エヴァに憧れて   作:バケツ@プリン

5 / 6
*多少なりとネタバレ要素を含んでいる恐れがあります。

*主人公がメタいのは申し訳ありません。

*展開が少し早かったり、遅かったりします。

*原作シーンのところどころをカットしています。


追、逃げ出した後に

俺は薄暗い部屋の中で、説教を受けていた。ミサトさんは俺のやったことで、下手をすれば人類が滅ぶだとかそんな話を小1時間していた。

 

「いいわね? 信二君。今後こういうことのないように」

 

「はい」

 

やっと説教が終わったのかと、一息ついたその時だった。

 

「初号機パイロット、多田野信二は君か」

 

名指しで俺を呼んでいる。黒い服を着ていて、おそらく上層部の人間だと、俺はすぐに理解した。

 

「俺ですけど」

 

「司令のお呼びだ」

 

「ちょっと! まさか…」

 

ミサトさんは何か言いかけていたが、流れるように俺は親父の所へ連れて行かれた。

正直会いたくなかったし、また説教されると思い嫌気がさしていたが、そんな甘い物じゃなかった。

 

「初号機パイロット、多田野信二、そうお前は現時刻をもってパイロットを降りてもらう。 用済みだ、帰れ」

 

「は…? 今なんーー」

 

「話は以上だ」

 

俺は黒服の男に引っ張られながら、その場を離れた。

いや、どう考えてもおかしい。アニメではシンジ君が自分から逃げ出す所だろ? ここ。

 

「おい! ちょっと待ってくれよ! 俺はクビか、クビなのか?」

 

「司令の決めたことだ、明日第3新東京市を出発してもらう。それから今後の生活にも私が同行することになる」

 

「っざけんな! ふざけるな!」

 

俺は黒服男の拘束を無理矢理、振りほどいて逃げ出した。幸いにも地上へのルートは覚えてたし、IDカードもまだ生きていた。

俺は逃げ出したんじゃない、追い出されたんだ。

とにかく逃げた、出来るだけ遠くへと、電車やバスを使い山奥へと逃げた。……逃げ出しんじゃない、逃げ出したんじゃない……

 

「せっかく、この世界に来たのに、エヴァの世界に来れたのに…… こんなのってねぇよ……」

 

途方にくれているところに、あのミリタリーマニアのケンスケが俺を見つけて声をかけてきた。

 

「あれ? 転校生じゃないか」

 

「あ……」

 

「夜になると危ないから、俺のテントまで来なよ」

 

「……」

 

ここまで逃げてくるだけでも、だいぶ時間がかかったのか。俺はこのまま逃げても、結局連れ戻される運命なのか。

考えることは沢山あったが、今はケンスケの好意に甘えることにした。人と話をしていて楽しいと思ったのは久しぶりかもしれない。

俺自身元いた所でも友達はいたが……居たんだが。

 

ーー次の日の朝

 

「ケンスケ、悪いな」

 

「いいってことよ それより……」

 

「あぁ、お迎えがきたみたいだ。 世話になった、ありがとう」

 

「転校生……いや、信二! また、エヴァの話聞かせてくれよ」

 

「また……な」

 

俺はネルフの黒服を着た人、おそらく10人は居る大勢に囲まれ、第3新東京市に戻ることになった。

多分、逃げられないんだろうな。俺が逃げ出したこともあって予定が狂い、2日間ネルフに在中となった。

といっても、監禁状態なのは変わらない。私物の持ち込みも許されない、ただベットがあるだけの小部屋にぽつんと一人……

 

「一人でいるって、気にならないはずだったんだけどな……」

 

そして二日間をネルフでいや、牢獄で過ごし、第3新東京市を離れるべく、第3新東京を出る電車の駅へと向かった。

駅の改札口前にトウジとケンスケが居た。そして……

 

「ミサト……さん?」

 

「3日とはいえ久しぶりね、信二君」

 

「今更何かあるのか? 俺はクビにーー」

 

「大丈夫よ、貴方はこれからもエヴァのパイロットとして、そして……私の家族として居てもらうわよ」

 

「て……ことは! よっしゃあ!」

 

俺は歓喜した。正直なところ、ここでゲームオーバーかと思っていた。ミサトさんが女神に見えた。喜びはしゃいでいる所、トウジがあの話を切り出してきた。

 

「転校生! 殴ってすまんかった…… その変わりに俺を殴ってくれんか!」

 

「おう!」

 

テンションが上がっていた俺は加減もせずトウジの顔へとストレートのパンチを放ってしまった。

 

「うわ! 悪い、大丈夫か! トウーー」

 

「いや!ええんや、ありがとうな、転校生。あともう一つお願いがなんやが、真二って呼んでもええか?」

 

「おう! 俺もトウジって呼ばさせてもらうが、いいか?」

 

「大歓迎や! よろしくな」

 

そうして、エヴァパイロットクビという壁と、トウジとのわだかまり諸々の壁を超えることが出来た。

しかし……エヴァの話、いやシナリオが変わりつつあるのか? 俺がこの世界に来てしまったせいでゼーレとやらのシナリオも、狂いつつあって、その影響を考え俺をパイロットから降ろそうとしてのか……

アスカちゃんに早く会いたいけど、それまでは何がなんでも……エヴァパイロットとして居座り続けてやろう。




続く

(投稿が遅くなって申し訳ありません)
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