遅れ馳せながらようやく間に合いました。
今年もよろしくお願いします。
ここトラック諸島近海では、超兵器こと超巨大高速空母”改アルウス”がおり、そして深海軍による包囲網が完成され環礁内にはたび重なる空襲で輸送艦の残骸が漂い艦娘達は全員、提督の指示で施設内に退避し身を潜めていた…。
更に、大型艦艇が航行可能な水道を含む10カ所には
逆に各基地から潜水艦による隠密輸送を実施しても、救援艦隊が出撃し包囲している深海軍を撃ち破ろうにも
もし、トラック泊地が陥落すれば深海軍にとって最良の前進根拠地が出来あがり、深海軍の攻勢が更に激しくなるのは明白だった。
ここ、トラック泊地にある司令塔内の作戦会議室では多くの人が詰め寄せていた。その席には黒田中将と大淀や明石、主な艦娘達そして島々の酋長達が一堂に会し、現在の状況と備蓄品の在庫確認を話していた。
そして開口一番に黒田提督が口を開いた。
「…大淀。現在の備蓄量…。日数的に、あとどれくらいもつ?…推定で構わないからさ」
会議に同席していた。大淀は、用意していた手元ある書類を持ちながら話し始めた。
「…はい、現状ですと、このままのペースで消費すれば。食糧や真水等はもって1カ月半ほどで底を尽きます。弾薬や燃料、鋼材やボーキサイト等はまだ充分ありますが…敵に制海権や制空権を握られては打つ手はありません」
提督は両手を組みながら考えていると、酋長の1人が黒田提督に話しかけた。
「提督…島民達はみんなまだ大丈夫だが…いかんせん一部では精神的に不安定な人もいるようだ」
酋長の話しを聞いて、提督は頭を抱えていた。
今でも数名の艦娘達が。この包囲下の中で、精神的に不安定な状態になっているのを明石から聞いていたが。なかなか打開策が見つからなかった。
そして、提督は会議室に在席している人達にこう言った。
「現在、シンガポールでは救援作戦の準備が着々と進められている。こちらからは出来る限りのことをしよう無論、島民に対しても同じくだ!…以上だ!」
トラック泊地では現在も、深海軍による厳重な包囲網の中で劣勢を強いられていた一方では、出雲達がシンガポールに帰還していた。
25日1400シンガポール
チャンギ海軍基地
シンガポールに帰港した。出雲達は一度、基地港外にて艦を投錨した後。
檜垣や黒木達は互いに顔を見合わせては出雲と相談し、
だが不自然な事に、八雲達3人の姿が見えなかったので、萩沼に聞いてみたところ。出発までの間の限定で、基地艦娘達を相手に講義や実技の教官を勤めていたという話しみたいだ。
出雲達がチャンギ基地に到着した翌日。萩沼提督から出雲に、艦内の車両甲板からコンテナ6個分の各種兵装や機関等をチャンギ基地の艦娘に供与してもらえないかどうか頼んだところ、出雲はすぐ承諾し即時。引き渡しだのはいいが、扱い方についてはまだ一言も話してなかったので、仕方なく八雲達横須賀組がチャンギ基地所属の艦娘達を相手に、講義と実技を教授しているようだど…。
萩沼提督のから聞いた話だと、今日の講義が終わり次第、乗艦希望者の艦娘達と後から合流するという話だった。
1430時 出雲 大会議室
士官室の一席には、出雲のほかに黒木、檜垣、滝谷、そして。反対側の席には、萩沼提督にASEAN派遣軍総司令官の真田大将、
まさか、
「黒木君、これは
真田大将が両手で頭を抱えて酷く落ち込んでいる中で、黒木は躊躇わず話しを続けた。
「真田さん、申し訳ありませんが、これは嘘偽りのない
黒木が話しを終えると、萩沼提督が出雲に向けて話し始めた。
「出雲、叔父さんのお願い。聞いてくれて、ありがとうね」
「これぐらいのことならお安い御用ですよ。提督、帰り際に
出雲は提督に、あるお願いを聞いてもらおうと話してみた。
「提督、物は相談なんですが。カムランの生き残り約58名、受け入れ出来ます?」
萩沼提督はしばし考え事をすると、スマホを取り出して横須賀基地に連絡をしていた。相手先は基地留守を任せていた明石だった。提督は明石に2、3の言伝を話してから本題を話すと、明石からOKサインを貰ったと出雲に伝えると、提督は通信を終えた。
「出雲、今、明石達に連絡して寮の改築と横須賀基地の事務員や主計科に配属させるよう手配したから、大丈夫わよ心配しないでね。」
「ありがとうございます。それと提督、日本行きの輸送船団の出発は明後日でしたよね?」
「そうよ明後日の朝にここ、シンガポールを発つ予定よ、出雲達のトラック諸島行きは今から10日後の予定…。としか話しは聞いてないね」
出雲は提督と話しを終えると「わかりました」と、返答し自分の席に座りながら考え事をしていた。
「(なら今のうちに
出雲は隣の席に座っていた檜垣に声をかけて、相談してみることにした。
「檜垣大将、提督」
「なんだい」
「どうしたの?出雲」
「トラック諸島行きの船団、出発まで日にちあるから2〜3日ばかりの日数もらいたいんだが…良いか?理由としては…あれだ!この艦の
檜垣は出雲からの提案に、反対する素振りもなく承諾してくれた。何故なら事前に入港前に3人に話しに、この改装案を話しておいたのだ。
だけど萩沼提督だけは何故か
「(提督があんな顔をする時は、大抵ロクでもないお願い事になるからなぁ。この前は彼女達の監視の眼があるからとかで酒を買いに行けないとかで、俺に買い出し行ってこいと言われたり。
出雲は提督に対して、諦めた顔付きで話しを聞いてみた。
「提督?そんな
提督は「あっ、バレちゃったか〜、テヘ」という顔しながら、改めて出雲に向けて本題を話し始めた。
「実は、出雲達がシンガポールに戻って来る少し前に、パラオ諸島から至急、予備機体と補給物資の緊急要請が入ったの、すぐに輸送艦と護衛艦隊を編成出来ない状態だから…」
「要は俺に…、艦の高機動性能と貨物輸送の能力を利用して、パラオ諸島へ早急に物資を運んでくれ…ですね…。」
出雲はテーブルに置かれていた。コーヒーを一口啜ってから、提督にこちらの提案を話し始めた。
ーカチャンー
「こちらの改装工事が終わらなければまず前線復帰はまず無理ですがね。肝心の改装工事が終了すれば、俺は即座に作戦行動に移れます。それと日本に向かう予定の川内型、長良型、阿賀野型、龍鳳にほか数名をトラック向け船団の護衛に回してもらえないでしょうか?代わりにカムラン基地の生き残りの約半数近くを、そちらへ増援に回します。既に彼女達には話しを通してありますので、心配は無いです。」
「わかったわ、それくらいのことなら大丈夫よ。残りのみんなのことお願いするね」
「了解です。」
提督がその先にある。
「…おい…まさかこのまま、ドックまで
提督達は、一堂に首を縦に頷くと、いきなり士官室のドアが開き。
「よう出雲!お前が彼女達に渡してくれた。
八雲から話を聞いて、出雲は苦笑いした。
何しろシンガポールに在官する艦娘達を教えたのは、近代化改装を施した武門譽れの川内型に、鬼の第二水雷を率いた田中頼三氏、新旧ニ航戦司令官の人殺し為らぬ、
出雲は八雲に返す形で、こう質問してみた。
「となると、実戦経験は?」
「それは大丈夫だ。出雲」
出雲と八雲の話に割り込んできたのは、日向だった。
「艦種ごとに講義と実技分かれたんだ。特に実戦演習にはそれぞれの艦に乗り組んで、教えていたから大丈夫さ。演習相手には大湊基地の人達が協力してくれたんだ。哨戒や偵察任務には私達が彼女達と組んでいたから心配はないさ」
日向からの答えに、出雲は安心したのか提督達と会話が途中になっていた
「あの
提督達3人と同席していた艦娘達は、出雲が
「…萩沼さん…こいつは、この
檜垣は間をおかずに話を続けた。
「正直な話、この出雲という
檜垣の言葉に、提督や艦娘達は愕然とし、その中で八雲は出雲から助けてもらったときにその話しを聞いていたのか平然としていた。
提督達と艦娘達はこの話を聞いて、退席するような人達じゃなかった。みんなは恐いもの見たさなのかそれでも構わないと、覚悟を決めていたらしい。
「OK、ほんじゃまぁ移動するか…それじゃあみんな悪いけど、一度眼を瞑ってくれないかな?一瞬で終わるから」
出雲からそう言われて、出雲以外は眼を瞑ってしまった。
数秒後…
「おしっ、もう眼を開けもいいぞ!」
そう言われ眼を開けてみると、出雲の士官室と変わりがなかった。そこで同行していた武蔵が出雲に聞いてみたのだ。
「出雲、何の変わりもないが…」
「武蔵さん、それには心配ないさ。全員、一緒に飛行甲板まで行こうか外の景色はガラッと変わっているがな」
そう言われて出雲の案内を受けながら。格納庫に向かい、そこにある艦載機汎用エレベーターに全員乗ると、エレベーターが上昇し始めた。
そして…エレベーターが上昇し終わると、全員は驚きを隠せなかった。
何故ならそこは、地上にあるような施設では無く。
地下施設の内装と雰囲気は、蒼き鋼のアルペジオに登場する。硫黄島・横須賀基地とアーマード・コアFAに登場するミミル軍港、米海軍ノーフォーク基地をミックスにしたものをモデルにしております。