ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック 作:Master Tree
クリスマスだろうと部活はある。社会人は会社があるでしょう。学生だって大変でしょう。皆さんお疲れ様です。
そんな日々ももうすぐひと段落!頑張って行きましょうということで後編‼︎
「うーあー………うー………」
「そんなに緊張しなくてもいいと思うよ?果南ちゃんとは長い付き合いなんだし、少しぐらいはミスがあっても大丈夫だよ!」
「俺はそれが嫌だからこんなに悩んでんだよ!自分から誘っておいてなんだけどものすごく不安過ぎる‼︎えーとヤバイ決まってねえ…行き先行き先……ってか何処も遠いなぁ……日帰りだから県内………それと綺麗な所じゃないと………」
「えーと……イルミネーション、だったよね?それに遊べる所なんていいんじゃないかな?昼間から行くんでしょ?」
俺が悩んでいると千歌がスマホを操作し始める。何やら調べてくれてるみたいだが……
「ならここ!どうかな?」
「ん?何処………」
千歌が見せてきたのは伊豆のとある場所。
東京のアキバドーム5つ分もあるというアミューズメントパーク。名前に公園と付いているが、かなりアトラクションが多く、どちらかと言うと遊園地といった感じだ。
「それにここのイルミネーション、評価が県内トップクラス!隼斗くんのバイクで行くなら時間は全然かからなそうだよ!」
「およそ1時間と20分って所か……うん!ここにしよう!とするとルートは………なるほど。よし!あとは明日に備えるだけ!早速準備といきますか…………あ、姉ちゃんに連絡しとかないと……って博士?」
キリカ博士からL○NEだ。なになに……念には念をということで。私の私物だが、ある物を用意しておいた。バイクに入れとくから使うように。か……
「明日、楽しめるといいね!なら私は梨子ちゃんや曜ちゃんと遊ぼーっと!おやすみ!」
「ああ、おやすみ。」
そして翌日。
千歌の家の前で待ち合わせ。
「準備よし……こっちも不具合無し……念のためにこれだけ持っとこ………」
マッハドライバーMk-IIを自身のバッグに入れておく。万が一が無いとも限らない。
「隼斗、お待たせ!」
「あ、姉ちゃん!早かったね。」
そこへ果南姉ちゃんがやって来る。うん、相変わらず綺麗。
「隼斗こそ、かなり念入りにバイクを見てたじゃん。」
「そりゃあそうだよ!こんな楽しい日に事故なんて起こしたらそれこそ大変だし!俺としても、仮面ライダーとしても。」
「確かに、そうかもね。」
「予定より少し早いけど……んじゃ出発しようか!」
「安全運転、よろしくね!」
「了解、お嬢様。」
「しいたけも行ってくるなー。」
「……………。」
パタパタと尻尾を振りながらこちらを見ている。
「って言っても通じねえか。」
苦笑いをしながらお互いヘルメットを被ったのを確認すると、バイクを発進させる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、ここが今回の目的地になります!」
「あんまり時間かかったように思わなかったね。」
バイクを走らせること1時間と少し。
目的地であるアミューズメントパークに到着した。
この時期だと混んでそうに思っていたが、案外そうでもなく、かなりスムーズにここまで来れたのはよかった。
「車も結構ある……」
「この時期は家族連れが多いんだろ。それでこの台数だ。」
「なるほど。それで隼斗、今日はどんなスケジュールなの?」
「んー、俺の本命まではまだ時間がある。何しろ夜だからね。それ以前はノープラン。」
「考えてないってこと……?」
姉ちゃんがジト目で見てくる。違うから、違うから!
「考えてないんじゃない、特に決めてないってこと。」
「同じじゃ………」
「大きく違う。俺が言いたいのは、それまでは自由に周って遊ぼうってこと!ここはアトラクションもかなり充実してるらしいし!
さ、行こう!」
入園料を払って園内へ入る。もちろん2人分俺持ち。これぐらいは出さないと!多分……そんなもんだよな?
「さーてまずは………あ、その前に姉ちゃん、これとこれ。あと髪解いて。」
「え?でもこれって……」
俺はバッグから青縁の伊達眼鏡と深緑のベレー帽、そして自分のマフラーを取り出す。
「博士に言われたんだ。『一応果南くんは、スクールアイドル Aqoursの一員として有名人だ。そんな彼女が君と一緒にいたらなにか誤解されるだろう?そうなったら色々面倒くさい。その為にこれを持って行きたまえ』ってね。変装セット。不自然過ぎず、結構溶け込めるはず。」
「先生もありがたいなぁ……分かった。ちょっと待ってて。」
果南はヘアゴムを外し髪を下ろすと帽子を被り眼鏡をかける。そしてマフラーを巻き、変装し終えた。
面影を残しつつも別人のようだ。
「これでいい?」
「問題ない。んじゃ行くか!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「あれ?隼斗こっちじゃない?」
「違うよ姉ちゃん!こっちだってば……ってあれ?」
「ほら、やっぱりこっちじゃん!」
まず最初にやってきたのは、水上にある船型立体迷路。入るときにもらった台紙にスタンプを押して集めながらゴールを目指す、というものらしい。
「それなりに見えるはずなのに意外と難しいもんだな………」
「隼斗、こっちこっち!」
「あー今行くから置いてかないで!」
〜〜〜〜〜〜
「これで………最後!」
「よしっ、クリアだね♪」
ざっと5〜10分かかったか。簡単そうに見えて結構複雑だった。
「あー。かなり疲れた………」
「なに言ってんの。まだまだこれからでしょ?さ、次行くよ!」
そう言ってマップを見ながら走っていく果南姉ちゃん。ちょ、速いって!走るの速いって!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「足が…………」
「ほら、頑張って漕いで!私ばっかり漕いでるじゃん!」
「その怪物クラスのスタミナどこにあるの⁉︎」
続いて来たのはスカイサイクル。2人1組でペダルを漕いで乗っているものを進めるあれだ。
さっき走って俺は疲れてるのに、果南姉ちゃんはちっともだ。本当持久力なら姉ちゃんがAqours最強だと思う。
「ほら、1、2、1、2!」
「いーちに……いち………」
「もっと速く!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「んじゃ、次アレな!」
「えっ、あれって………」
俺が指差したのは、高いところに繋がっているワイヤー。そこをちょうど降りてくる人。
ジップラインというやつだ。ワイヤーと滑車で空を飛ぶように滑るアトラクション。
「あんな感じのやつ俺好きなんだよ!なあなあ、行こうぜ!」
「わ、私は遠慮しとくよ……ほら、こういうのはまた今度の方が……」
「今度なんてないかもしれないだろ?いいから行こうぜ!」
姉ちゃんの手を引き連れて行く。あのタワーの時になんとなく予想したけど、ひょっとしたらだが……まあそれを検証する為にもこれはやらないと。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ではこちらのグリップを持ったら手を離さないでください。安全が確認でき次第スタートとなります。」
「は、はい…………」
「苦しい……けどなんか辛くない……」
頂上で待機する俺たち2人と係員の人。ってか俺にハグする形でくっついている姉ちゃん。あの、当たってませんか……その…。
ってかやっぱりだったか………姉ちゃん高いところ苦手なんだ。海の中は大丈夫なのに。
むしろ水中の方が少し怖くない?
「大丈夫だよ!俺もついてるから!何かあったらすぐに助ける。俺を信じて。」
「は、隼斗………」
「あ、それではお姉さんの方お願いします。」
「ほら、行って来な!あ、景色がいいから、眼を瞑るのはもったいないよ!」
「わ、分かった………うう……えいっ!」
果南がスタートする。出てから数秒目をつぶっていたが、言われた通りに目を開けると、そこにはとてもいい景色が。パーク全体が見渡せそうな程だった。
「わぁ……すっごい景色……でも高い………」
〜〜〜〜〜〜
「お、大丈夫そうかな………。」
「それではお兄さん、準備お願いします。」
「よーし!Let’s Go!」
下の方から合図が出たのか、係員の人の腰のトランシーバーから声が聞こえる。
それを合図に係員が俺に促し、スタンバイ。
勢いをつけて一気に滑る。
「うっひょお……いい眺め!それにいつもと違う風を感じる………悪くねえなこれ‼︎ッハハハハ‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「当分はあれやりたくない………」
「姉ちゃん……いつまでくっついてんのさ……」
降りて道具を外してもらったあと、急に姉ちゃんにハグされてこうなってる。よっぽど怖かったのかな………
「って、あ、そうだった。ゴメン隼斗……」
「いいっていいって。姉ちゃんに無理にやらせたこっちも悪かったし……っと、ちょうどいい時間帯だ。ここらで昼飯にしようか!」
メインゲート付近まで戻ってきて、レストランで昼食。
姉ちゃんは海鮮カレー。俺はしょうゆラーメンだ。
「あちち………」
「この時期は冷えるから、こういうあったかいものが食べたくなるね。」
「そうだね♪あ、隼斗、これ食べてみる?」
そう言いながらカレーののったスプーンをこちらに向ける姉ちゃん…あれ、こんなシチュエーションどっかで見た。なんかこういうお約束の………いや、これ以上考えるのやめよ…なんか余計に暑くなってきた………
「え?くれるの?じゃあ遠慮なく……はむっ……あつっ…そして辛っ……うん、たしかに美味しい。」
「本当?」
「うん、中々。っと……さて、まだ少し時間あるな、どうしようか?」
「隼斗が言ってたでしょ?本命までは自由に周ろうって。まだまだ遊ぶよ!」
「そうだな、せっかく来たんだし、楽しまなきゃ!」
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それからしばらく、俺たちはまたアトラクションを楽しんだ。
そうして遊んでいるうちに辺りはすっかり暗くなっていた。
「うわ……真っ暗………」
「もうそろそろ時間のはず………あ、点いた!」
突然、パッと周りが明るくなる。カラフルなLEDが光るイルミネーションが点灯した。
ほんの少し前まで暗かったのが一気に明るく綺麗な世界へと変貌した。
「うわぁ!すっごい綺麗………」
「どう?気に入ってもらえた?」
「うん!すっごく‼︎」
「まあまだまだだけどね。昼間行ったところを改めて見るとまた違って見えるよ!ほら、イルミネーションあるけど少し暗いし………手繋いどこう!」
そう言って右手を差し出す。果南姉ちゃんもおずおずとだが出した左手をぎゅっと握る。寒さでお互いに手が冷たくなっているけど、大して気にならない。
「あ………」
「ほら、行こう!これからが本番なんだから‼︎」
「あ、隼斗!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うわぁ………」
「すごいな……」
光の長いトンネルを歩きながら見渡す。
夢のトンネルと名がついているこのエリア。今の時期にここを訪れたのはなんか縁起がいいかも。
「綺麗だね………」
「姉ちゃんも負けてないけどな………」
「え?」
「え?あ、その………なんでもない、今の言葉は忘れて。」
「でも……」
「いいから忘れて!覚えててもいいけど心の中にでもしまっておいて。」
「あ、うん………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後も、俺たちは園内を周っていった。
家族連れも多かったが、何よりカップルが多いのなんのって…まあ当たり前か、こういう場所だもんな。
側から見たら俺らもそう見えるのかな……?なんて思ったりもしたが。
まあまだ違うけどな?『まだ』…けど、願わくば…いや、いつかは本当に…とかなんとかそんな事考えてるうちに気づけばメインゲート、出入り口に戻って来ており、こちらは虹のゲートが光っていた。
「あ、もう終わりか」
「あっという間だったね……でも、すごく楽しかった。ありがとう隼斗」
「あ、ああ。どういたしまして。姉ちゃんが喜んでくれたのなら、俺はすっごく嬉しい」
「ならよかった♪隼斗、さっきから難しそうな表情してたからさ」
「ただの考え事だよ。姉ちゃんが気にすることでもないさ」
「そう?ならいいけど…………」
「さ、遅くならないうちに帰ろう!親父さん達を心配させないように………」
「隼斗、待って!」
「ん?何………?」
「ずっと聞きたかったんだ。────隼斗はさ………私の事、好き?」
「…その意味が、LikeかLoveかで答えが変わるけど…もちろん好きだよ。当たり前だろ?好きだから大切だし、好きだから守る。俺の戦う理由でもあるから。俺にとって果南姉ちゃんは家族と同じぐらいに大事な存在だし、それに………」
「それに?」
「…いや、これ以上はまだ言えないかな。俺って結構口下手だから。また言葉が思いついた時、気持ちが固まった時にでも話すよ。その時はこんな風に、またイルミネーションでも見ながら」
「……そっか。答えてくれてありがとう、隼斗。御礼に………ん!」
果南がいつもの笑顔を見せると、両手を広げる。
「ああはいはい。アレね。なら……」
隼斗も少し両手を広げると、お互いに抱きしめてハグする。
3〜4秒程そのままの状態でいると、2人が離れる。
「よし、じゃあこれで本当に終わり!帰ろう隼斗!」
「はいはい、帰りも安全に早めに行きますかね!」
またお互いに手を繋ぎ、歩きながらバイクを停めてある所に向かう。
「あ、そうだ姉ちゃん!肝心な事言い忘れてた!」
「肝心な事?」
「そう、俺が連れてきた理由でもある。だから改めて言っておく。少し遅かったけどね。……………果南姉ちゃん」
『Merry Christmas‼︎』
クリスマス編 完
なんとか年内に更新できた………そして俺もこんなクリスマスを過ごしたかったです………orz
さて、ひと段落したところで、次回辺りから第2期編を始めようかと思います!また更新までは長くかかりそうですが、気長に待っていただけると嬉しいです。
それでは次回もお楽しみに!感想等お待ちしています‼︎