*主人公がメタいのは申し訳ありません。
*展開が少し早かったり、遅かったりします。
*原作シーンのところどころをカットしています。
俺は薄暗い部屋の中で、説教を受けていた。ミサトさんは俺のやったことで、下手をすれば人類が滅ぶだとかそんな話を小1時間していた。
「いいわね? 信二君。今後こういうことのないように」
「はい」
やっと説教が終わったのかと、一息ついたその時だった。
「初号機パイロット、多田野信二は君か」
名指しで俺を呼んでいる。黒い服を着ていて、おそらく上層部の人間だと、俺はすぐに理解した。
「俺ですけど」
「司令のお呼びだ」
「ちょっと! まさか…」
ミサトさんは何か言いかけていたが、流れるように俺は親父の所へ連れて行かれた。
正直会いたくなかったし、また説教されると思い嫌気がさしていたが、そんな甘い物じゃなかった。
「初号機パイロット、多田野信二、そうお前は現時刻をもってパイロットを降りてもらう。 用済みだ、帰れ」
「は…? 今なんーー」
「話は以上だ」
俺は黒服の男に引っ張られながら、その場を離れた。
いや、どう考えてもおかしい。アニメではシンジ君が自分から逃げ出す所だろ? ここ。
「おい! ちょっと待ってくれよ! 俺はクビか、クビなのか?」
「司令の決めたことだ、明日第3新東京市を出発してもらう。それから今後の生活にも私が同行することになる」
「っざけんな! ふざけるな!」
俺は黒服男の拘束を無理矢理、振りほどいて逃げ出した。幸いにも地上へのルートは覚えてたし、IDカードもまだ生きていた。
俺は逃げ出したんじゃない、追い出されたんだ。
とにかく逃げた、出来るだけ遠くへと、電車やバスを使い山奥へと逃げた。……逃げ出しんじゃない、逃げ出したんじゃない……
「せっかく、この世界に来たのに、エヴァの世界に来れたのに…… こんなのってねぇよ……」
途方にくれているところに、あのミリタリーマニアのケンスケが俺を見つけて声をかけてきた。
「あれ? 転校生じゃないか」
「あ……」
「夜になると危ないから、俺のテントまで来なよ」
「……」
ここまで逃げてくるだけでも、だいぶ時間がかかったのか。俺はこのまま逃げても、結局連れ戻される運命なのか。
考えることは沢山あったが、今はケンスケの好意に甘えることにした。人と話をしていて楽しいと思ったのは久しぶりかもしれない。
俺自身元いた所でも友達はいたが……居たんだが。
ーー次の日の朝
「ケンスケ、悪いな」
「いいってことよ それより……」
「あぁ、お迎えがきたみたいだ。 世話になった、ありがとう」
「転校生……いや、信二! また、エヴァの話聞かせてくれよ」
「また……な」
俺はネルフの黒服を着た人、おそらく10人は居る大勢に囲まれ、第3新東京市に戻ることになった。
多分、逃げられないんだろうな。俺が逃げ出したこともあって予定が狂い、2日間ネルフに在中となった。
といっても、監禁状態なのは変わらない。私物の持ち込みも許されない、ただベットがあるだけの小部屋にぽつんと一人……
「一人でいるって、気にならないはずだったんだけどな……」
そして二日間をネルフでいや、牢獄で過ごし、第3新東京市を離れるべく、第3新東京を出る電車の駅へと向かった。
駅の改札口前にトウジとケンスケが居た。そして……
「ミサト……さん?」
「3日とはいえ久しぶりね、信二君」
「今更何かあるのか? 俺はクビにーー」
「大丈夫よ、貴方はこれからもエヴァのパイロットとして、そして……私の家族として居てもらうわよ」
「て……ことは! よっしゃあ!」
俺は歓喜した。正直なところ、ここでゲームオーバーかと思っていた。ミサトさんが女神に見えた。喜びはしゃいでいる所、トウジがあの話を切り出してきた。
「転校生! 殴ってすまんかった…… その変わりに俺を殴ってくれんか!」
「おう!」
テンションが上がっていた俺は加減もせずトウジの顔へとストレートのパンチを放ってしまった。
「うわ! 悪い、大丈夫か! トウーー」
「いや!ええんや、ありがとうな、転校生。あともう一つお願いがなんやが、真二って呼んでもええか?」
「おう! 俺もトウジって呼ばさせてもらうが、いいか?」
「大歓迎や! よろしくな」
そうして、エヴァパイロットクビという壁と、トウジとのわだかまり諸々の壁を超えることが出来た。
しかし……エヴァの話、いやシナリオが変わりつつあるのか? 俺がこの世界に来てしまったせいでゼーレとやらのシナリオも、狂いつつあって、その影響を考え俺をパイロットから降ろそうとしてのか……
アスカちゃんに早く会いたいけど、それまでは何がなんでも……エヴァパイロットとして居座り続けてやろう。
続く
(投稿が遅くなって申し訳ありません)