女心は複雑怪奇 作:はるぴー
ところで皆さん、委員会に入ったことはあるかい?
現役の学生さんも社会人の人も、まあ一度くらいはやっただろうけど。
僕が入ったのは図書委員。適当に選んだんだけどさ、それが僕の未来を少し変えちゃって、
これは、無気力な少年の学生生活さ。
俺は北条春也。中野中学校の3年生さ。
成績優秀、品行方正、だれからも尊敬される立派な優等生...
ではなく、運動音痴で天然でどこか抜けてると言われるただの中学生。
ラブコメの王道である学園物。俺は中学校にてそんなラブコメを期待していた。しかし俺が入学したのは地元の公立中である中野中学校。生徒も少なく同じ小学校の生徒が多いこの学校では、
学園物にあるような恋愛もなく、あっさりとした平凡な日々が続いている。
俺の馬鹿みたいな期待は消え去ったのさ。
(学園ラブコメの舞台はほとんど高校であるがそれは置いておこう)
いや、むしろ平凡より悪い日常だ。
俺が話し掛けられるとすれば勉強を教えてと頼まれた時くらい。
けど仕方ないのだ。身長が高くてひょろひょろで、運動が出来なければ力も無い。
成績が良いだけの冴えない少年が、恋愛なんて出来るはずも無い。
中学において、恋愛なんてのはイケメンか運動神経抜群かどっちかの奴の特権さ。
だったと思うけど…
「ねえ春也待ってよ置いてかないで〜。」
俺は気付いた。女子と親しくくなるって、いい事ばかりじゃないんだな…
全てのことの発端は、ここから始まる...
***
4月。始業式も入学式も終わり、クラスの班や係、委員会を決める時がやってきた。
しかし、クラスの班だの席だの係だのと、俺にとってはどうでもよい代物である。
どんな係であろうと、どんな班だろうと、適当に周囲に合わせて、適当にやっていく。
俺は今まで、そんな風に生きていけたんだ。
それに今年、俺は3年生。委員会だの係だのと気にしている場合ではない。
何せ受験生だからだ。俺は何事にも適当にそこそこ取り組む。
だが学習だけは別だ。これだけは本気で取り組まないと生きていけないっl
今日は一日中学活。このどうでもよいものに一日費やすのだから実にもったいない。
まずは学級委員。つまりクラスの代表が決まる。ここでもやる奴は毎年たいてい決まっている。なんせ生徒数の少ない学校だから。
その後は他の係と委員会を決める。何か一つやらなければいけないのだが、こんなものは当日の気分で決める。たまには委員会に入るのもありなんじゃないか。そう思い図書委員を希望した。
高校入試で役立ちそうだったし。調査書でね。
その時、先生が図書委員について何か言っていたが聞き流した。
どうせ大した事ではないのだから。
しかしそれが運のつきだった。
係と委員会決めだの班決めだのと終わり、下校する。
その時俺の友人Aが話しかけてきた。
「お前図書委員に入るなんて珍しいな。けど大変らしいぜ。」
何が?と聞き返すと彼はこういった。
「先生言ってただろ?今年からうちに併設されている図書館の業務の手伝いやるって。」
えっ。初耳なんですけど...
そう、この中学校には数年ほど前に図書館が併設された。
市の職員の人とかが運営していて、俺らには関係なく、
放課後とかに気軽に行けるから便利だと思っていたけど...
初めて図書館を恨んだ。
「俺は嫌だ!働きたくない〜!うわああああ!図書館とは利用すれば良いんだ!
手伝う必要なんてない!」
「こいつロクでもない奴だ。」
「当然だろ…だって…」
この忙しい時に...
「いや、お前全然忙しくないだろ。」
「あ、ばれた?」
成績がいいことに俺は暇している。受験生だというのに。
親に勉強しろと言われれば成績に文句はないでしょと返す。
そうやって生きてきた。才能さえあれば努力は必要ない。と思っている。
「Genius is justice.天才は正義ってね。」
「お前そんなこと言ってると反感買うぞ。」
そんな友人の忠告は無視して、(いやするなよ)
「じゃあなー。」
「ああ、また明日。」
俺は帰った。
さて、これからどうするの?もちろんノープラン。
そして俺は家に着いた。
「ふ〜。疲れた〜。」
俺はそう言って服を脱ぎ、下着姿でゴロゴロしようとするのだが…
毎回それは阻まれる。
「春也〜。ちゃんと着替えなさい。」
出た。我が家で俺に立ちはだかる強敵、母さんである。
「なぜだ~!」
抵抗空しく私服に着替えさせられる俺。
そして家に帰ると、メールが来ていた。
件名と宛先を見てみると...
宛先は...俺とは違う中学に通っている俺の友人BとCからだ。(何故か記号で呼ぶ)
件名は...良かったねって何が?
内容を見てみるとこんな感じだ
「Aが教えてくれたよ。お前図書委員になって図書館の手伝いさせられるんだって~www」
「お前図書委員になったの?図書館行って冷かしてやるよ」
俺は殺意を覚えた。
Aの野郎、バラしやがったな即刻!
「ふざけるなあああああ!
ええい、こんなことがあってたまるか!誰が、誰がこんな事態を引き起こしたんだ!
...元凶は俺です、はい。
「間違っているのは俺じゃない、世界だ!」
などと言い切れる自信はないので、
はあ、今日は適当に宿題やってゲームやって寝るか。
そして翌週月曜日、最初の難関、第1回目の委員会が開かれるのだった…。
すごいグダグダ。
まあこんな感じです。
ていうか、僕が思い付いた、地域の図書館の手伝いをやるっていう図書委員の仕事。
なんと実際にやる事に。強制ではないし月一回程度ですが。