ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック 作:Master Tree
できる限りペースを上げていきたい。
「1……2……3……4………善子ちゃんは相変わらず身体硬いね……ちゃんとストレッチやってる?」
「うぅ……ヨハネ!」
夕暮れ時の屋上。
俺たちAqoursの面々は、今日も練習に励んでいた。何せ次のラブライブはすぐにやってきてしまう。少しの時間も無駄にできない。
「そんなんじゃダメだよ。ほらもっとこう……」
「痛い痛い痛い!」
「姉ちゃんもうちょい手加減してやれ…無理にやると余計に怪我するぜ……」
「よそ見すんなよハーさん!」
「うわっぶね!」
殴りかかる憐の拳を紙一重で躱し左手で捌いて威力を殺し右手でパンチを繰り出す隼斗。
ライダー組はサポートのために同じダンスの練習もしつつ、こうして組手も練習しているのだ。
「そ、そうよ隼斗さんも言ってる通り!こ、この身体はあくまで仮初め……あくまで実態は……いいっ⁉︎あだダダダ!」
「今のグキッつったぞ………」
「やっぱ果南サンちょっと……」
「花丸ちゃんは随分曲がるようになったよね。」
「ホント、加入したては……ふっ!階段ダッシュも……やっと!だった花丸ちゃんが……なっ‼︎」
隼斗のボレーキックが憐に炸裂。
「うわととと!フゥ……あぶネェ………」
「毎日家でもやってるずら。それに腕立ても。」
「本当⁉︎」
「みてるずらー…いいいいいいいいいいいい…………………………………………ち………………完璧ずら…。」
体勢を崩しバタッと倒れる花丸。
「すごいよ花丸ちゃん!」
「It’s miracle!」
「どこがよ⁉︎」
「もう少し改善の余地あり、か………憐、今日はここまでにすっか!」
「そう……ダナ……」
「それで、次のラブライブっていつなの?」
「多分、来年の春だと思うけど……」
「ブッブー!ですわ!その前に、一つやるべき事がありますわよ!忘れたのですか?入学希望者を増やすのでしょう?」
「学校……説明会………」
「あーそういやそうだったな……」
「俺っち忘れてたわ………」
「君達なぁ……戦いもいいけど、もう一つの目的を、忘れるんじゃないぞ。」
「あ、博士。」
そこへやってきたのは白衣を着た女教師。
キリカ博士だ。その肩には大きな青い鳥がとまっていた。
「あ、先生!こんにちは!」
「やぁ渡辺くん。それに皆も。ってあれ?高海君がいないようだが………」
「千歌の奴ならさっきからどっかに……ってか何その鳥。」
隼斗が指差したのはキリカ博士の左肩にとまる鳥。生物感を出しながらもメカっぽさがある鳥だ。
「ああ、これかい?聞いて驚け!これは……『ロイミュード』だよ。」
「あーなるほどロイミュード…………って
ふっざけんな‼︎」
取り出したゼンリンシューターで博士に当てないよう正確にその鳥に向けて撃つ。
が、その鳥はヒラリとそれを躱してこちらに向かって突っ込んでくる。
え、突っ込んで来てる⁉︎
「ぶわっ⁉︎」
『隼斗⁉︎(隼斗くん⁉︎)(隼斗さん⁉︎)』
『ーッ!』
その鳥は頭突きをしてその勢いで隼斗を倒し隼斗の腹の上にとまった。
「まあ最後まで話を聞け。確かにそいつはロイミュードだが、正式なものじゃない。半ば只のロボットに近いモノ。いわばそう、擬似ロイミュードだ。」
「擬似………」
「ロイミュード?」
「仮面ライダーソニック専用隼型支援メカ、RF-01。
その眼には高性能のカメラを備え、遠くの敵をも確実にその眼に捉える。
高度なAIを搭載しているため、ソニックとの連携も抜群。
さらに動力はおなじみコア・ドライビア!
エサ要らずなのはもちろん重加速の影響も受けない優れものさ。こちらはソニックやスレイヤーと同じものを使っている。」
「支援……メカ……」
「隼斗の仲間ってことですか?」
「果南くん、まあその通りと思ってもらって構わない。だが正式な登録はまだ終わってなくてね。隼斗。」
博士が何やらケーブルのようなものを白衣のポケットから出し隼斗に投げ渡す。
「これは?」
「ドライバーあるだろ?それと01を繋いで。最後にソニック変身者のDNA情報を記録させて完成だ。そうしておけば、いざという時に緊急停止させる事も可能になる。」
「えーと……これと……こうか……」
RF-01の後部が開き、そこにコードを刺す。
そして、コードの反対側をマッハドライバーMk-IIにセット。
「で、DNAって?」
「それぐらい分かるだろう?唾液でも髪の毛でもなんなら血液でも。それを01の口につっこめばいい。」
「それすげー雑だけど大丈夫だよな……?」
「問題ない。」
「じゃあ………ふんっ!いでで…抜けない…」
隼斗は自分の髪の毛を一本引き抜き01の嘴に突っ込む。
『マスター・テンジョウ ハヤトの遺伝子情報を記録。RF-01 再起動 シマス』
そう女性の声のAIの音声が流れると、自動でコードを引き抜き飛び去っていった。
「ちょ、何処行くんだぁぁ⁉︎」
「落ち着け、普段戦いがないときはあの子はこの町の空を飛んでいる。マスターである君が呼べばすぐ飛んで来る仕様だから安心したまえ。」
「そ、そうか………」
「ハヤブサ、かぁ………」
「隼斗のFalconの文字から取ったのね。」
「なるほど。」
「んんっ!で、話を戻すとですわね………」
「学校説明会、だよね。」
「of course!既に告知済みだよ!」
「せっかくの機会です、そこで集まる人達の前でライブを披露してこの学校の魅力を伝えるのですわ!」
「それ、いい!」
「千歌、遅かったな。あれを見そこねるとは……」
「あれ?」
「まあ……俺が呼べば来るだろうしいいや。」
「トイレ長いわよ。もうとっくに練習始まってんだからね!」
「人のこと気にしてる場合?」
「いだだだだだ!」
とその時、置かれていた鞠莉のスマートフォンに着信があった。その内容とは……
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で、帰りの時間。
「そっか、秋になると終バス早くなっちゃうんだね。」
「バス帰りの連中は不便になるな。」
「俺っち達はコレがあるけど。」
2人がそれぞれのマシンに腰掛けながら言う。ただでさえ本数の少ないここらのバス。それにこの田舎じゃかなり重宝するのだが…
「そういやば隼斗さんと憐くんはそうずらね……」
「日が暮れるのも早くなるから、放課後の練習が短くなっちゃう………」
「説明会まであまり日はありませんわよ?」
「それは、分かってるけど………」
「練習時間は本気で考えないと………」
「あと2時間早く集合しようか?」
『うーん……………』
「じゃあ決まりね!」
「早すぎるわよ!」
「それと善子ちゃん、もう少し早く帰って来るように言われてるんでしょ?」
「ギクッ!ど、どうしてそれを………」
変なポーズをしながら驚く善子。
「よっちゃんなにそのポーズ……」
「ああ、うちのお母さんがラブライブで会った時に色々話したらしくて。」
「1ヶ月前ぐらい……地区予選の時か。」
「なんか、部屋にも入れてくれないって。」
「なんダロ……その時の光景が容易に想像できるゼ………」
「だ、だからヨハネは堕天使であって母親はあくまで仮の同居人という事で……」
「お母さんってどんな人なの?」
「そういや聞いたことなかったな。みんなの事は結構Aqoursとして過ごす中で分かってきてるけどその親の事まではな……」
「学校の先生なんだって。善子ちゃん幼稚園まで哺乳瓶離さなかったから………」
「ああああああああ‼︎‼︎」
「思わぬ黒歴史を見た。」
「堕天使だけにナ。」
「待って、沼津からこっちに来るバスって遅くまであるのかな……?」
「沼津からこっちに?逆は……あるかもしれねえが……バス乗らねえからな……俺。」
「仕事帰りの人がいるから………あっ、向こうで練習すればいいんだ!」
「それなら時間も確保できるずら!」
「ルビィ、賛成!」
「そうだね!鞠莉は?」
「………」
「おい、鞠莉?」
「……え?うん!no problem!」
「よし、決まり!」
「明日練習場所になりそうなところみんなで探しましょう!」
「なら俺も調べとく。幸い優秀な人材、いや鳥材を手に入れてるしな!」
「鳥材って………」
「新たなリトルデーモンを増やそうぞ!」
「善子ちゃん張り切りすぎずら。」
「ヨハネ!」
「(さっき電話で何か話してからというものの様子が変だ………一体どうしたんだ、鞠莉の奴……?)」
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場所は変わって。
「帰ってきたぁぁぁぁぁ………」
「そうだねー。」
「って千歌のやつ………」
少し離れた桟橋の上にいた千歌。
「綺麗………。」
「なーに考えてんだよ千歌。」
「私ね、一瞬だけど…本当に一瞬だけどあの会場で歌った時に、輝くってどういうことか分かった気がしたんだ。」
「本当に?」
「もちろん!」
「ってかどうした急に……ってえ⁉︎」
「たぁぁぁぁ!」
千歌は走り出すと桟橋の上から思いっきり跳ぶ。突然のことに隼斗も驚いた。
「待ってやこのヤロー………」
しかし、梨子と隼斗が手を繋ぎつつ千歌を止めた為落ちる事は無かった。
「ふぅ………」
「まだぼんやりだけど……でも、私達は輝ける。頑張れば絶対って。そう感じたんだ。」
「うん、大変そうだけどね。」
「だからいいんだよ!」
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その夜、高海家の隼斗の部屋。
「うーん……ここ?いやここもありか……いやでも立地が………」
隼斗はRF-01が集めてきた新練習場所に関する情報を整理していた。
「こいつなんで余計に写真を撮ってくるかなぁ……どれもいい景色なのはいいけど……あっ……」
整理していると、手が滑って1枚の写真が落ちる。
その写真には何やら怪しげな雰囲気の建物が写ってた。
「この写真……なんだこいつ、心霊スポットなんて撮ってきたのか?AIが高性能っつーけどポンコツ………あ?」
コンコンと窓を叩く音がするので開けると、そこにはRF-01がいた。
『ーッ!』
「どうした鳥。ロイミュードでも出たか?」
隼斗がそう言うと01は首を横に振る。
「違う?じゃあ何さ。」
『ー。』
すると、01は部屋の中に入る。
そして、隼斗が脱ぎっぱなしにしていた上着やらを集め始める。しばらくすると、まるで巣のように形作られたそこに足を下ろした。
「あーなるほど。入れて欲しかったのか。
確かに鳥なら落ち着く場所、巣があるといいもんな。ここまで再現するとは……やるな博士。……俺も遅くならんうちに寝るか……」
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次の日。
「千歌ちゃん、いい場所見つかった?」
「それがなかなか……」
「あと千歌、うちの鳥抱き枕にしないで……」
「いやーこの羽毛肌触りよくって……」
「そことかこだわって開発したらな‼︎」
「どうでもいいとこ拘ったな⁉︎ってか鳥ィ!お前もまんざらでも無い表情すんなよ!」
『〜♪』
頭部が割とメカっぽいデザインなのに表情が見て取れる……すげえ。
「ずら丸んちお寺でしょ?大広間とか無いの?」
「ウチのお寺で本当にいいずらかぁ……?」
「「ひっ……」」
「本気にするナヨ………」
「憐はどうだ?ってか思ったんだけどさ……お前今何処住んでんだ?夏まで旅館いたけど……」
「元は神奈川の一軒家ダ。けど家の都合上越してきた。」
「初耳だわ………」
「なら、善子ちゃんの家の方は……?」
「何処に……そんなスペースがあるのよ!」
「あっははは………。」
「あれ?そういえばダイヤさん達は?」
「さっき、部室出てったきり戻ってこないな………」
「鞠莉さんはさっき電話かかって来てたみたいだけど………」
「01、探してきてくれるか?そう遠くへは行ってないはずだ。理事長室か生徒会室。予想だがどっちかに3人ともいるはずだ。」
『ー。』
01は千歌の手から抜け出すと部室から飛び去って行った。
「本当便利よね、あの子……」
「そういえば隼斗さん、01以外に名前は無いの?」
「無いな、今のところは。なんだ、呼びやすい名前でも思いついたか?」
善子に言われて隼斗が答える。
「いえ、別になんでも。ただ、もし名付けるのならわたしが!」
「そうだな、少し考えといてくれ。」
「よっし!」
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一方理事長室には何やら重苦しい空気が漂っていた。
電話を置く鞠莉。
「…………」
「もう、覆しようがないの?」
「いえ、まだ……!」
受話器を取り、何処かへ電話をかけようとするが果南がそれを止める。
「果南………」
「ダイヤは知ってるの?」
「言える訳ない……」
「だったらちゃんと隠しなさい。」
そこへ、ドアが開きダイヤが現れる。
そしてその足元には01が。
「ダイヤ……と………あの子……」
「偶然廊下で会ったので拾ってきましたの。多分隼斗さんも心配してたんですわ。
それより、以前からこそこそこそこそと…本当にブッブーですわ。」
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で、そのまた翌日。
沼津某所。
「うわぁ!広ーい!」
沼津での練習場所が見つかったAqours。
そこに訪れていた。
「ここ、開けると鏡がありますし!」
ルビィがカーテンを開けるとそこには大きな鏡が。
「いざ、鏡面世界へ!」
鏡……ライダー………うっ、頭が………
「やめるずら。」
「パパの知り合いが借りてる場所なんだけど、しばらく使わないからって!」
「流石船長……!」
「関係無いけどね……」
「ともかく、ここなら大丈夫そうだな!」
「それに、ここなら帰りにお店も沢山あるし!」
「そんな遊ぶことばかり考えてちゃダメでしょ?」
「本屋もあるずらー!」
「じゃあ一度みんなでフォーメーション確認してみない⁉︎」
『オー!』
「……ちょっと待って。」
『ん?』
「どうしたの姉ちゃん。」
「その前に、話があるんだ。」
「ハナシ?」
「うん、実はさ……鞠莉。」
「実は!学校説明会は………
中止になるの………。」
鞠莉から言われたその一言に、全員が言葉を失っていた………。
Part3に続く。
2期1話Part2どうでしたでしょうか?新メカ登場そして急展開。
これから自分が忙しくなるので、その前にできる限り進めていきたいと思ってます‼︎
それでは次回もお楽しみに!感想等お待ちしてます‼︎