10月14日0210時 スリガオ海峡北側
レイテ島アナハワン沖、北東70キロ地点
出雲がレイテ湾口への突撃を防ぐ為に、
ここを突破されれば、揚陸艦艇が危険な状態になるのは明らかだった。
その頃、ある艦橋では、1人の
「てっきり、サマール島を回ってレイテ湾に来ると思っていたんだが中々、
そして……自分達が何故?超兵器がこの世界に転移した
実は超兵器達は皆、
彼ら超兵器は1度は出雲の手で
彼らの行動理念は2つあった。
1つは、再度、出雲との決着を晴らすこと。
そしてもう1つは、我々がまた超兵器達だけでこの世界を統治していこうという考えだった。
手始めに彼らは
何しろ、
だが彼ら超兵器達がこの世界に漂白したのと同時に、マリアナ諸島の守備隊と艦娘が突然、
無人の艦艇や航空機を
「さぁ来い出雲、貴様の相手はこの俺だ。」
シャドウがこの世界において自分達の存在意義を考えていた頃、出雲はまだスリガオ海峡の中間手前を戦闘しながら40ノット近くで航行しながら戦闘継続をしていた。中間地点に達する前には第2陣で展開していた深海凄艦は、ほぼ潰走状態になっていた為問題は無かったが…
「緊急報告、2方面から魚雷艇が大挙して本艦に接近中‼︎会敵まで20分‼︎」
その報告を聞いた出雲は、半ば一言叫ぶなり絶句してしまった。
「おいおい、マジかよ!」
無理も無いのである。いきなりレーダーの死角、今で言えばレイテ島側カバリアン湾とディナガット島側メルガール湾から
「どうします、艦長?」
「決まっているさ、俺たちに殺意を持って立ち塞がる阿呆共いるならそれを撃滅するのみよ」
すぐさま航海長と水雷長にある装置の起動状況を確認させた。
「航海長、水雷長、システム
その答えに航海長が答えた。出雲の顔がニヤリとしながら…
「はい、戦闘前から起動してありますし、もちろん画像越しで海底の地形から艦船を投影することも可能です。」
出雲は台座に備え付けの電子海図と投影画像を確認すると……
「よし、水測長とここいら辺の水深、再確認しといて頂戴‼︎
その台詞を聞いて副長は嫌な予感と感じた。
「艦長……まさか⁉︎」
「その
これを聞いた副長は大急ぎでマイクのスイッチを入れた。
「総員、手の空いてる者から可動品、私物の固縛を至急かかれ繰り返す……」
この後副長は、部屋に戻ると薬を飲み急いで私物を固縛したという。
この放送を聞いた乗組員は大慌てになった。
「お前ら部品や工具はガッチリ固縛しておけ‼︎あんたどこ行くの?」「いや〜俺のコレクションが……」「やる事やってから行け‼︎」
「お前だって言えないんじゃないか〜?個人的趣味の山は?」
「待てやおい、何故知っている?」
「あらかじめダンボールに入れといて隠してくださいよ〜、見ちゃった物は仕方ないですからね〜」「君、もしかして強請りかい?」「なんの事でしょう?記憶?知らない子ですね」「おいお前ら‼︎はよ固縛作業やっとけよ〜私物もな、後で見に行ったら
外では夜中なのに昼間のように明るく、お互い鉛弾の応酬してる最中にも艦内の妖精さんは
なんだかんだと準備をし終えた0230時には、固縛の
「左舷側から40隻、右舷側から68隻、ざっと108隻はいますよ艦長?」
「…そうだなぁ……さてと、魚雷艇の始末に取り掛かるかっと、ついでにこいつらの
同じ頃、2ヶ所から同時奇襲を開始した
「アームドウィングさんから譲ってくれた誘導魚雷なら……勝てる、108隻から4本の魚雷、合計432発の誘導魚雷を
「艦長〜魚雷が接近しております。数は……432発‼︎」
「ハッ?432発?しゃーない水雷長、対魚雷防御並び両舷魚雷管、全弾発射、敵魚雷の300手前で全て自爆させろ‼︎、それで針路を狂わせる」
「了解、両舷全魚雷並び、対潜ロケット弾、発射用〜意急げ‼︎」
「こちら魚雷班、両舷各1号〜6号魚雷発射管、準備完了です」
「対潜ロケット弾全基発射準備良し」
「了解、全魚雷発射管、全門斉射始め同時に対潜ロケット弾発射‼︎」
出雲から対潜ロケット360発、魚雷が60発が一斉に打ち出された。
「水雷長から報告です。対潜ロケット弾、全弾着弾、全魚雷の3割撃破成功‼︎なお観測の結果は……
半ば出雲が艦娘達の後ろ盾をしているように、深海凄艦にもあるだろうと……
「あぁ……間違いなく、超兵器が
「もし、この艦が海峡を通らなければ……西村・志摩艦隊の
「まぁ〜奴らに取っても相当、予想外の展開になった事には変わりは無いだろうな俺や超兵器共にとって、この世界の
「それが艦娘と深海凄艦に多大な
そして出雲自身は両目を閉じながら、腹心の部下である部下達にこう呟やきながら話した。
「俺にとってこの世界に飛ばされて来て、やる事はただ1つ、全ての超兵器を海中へ没せしめ、己が自らもこの世界から
「艦長……それ、あの子達の目の前で言ったら最悪な展開になりますよ」
「こればかりは口が裂けても言えないよ」
出雲や副長、そして艦橋にいた乗組員は同じ気持ちだった。
彼女達は死に物狂いで出雲を止めるだろうと……
「はい、今の話はこれで終わります。雰囲気が葬式モードだから気持ちを切り替えましょう」
出雲と副長の話が終わったちょうど、全ての魚雷を
だけど、まだ
「水雷長、どっちの魚雷が早く着く?」
「右舷側が18秒早く着弾します。」
(仕方ない、奥の手を使いたくは無かったが…この際、やらないより一層やったほうが
「甲板長、右舷アンカーを落とせ、今すぐだ!急げ‼︎同時に左舷側の魚雷群に向けて再度、対潜ロケット弾発射‼︎」
「了、了解」
ーガラン、ガラガラガラガラガラガラガラガラ
右舷側、
ちなみに台風時、投錨する場合は本船の長さ2.5〜3倍の長さ分のアンカーと30m級の水深があれば大抵の海域で可能である。ちなみに出雲の搭載錨節数(1節=25m)は各舷80節ある、これを長さにすれば全長と重量は共に膨大な重さだ。話を戻すとそういうことになります。
「着底まで5…4…3…」
「総員、何かに掴まれ吹っ飛ばされるぞ」
「やっべ、急げ‼︎」
「2…1…着底‼︎」
ーガァン、ガァキィィィー!
投錨したアンカーが急激に張り出したので、船尾側が大きく浮き上がり左に振られる。それと同時に時計回りへ大きく右スライドしながら。魚雷を回避していった。
「見張り班より報告、誘導魚雷58本、回避成功‼︎」
「良し、左舷側40ミリ機関砲群並び30ミリ複合CIWSでただちに残りの魚雷を迎撃、破壊しろ‼︎同時にデコイをばら撒け」
「了解、敵誘導魚雷接近!、機関砲、CIWS撃ち方始め」
ードンドンドンドンドンドン
ーバァァァァァァァ
勢いよく毎分900発を誇る40ミリ連装機関砲と、ロシア製の
ーズドォン
水面下から来る魚雷には多少は無理がある。
「報告、左舷側に魚雷6発被弾しました。」
「こちら艦長、各部署被害報告頼む」
「シールド蓄積率は67%問題なし。甲板長より報告です。バラスト区画に穴が空いたと報告ありましたので外壁から修理するよう伝えてあります。」
「どうりで痛いわけよ、使用したのは磁気信管かな?他の状況は?」
「そのようです。ですが、損壊したのは左舷区画の105ミリロケット発射機1基だけです。幸い給弾前だったので誘爆はありませんでした。各種兵装、機関、通信、航海計器共に正常以上無しです。」
「んじゃ、下手人を始末するか……」
「すでに照準済みです。敵魚雷艇まで距離7千‼︎」
この間にすでにアンカーは巻き取りを終えていたので、航行の阻害になるような物は無くなった。
その傍ら、魚雷攻撃を仕掛けて撃沈したと思いきや、なんとアンカー使いながら
攻撃失敗と判断した魚雷艇達はすぐさま逃げようとしたが……後の祭りだった。何故ならすでに
「1発、悪ガキ共にお仕置きしてやるわ〜」
「全門、撃ち方始め〜」
逃げようとする魚雷艇達の背後から機関砲弾の袋叩きが待っていた。
ある魚雷艇は搭載する機関砲で反撃したが、スズメの涙程度では全くと言って無力に等しかった。
かくして奇襲を仕掛けた魚雷艇108隻はことごとく叫び声をあげながら沈んでいった。
残るはシャドウプラッタ率いる護衛艦隊とデュアルクレイターの残存する揚陸・輸送艦隊だけだったのだと……同時にタクロバン市街地北西部と空港では深海軍海兵隊と戦闘を継続していた。