エヴァに憧れて   作:バケツ@プリン

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*多少なりとネタバレ要素を含んでいる恐れがあります。

*主人公がメタいのは申し訳ありません。

*展開が少し早かったり、遅かったりします。

*原作シーンのところどころをカットしています。



玲、心の向こうに

俺はエヴァパイロットとして居る。そして中学生として学校にも通っている……

 

「あぁ……勉強辛い、勉強辛い」

 

正直、作画では描かれてなかっただけで普通に国語だの数学だの真面目にしないといけない。ワンチャン、セカンドインパクトの話で授業が途切れることを期待したけど、そんなこともなかった。そして何より!

 

「次の授業、体育じゃねぇか……」

 

「なんや、信二は体育苦手なんか?」

 

トウジが不意に、話しかけてきた。

 

「いや、苦手じゃないけど……」

 

暑いのが嫌なんだ…… だってここの日本、年中常夏みたいだし外に出るのも嫌になる。ネルフは冷房もパーペキのまさに天国だ! それに比べこの学校は……扇風機もない。

 

「まぁ、ええやん。でも見たいやろ? 女子の水着姿……」

 

トウジはボソっと言ったが、女子の視線がこっちに向けられたような気がした。

 

ーーそして今日、最後の授業、体育の時間だ。

 

想像通り暑い、暑い。今日はバスケットボールをやるみたいで、試合に出ない控えの人達は日陰でゆっくりできるみたいだ。

俺は運動苦手アピールをして、日陰に逃げ込んだ。試合観戦といった形になった。ケンスケも後から日陰に逃げ込んできた。

 

「いやぁ皆んな元気だね、俺にはちょっと辛いよ」

 

「はは、俺もだよ……って、ケンスケお前の本当の目的は……」

 

ケンスケはポケットから使い捨てカメラを取り出した。

勿論、撮影するものは女子の水着姿ってところだろう。俺にはそういう趣味がな……無いはずなんだが、興味本位でケンスケと一緒に女子達が居る、プールの近くへと向かった。

 

「ばれたら不味いからな、そーっと……」

 

そう言いながらもケンスケはカメラを手に、写真の撮影を始めた。距離もあるし、音でばれることもないだろう……

 

「どうした? 信二、綾波の方ばかり見て。 あ、なるほどそういうことですか」

 

「え、え? どういうことーー」

 

「ちょっとー! あそこに人いるわよ?」

 

「うわ、まずい! 逃げろ!」

 

ケンスケの掛け声と共に俺もその場から逃げ出した。余計に疲れがたまった気がする。体育の授業もようやく終わり、この日の授業は終了した。しかし、放課後にケンスケの言葉を理解すべきことがあった。

 

「これって……玲の写真じゃねぇか……」

 

下駄箱に入っており、メモも一緒に入っていた。

「お代はいらないよ、サービスサービス」って……

 

「ミサトさんじゃあるまいし!」

 

「どうしたの? 多田野君」

 

背後には玲、いやレイが居た。

 

「え! いや……これには! 深い……わけが!」

 

深い訳も何も、俺は悪くないはずなんだが、パニック状態になると、理性を保てない。

 

「その写真がどうしたの?」

 

「ごめん! 俺はこれで! って……っわ!」

 

主人公補正ってやつなのか、上手く言えないんだが、これがラッキーハプニングたるものか。俺は靴紐を踏んで見事に転倒し、レイに倒れかかってしまった。そして手にある感触は、俺が未だかつて味わうことのなかった、とても柔らかい……そう……

 

「痛いし、どいてくれる?」

 

「うわっ! ほんと! ごめん!」

 

レイは表情一つ変えずに、その場を去った。俺は自分の犯した罪の深さに懺悔した、いくら別人とはいえ、妹似のあの娘の胸を触ってしまったからだ。幸いに目撃者はいないはず……そう思っていた。

 

ーーシンクロテストを行う為、エントリープラグ内に居る。

 

「信二君、ちょっと調子が悪いわね」

 

「まぁ、慣れない環境でやってるんだし、仕方ないんじゃぁないの」

 

「そうだと、いいんだけど」

 

考えちゃ駄目だ、考えちゃ駄目だ、考えちゃ駄目だ、考えちゃ駄目だ。……考えるんじゃない。

しかし、俺の頭の中にはレイのあの時の出来事が何度も、何度も繰り返されるように、フラッシュバックする。

俺ってもしかして……豆腐メンタル?

 

「その点、レイは相変わらずね、可もなく不可もなく」

 

「そう、彼女のいい所であって、悪い所」

 

ーーそして、こういった日々を過ごし、2週間が経ち、使徒襲来を告げる警報がなった。モニターで確認する限り、第5の使徒、ラミエルに違いない。俺は知っている、初号機が射出されると共にラミエルが加粒子砲を打って来るんだ。ATフィールドを予め展開しておけば……

俺はエントリープラグ内で、出撃の時を待った。しかし、俺の予想を裏切る結果になった。

 

「エヴァ零号機、発信準備! 初号機は別命あるまで待機」

 

え……?

 

「エヴァ零号機、発進!」

 

「敵、目標内部に高エネルギー反応!」

 

「何ですって!?」

 

「レイ! 避けろ!」

 

俺の叫びも虚しく、加粒子砲は零号機に直撃する。

 

「っ! ……っぁぁ」

 

レイの痛ましい、悲鳴が聞こえる。俺はたまらずに叫んだ。

 

「早く! 早く戻せよ!」

 

「零号機回収! 急いで!」

 

零号機は回収され、初号機を発進させるかと思ったが、親父の命令で作戦中断となった。ラミエルはやっぱり、シールド……ドリル見たいな物を使って地面に穴を空け始めた。恐らく、直接攻撃が目的なんだろう。そんなことよりも……

 

「レイは! レイは無事なのか!」

 

「今、治療中よ 心配しないで」

 

俺はエヴァを降りてレイが治療を終えるのを待った




続く。

(レイィィィ! あ……すみません)
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