かみかみ短編集   作:にゃんだかんだ

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あさぎよ。今度こそ・・・
あさぎ、邪魔だ。ましろの雄姿を・・・
ふん、残念ね。今度は私の一人称よ!
何っ?!まぁ、ましろがでてれはそれでいい。
・・・。

前に同じタイトルで投稿した作品です。
短編集にしたいなーと思い、こちらに移しました。
一切編集はしていません。



かみかみの別れ

「…ということで世話になったな、あさぎ。」

「あさぎ様お世話になりました。」

 

 私は今、ものすごく戸惑っている。

 

 この長い髪の女の子と真ん中わけのツンデレ且つロリコン男子に挨拶されて・・・

 

 

「あさぎ様?」

 

 いけないいけない。どうも私はましろのこの目には弱いみたい。

ちょっと考え事をしてただけよ、そう言ってやった。

…寂しさを隠すために。

 

「ふぅん、あさぎも考え事をするのか…」

 

 ちょっと、何が言いたいのよ。いちいち気に障るのよね、この男。

せっかく人様が感傷気分になっていたというのに!

ーーでも、やっぱり…

 

「で、あさぎ。ましろからお願いがあるそうだ。」

 

 お願い?大きなお邸に住むことになるであろう少女にお願いなんてあるのかしら?

 

「あさぎ様、その神楽の話なのですが、私がお邸に戻っても教えてくださいませんか?

わざわざ、お邸まで来ていただかなければならないのですが。

今年のには間に合わないと思いますが、来年にはお見せできるように。」

 

 えっ?ましろみたいな、由緒正しき巫女が、神楽を私たちの神社でやるつもりなの?

 でも、やっぱりうれしいことには変わりない。

 ーーだって、ましろは…

 

 それにしてもなぜやるのかしら?

 

「短い間ですが、お世話になりました、近所の方、参拝者の方にもお見せしたいのです。

 何よりもここはヒノカグ様の神社。髪の中にいるとはいえ、喜んでくださるはずです。

 神様は神楽がお好きだそうなので。」

 

 火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)。わが神社で祀っている神様。

 実は今まで同居していたやつは、自称ではなくて、本物だったぽい。

 彼がいなくなったとたん、この神社はまたぼろくなってきたから。

 でも本当のところは信じられない。だって神様と同居よ?

 あっ、そうか。もしかしたら、彼を戻すために神楽をするのかしら?

 というか、早く帰って来てもらわないと困る。

 客、もとい、参拝者も少なくなってきたし、このままだと、確実に収入が減る!

 あっ、でも、神楽で稼ぐのもありかしら?

 

「あさぎ、なにだまってるんだ?ましろの話、聞いてるのか?」

 

 はっ、だめだめ。今はお金の話をするところではないわね。

 もちろん、神楽を踊ってもらうわよ、ましろ。

 ーーだって、そうしないと…

 

「あさぎ様、ありがとうございます。そしてよろしくお願いします。」

 

 ーーほら、この笑顔。

 

「で、あさぎ、今まで泊めてくれたお礼といっては何だが、ましろがあんみつを食べたいっと言ってね//」

 

 デレデレすんな、ロリコン男。別にいいけど、奢れっとは、さすがに言わないよね?

 まさか、お礼にね?

 

「志乃のお店に連れて行ってくれないか?」

 

 あんみつは志乃のところが一番よね!で、お支払いは?

 

「ああ、誤解させたかもしれないが、もちろんこっちの奢りだ。」

 

 ですよね!さすがにね!

 

「ましろに言われなければ、こんなことはしないのだが…。」

 

 あんた、本当に感謝してるの?!

 まぁ、いいわ。結局、奢ってくれるそうだし、連れて行こうかしら。

 それにしても、初めてあんみつを食べたときのましろの顔、とってもかわいかったな~

 それも今日で最後かしら。

 

「あら、あっちゃん、ましろちゃん、黒宮君、いらっしゃい。

 ましろちゃん、いつの間にか大きくなったね。」

 

「はい。いろいろありまして。」

 

 あっ、志乃、あんみつ一つずつちょうだい。

 

「お待ちどうさま。」

 

「ありがとうございます、志乃さん。」

 

「ありがとう。で、ましろから伝えたいことがあるんだが、今大丈夫か?」

 

「うん?」

 

 あっ、細かいことは私が説明するわ。かくかくしかじか、っていうことで。

 

「きょうで皆様とは一緒のクラスではいられません。

 今まで、お世話になりました。」

 

「ええ、ましろちゃん。いつでもあんみつ、食べに来てね。」

 

「はいっ!」

 

 さあさあ、こっからは食べるわよ!

 

「あまいれーす!」

 

 ふっふっ。ほらその笑顔。本当にかわいいんだから。

 それにしても、顔つきが変わったとはいえ、かわいらしいわね…うらやましい…

 ふぅ、おいしかった。

 

「ましろ、当主様からの連絡だ。あと1時間で帰って来いと」

 

「はい。わかりましたと伝えておいて。では、この場をお借りいたしまして、

 あさぎ様、本当にお世話になりました。」

 

 あ…。顔を上げてましろ。

 私もお礼を言いたいから。

 

 ありがとう、ましろ。短い間だったけど、一緒にいてくれて。

 本当は、とってもうれしかった。妹ができたみたいで。

 お母さんがいなかったから、あなたが来てくれて、家族が増えたみたいで、とってもうれしかった。

 ましろの世話を焼くのが楽しかった。

 おいしいって言って、食べてくれるましろが大好きだった。

 だから…

 だから、こちらこそありがとうましろ!

 とってもいい経験ができたよ!私も。

 

「あさぎ様。ぜひ、神束のお邸にも会いに来てください。

 そして、神楽をぜひ、教えてください!」

 

 ええ。もちろんよ、ましろ。だってあなたは…

 あなたは、志乃と同じぐらい大切な友達なんだもの。

 でも、神楽は厳しく教えるわよ、ましろ。覚悟しなさい!

 

「では、あさぎ様、帰らせていただきます。志乃様にもよろしく伝えておいてください。」

 

「じゃあな、あさぎ。世話になった。」

 

 私は彼女たちの背中が見えなくなってもなお、手を振り続けた。

 空には、もう、星が輝いている。

 

 さぁ、私も家に帰らなくちゃ。お父さんがきっと待っている。

 ご飯、作らないと。でも、二人分か~。やっぱり寂しいな。

 

 ご飯食べたら早く寝よう。きっと、明日は学校の準備に時間がかかる。

 

 その夜。私は、久々に夢を見た。

 私の隣では、髪が長い女の子が踊っていた。

 

                                (完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




詠んでいただきありがとうございます。

すみません。
めんどくさい事をやらせていただきました。
一話に比べてだいぶクオリティーが低いなーと思っていたので、
削除しようと思っていたのですが、短編集を作りたいなーと思って、
このような形をとらせていただきました。

はい、ということは、ただいま次話作成中です。
ただ、投稿は遅いので、気づいたらのぞいてくださいませ。
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