまして。支取 蒼那で本名はソーナ・シトリーです。生徒会長をしてます」

「は、初めまして!2年の衛宮 ユイです‼︎」

「ええ、リアスから色々と聞いてるわ。今後ともよろしくお願いしますね」

 

ソーナはユイにそう告げるととても優しい微笑みを向けた。

その表情を見てリアスは少し驚いた。

何せあまり表情に出さない彼女が初対面の人間にあんな表情を向けた事がほぼ無いのだ。よく社交辞令で作った顔なら何度か見た事はあったが、こんなに自然に誰かに微笑むところなどリアスは見た覚えが無かったのだ。

 

そうして挨拶を済ませると今度はイッセーが自己紹介をした。

 

「初めまして‼︎リアス・グレモリー様のポーンをしています、2年の兵藤 イッセーです‼︎」

「あなたの事も聞いてるわ。『赤龍帝』の兵藤 イッセー君。こちらの眷属を紹介します。−入りなさい、匙」

 

生徒会長の呼びかけに応じた男子生徒が入ってきた。

 

「どうも初めまして。ポーンの2年生徒会書記匙 元士郎です。…ただ 」

 

とリアス部長に向かって挨拶をした後にイッセーの方へと向き威嚇するかのような態度をとった。

 

「こんな変態三人組と同期だと思うとこっちが恥ずかしくなりますが」

「な、何だと⁉︎」

「お?やるか?やっても良いが俺は駒を4つ消費してるんだぜ?」

 

…聴いていると何やら匙君は同じポーンとしてあまりイッセーの事をよく思ってないらしい。

そんなやり取りをしていると後ろにいたソーナ会長が匙を止めた。

 

「止めなさい匙、彼はポーンの駒を8つ使用して転生したのですよ」

「ええ⁉︎こ、こんな奴が駒を全て使ったんですか⁉︎」

「そうですよ。それにそれ以上続けるとリアスの眷属一名とその隣にいる女性に何されるかわかりませんよ?」

 

と気配がするほうを見てみると、金髪と茶髪の女性が匙を睨んでいた。

 

「イッセーさんはとても優しい方です!!」

「そうよ!確かに変態でスケベでどうしようもないほどバカだけど…根はイイヤツよ!!」

「……なぁユイ。それ褒めてんのか?」

 

あれ?イッセーをカバーするつもりが何故か傷ついてるような……ま、いっか(笑)

 

と、そんな私たちの態度に臆したのか匙は二人に向き合い頭を下げていた。

その横で何やらこそこそと部長とソーナ会長が話していた。

 

 

「何話してるんですか?」

「あらユイ。今度の新しく入った眷属の為に使い魔の契約の話をソーナと相談していたの」

「へ〜。使い魔か〜。いいなぁ」

「あら?興味あるの?」

「そりゃあ興味ありますよ!ちなみに部長たちはどんな使い魔と契約してるんですか?」

「私はコウモリよ。朱乃は小鬼で祐斗が鳥。そして小猫が猫よ」

 

 

へ〜。確かにみんな自分の特徴に合った使い魔を使役してるんだな〜。

私が使い魔を使役するとしたらどんな使い魔かなぁ?

ウ〜ン……。悩むな〜。

 

「まぁ、その前にイッセーのお仕事が済んでからだけどね」

「そうですか。では先に匙に契約させてもいいかしら?」

「ええ。こちらは問題ないわ」

 

こうして二人は話を終え生徒会長は帰って行った。

 

「さて、イッセー。貴方は今から契約を取りに仕事に行ってもらうわ」

「仕事ですか⁉︎やったー‼︎やっとチラシ配りから卒業だ〜‼︎」

 

そっか、今までずっとチラシ配りだったもんね。

でも大丈夫かなぁ?イッセーちゃんと仕事できるかな?

 

「今から依頼主のところに転移するためにそこの魔法陣に立って頂戴」

「了解です‼︎」

 

部長に言われイッセーは魔法陣の上に立ちその時を待っていた。

 

「さて、朱乃。やって頂戴」

「はい。部長」

 

朱乃さんが魔法陣に意識を向けた瞬間にイッセーの体が光りだしていき……

 

 

と思ったら光は消えていった。

 

「あ、あれ?何で転移してないんすか?」

「どうやら魔力が足りなかったようね。普通の悪魔の子供でも転移する事が出来るのだけれどもイッセーの場合はそれすらも出来ないほど魔力が少ないようね」

 

部長は笑いながらイッセーに告げその本人はその場に崩れ落ち嘆いていた。

 

その時ふと思った。

私って魔力ってあるんだろうか?

 

「朱乃さん。私に魔力ってあるんですか?」

「今から見て見ますわね…」

 

そう言って私の胸元に手を当て集中し始めた。

 

「………‼︎。」

 

朱乃さんは驚いたように私から手を離し何かを考えていた。

 

「朱乃さん?」

「は、はい。ユイちゃんはどうやらイッセー君よりは魔力が宿っている様ですわ」

「ヘェ〜。どうよイッセー、あんたより私って魔力持ってるって」

「く、くそ〜‼︎ユイのくせに‼︎」

「私のくせにってなによ‼︎」

 

イッセーとそんな話をしている時に部長と朱乃さんが何かを話していた。

 

「…リアス。彼女私や貴女より魔力を宿していたわ」

「 ‼︎ それは本当?だとしたら彼女は一体?…朱乃、少しあの子の家を調べてみて」

「分かりましたわ」

 

 

 

そんな会話がされていると知らずにイッセーは部長にどうすれば良いかと聞いて結局自転車で依頼主の元へと向かった。

その頃私は部室でティータイムを楽しんでいた。その時…

 

(…マスター。少し良いでしょうか?)

(どうしたの?)

(外に何者かの気配を感じます。この感じはどうやらマスターを誘ってる様です)

(……分かった。みんなには言わないほうが良いのかな?)

(ええ。この気配はそうやら敵対してる感じではないので無駄に心配をかける必要はないでしょう)

(そっか。どっちの方?)

(今は例の公園の方から感じます)

 

セイバーからの報告を聞いた私は部長に「用事がある」と告げ公園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、セイバーに聞きいてその場所へと向かったら背の高い赤い外套を着た男性が立っていた。

 

「待っていたぞ。衛宮ユイ」

「その赤い外套…。もしかしてこの間堕天使から助けてくれた人ですか?」

「そういえばそんな事もあったな」

「この間はありがとうございました。−−−そういえばお名前を聞いても良いですか?」

「俺の名は…。そうだな、シロウと呼んでくれ」

 

赤い外套の男はシロウと名乗ってくれた。

 

「それで私にどんな用事があるんですか?」

「まずは俺の事を教えよう。俺は君の両親に頼まれ遠くから見守っていた」

「お父さんとお母さんから⁉︎どういうことですか?」

 

その後シロウさんから色々と教えてもらった。

 

私の両親が英霊を召喚した時にシロウさんが現れ契約した事。

小学六年の頃に事故死だと思っていた両親の死は実は魔術師により殺されてしまった事。

その殺される寸前に私の事を頼まれてお父さんは私にシロウさんのマスターの移譲を施した事。

 

そんな事を一気に聞かされ少し頭の中が白くなっていた。

 

 

「…今話した事をすぐに理解しろとは言わない。ただ君の現状を考えたら今だけは納得してくれ」

「そうですね…。今は理解仕切れないですがシロウさんの言う通り今だけは考えない様にします」

「助かる。…ちなみにこれからの事を話そうと思うのだが私のマスターは現在君だ。なので君の家に住んでも良いだろうか?」

「はい、大丈夫です。他に何かありますか?」

「そうだな…。近いうちに君を鍛えようと思っている。君の今の立場を考えると強くなった方が良いだろう」

「はい!是非お願いします‼︎」

「了承した。では帰ろう、マスターよ」

「あ! そういえばもう一人の家族を紹介しないと…。セイバー」

 

そう言って私は自身の神器に宿っている少女に呼びかけた。

 

『…シロウと言ったな。私はマスターの神器に宿っているセイバーという。よろしく』

「‼︎ …そうかやはり…。ああ、此方こそよろしく頼む」

 

シロウさんが驚いた様に 見えたがすぐにさっきまでの調子に戻り挨拶をした。

その後私たちは一緒に家に帰った。

 

 




いかがだったでしょうか?

誤字脱字があれば報告お願いします‼︎

次回はフェニックスとの邂逅です。

お楽しみに‼︎
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