艦隊の咆哮 〜戦場を彷徨う鋼鉄の漂流者〜   作:正海苔

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水島港に入港中、仕事しながらたまに考えていました
前編の前書き通り、後半を書きました

それではどうぞ


3-3 それぞれの考えとやるべきこと〜後編〜

ここ室蘭鎮守府は担当区域を北海道並び千島列島(樺太を含む)を受け持ち。その筆頭に室蘭第1、第2を函館、第3を釧路、第4を小樽、第5を幌向、第6に大泊(現コルサコフ)を指揮下に置いている。

 

こちらでも前回に合わせて第1次キスカ島救援は室蘭鎮守府からは釧路基地と小樽基地からは向かったが、キスカ島を中心に深海軍の艦隊が常時警戒についている為艦隊を派遣しても警戒艦隊の網にかかり救援は困難だった。

 

函館基地にはあきつ丸の他に神州丸が待機していたが各地の度重なる敗退でここ函館基地に籍を置いている、

 

0530 函館港外

 

予定よりも早く函館港外に着いたので沖に投錨し時間になるまで待機していた、出雲もこの時間帯はまだ寝ていたが早く起きた為艦橋から函館市街を眺めていた。

 

「後は、指定した時間に函館基地に連絡を入れて確認取らないとなぁあぁ〜面倒くさい」

 

本当は出雲はその気なら直接キスカ島に向かうはずだったが、元帥からの指定で函館基地で打ち合わせを行うとして向かってくれといわれたのだ。

 

「おっ、なんだ出雲も起きていたのか?」

「あぁ那智さんおはようございます、どうしたんです一体?」

「いや何、起きて部屋出たら出雲の姿が見えたのでな後を着いてきたんだ」

「なるほどね何か飲むか?あるとしてもコーヒーかお茶ぐらいだが」

「あぁ貰おうできれば出雲の部屋で一緒に飲みたいんだがいいかな?」

「OK、構わないよどの道艦長執務室に用があるからね」

そう言って那智と一緒に執務室に向かった

 

0550 艦長執務室

 

「ここだ、ソファーに掛けて待ってくれコーヒーとお茶どっちがいい?」

「コーヒーを貰おうか」

 

那智も艦長執務室を見回すと部屋の中は綺麗にしているんだなと感心してた。どうやら足柄にも真似してやりたいと思ったらしいふと見ると執務席の上に雑誌が数冊あったどうやら提督と艦娘に土産物買っていくらしい、

 

「なぁ出雲これは?」

「あぁ、作戦終了後函館に2日いるからそれでな」

「なるほどね」

 

そう雑談しながらお茶していたのかふと時計を見ると0625だった。

那智も一度部屋に戻ると出雲に伝えてから部屋を去った。

 

0635 出雲艦内 大食堂

 

相変わらず乗組員が妖精になってもさほど変わらなかった何故なら出雲の乗組員は航空隊や海兵隊合わせても18000名が乗船している本来なら32000名もの乗組員が乗船しなければならないが大幅な自動化とビュッフェ兼バイキング式のおかげでかなり負担が減り、空き部屋が有り余っていた。

一部は各乗組員や航空隊に海兵隊の私物置き場に成り果ていた。

 

「艦長おはようございます、ここ空いてますよ」

「おっ副長おはよう、そこ座らせてもらうよ」

「艦長、白菜の浅漬けあげますので沢庵ひとつください」

「いいよ〜」

そう言って相席し朝食とりながら話しをしていき、周りを見ると艦娘達も纏まってなのかみんな一緒に朝食を食べていた。

 

予定時刻になり函館基地に連絡入れ、受け入れが可能と知らせがあり

基地内グラウンドに着陸してくれとあり早速基地へ向かうことになった。

飛行甲板には出雲が出発前に開発したユーロヘリ H225Mカラカルが2機待機していたそれらに艦娘達が分散して乗り込み出発し、一度函館市街上空に止まり艦娘達に景色を見せてから基地に向かった。

 

基地に着くと、室蘭鎮守府の総司令と函館基地の提督さらに東京からは作戦幕僚として檜垣が出迎えに来ていた。

 

「おはようございます、私は室蘭鎮守府総司令をしています沢木 龍一です階級は中将、それから今回の作戦よろしくお願いします」ペコリ

「同じく、函館基地で提督しています畠山 友則、階級は少将ですよろしくお願いします」ペコリ

「初めまして私は双胴強襲航空戦艦「出雲」ですよろしくお願いします」

「出雲、この2人は私達の仲間だ心配するな」

「分かったなら大丈夫だな、畠山少将そちらの2人は?」

 

そう言って、畠山少将は2人を案内した彼女達は今回の作戦の中核でもある

 

「自分はあきつ丸と言いますよろしくお願いしますであります」

「初めまして私は神州丸と言います此度の作戦よろしくお願いします」

「航空戦艦の出雲ですよろしくな、2人共」ニコッ

「さてとここでは何だ一度みんな一緒に館内へ移動しよう、それから打ち合わせだ」

 

その後、函館基地の艦娘達とも挨拶を交わしながら会議室に向かった。

0900 函館基地 大会議室

 

「はい、それでは今回の作戦函館グルメツアーに参加して「おいコラ、全然違うだろ」じゃないからね北海道観光ツアー」

「おい檜垣それ、もっと違うだろバカだろお前?」

「檜垣中将真面目にお願いしますよ」

「すまんすまん出雲がいるからついうっかりと」アッハッハ〜

「はぁー、おい檜垣さっさと本題に入ろうか?」

 

「そうだな、冗談はこれぐらいにしてこれよりキスカ島救援並び撤収作戦の打ち合わせを行います」

艦娘達の心の声「今迄がうっかりかよ」

 

そう言って檜垣が今回の作戦の全容を話した。

 

第一段階としてキスカ島南西150海里まで出雲に運んでもらいそこで船体展開し艦隊を編成する。

 

第二段階は、出雲が艦隊の100キロ前方に布陣キスカ島までの警戒と敵艦隊の東への誘引、遊撃戦闘を受け持つこの際救援艦隊は西又は北西からキスカ島に進入しキスカ湾にて将兵を救出その後函館基地に帰還予定、

また今回の作戦に伴い旗艦を鈴谷に変更し出雲は前衛遊撃艦として担当し艦隊がキスカ島に入り次第別行動に入る、

 

「以上が今回の作戦内容だ、何か質問がありますか?」

 

そう言うと全員が手を挙げた、その中の一人最上が質問をした。

 

「今回艦隊のみんなはキスカ島に向かうけど出雲はまた一人で艦隊と戦うの?そんなの嫌だよ」

「最上それにみんなの気持ちは理解している、だからだキスカ島の将兵の護衛と函館までの警戒を担当してもらう」

「出雲さんはどうされますの?」

「ここから先は出雲にしか出来ない仕事だそれでもみんな聞くか?」

そう檜垣は艦娘達に質問すると全員がうなづいた

「出雲構わないか?」

「構わないよどの道ここで話とかないと後が怖いからね」

「分かった、出雲には深海軍北方艦隊の殲滅とダッチハーバー港湾施設の破壊並びその港湾水鬼の暗殺(・・)を受け持ってもらう」

「そんな」「嘘でしょ」「マジかよ」

 

そんな言葉が艦娘達と提督達で話していた、これは元帥が直接出雲に話してほしいと頼んだもう一つの依頼(・・・・・・・)である。

 

「作戦開始は明日0800より行います。各員よろしくお願いします解散」

「あっ、檜垣ひとついいか?」

「なんだい」

「両方作戦終了後に帰り占守島に寄っても構わないか?」

「あぁ、構わないよ許可する」

 

艦娘達と提督達全員がいなくなった後、会議室には檜垣と出雲の2人だけが残った。

 

「ほんじゃ彼女達の為に大暴れしてくるよ、檜垣留守番とお土産調達頼むよ」

「分かった、それくらい任せておけそれと元帥から伝言がある」

「なんだ?」

「作戦成功と武運長久を祈る…と、だ」

「分かった、きっちりやってくるよどうせお前も作戦終わったら函館に遊びに行くだろう、そん時は一緒に行くぞいいかな」

「あぁ〜楽しみにしているよ川嶋、生きて帰って来いよ」

「任せておけ」

こうして翌日の朝キスカ島救援作戦とダッチハーバー襲撃作戦が開始したのだった。




はいいよいよ、ベーリング海での戦闘が始まります
出雲が何故占守島に寄りたいかはウィキペディアに書いてあります
一度ご覧下さい



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