ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック 作:Master Tree
今年も本作及び私Master Treeをよろしくお願いします。
今回の北海道編は憐が主役だと言ったな。
あれは嘘だ。
いや嘘ではありませんが、今回は一旦隼斗が主役です。
北海道に行ったAqours+憐一行。隼斗は体調を崩して病床に伏しているためお留守番、だったはずが────?
前回の話の間に起こった、この先の物語に繋がるとある一幕、今回はそんなお話です。
それでは本編どうぞ!
キリカラボ
「あぁ〜…今頃あいつらは空の上か?それとも、もう着いてっかな?」
「さぁな?出発は今朝早くだろ?そんで電車やらを乗り継いで…2時間ちょいか?そっから飛行機だから…まあ、そろそろだろ。だからお前はいい加減そのスマホから手を離せ」
「心配なんだよ!!事件に次ぐ事件で俺の中の警戒心ってやつは今なおFULL MAXもいい所!先のトルネードの時やエルバの野郎にと姉ちゃんは攫われまくったこともあって、本当ならこんな所で寝てる場合zyゲホッ!ゲホッ!」
「あーもう息継ぎもせずに早口で喋るな…余計に喉痛めるぞ?」
そう言って湯気の立つマグカップを手渡してくる霧香博士。
「お、thank you.気がきくじゃん博士…」
「あの時に比べれば治ってきているとはいえ、またぶり返されても困るからな。私が困るからだ、気が利く云々じゃないぞ」
中に入ってるのは…紅茶か?輪切りのレモンが浮かべられている、レモンティーか。嫌いじゃない。
さてさてお味の方はと…熱っ!…いや、でもこれはなかなか…レモンの酸味に加えて紅茶本体もいい茶葉が使われているのか…それとこのほんのりと感じる辛味は…Ginger?
「おっ、気づいたか?そう、生姜風味のホットレモンティー。風邪っぴき中の今のお前にピッタリだろう?」
「確か生姜には体を温める作用があるって昔本で見たことがあるけど…」
「そうだ。ジンゲロール、と言ってな?コイツには体温を上げる効果があって、冷え性の改善や免疫力の向上に貢献しているのさ」
「ほへぇ…ってか、随分詳しいな博士?別にあんた栄養士とかでもないんだろ?」
「ん〜まぁ、昔ちょっとな。まあ、せっかく君と2人きりなんだ、退屈凌ぎがてら少しばかり話してやろう」
「長くなるやつか?」
「黙って聞け」
「押忍」
博士は自分の分のホットジンジャーレモンティーを淹れると、PCデスク前の椅子に腰掛けて語り始めた。
「まあ、君も充分分かっているとは思うけど改めて言うとさ……私って、天才だろう?」
「伝染すぞ」
「洒落にならないjokeはやめたまえ、特に今は」
「チッ…で?」
「まだ大学生だった頃も課題やらレポートやらはさっさと片付けてしまうタチで、講義中なんかも速攻で理解できてしまうから暇を持て余していてな…そんな時に、とある友人に言われたんだ」
『それなら自分が興味のあること以外の事に関しても学んでみるのはどうだろう?知識を増やしておけば必ず何かの役に立つはずだよ。キミみたいな人なら、きっと多くの人の役に立てるはずだから』
「博士ってダチいたんだ…」
「クソ失礼にも程があるだろ。いたわ、友人の1人や2人…」
「いやほら、よく天才は孤独だって言うじゃねえか」
「例外なんていくらでもあるんだよ。とまあそんな感じで暇つぶしに色々手を出していたら、最初は興味なかったんだけどやってみるとこれが中々面白くて…それを継続していたらさほど使わない雑学やらなんやらが色々身についたのさ」
「なるほどねぇ…」
「まあ結果的にこうして役に立ってるから、アイツの言ってたこともあながち間違いでは無かったのかもな…。『情けは人の為ならず』、アイツの口癖だったっけか」
そう語る博士の目は何処か遠くを見つめるようで…何処か嬉しそうで。…それでいて哀しそうな目をしていたのが、朧げながら感じ取れた。
「…アイツって?」
「ああ。私の目標であり、大切な友人さ。そいつは────」
博士が話そうとした途端、急に騒ぎ出す腹の虫。そういえば、今朝は朝飯食わなかったんだっけ…。
博士は口元を押さえクスクスと笑っていた。
なんだよ、笑うことはねぇだろ…!?
「ああそうそう。生姜には消化系を助け、胃の働きを整える効果があるとも言われていたな。どうやら本当らしい」
「…みたいだな」
「っと、気づけば昼時か。自分の昼飯ついでになんか作ってくるから、横になって待ってるといい」
そう言うと博士はラボから出て行った。
その後、昼食に博士が作ってくれたお粥を食べ北海道の地区大会の結果を聞き終え(前回参照)て…
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気づけばあっという間に、やる事が無くなってしまった。
「………暇だ」
「ゲームは?」
「飽きた」
「冬休みの宿題」
「数少なかったしとっくにfinish.」
「ああそう…
いやそもそも論として大人しく寝てろや!君、病人なんだぞ一応!」
「暇なんだよマジで!普段はみんなに付き合って練習やってたりドライバー弄ってたりとそれなりに動き回ってたからともかくとして、それがいざこうなったら本当にやる事無くて…」
「だったら尚更大人しく寝てろ!クリスマスまでには治すんだろ?余計悪化して冬休み潰したらどうする気だ?練習にも付き合えないし、戦いは今こそ落ち着いてはいるが…憐もいない今君にまでなんかあったら私1人じゃなんもできないんだぞ!」
「そりゃあ分かってるけど…だけど暇なもんは暇なんだよ!だったらせめてなんかやらせてくれよ!この寝たままの状態でもなんかはできるだろうし…」
「めんどくさいヤツだなぁお前は…ええい、分かったよ!実は君らのために片手間で発明していたものが一つあってな、そろそろ私でデータを取るのも飽きてきたし…これで遊んでろ!」
そう言って博士は机の上に置いてあった装置を一つこちらに放り投げてきた。
自転車用のヘルメットに青いバイザーのようなものと細いアンテナのついたような形の謎の機械。長く伸びたコードは博士がいつも使っているデスクトップPCに繋がっており…これは?
「『Another Reality Simulation System』通称
「アルスシステムぅ?」
「ああ!それを装着した人間の意識をデータ化してネットワーク上にアップロード、仮想世界と繋げる事ができる画期的マシンさ!
これを使えば文字通りインターネット上での物理的なネットサーフィンも可能だし、応用すればコンピューター上のウイルスなどのバグも物理的にデリートする事だってできる!正に夢のマシンなのさ!」
「ふーん…要するに、一瞬のVirtual Realityって事ね…」
「ああ。ほら、普段おいそれと外で変身して特訓〜なんてできないだろう?だから生徒思いの私は君たちのために、忙しい合間を縫ってこれを開発していたというわけなのさ!」
「ああ、なるほど…」
あ、そういや博士が来る前は普通に変身してトレーニングしてた頃もあったっけ…今思えば、アレ割と迂闊だったよな…。
「で、コレの使い方は?」
「君が操作する事はないよ、大体はこちらで設定とかはできてしまうからね。とりあえずそいつを被って…」
「おう」
装置は俺の頭がぴったり収まるサイズで作られているが、締め付け感はそこまで感じなかった。それを確認すると博士はPCの方を操作し始め、俺の視点はバイザーいっぱいに数字が現れて…
「システムオールグリーン、プレイヤーの脳波正常値クリア。アルスシステム、実証開始」
機械の駆動音が少しずつ大きくなっていくのを感じながら、俺は眠りに誘われた────
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「………………ん」
目を開けると、目に飛び込んできたのは青い空。太陽の眩しさに一瞬目を瞑るが、だんだん慣れてきたので辺りを見渡してみるとそこは荒々しい岩肌の目立つ何処かの山のようだった。
「へぇ…仮想空間っつう割には偉くリアルだな…視覚や聴覚はともかく、この空気や地面の感覚…全てがReal極まれりだぜ…」
『そこはただの仮想空間じゃないぜ?私のこれまでの並行世界研究に関してのノウハウも使われている特殊な電脳世界だからな。ある意味ではネットワーク上に作られた、もう一つの世界と言っても過言ではないのさ』
隣から博士の声がしたので顔を向けると、そこにはブレイヴ・ファルコンが。
「…なんで鳥から博士の声が?」
『ただのナビゲーション役のアバターみたいなものだよ。私は今も現実世界から君の事をモニタリングしてる。何か異常が起こればセーフティが働いて強制ログアウトされるようになってるから、そこんところは気にしないでいいぞ』
「それ絶対に不具合起こるフラグって知ってるか博士?」
『私に限ってそれは無い!自分で何度もテストして試したんだ、システムは正常に働くとも!!』
「はいはい、まあとりあえずは信じてやるさ。で?この空間で何をするんだ?」
『決まってるだろう?コイツはアナザーリアリティ『シミュレーション』システム。つまりは…戦闘訓練だ!』
ブレイヴ・ファルコン(博士)の目が光った瞬間俺の目の前で何かが構築されていく。
完全に構築されたそれはなんと下級のバット型ロイミュード、ナンバーは091。
更にそこから姿を変え、現れたのは両肩に計4門のミサイルと全身に射出口を備えた進化態、シュート・ロイミュードだった。
「ロイミュード091!?」
「落ち着け、そいつはただのプログラム。君やドライブ達が過去に戦った時のデータを参考に組み上げた、ただのデータの塊だよ」
「ああそうだ、2学期始まる前にぶちのめしたっけか…うっかりしてたぜ」
『過去に撃破した奴らとの戦いをもう一度おさらいして、更なる戦いに備えようぜってことさ。さ、始めたまえ』
「始めたまえって…というか、俺そもそも体調が…って、あれ?」
『フフッ…気づいたかい?』
「そういえば、ここに来てから喉が痛くない…熱も割と平熱な感じで…体もだるくない!Perfect Bodyだ!!」
『このアルスシステムは使用者の意識のみをデータ化してネットワーク上に出力している…肉体の方が負っている怪我や病気などの不調は、ここにいる間だけなら無かったことにできるのさ』
「That's the best!それなら思い切りやれるってことだな!」
『そういうことさ。さ、やってみろ!っと、その前に…システムコマンド、オブジェクトジェネレート・コード:ドライバー003!』
ブレイヴ・ファルコン(博士)の目が光ると俺の腹に電子的な模様の光が纏わりつき、それが見慣れた物体を構築していく。一瞬にして俺の腹にいつものマッハドライバーMk-II+天下零剣 煌風が装着された。
「よーし!」
《SignalBike!Rider!》
パネルを上げ、左手に構えたシグナルソニックを装填しパネルを下ろす。
右手を腰に、左手を前に出しゆっくりと鏡文字でSを描くように回し、胸の前で交差させた後右手を斜め前に突き出し左手はドライバーの上に。
そして高らかに自らを戦士へと変えるいつものWordを言い放つ!
「Ready…Hensin!!」
《Sonic!!》
纏う装甲は蒼。
白いマフラーをたなびかせ、輝くのは翡翠の複眼。仮面ライダーソニックへと変身した!
「行くぜ!」
『…!』
模造品だからか喋りはしないようだ。
シュートは小手調べにと肩に装備された4機のコンテナを展開、そこからミサイルを発射しようとするが…
「させるか!」
ゼンリンシューターの連射で撃つ前に破壊。
肩のミサイルなら撃つ前に胸のレーダーが光るから予兆は察知しやすい。しかもミサイル4発を一気に破壊された影響でシュートは肩を破損した、これで一個武装は使えねえ!
「人の目で追えないレベルの速さ、そして威力も高い不可視の爆弾…いやミサイルか。けど、如何に高性能だろうが、撃つ前に潰せばNo problem!」
コイツの能力は単純明快『目に見えない速さで物を撃ち込む事』。
記録では過去に連続予告爆破事件を起こしており、先輩達もコイツのトリックを解明する前はいくら調べても爆弾は見つからないのに何故か時間通りに爆発が起こる…そんな奇妙な現象に振り回されていたそうだ。
だが先達の残してくれたデータのおかげで後から戦った俺には情報というAdvantageがある!
「それに加えて一度は倒した相手だ、今更後れは取らねえ!」
起き上がりこちらに向かってくるシュート。
大きな腕を振り下ろしてくるのを避け左拳で1発、右足で蹴りを入れゼンリンシューターで殴ると同時に銃撃を浴びせる。
『…!』
「っ!来る!」
直感で危険を察知し、腕を交差させて腰を落として守りの姿勢を取ると、全身を見えない攻撃が襲う。
シュートの体に備え付けられた武装は肩のミサイルだけじゃない、全身にある射出口からダーツのような形状の連射向きの小型弾も放てるのだ。
「ってて…来るの分かってても、避けられなきゃ意味ねえってのがなぁ…だったら」
《ズーット!Sonic!!》
ブーストイグナイターを連打しシフトアップ。ゼンリンシューターBSを構えて駆け出した。
「より速くなればいいだけだ!」
真正面からシュートに向かっていき、間合いのやや外側に踏み込んだあたりで地面を踏み込んでJump.放たれた攻撃を回避しつつ、ゼンリンシューターを連射する。
着地すると同時に無防備な背中を殴る、蹴る。
銃撃を放ち、振り向いた所でまたJump!
空中も利用した、3Dの動きを取り入れたHit&away.奴の体格上、射角的に横は撃てても真上には撃てない!
それを繰り返し、怯んだところに…
《ゼンリン!》
「っらよっと!」
膝蹴り、からのゼンリンシューターでぶん殴る!
『……!』
地面を転がるシュート、あの重武装のせいかすぐには立てないらしい。これなら!
「トドメだ!」
《ヒッサツ!》
ドライバーからシグナルソニックを引き抜き、ゼンリンシューターBSに装填!
銃口に風と青い光が渦を巻き収束していく。
そのままトリガーに指をかけ、敵を撃ち抜く一撃を放つ!
「轟け!シューティング・ソニック!!」
《Full throttle!シューター!!》
引き金を引いた瞬間、放たれる青いエネルギー弾。弾はシュートを撃ち抜き、奴のボディを撃ち砕いた。が…
「…あれ?コアが出ねえ」
『所詮偽物だしね。その辺の再現はオミットしたよ』
「いやそこ頑張るとこだろ」
『細かいことは気にするな!ほら次だ次!』
「ったく…まあいいや、Next enemyはどいつだ?」
『OK!次は…コイツらだ!』
霧香博士によって新たなプログラムロイミュードが出力される。光が1つ…2つ、3つ…あれ、なんか多くね?
『次はちょっと数を増やすぞ?さーて、こいつらを突破できるかな?』
結局、出たのは合計5体。
ナンバーはそれぞれ046、085、064、095。そして最後は…030。030はそのまま口元から金色の管のようなものが沢山繋がれた姿のボイス・ロイミュードへと姿を変えた。
「よりにもよってコイツか…」
『記憶に新しいか?』
「一周回って懐かしさだわ、コイツは相当ムカつく相手だったからなぁ…!」
さっき撃破したシュート、そしてこのボイスも、2学期入る前あたりに沼津で過去の事件を模倣したような悪事を働いていた所を撃破した奴らだ。
ボイスに関しては大人の女性だけでなく周辺の女子高生も巻き込まれての事件に発展しており、しかもうちの果南姉ちゃんが巻き込まれかけた記憶があり…
「博士、デッドヒート寄越せ。アイツは殴り殺す」
『待て待て待て待て。完全に私怨じゃないか』
「強敵には違いないんだから私怨でもいいだろうが」
『ダメだ!あ、言い忘れてたけどこの模擬戦一つルールがあるから』
「…んだよ」
『全員その姿…初期フォームで倒せ』
「はあっ!?」
この姿で!?
シュートもボイスも、先輩達はデッドヒートやフォーミュラを使って倒せた相手。いくらソニックが優れてるとはいえ…
『なんだ、怖気ついたか?そりゃそうだよな〜いくら最新式システムとはいえ数が多いと初期フォームでもしんどいよなぁ〜?』
チッ…見え透いた煽りしやがって…俺がそんな安い挑発に乗るとでも思ってんのか?
…
「やってやろうじゃねえかこの野郎!!」
ま、乗るんだけどな。
そうだ、エルバやトルネードに比べりゃこの程度の相手屁でもねえ!
『その意気だ!さぁ、行け!!』
《ズーット!Sonic!!》
「ギア上げてくぜ!ついて来れるもんならついて来やがれ!!」
メテオデッドヒートもブレイヴも使用禁止。それがどうした!上等じゃねえか、この程度の奴ら今の俺ならそんなもの使うまでもねえ!
046、095が指からエネルギー弾を連射してくるがそれをゼンリンシューターで撃ち落とし、064が殴りかかろうとするのを左腕で受け止め…
《ゼンリン!》
「雑魚は…引っ込んでろ!」
そのボディを利用してタイヤを走らせ、その勢いのままアッパーでぶん殴る。吹っ飛んだところに銃撃を浴びせて064は爆散。
「Next!」
046と095、残りの取り巻き2体が向かってくる。
095の腕の振りかぶりを避け、046の前蹴りを左腕ではたき落としゼンリンシューターを連射して牽制、095が向かって来た所で左手で腰の煌風を抜刀し斬りつける。
「そろそろこっちで行くか」
ゼンリンシューターを捨て、両手で煌風を構える。
095が発射したエネルギー弾を斬り落とし加速して急接近。
「っらぁ!」
二撃叩き込み、左拳で一撃。体を捻ってさらに後ろ飛び蹴りを喰らわせる。095が吹っ飛んだのを見て、俺はドライバーのシグナルソニックを取り出し、煌風のスロットに装填する。
《ヒッサツ!ぁふるすろっとる!!》
「隼斗流剣技 捌ノ芸!」
円を描くようにして刃を下に向けて構えたあと地面を踏み込んで一気に095の間合いに。
そしてそのまま、思い切り刀を振り上げて放つ!
「怒魃天!!」
下から上にかけて深く刻まれる蒼き一閃。
095がBodyを真っ二つに斬り裂かれ爆散した。
「さて、残るは…」
ボイスに046、085の雑魚2体か…まあいい。さっさと片付けてやるよ!
「まずは雑魚2匹か!」
046、085の2体が向かってくる。
2体の振りかぶってのパンチを躱し、それぞれに煌風で斬撃を与える。
と、ここでボイスが何かの構えを取り…
「っと、アレか!」
怯んだ046の首根っこを掴み自分の前に出す。ボイスから衝撃波が放たれるが、046を盾にしたお陰でdamageは最小限で済んだ。
「OK thank you!」
046を蹴り飛ばし、085へと向かっていく。
煌風による4連撃を喰らわせ、カウンターで撃ってきたエネルギー弾は煌風で防ぐ。
カウンターで横なぎに斬り払い、そこから更に縦に真っ向で叩き斬る!
「そんでもって…」
《ヒッサツ!ぁふるすろっとる!!》
Full throttleを再発動。
煌風を逆手に持ち替え、体を捻ってからの…
「参ノ芸、鎌鼬!!」
一撃を喰らわせる、085はbodyを斬り裂かれそのまま爆散。
「よし、これで残るはあと一体!」
雑魚は全て撃破した。
残るはあのボイスのみ!
とっととこのwaveもクリアする、そのためには更なる速さが必要だ。だったら!
「もっともっと、コイツで出せる限界まで加速して────!」
ブーストイグナイターをひたすら連打。
ブレイヴ級とは言わずとも、限界を超えることはできるはず…!
が、しかし。
《ズーット!Soni Soni ccccc…》
「っ!?どうし…がっ!?」
バグったような音声と共に突如としてドライバーのシグナルソニックがスパークを放ち始めたちまちスーツ全体へと広がり膝を突いてしまう。
『どうした隼斗!?って、まあ予想はしていたが…』
「予想?どういう事だ!?」
『隼斗、君は強くなった。私も、そして君自身もそれは理解しているな?』
「Of course.当然だろ」
『ただ、それによって問題が生じてるみたいでな…主にライダーシステム側で。君の使うソニックや憐のスレイヤー…もといネオホープシステムは、これまでのドライブシステムやネクストシステムに比べてより変身者の心と密接にリンクしていて、それによって強さ…システムの出力なんかも変動している』
「らしいな。ブレイヴを例に挙げると、オーバーブレイクなんかがそれに当たるのか」
あとは謎の白銀のソニック。
いや、あれは例外か…ジョーカーやスラッシュの力も混ざってたしな。
「で、それの何が問題なんだ?」
『早い話今の状況は、強くなった君にその初期フォームのシステムの方がついて行けていない。システムそのものと君との間に、ズレみたいなものが生じているんだ!』
「ズレ?」
『ズレ…いや、チューニングが合っていないという言葉の方が正しいか』
「tuning…」
つまり、それをどうにかすればこのバチバチも直るって訳か…
「それって今すぐそっちでどうにかできるか?」
『一時的なデータ修正ならできるかもしれない、やってみる!』
「すまねえ、頼む!」
そう言い残してブレイヴ・ファルコンのアバターは消えた。現実世界での作業に集中するつもりらしい。
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「くそっ!だがリアルな戦闘中じゃ無かったのは不幸中の幸いか…なんとかして数値の即時修正を……っ!?」
すると、モニターが突如としてブラックアウトして砂嵐に。キーボードを叩くもこちらも応答なし。
「こちらからの操作を受け付けない!?ありえない!アルスシステムの仮想空間とこのコンピューターはダイレクトに繋がっている!外部からの干渉も余程の強力な妨害が無い限りは…いやまさか!」
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「おっせえな…何やってんだよ博士…!」
あれからしばらく時間が経った。ボイスの攻撃を避けながらなんとか立ち回っているが、流石にそろそろしんどいぞ…?
「今はまだ動けてるけど、これもいつまで保つか…!」
ゼンリンシューターで牽制し、ボイスから距離を取る。すると、突然空間の一部が歪み…
「なんだ…!?」
「妙な気配を感じると思えば、まさかこのような巡り合いがあるとはな。仮面ライダー!」
現れたのはバット型のロイミュード。
ナンバーは…005?まさかの一桁台クラスかよ!?
「…俺が倒した記憶はねえな。…いや、コイツ今喋った!?って事は…コイツプログラムじゃなくて本物か!?どうしてここに…」
「泊進ノ介や詩島剛では無いのが不服ではあるが…お前も私にとって邪魔な存在である事に変わりはない。ここで消えてもらう!」
005の姿が更に歪む。
ソードやジャッジ、クラッシュなど様々なロイミュードの特徴を持ち、目の部分はまるで鬼のツノのように伸びた進化態へと変貌した。
「マジかよ…!」
005は確か一桁台の中で進化態を持たない珍しいTypeだったはず…未知の進化態か…つーか、このバチバチ状態で残ったアイツを撃破しろって事かよ!
「しかも…」
005の銃弾に加えてボイスの放つ衝撃波を躱しながら周りを駆け回り逃げ回る。
が、005はその場で回転したと思うと巨大な竜巻をその身に纏い俺を弾き飛ばした。更に全身からワイヤーのようなものを何本も伸ばし電撃を纏ったそれを叩きつける。
加えて腕部を変形させ、腕を伸ばして連続パンチを繰り出され叩き落とされた。
「痛って…!今の力って…!」
「そうだ、貴様ら仮面ライダーに倒されて来たロイミュードの怨念、復讐心!それが私をここまで進化させた!」
なるほどな…ザッと喰らっただけでもトルネードにジャッジ、あとは029のヤツか…あとどんだけの能力溜め込んでやがるんだ…!?
「お前自身に対しては何もないが、仮面ライダーである以上私にとっては邪魔でしかない。頼みの綱のあの女も締め出した。お前にはここで消えてもらう!」
そう言って右手の中に赤いエネルギー弾を生成し始める。
今アレを撃たれたらマズイ!
つーか今の俺って意識だけの存在だけどここで死んだらどうなんだ!?ログアウトできないってことはセーフティが働いてないって事だし、その状態で倒されたらまさか…!
そう思った次の瞬間。
『ーッ!』
鳴き声と共に飛びかかるのは一羽の鳥。
「チッ!この鳥は!?」
輝く鋼の体に青い翼、頼れる俺の相棒。
見慣れたそれは、なんとブレイヴ・ファルコンそのものであった。
「鳥!?なんでここに…」
「そりゃあ当然、私が連れて来たからさ!」
聞き慣れた声のした振り向くと…
そこにはなんと現実世界にいるはずの霧香博士が堂々と立っていた!
「博士!!」
「貴様、何故この場所に!?接続を断ち切った以上ここに来ることは開発者の貴様でも不可能なはず!」
「不可能を可能にするのが天才というものだろう?西堀光也をコピーしていたにも関わらず、発想が貧しいな、ロイミュード005!」
「くっ…!!」
「でも、How did you get here?どうやってここに…」
「隼斗、君には説明しただろう?ここは確かにネット上に私が作った仮想空間だ。だがここは同時に、一つの世界でもあると!!」
「一つの世界…そうか!」
ここはネットワーク上に存在する一つの隔絶された仮想空間。だが同時に一つの世界であるなら、霧香博士にはそこを繋げる手段が存在する!エルバの事件で作った、あのゲートが!
「でもあれぶっ壊れてたんじゃ…」
「一往復するだけならなんとかなるさ、ちょっと無理はしたけどな。だがこれで形勢逆転だ、さあ隼斗!こうなったらもう訓練どころじゃないし、とっとと片付けろ!」
「alright!」
掲げた左手にシグナルブレイヴが収まる。
ドライバーのシグナルソニックを抜き取り、それを入れ替えで装填した!
《Evolution!》
《Super Rider!Brave!TAKE OFF‼︎》
ブレイヴ・ファルコンと合体し、ブレイヴソニックへとForm change.アクセラーウイングから暴風を発生させ、005とボイスを怯ませ…
「覚悟しやがれ!」
ゼンリンシューターを手に一気に加速。
やっぱりブレイヴなら問題なく動ける!
急接近してボイスを殴り飛ばし、005の左腕の刃と右手のクローの2連撃を避け銃撃を浴びせ蹴り飛ばす。
《SignalBike!Signal koukan!超・カクサーン!!》
更にそのまま跳躍し、シグナルカクサーンⅡをセットしてシグナル交換。ゼンリンシューターを頭上に向けて撃ち出した。
《シューター!タクサン!超・カクサーン!!》
分裂した弾丸が2体に降り注ぐ。
俺はその隙間を縫って飛び、更に煌風を持ち叩き斬った!
「馬鹿な!こんな筈では…!!」
「さーて、決めるか!」
「これを使え、隼斗!!」
そう言って博士が投げ渡して来たのはリジェネレイトブラッシャー。おお、持って来てくれたのか!ありがてえ!!
「よーし!オーバーブレイクモード、解放!」
《O V E R - B R E A K!!》
ブーストイグナイターを超連打し、コアドライビアを活性化しオーバーブレイクモードを発動。リジェネレイトブラッシャーのブラスターガンモードにシグナルソニックとシグナルブレイヴを装填する。
《Signal Sonic!》
《Signal Brave!》
《ヒッサツ!》
トリガーを一回押し、エネルギーをcharge.
更に銃身の周りに他のシグナルバイク達も集結しリジェネレイトブラッシャーに更にエネルギーを充填していく。
「っ!クソッ!!」
005も負けじとボイスと共に波動を放つも、その程度なら今の俺には通用しない!
銃口にchargeされたエネルギーが最高潮に高まったのを確認し、俺はトリガーをもう一度引く。
《Full throttle Over!Sonic!Brave!!》
「これで終わりだ!アルティメット・ディザスタァァァァァッ!!」
オーバーブレイクによって高まった全シグナルバイクのコアドライビアを共鳴させて生み出した巨大なエネルギー砲をぶっ放す、最大にして最強の一撃。テンペスト・バーストの進化系『アルティメット・ディザスター』!!
赤黒い雷を纏った蒼いエネルギーの奔流に飲み込まれ、005とボイスそれに射線上の小さな崖までもが巻き込まれ跡形もなく消し飛ばされ、
派手な爆発が起こると同時に俺の変身も解除されてしまった。
「っと…エネルギー切れみたいなもんか」
「テンペスト・バースト以上の火力を発揮する代償に、変身に回していた分のエネルギーも消費したんだ、当然だろう」
手を伸ばし近づいてきた博士とhigh touch.
とりあえずは一件落着だ。
「ナイスファイト!よくやったな、隼斗。そしてよく生きていてくれた。接続を断たれた時はどうなるかと思ったが、心配には及ばなかったみたいだな」
「Of course!当たり前だろ?」
「ともかく、話は後だな。今ログアウト処理するから」
そう言って博士が取り出したタブレットを操作すると同時に俺の体が足元から光に包まれて消えていき────
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気づけば俺はまた寝床の上に。
戦闘の疲れなのか病のせいなのかは知らんがら体の怠さもまた戻って来た。
「ところで博士、一つ質問なんだが…俺あのままやられてたらどうなってたんだ?」
「通常であれば、ゲームオーバーみたいな感じでログアウトされて現実世界に逆戻りだが…。接続を断たれていた以上、あのままデータ化した意識は消滅。肉体は抜け殻と化す…まあ、死ぬと言っても過言では無いだろうな」
「oh…割と危なかったんだな」
「だがまあ、これにて一件落着だ。ついでになんか005も倒せたんだし、終わりよければなんとやら…」
「…そいつはどうかな?博士」
「どういう意味だい?」
「005が他のネットワークとは隔絶したアルスシステムに干渉できた理由、あの謎の進化態….分かってない事はまだあるだろ」
「…まあ、な。でも倒したんだしこの問題は別に先送りでも…」
「とは、行かない気がするけどな…005がアレで死んだとも思えねえし…」
「…何が言いたい」
「ただの胸騒ぎだよ、聞き逃してもらって構わねえ。だが、俺は思うんだ…。今回の一件、何かの事件の前触れかもな…ってな」
「隼斗…」
「……なーんてな。んじゃ、俺は疲れたしもう寝るわ。晩飯の時間になったら起こしてくれ」
「あ、おい…まあいいか。想定外の事もあって疲れたろ、ゆっくり寝とけよ」
「了解〜。あ、シグナルソニックの調整も頼むな」
「分かってるよ、また何かあっても困るしな。なるべく急ぐ」
「
再び横になり、床に就く。
俺が感じた悪い予感、その正体がすぐに判明することになるとはこの時の俺は全く思っていなかったのである。
次回に続く。
というわけで今回はガッツリバトル回となりました。
ぶつけた相手はその時の補完もかねて第二期1話でナレ死したシュートとボイスを選びました。
そして最後にもう一体…小説版マッハサーガを読んだ方であればご存知のアイツです。触りがてらに先行登場させた形なので、今後そっち方面にも触れていけたらなと思っています!
それでは次回もお楽しみに!
感想・評価・ここすきなどなどお待ちしています!!