ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック   作:MasterTree

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ステータスデータ改定版

仮面ライダーブレイヴソニック

スペック(仮)
パンチ力 35.5t(通常モード時)
キック力 45.5t(通常モード時)
ジャンプ力 測定不能
走力 100mを約1秒55(通常モード時)

仮面ライダーソニックがハヤブサ型支援機体擬似ロイミュードRF–01と合体し変身する、本作のソニック最終フォーム。
ちなみにブレイ『ブ』ではなくブレイ『ヴ』である。(かなり重要)(これなら被らない)


ブレイブには「勇気」や「勇敢」という意味もあるが、「派手な」や「雄々しい」などの意味もある。(ネット調べ)
それらを引っくるめて『Brave』である。


変身時は、支援メカRF–01の中に搭載されている特殊な変身用のシグナルバイク
『シグナルブレイヴ』を使用。
後部には一対の翼のような物が付いていて、ヘッド部分が鳥のようになっているのが特徴。
これをドライバーに挿入する事で01と合体し変身する。

見た目(姿形)
この形態になるとまずマフラーが無くなる。
頭部の先端には、金色に近い色の嘴のようなパーツが追加され、あのハリネズミのような形状から鳥の頭部を模したスタイリッシュな形状へと変化し、より隼らしい姿に。
ヘッドのゴーグル部分も元のイラストのように、緑がかった色からより青に近い水色な感じに。
眼の形状は、両目共に仮面ライダービルドのホークガトリングのタカのようになっておりより飛行するライダーらしさ、最終フォームらしさを追求したデザインに。


背中には、通常のソニックの装備マフラーのシステムを受け継いだ翼型の飛行用装備
『アクセラーウイング』を装備しており見た目通りにブレイヴは空中戦が得意。
青と銀色のカラーリング。
また、この翼には周囲に吹く風や空気を取り込んで推進力や攻撃を強化するエネルギーに変える力を持っている。



使用しない時はまるでマフラーのように垂れ下がっている。
(オーズのプトティラ、ビルドラビットラビットのようなイメージ)
更に下半身には尾羽『Fテイルスラスター』が装備されており、こちらは自由に広げたり閉じたりが可能。姿勢制御やブレーキなどの役割を持つ。色は青と白の2色。
シグナルバイク使用時にクレストが表示される両肩のシグナコウリンの装甲は無くなっている。


脚部も通常のものから鳥のように変化。
素の01のような生物感を出しながらも近未来な戦士的なデザイン。
脚力が強化されており、飛行してない状態でも強力な蹴りの攻撃が可能。
もちろん基本走力も上がっている。

ちなみに、ボディカラーも青色が鮮やかになりまるで宝石のサファイアのような輝きに。

通常のソニックよりも装甲が追加され、一見スピードが落ちているように思えるがむしろ
逆に性能は機動力と攻撃力を中心に全体的に強化されている。

見た目がより生物感を増しており、ドライブ達旧世代ライダーとの差別化を図っている。

変身シークエンスはまず通常のソニックからマフラーが外され、スーツが少し変化する。
(この姿の状態をブレイヴスタンバイフェイズと言う)
その後、01が変化したアーマーが装着されてヘッド部分(主に眼の辺り)が変化しブレイヴへの変身が完了する。



使用武器は、ゼンリンシューター破壊により序盤は己が身体のみ。徒手空拳で戦う。

その後新武器の煌風や銃剣一体型の新武装、リジェネレイトブラッシャー使用する。

『固有能力と必殺技』

・立体的な飛行
背中の翼を使い空を地を縦横無尽に駆け回る姿はまさに空の戦士ハヤブサ。

・風系統攻撃の吸収、または抑制
通常フォームが持っていたマフラーの機能が、ブレイヴでは翼になった事で強化された。同じ風の力を持つ相手に対しては相性抜群。

必殺技は翼を広げて空中に飛び上がった後高エネルギーの竜巻を身に纏ってライダーキックで敵を貫く
『ブレイヴ・エクストリーム』

「強いだろ?最強だろ?主役のヒーローに相応しいイメージだろ?」
「あーはいはいカッコいいよー。全く、作者に画力があれば、それはそれはカッコいいヒーローイラストが出来てただろうに……」

悪かったなぁ絵がド下手クソで!
あ、この話は前の話の途中の話です。犬が飼い主に戻ったあと、その後の練習が終わり、残った隼斗と憐の戦いをご覧ください。





幕間 電光石火の戦いはいつ起こったのか?

 

Aqoursのメンバーは練習を終え、みんな帰っていった。だが残っている者もいる。

 

 

「フッ!ハッ!フンッ!」

 

学校の屋上に残った隼斗、そしてそれを見ている憐。

隼斗は煌風を手に横に縦に、あるいは体を捻って空中回転斬りをしたりと自主トレーニングに励んでいた。

 

「(今後も奴らが来る可能性は大いにある……それに今まで出てはいないけれど、上級ナンバーの敵が来たら勝てる保証は無い…もっと強く!もっと………)」

 

 

 

 

 

 

その時、屋上に強風が吹く。

前も感じたような、それでいて嫌な感じの風が。

 

 

 

「っ………風?そういやここんとこ強い日がやけに多いが…………」

「そんなの自然現象なんだからあるダロ。そんな気にする事………」

 

 

 

「トレーニングか?精が出るな。」

 

 

俺たち以外の声がした。その方向を向くと、そこにはいつのまにか謎の男が。夕日をバックになんかアメリカにでもいそうな感じで、この時期に帽子にサングラスという、一言で言えばダンディーな男だった。

 

 

「オッサン………?」

「学校関係者………には見えねえな。何者だ?」

 

 

「オレは世界を駆ける情熱の風。そうだな…トルネード、なんて言えばわかるか?」

 

そう言うと男はその姿を変化させた。

腕や足に竜巻そのものを纏ったかのような、渦巻きの擬人化といってもいい姿。そして一瞬だが浮かび上がった008のナンバー。

トルネード・ロイミュードだった。

 

「008………一桁クラス!?」

「上級ナンバーか………!」

 

2人はそれを見るや否や同時にドライバーを装着した。

 

「なるほど、お前達が新しい仮面ライダーって訳か。」

 

「そー言う事だ。悪かったな、ドライブ先輩達じゃなくてご不満か?」

「いいや結構。どうせ変わらないからな。

相手が少し違うだけだ。しっかし………」

 

「しかし?」

 

「お前だろ?風の仮面ライダーは。」

 

トルネードが隼斗を指しながら言う。

 

「たしかに俺だが………待てよ、まさかあの雨の日の突風は……!」

「そう、オレだ。あの時にオレと同じような人間がどんな奴かと思って試してみれば………やれやれ、水も滴るいい男なんて言葉は世辞にも似合わん。服のセンスも平凡なあの男と同じようなヤツだとはな。」

 

 

そう言って肩をすくめるようなジェスチャーをしてみせるトルネード。

憧れの詩島剛に似せた服を馬鹿にされ、あの雨の日危うく事故りかけ、もとより沸点低めな隼斗の怒りはその一言だけで臨界点を超えた。

 

「んだとゴルァもっぺん言ってみろ!お前なんて俺1人で充分!今ここでぶっ潰してやる!!」

 

「おいちょっとハーさん落ち着けって!」

 

憐の制止も聞かず、隼斗は飛来したシフトデッドヒートMk-IIを変形、ドライバーに装填する。

 

《SignalBike/Shift Car!》

 

「変身!」

 

《Rider!Dead Heat‼︎》

 

いつものReadyも忘れ真紅と青の入り混じるスーツを身に纏い、デッドヒートソニックへと変身し飛びかかる。

 

「覚悟しろキザ野郎!!」

 

「すぐに熱くなりすぎだ。クールにいこうぜ!」

 

そう言ってトルネードが左手を思い切り振り上げると、地面から風が巻き起こりソニックの体を捕らえた。

 

「なっ、竜巻!?」

「忘れたか、俺はトルネード、風を巻き起こす男だと言うことを!」

 

猛烈な風がソニックを襲い、そのまま壁に叩きつけた。

 

「グッ!」

 

「だーから言わんこっちゃナイ!」

 

《SignalBike!Rider!Slayer‼︎》

 

「変身!」

 

憐も見かねてスレイヤーに変身。両手に装備されたクローを構えて斬りかかるも、その渦巻きの両腕に防がれた。

 

「俺っちも相手になるぜ!」

 

「お前に用は無い。こいつと遊んでろ」

 

すると、どこからともなく武装した死神ロイミュードが。ナンバーは028。

 

「あ、待て……ってええい邪魔!」

 

振り下ろされた鎌をスレイヤーはクローでガード。だが、行く手を阻まれ、トルネードはその隙にソニックの元へ。

 

________________________________________________________

 

キリカラボ

 

「よーしこれで……ッシャア完成だ!!早速届けに………ってこれじゃ徒歩か……ええい仕方ない!」

 

一方霧香はついに例のものを完成させていた。

新たな剣のようで大型銃のようでもあるその新武器を抱えるとその場を出て屋上へ向かった。

 

_____________________________________________________________

 

 

「ってて………それもそうか、相手は風を操る奴。だったら……!」

 

シフトデッドヒートをドライバーから抜くと、シグナルソニックを装填した。

 

《SignalBike!》

 

「こっちの姿の方がいいか!」

 

《Rider!Sonic‼︎》

 

全身青や緑の通常フォームのソニックに変身し腰の刀型武器 煌風を抜く。

 

「ほう、ようやくエンジンかかったか?」

「待たせたな!こっからは更に本気だ!」

 

両手で構え、走り込む。

 

「馬鹿正直に正面からだと、どうなるかもう忘れたか!」

 

トルネードがまたソニックの正面に竜巻を生成した。

ソニックを取り込もうと接近してくる。

 

「忘れてねえよ!だから………」

 

ソニックはイグナイターを連打。シフトアップを発動する。

 

《ズーット・ソニック!!》

 

「その風、貰うぜ!」

 

左足を前に出し、急ブレーキをかけた後爪先の向きを内側に変えて竜巻の右前側に急転換。

 

その瞬間、竜巻側になびいたマフラーが能力でその風を吸収、更にその身を加速させた。

 

「なにっ!?」

 

「貰った!」

 

その加速力のお陰で、ソニックは一瞬にしてトルネードの懐に入り込み、煌風を振り抜き一閃。重い一撃を喰らったトルネードはそこから下がった。

 

「おお、ハーさんやるじゃん!っとあぶね!」

 

よそ見していたスレイヤーもロイミュードの攻撃を喰らいそうになるがギリガード。

危うく落下するところだった。

 

「チッ…………」

 

「まだまだ!」

 

 

「させるか!」

 

更に手首を返しもう一度斬撃を喰らわそうとするが、それは両手で挟んで防がれた。

 

「反応速度随分速えな………」

「生憎速さには自信があるんだ。フンッ!」

 

そのままソニックを押し返し、互いに距離をとった。

 

「だったらこれだ!来い、鳥!」

 

『ーッ!』

 

鳴き声を響かせRF-01が飛来する。ソニックの周りをグルグル回った後、自身の体の中からシグナルブレイヴを射出。

 

「それは………」

 

 

《Evolution!》

 

それをキャッチすると、ドライバーにセットしレバーを下ろした。

 

《Super Rider!Brave!TAKE OFF‼︎》

 

「超変身!」

 

通常のソニックのスーツが変化、分離変形し装甲になった01が全身に装着され、最強形態ブレイヴソニックへと変身した。

 

「ほう………」

 

「待たせたな、スピードレースと洒落込もうぜ!」

 

《カナリ・ブレイヴ!!》

 

ボタンを何度か連打しシフトアップ発動。

姿勢を低くし、軽く両腕を広げると、右手の煌風を構え直す。

 

「面白い」

 

トルネードも両手を広げ構えを取る。

一瞬だけ止まると、両者が同時に動いた。

 

「ハァッ!」

「フッ!」

 

その2人の速さはまさに電光石火。

ブレイヴソニックの左パンチを避け、トルネードがドリルのようなエネルギーを纏った右手を突き出す。

だがソニックはこれを左手の甲で弾き、前蹴りを喰らわせる。

 

「グッ!」

「ハァッ!」

 

煌風を振り抜き斬撃を喰らわせ、トルネードを吹っ飛ばす。その隙に一気に急加速、先程のように竜巻トラップを発生させる事隙も与えず突き攻撃でダメージを与えた。

 

「この速さ………あの仮面ライダー以上!」

「どうだ?俺結構(つよ)いだろ?」

 

「やるな………だがオレだって負けてない!」

 

トルネードが一気に急加速し、屋上から姿を消した。

 

「消えた?」

 

 

「ハーさん………あそこ!」

 

未だ死神と戦闘中のスレイヤーが右手のクローで校庭を指し示す。数人の生徒が残っていたが、全員が逃げていく。

 

「サンキュー憐!逃すかってんだ!!」

 

屋上から飛び降り、背のアクセラーウイングを展開。滑空するように降りていく。

 

 

________________________________________________________

 

 

「待てぇぇぇぇ!」

 

 

ソニックはその勢いを保ったまま一気に急加速、煌風の剣先を突き出した。

 

「その速さはもう慣れた!」

 

だが、トルネードは右手をドリル状に変化させてそれをガード。

加えて左手に風を纏い、着地したソニックを殴り飛ばした。加えてまた竜巻を起こし、それがソニックを捕らえた。凄まじい強風が彼を襲う。だが………

 

 

「こっちも対策は万全…………なんだよ!!」

 

ソニックは背の両翼を大きく広げた。

すると竜巻が徐々に弱まっていき、最終的に全ての風が翼に取り込まれてしまった。

 

 

「なんだと!?」

 

「おお………ソニックの正統進化って感じの見た目だからもしかしたら搭載されてるかなーと思ったけど………スゲェなこれ!」

 

 

 

 

「当然!!ブレイヴソニックの能力は、強力な攻撃力とスピードが自慢だ。加えて第3の能力もある!これが1番設定作るのに苦労したよ………この『風属性攻撃のほぼ完全無効化』は!」

 

そこへ、校舎の方から声が聞こえた。

ソニックが振り向くと、そこには剣型武器を持ち、ゼェゼェと息を切らせた霧香がいた。

 

 

「博士!?」

「全く……普段はほとんど校舎か自宅兼任のラボに引きこもっているから…自分が本当に体力無いのを忘れてたよ……とにかく受け取り………たまえ!!」

 

ハンマー投げのハンマーの要領で霧香はそれをぶん投げた。それと同時に、勢いに負けたか三徹の疲れか倒れ込んでしまった。

距離が足りず少しだけ飛んだのそれを、ソニックは加速して左手でキャッチした。

 

 

【挿絵表示】

 

 

緑色に光る刀身に、赤と青の雄々しい色。

持ち手の部分には銃のトリガーがついていた。

 

イメージ挿入歌

Spinning Wheel 隼斗ソロver.

 

「重っ……おお!できたのか新武器!これ名前は……」

「自分で………決めて………それじゃあおやすみ………」

 

そう途切れ途切れな声で言い、今度こそ霧香はパタリと寝てしまった。

 

「リジェネレート………スラッシャー?いやこれ銃としても使えるっぽいしブラスターと呼ぶべき………?」

 

「なんだかよく分からんが……風が通じないならこれだ!」

 

トルネードはドリルのような右手を挙げて接近してくる。

 

「まだ決めてる途中だっつってんだろ!!」

 

 

左手に掴んだ新武器でトルネードの振り上げた右手をガードし、右手の煌風で横に斬りつける。更に、そこから振り上げたあと即座に振り下ろし新武器で同じように斬りつける。

 

「ぐおっ!」

 

重い一撃が入ったか、トルネードは下がって体制を立て直す。

 

「まだまだ!」

 

「なっ!」

 

《カナリ・ブレイヴ!》

 

 

もう一度シフトアップし急加速。

一気に接近した後、右膝蹴り、煌風、新武器の連続斬り、右足前蹴り両手武器の交差させての斬撃を目にも留まらぬ速さで繰り出し、大きく吹き飛ばした。

 

「ぐおああ!」

 

 

 

「よっ……おお!こりゃすっげえ………で、これ銃にするには…………これか!」

 

 

持ち手部分を見回してみると、親指の先の辺りに1箇所だけカッターナイフで四角に切ったような妙な箇所が見つかった。

そこを親指で押し込みながら斜めにする。

すると、グリップが斜めになり武器が変形した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

「おお、銃だ!ん?いやこれどちらかというとブラスターとかランチャーとかその辺か?んー…ま、いいや!」

 

「武器を変えたか……」

 

「………ハッ!」

 

そのままそれをトルネードに向け、トリガーを引いた。

そして瞬時に風が緑色のエネルギーとともに銃口に収束し放たれた。しかし、反動で腕が上がって狙いがズレた。

 

「グッ!?」

 

だが、見事弾はトルネードの腹ではなく肩に命中し吹っ飛ばした。

どうやら多少ノックバックがあるようだ。

 

「チャージ時間が少し延びたか…?速射性はシューターに劣るが、威力は充分!」

 

続けてトリガーを引きまくり、弾丸を撃ち続ける。反動のせいで狙いは無茶苦茶だが、それでもかなりの数命中した。

 

 

「ば、馬鹿な………!」

 

度重なるダメージでボロボロになっていたトルネードは、それでも耐えておりフラフラと立ち上がった。

 

それを見たソニックも急加速しバックした。

 

「さぁ、フィニッシュと行こうか!えーとこれどうすれば………?あ、こうか!」

 

変形させたグリップの上に僅かにスペースができている。ひょっとしてだけど………

俺は煌風を一度その辺に放り捨て、武器を右手に持ち変えると手元からシグナルソニックとシフトデッドヒートⅡを取り出し、そこに装填した。

 

《Signal Sonic!》

 

《Shift Dead Heat!》

 

「なるほど、トレーラー砲と同じってわけ!」

 

《ヒッサツ!》

 

トリガーを引くと必殺!の音声が鳴り、銃口にエネルギーが収束していく。

ソニックは翼を大きく広げ、足でしっかりと地面を踏みしめ左手は武器の上の部分に添えガッチリと構えた。

 

 

「おのれ…………!!」

 

 

 

「あばよトルネード!風属性でスピード系は俺1人で充分だ!!」

 

 

《Full throttle Over!!》

《Sonic!Heat!》

 

もう一度トリガーを引くと、銃口から超巨大な青と赤の入り混じったエネルギー砲のようなものが放たれ、トルネードに一直線に向かっていく。

 

 

「吹っ飛べぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

「まだ終わるかァァァ!!」

 

 

トルネードは自身の周りにいくつもの竜巻を起こしバリアを作った。だが、そのエネルギー砲はそれすらもあっという間に打ち消し、有り余るエネルギーでトルネード本体を吹き飛ばした。

爆炎と土煙が同時に上がり、それが晴れる。

 

 

「やったか………?」

 

 

だが、そこにトルネードの姿は無く。そこらを見回してもコアの一つも見当たらなかった。

 

「あれだけやってまさか逃げられるとは……超進化してたらハート・ロイミュードに匹敵の実力は伊達じゃないってことか………」

 

後一歩及ばなかったのが我ながら悔しくてたまらない。蛮野すら一方的にボコれた程の力があったのに…………ん?何か聞こえるような………

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ !?」

 

ふと振り向くと、いつのまにかスレイヤーが死神にやられ叩き落とされてるではないか…

 

「ってやっべ!」

 

右足を一歩下げ、走り出して急加速。

落ちて地面に叩きつけられる前にダイビングキャッチした。

 

「セ、セーフ………」

 

「サンキューハーさん助かった………肝を冷やしたぜ……」

「こっちの台詞だ」

 

「すいませーん。っ!ハーさん後ろ!」

 

「え?うぉっ!?」

 

振り向くと死神が鎌を構えたままこっちに向かって飛び込んできた。

俺は即座に一時停止し右に避けた。

死神は地面に着地した。

 

俺は憐を地上に下ろし一気に死神に接近する。

 

「憐、ここで待ってろ!せめてあいつだけでも仕留めてやらぁ!」

 

走り込んで思い切り右手を握りしめ殴り飛ばす。

吹き飛んで起き上がるまでに、俺は新武器の方を即座に取りに行く。

 

「ここで終わらせる!」

 

そして右手に再び持った。

既にシグナルバイク二つは装填済み。

俺はそのままトリガーを引いた。

 

《ヒッサツ!》

 

そして、そのままグリップを剣の状態に戻しトリガーを引く。

緑色の刃が光り輝き、エネルギーを纏って刀身が伸びる。その状態の武器を左に構えた。

 

「トドメだ!!はあぁぁぁぁぁッ!!」

 

《Full throttle Over!!》

《Sonic!Heat!》

 

翼を広げて少し地面から浮かび上がりホバー移動の要領で加速。

高速で一気に接近し、エネルギーの刃で死神を斬り裂いた。

 

強力な一撃を喰らった死神は大爆発。

そのボディからコアが飛び出した。

 

「銃………あ、これで……どうだ!!」

 

一瞬コアをどう破壊するか迷ったが、なんとそのままその武器を投擲。

刃がコアを貫き砕いた。

勢いを失った武器は落ちていき、グラウンドに突き刺さった。

 

 

「ふぅ…………」

 

 

一息つくのと同時に、装甲の01が分離し元に戻る。余剰エネルギーが青い羽になって散り残ったスーツも変身解除で消えた。

 

《オツカーレ!》

 

「なんかすげえ久しぶりな気がする。おう、本当にお疲れさん。」

 

「ハーさんなんだよ今の!すげー速くて目で追えなかったゼ⁈」

「新武器ができたからこそのあの活躍っぷりよ。博士に感謝しないとな。」

「ところでよ、名前どーすんダ?」

「名前………名前か………リジェネレートってとこまでは思いついたんだよ。博士も言ってたし。それであとはブラスターにすべきか、スラッシャーにすべきか………ってとこだったんだけれど。うーん…………」

 

隼斗が首を捻って考えていると、憐が思いついたように言った。

 

「だったら両方つければ?ほら、ブラスタースラッシャーみたいな。」

「いやそれだとややこしいだろ?…………いや待てよ………ブラスター……スラッシャー……ブラスラッシャー………ブラッシャー!

そうだ!これだ!」

 

「ハーさん?」

 

「決まった、こいつの名前!リジェネレイトブラッシャー!!」

 

「リジェネレイトブラッシャー?ブラシかなんかに聞こえるが………」

 

「なんかごろの良い感じに思いついたからこれにする。ブラスター+スラッシャー、二つの武器の要素を一つにした博士の最高傑作!」

 

「んー………まあ、ハーさんが満足してるなら俺っちもそれでいいよ」

 

「よし!決定!今日からお前は、リジェネレイトブラッシャーだ!」

 

隼斗は新武器を拾い上げ、空にかざしながら言った。

新武器、リジェネレイトブラッシャーはその命名を喜んでか、誇らしげに輝いていた。

 

 

 

「あ、そうだ博士を回収しねーと………」

 

「あ、そうだ………戦いにこそ巻き込まなかったけどあれ放置してたら!戻るぞ憐!」

 

2人は息つくヒマもなく博士の所へ戻った。

ついでに隼斗は両方の武器を回収。

その後、霧香博士は2人によってラボのソファーに丁重に寝かされたとかなんとか。

 

 

幕間の物語 FIN.

 




ソニック新武器
武器名 リジェネレイトブラッシャー

霧香博士が戦闘で破壊されたソニック専用のゼンリンシューターを元に開発したソニックの新武装。
シューターと比べて全長は少し大きめ。
名前のブラッシャーの由来は、ブラスター×スラッシャーでブラッシャー。
regenerateは再生する、生まれ変わるという意味を持つ。
そこから分かる通りゴルドドライブとの戦闘で破壊されたゼンリンシューターを元にアレの後継機として開発された。

ブラスターガンモードとブラスターブレードモードの2種類モードがあり、状況に応じて使い分ける。
グリップ部分にあるモードシフトスイッチを押しながら動かす事で変形できる。

必殺技の発動
ブラッシャーにシグナルバイクを2つ装填。
(1つだけ、なおかつセットしたのが変身用のシグナルバイクの場合は強化通常攻撃)

トマーレⅡやカクサーンⅡの単体使用の場合は従来の特殊攻撃の強化版。
シグナルバイク1つセットでの発動音声は
《Signal Boost!○○○!》
○○○はシグナルバイクの名称

*ブラスターガンでも、ブラスターブレードでも必殺技は発動可能。

必殺技はシグナルバイク2つセットに加えてドライバーでのフルスロットル発動により、最大出力に更に曲が上乗せされた超強力版が出せる。

必殺技1
・ブラスターブレードモードでの場合
一度ブラスターガンモードに変形させる。
その時に変形させる事でできたスペースからシグナルバイクをセット。
ブラスターブレードモードにしてトリガーを二回引く事で発動。
ブレードモードでの発動時はグリップを両手で持っている。

必殺技は、ブレードの刃部分にエネルギーをチャージして刀身を伸ばし、超高速で相手の懐に入り込みそのまま相手を叩き斬る(もしくは薙ぎ払う)
カミカゼ・アクセルキャリバー

必殺技2
・ブラスターガンモードの場合
ブラスターガンモードでの必殺技発動の時はブレードモードとは異なり、ブラスターガンモードの状態でシグナルバイクをセットし、トリガーを2回引く。(発動手順はブラスターブレードモードと変わらず)
グリップを持たない左手はこの時上の部分に添えてブラッシャーを体につけしっかり地面を踏み込み反動で吹き飛ばないようにする。


ブラスターガンモード必殺技
シグナルソニックとシグナルブレイヴの2つをセットし銃口から巨大竜巻に匹敵する暴風とエネルギーを纏った、敵を貫通する超強力エネルギー砲を放つ
テンペスト・バースト

発動音声
1回目トリガーで《ヒッサツ!》の音声と待機音が鳴る。
2回目トリガーで《Full throttle Over‼︎》
《○○○‼︎・○○○‼︎》○○○はシグナルバイク名
デッドヒートは都合上省略してヒートのみ


ビルドの武器 フルボトルバスターと似た感じになっており、大きさもほぼ同じである。


ブラスターガンの威力はゼンリンシューターとは段違いに底上げされているが、撃った時の反動は割と大きめ。
ブラスターブレードの斬れ味は煌風と同等。
武器そのものの重量もそこまで無い為煌風と合わせて二刀流での使用も可能である。
なお大きさは多少異なる為バランスの悪さが気になるところ。




やっと出せました新武器!デザインはおなじみ一時キリカさんに作成してもらいました。本当助かってます。
というかドライブ観たのなんてもうかなり前だからトルネードの口調とかこれであってるのか実に不安です。

ともかく、よりパワーアップし続けるブレイヴの活躍もいっしょに、次回もお楽しみに!


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