ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック   作:Master Tree

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共に肩を並べて戦う仲間同士である隼斗と憐。
姿形や性格も違えど、戦うべき敵を同じくし、Aqoursを支える頼れる戦友。

しかし決して互いが戦いの果てに求めるものが同じとは限らない────


この話は後編です。
必ず前編をお読みになってからご覧ください。


第二期12話 俺たちはどうあるべきなのか 後編

 

『さぁ今日は!クリスマスフェスティバル出場者の…えっと…』

 

「Saint Aqours Snowです!」

 

『が、お越しくださいました〜!』

 

デ、結論から言うと選考会は見事パス。

今は地元のラジオ番組にて告知の為に生放送に出演中ダ。

 

「クリスマスイブにライブを行います!」

 

「あ、よろしくズ…じゃなくて…よろしくお願いするズ…じゃなくて…!」

 

まあ、とりあえずそんなこんなで告知を終えましテ。

 

「はぁ…失敗したズラ…」

 

「まあ、上出来上出来!私はよかったと思うよ?」

「そーそー。俺っちも自然な方が良いかもって思ってたしナ」

 

そろそろ帰るかと思っていた矢先に、現れた2人の女子高生。…あれ、この制服って確か…

 

「…クラスメイトの…」

「あ、知り合いだったノカ」

 

「…なんで隠れるの?」

「だって…ほとんど話したこと無いし…」

 

人見知りが発動したのかルビィちゃんの陰に隠れてしまう理亞ちゃん。そんな彼女を見て、ルビィちゃんハ…

 

「Saint Snowのライブです!理亞ちゃん出ます!」

 

真っ直ぐに、堂々とそう言ってのけた彼女に俺っち達はみんな驚きを隠せなかっタ。今回の件もあってか、あのルビィちゃんがここまで…スゲェナ…

 

「理亞ちゃん…!」

「私たちも行っていいの?」

 

「う、うん…!それと…今更だけど…ラブライブ予選は、ごめんなさい…」

 

「いいの!それよりも私達の方こそ、嫌われてるのかなって…会場にも行けずにゴメン…」

「理亞ちゃんや聖良さんがみんなの為に頑張ってたのは知ってるよ!」

 

「Saint Snowは、学校の…私たちの誇りだよ!!」

 

「クリスマスフェスティバルには出るんでしょ?みんなも来たいって…いい?」

 

今まで色んなこと考えて、プレッシャーに押しつぶされそうになって…その言葉でどれだけ彼女が救われたのか。理亞チャンは堪らず泣き出してしまっタ。

 

そんな彼女の姿を見て貰い泣きしたルビィちゃんにハンカチを差し出しながら、俺っちはそう思うのだっタ。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「しっかし、まさかみんなで来るとはナ」

 

「鞠莉ちゃんが飛行機代出してくれるって言うから、みんなでトゥギャザーだよ!」

「隼斗君は後から来るって」

 

「必ず行くからみんなを頼むだとさ。私だけ先に来る事になってしまったよ…全く、完治したとはいえ仕上げ作業くらい私がやったのに…ああ、それはそうと安達さん、でしたっけ?うちの憐がお世話になっております…」

 

「ああ、いえいえ。こちらこそ…憐くんはいい仲間や先生に出会えていたんですね。ホッとしました」

「そう言っていただけると恐縮です」

 

「霧香博士が先生してる…」

「珍しい…」

 

「君ら普段から何を見てきてるんだ」

 

A.ここしばらくの行い

 

まぁそれはともかく。

実は選考会後、ルビィちゃんがダイヤさんにメールしていたらしく、今日ここで待ち合わせる事になっていル。何故かAqoursの面々も一緒だったが、まあ人数多い方がいいシナ。

 

そうこうしているうちにダイヤサンがやって来た。タイミングが同じだったらしく、聖良サンも一緒に来ている。理亞チャンが呼んだノダ。

 

2人はそれぞれの姉に駆け寄り、それぞれ封筒を差し出しタ。

 

「これは…?」

 

「クリスマス…」

「プレゼントです!クリスマスイブに、ルビィと理亞ちゃんでライブをやるの!」

 

「姉様に教わったこと全てを使って作った、私たちのステージで!」

 

「自分達の力だけで、何処までやれるか…」

「見て欲しい!」

 

「姉様…」

「お姉ちゃん!」

 

「「私たちの作るライブ、見てくれますか?」」

 

 

「もちろん!」

「喜んで…!」

 

お姉さん方2人は包み込むようなハグでそれに答える。あの2人の成長を、この場にいる誰よりもこの2人が喜んでいるに違いナイ。

 

「どんなライブになるのかな!?」

「楽しみね!」

 

「それじゃあ、私たちも次のサプライズの準備に取り掛かりますか!」

 

「「うん!」」

 

「へ?千歌サン、次って…?」

 

「ああそうか。憐くんには言ってなかったズラね」

「クックックッ…これは我らだけで交わした密約…あの2人には内緒なの」

「衣装もバッチリズラ」

 

「衣装…あ、まさか────」

 

タイミングが良いのか悪いのか、俺っちの予想は突如として響く爆音と炎に遮られた。

 

「ピギィッ!?」

 

「な、何!?なんなのよ!?」

 

「これは…!」

 

空高くからこちらを見下ろす影が2つ。

バイラルコアを過剰に取り込み、巨大化したバット型ロイミュードが2体。

 

「ロイミュード!」

 

「なんでここに…」

 

「あ、アレもあの時みたいな怪物…!?」

 

 

「Exactly.聡明なお嬢さん、だな…」

 

「だ、誰!?」

 

声のした方を向くと、そこには黒衣に身を包んだサングラスの男が1人。ドライブの開発者、クリム・スタインベルト…イヤ!

 

「ロイミュード004…!生きてやがったノカ!」

 

「アナタ、この人の知り合い…?」

「知り合いなもんカヨ…知りたくなかったけどナ!」

 

「久しぶりだな、仮面ライダースレイヤー。狩夜憐…」

 

「どういうつもりダ!お前のご主人はとっくに死んでる、今更になっテ!」

「そんなものは関係無いさBOY.私は『ロイミュード』だぞ?」

 

「ナニ…?」

 

関係無い…?いや待て、確かコイツには…004にはアイツの支配プログラムが埋め込まれてたとかなんとかって話じゃ無かったカ?なんだ、このヤツの言葉の違和感ハ…!

 

「考え事をしていていいのかい?お友達が危ないぞ?」

 

「なっ…!」

 

 

次々に放たれる火の玉と響く鳴き声。

周囲はパニックに陥ってイタ。

 

「うわわわわ…!」

 

「あ、あんな大きな怪物…どうしたら…!」

 

「ッ!博士、みんなを頼む!」

 

「了解だ!みんな、こっちへ!多分ロープウェイじゃすぐには降りられない…とりあえず建物の中へ!」

 

「待ってください!憐さんは…」

「俺っちなら大丈夫だ聖良サン!いいから早く!!」

 

博士の誘導で全員が展望台の施設内へ。

みんなが隠れたのを確認し、ドライバーを装着する。

 

「1人でやる気か?ああ…と言っても、今はもう1人は療養の身だったか」

 

「へっ!デカブツ2体にお前…3体だけならハーさん抜きでいいんだヨ!」

 

《SignalBike/Shift Car!》

 

「変身!」

 

《Rider!Dead Heat!!》

《Meteor!!》

 

竜の鎧をその身に纏い、メテオデッドヒートフォームへ。炎の翼を広げ函館の夜空へ舞い上がる。

 

『ー!!』

 

「ヨッシャアかかって来やがれ!!」

 

2体の巨大バットロイミュードは標的を俺っちに定めたノカ、その口からエネルギー弾を放って攻撃して来ル。

 

「ヨッ!とっ!これくらいナラ…!」

 

空を飛び回りながらエネルギー弾をクローで切り裂き、懐に入り込む。そしてそのまま無防備な腹に攻撃をしようとするガ…

 

「ッ!?硬い…!」

 

『ー!』

 

体を落とし、地面に叩きつけられル。

幸い硬いのはこっちも同じだからあまりダメージはなく、すぐに立ち上がれたガ…

 

「如何に強力なシステムと言えど、質量が違えばこうもなるさ。さて、君1人で何処までやれるかな?」

 

「やってやるさ…!ハーさんがいなくても、俺っちはやれる!」

 

再び空へ上がり、クローによる接近戦を仕掛けるも、やはりその装甲は硬く、中々攻撃が通ってる感覚がナイ。

 

「だったラ…!」

 

口部装甲展開、火炎ブレスでの攻撃を放つ。

さっきとは違い炎と高熱による攻撃故か、それなりに効いてはいるが決定打には程遠い。

 

「チッ…!」

 

 

「憐くんの攻撃が効いてない…!」

 

「そもそもの質量が違いすぎるんだ。如何にメテオデッドヒートが強力とはいえ、このままだと…」

 

 

「…憐くん」

 

 

「グア…ッ!?」

 

高速で接近しての連続体当たり。

どれだけ頑丈とはいえそれはガワだけ、衝撃までは殺せない…!

 

地面に叩き落とされ、再び巨大ロイミュードを見上げる形に。

 

「クソッタレが…!」

 

「やはり、か」

 

ため息を吐き、やれやれとばかりに首を横に振る004。余裕ぶったその態度と、自分の力の無さにマスクの下で思わず舌打ちをする。

 

「やはり…!?なんのことだ!」

 

「君は確かに強い、だが…『彼ほどでは無い』」

 

「…んだと」

 

「君も気づいているだろう、あの青い仮面ライダーとの力の差に。自分は後から生まれ、彼を超える存在だったはずなのにと」

 

「ウルセェ、興味ねえよそんなもの…」

 

「いいや、あるとも。私は知っている。君の本当の願いを、君が力を求める理由を…」

 

「黙れ!!」

 

「その願いに、欲望に忠実になりたまえ。君は我々と同じ、『人間の悪意が生んだ怪物』なのだから」

 

「黙れって……言ってるだろうが!!

 

《ヒッサツ!Volca Full throttle!Dead Heat!!》

 

《Meteor!!》

 

「アアアアッ!!!」

 

飛び上がって放った獄炎を纏った蹴り。

だが、004がハンドサインを送ると巨大化したロイミュード一体が盾となる。

 

クリーンヒットしたのか装甲にヒビが入っていた。が、そいつはまだ健在であり…

 

「っ!やっ…」

 

翼で叩かれるように弾き飛ばされ、落下防止用の鉄柵に叩きつけられる。ダメージが限界を迎えたのか、変身が解除されてしまった。

 

「憐くん!?」

「あ、ちょ…安達さん!!」

 

博士の制止を振り切り、明日香おねーちゃんが駆け寄って来て起こしてくれた。

 

「俺…っちは、いいから…!逃げ、て…!」

「何言ってるの!そんな体で…!」

 

「まあよかろう、仮面ライダー1人を排除するついでだ。…やれ」

 

004の命令で突撃して来る巨大ロイミュード2体。なんとか明日香おねーちゃんに支えられて立ち上がるがそこまで、体が言うことを聞かねえ。

 

アイツの言ったとおり、自分のやりたい事に忠実になっていれば…もっと強くなれたのかな…でも、オレにはそれができなかった。

 

みんなの声が聞こえる。ごめんみんな…オレにはできなかった。1人でみんなを…大切な人達を守るなんて…あの人みたいには────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

It's pathetic(情けないぞ)憐!大切なものを守り抜けって言ったのは、お前だろうが!!」

 

 

《ヒッサツ!Full throttle Over!Brave!!》

 

 

「────え」

 

諦め絶望していたその時、夜空に流れる一筋の青い光。ああ、そうだったな…アンタは…こういう時に現れてくれる…ヒーローだった。

 

『ー!!』

 

巨大なバットロイミュードの一体が一瞬にして無数の斬撃を喰らい切り傷を刻まれる。縦一閃が叩き込まれた後、そいつは爆散。もう一体もその爆風に巻き込まれ落下して行った。

 

「あれは────!」

 

「鳥さん?」

「流れ星?」

「いえ、あれなる蒼翼は!」

 

ルビィちゃん達3人が見上げるその先には…

 

「二刀流、飛夜叉」

 

爆煙の中から087のコアが飛び出し、真っ二つに切断される。風が吹き煙が晴れるとそこには光り輝く翼をその背に宿した青い仮面ライダーブレイヴソニックが2振りの刃を構える姿があった。

 

『隼斗(さん)(くん)!!』

 

 

「仮面ライダーソニック!?ありえん、お前は確か遠く離れた静岡のはず…」

 

「004!?そうか、そういや倒してなかったな…まあいい教えてやる!オーバーブレイクモードで飛んでくりゃ、こんなとこに来るまで10分も要らねえんだよ!」

 

マジか…あの人ここまでぶっ飛んで来たってのかよ?相変わらずとんでもねぇ人だ…

 

「まあちょうどいいや。せっかくの機会だ、俺のNew bodyの実験台になってもらうぜ!」

 

 

そう言いながらオレ達の前に降り立ちオーバーブレイクモードを解除。ドライバーを展開し、シグナルブレイヴを抜き取った。

 

そして取り出したのは…シグナルソニック!?

 

 

「ハーさん、何を…?」

 

「言っただろ?New bodyのお披露目だ!004!冥土の土産に覚えて逝きな。俺はお前達の敵、そしてAqoursの、Saint Snowの…俺が愛する全ての味方!」

 

《SignalBike!Rider!》

 

入れ替えで装填されるシグナルソニック。

パネルが下されると、ドライバーから青い炎が雷を纏って吹き出した。

 

《Sonic!!》

 

Let me show you. Kamen Rider(お見せしよう、仮面ライダー)

 

両腕を回し、Sを描くようにしたあと、左手を腰に、右手は自身の顔の左斜め前へ。ポーズを決め、あの言葉を言い放った。

 

「Ready…Hensin!!」

 

ブレイヴ・ファルコンが分離し、素体に戻ったソニックを新たなエフェクトが包み込む。

 

初期フォームのソニック、だが何故かその姿は少し違っていた。本来右腕部にのみ搭載されている攻撃補助機構『シューターエクスギア』が左腕部に増設されている。そして極め付けは…

 

背中で大きく靡いている、吹き抜ける風そのものを身に纏っているかのようなデザインの青と緑に輝くマント。

 

そう、ソニックの首元にマフラーはなく代わりにその背中には…マントがあったのだ。

 

『ええええええ!?』

 

「嘘!?あれ隼斗くんだよね!?」

「なんか変わってる!よりヒーローって感じ!」

「霧香先生が言ってた調整って、コレ…?」

 

「Wow!Amazingね!」

「新しいソニック…ってことなの?」

 

「あれが、隼斗さんの…」

「もう1人の、仮面ライダー?」

 

「そうとも!あれこそ私からアイツへのクリスマスプレゼント。数多くの戦いを通して成長した隼斗にフィットするよう、各種システム周りとそれに加えて見た目もちょっと改修した新たなるソニック。その名も!」

 

 

「悪は撃滅!正義は不滅!天に轟くSonic Boom!仮面ライダー…ソニック!『改』!!」

 

 

函館に吹く希望の青い風。

新たな名乗りと共に生まれ変わったソニックが、マントを靡かせ堂々と姿を現した。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ソニック…改?」

 

「おうよ、見ての通りUpdate版だ。強さは…これから教えてやるよ!」

 

《ズーット!Sonic!!》

 

Sonic. Annihilate the enemy!(ソニック 敵を殲滅する)

 

004は危険を察知して本来のロイミュードの姿になる。ならばこちらもとブーストイグナイターを連打してシフトアップを発動、構えと同時に下げた足を踏み込み駆け出す…否、かっ飛ぶ!

 

「なっ…!?」

 

風による後押しを得たおかげであっという間に004の目の前に。そのまま拳を振りかぶり…

 

「ハァッ!」

 

反応が遅れた004の顔面に叩き込む!

 

拳を振り抜くと同時に004は彼方に吹っ飛び、ドォン!という轟音が響く。みんなもとっさに耳を塞いでいたが、若干間に合わなかったようだ。

 

「な、何なの…今の音…」

「ウゥ…耳が…」

 

「うるっさ…」

「Rockよりヤバいわね…」

「なんなんですの…今の轟音は…」

 

「さっき名乗りで言ってただろう?sonic boomさ」

 

「ソニック…ブーム?」

 

「衝撃波…とでも言えばいいのかな?ほんの一瞬だがヤツの攻撃はソニック…音速の域にまで到達した。それによって空気の急激圧縮が起こり衝撃と轟音が発生したのさ」

 

「な、なるほど…?」

 

「と言うか、あの骸骨怪人一撃でぶっ飛んだわね…」

「まさか隼斗さんのパンチで消し飛んだズラ…?」

「いや、確かに強いけどそれは…無いとは言い切れないわね…」

 

理亞ちゃんと花丸ちゃんが口々にそう言ってるのが聞こえる。おいおい人を化け物みたいに言うなよ悲しいだろ…まあ実際この高性能っぷりには俺も驚いてるけど…

 

これ本当に初期フォームの改修型なんだよな?強化フォームじゃなくて?と、004を殴り飛ばした自分の右手を見ていると先ほど叩き落とした巨大バットロイミュードが地上から上がって来た。

 

「っと、そういや忘れてた!」

 

『ー!!』

 

「やべっ!?」

 

口から火炎弾を連射する巨大バットロイミュード。

俺は咄嗟にマントを盾にして防御し、そのおかげで衝撃をある程度軽減…いや思ったより全然痛くねぇ?

 

「すげえなこのマント…!それに、このデザインもVerry goodだぜ…と、今のうちに!」

 

攻撃が止んだ瞬間を見計らい、憐とあとなんか側にいる女性を抱えて高速で回避。避け切った後でみんなの所へ送り届ける。

 

「隼斗!」

 

「憐と…この人を頼む」

 

「了解した」

 

その言葉に頷き、再び外へ。

大きな翼をはためかせ、我が物顔で空を飛ぶロイミュード。…いや、全く気に食わねえな!

 

「空は…俺のStageなんだよ!」

 

取り出したゼンリンシューターBSを連射し牽制。放たれるエネルギー弾を回避し、建物を踏み台にして飛び上がり煌風を抜刀、叩き斬る!

 

「はああっ!!」

 

頭部直上に向けて振り下ろされた刀は巨大ロイミュードのボディに深く切り傷を作った。刀は他のどんな武器よりも斬撃に特化した剣。それの活かし方は、前にアイツが教えてくれた!

 

『ー!?』

 

「まだまだ!」

 

再び跳躍すると同時に前宙し高速回転、刃の軌跡が輪を描き…

 

「弍ノ芸 一刀流、風輪!」

 

直前に奴のBodyに作った傷と重なるようにして刀を振り抜き、ダメ押しの傷を刻み込む!

 

巨大バットロイミュードは斬撃を喰らい、火花を散らしながら落下。頭部にダメージを負った影響かもう空に上がれる程の力も残っていないらしく、翼をバタバタと動かしても倒れたまま飛び上がれない。

 

「今だ!」

 

《ヒッサツ!ぁふるすろっとる!!》

 

《ヒッサツ!Full throttle!Sonic!!》

 

シフトデッドヒートメテオを呼び寄せ煌風に装填。更にドライバーのFull throttleを乗せる!

 

「隼斗流剣技 拾ノ芸!」

 

煌風を構える。メテオデッドヒートの力でその刃には炎が宿り、その炎は風を、空気を取り込みより熱くより蒼く燃え上がる。もうこの身にあの時貰った力は残っていない。

 

それでも刻まれた意志は、技は(ここ)にある。燃える炎は龍となり、轟く咆哮の如き斬撃を繰り出す!

 

天之波覇斬(アメノハバギリ)!!」

 

その太刀筋は、まさに荒ぶる龍の牙。

鋭くも重い八の斬撃が巨大バットロイミュードを斬り裂いた。

 

『ーーーーー!!!』

 

蒼炎を纏った斬撃を喰らい爆散。同時に069のコアが爆煙の中から飛び出し、そちらもダメージに耐え切れず破裂した。

 

ふぅと息を吐き煌風を鞘に納める。

カチン、という音と共にわぁっと歓声が上がった。

 

「やったああ!隼斗くんが勝った!!」

 

 

「やるじゃん隼斗!見た目もなんかすごいスーパーヒーローになっちゃって!」

「これチューニングで済むレベルかと言われたらちょっと疑わしいけどね…」

 

「まあアレンジ加えた所も多々あるからな…正確には仮面ライダーソニックタイプアップデート&カスタムってところだ」

 

「それにしたって、遅いですわよ隼斗さん?」

「でもでも、かっこよかったよねお姉ちゃん?」

 

「マーマー、HEROはbe lateって言うじゃない?カナンはどう?Power upしたハヤトに対しての感想は?」

「え、私に聞くの!?まぁ…うん、カッコいいんじゃない?似合ってるよ」

 

「まさか天城隼斗さんも仮面ライダーだったとは…驚きですね」

「憐が敵わなかった相手を瞬殺って…貴方強かったのね」

 

「まぁな!とにかくこれで一件落着って事で!さっさとぶっ倒したし、特に騒ぎにもならないはずだ!」

 

 

「…すごいね。あの子が憐くんが尊敬してるって先輩でしょ?颯爽と現れてあっという間にアレを倒してみんなを守った。見てよ、あんな事があった直後だってのにみんな笑って…」

 

 

「…そうだね。やっぱりすごいや、あの人は。

優しくて…強くて…周りの人みんなを笑顔にできる正義のヒーロー」

 

 

本当にあの人は────

オレなんかとは、違うんだ。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

そして、遂に幕を開けたクリスマスイベント。

Saint Aqours Snowの送る曲の名は『Awaken the power』。

 

元々はルビィちゃんと理亞ちゃんの2人が互いの姉達に向けて送る曲だったらしいのだが善子と花丸ちゃんは2人に内緒で事前に他のAqoursメンバー及び聖良さんにこの事を伝えていたらしく、それを受けてとある準備を進めていたのである。

 

それは、Aqoursの9人とSaint Snowの2人。

総勢11人での今回限りのSpecial unitによるperformance!!

 

曲そのものも『自分の中に眠る力』『何を選ぶか自分次第』などのまるで未来に向けての希望を歌うような歌詞が多く、2人の決意が見て取れるものだった。

 

ライバル同士だった2チームが手を取り合ってのパフォーマンスは大成功。

会場を最高に沸かせたのであった────!

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

あぁ…遠目から見てもやっぱ眩しいな。

イルミネーションのせいか、彼女達の輝きそのものなのかは、分からねえけど…

 

「……」

 

「憐!」

 

「…ハーさん」

 

「いやぁsorry.お前には迷惑かけたな…大変だったろ、アイツらの事押し付けちまって悪かったな」

「…別に、大したことじゃないヨ。それに俺っちの方こそ迷惑かけたナ…ハーさんが間に合わなかったら、今頃…」

 

「何言ってんだよ、仲間助けんのなんて当たり前だろ?迷惑なんてミリも思っちゃいねぇよ」

 

「…でも俺っちはアンタに任せられたことをやり遂げられなかった!1人でアンタの代わりにみんなを守るって言ったのに…結局は」

 

「みんな無事だったんだからいいじゃねえかよ。明日香さんって人もだ。お前の大事な人だったんだろ?結果オーライ、no problemだ。全く…お前らしくねぇぞ?過ぎたことをグダグダと────」

 

「よくねぇよ!!」

 

「っ!?」

 

「…ああ、ゴメン。大声出して…とにかく助けてくれてありがとナ、感謝してるヨ。それにもう…大丈夫そうだから」

 

「…?大丈夫には見えないけど…お前」

「俺っちじゃねぇヨ。…Aqoursが、それにアンタが。ここまで強くなったんなら、もう大丈夫かなって」

 

「…?おい、お前何を言って────」

 

「隼斗くん?憐くん?」

 

ハーさんが何か言おうとした途端、タイミングがいいのか悪いのか、明日香おねーちゃんがやってきた。

 

「ああ、明日香さん!」

 

「みんな控え室に戻ったって。私たちも行ってあげよう!」

「ハイ!…憐、行くぞ!」

 

「……ん」

 

そう言ってみんなの元に向かう2人の背中を数瞬見た後、追いかける。

 

ルビィちゃん、理亞ちゃん。2人は今回の一件を通して今までの自分にケリを着け未来への決意を確かなものにした。

 

今度は────オレの番だ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

それから何日かが経ったあとの、とある練習の日。

俺と千歌達3人はいつものように部室へ向かっていた。

 

「よーし!今日もTension Top gear!張り切って行こうぜ!」

 

「隼斗張り切り過ぎじゃない?また怪我するよ?」

 

「曜ちゃんの言う通りだよ!今日なんて廊下走って壁にぶつかってたじゃん!」

「ちょ、それ言うなよバカ千歌!?つーかアレは多分、偶々廊下の滑りがヤバかっただけで…普段ならもっとこう…大丈夫だ!」

 

「根拠無いわね…でも怪我には本当に気をつけないと。ラブライブ決勝はもうそこなんだから…」

 

 

「ピギィィィィィィィィ!!!?」

 

 

会話を遮るように響く、超特徴的な絶叫。

この声は間違いなく…!

 

「っ!?いまの声!」

 

「ルビィちゃんの悲鳴!?」

「部室の方からよ!!」

 

俺たち4人は急いで向かうと、そこには何やら手紙のようなものを抱えながら腰を抜かしたルビィちゃんと側にダイヤさん。他のメンバーも勢揃いだった。

 

「おい、どうした!?」

 

「ハヤト!千歌っち!ヨウにリコも!」

 

「ロイミュードか!?クッソこんな時に…」

 

「ち、違います!…こ、コレ…!」

 

ルビィちゃんが抱えていた手紙を差し出した。えーと差出人は…狩夜 憐────?

 

「憐からの、手紙?」

「なんて書いてあったの?」

 

「…読んでみれば、分かりますわ」

 

いつに無くマジな顔したダイヤさんに促され、俺はその手紙を音読し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『拝啓、Aqoursのみんなへ。

 

こんな形での挨拶になる事を謝るナ。急な話で申し訳ないが、俺っちには少々やる事…いや、やるべき事ができました。そのために俺っちはこのAqoursを去ることにした。

 

こんな急にってのは本当にすまないと思ってるケド、俺っちの自分勝手にみんなを巻き込む訳にもいかないし、これは俺っちがやらなきゃいけない。違うな…俺っちにしかできない、そう思ったから。

 

マネージャー業は博士もいるし、もちろんハーさんもいるから何とかなると思うし、今のハーさんの力ならたとえライダーが1人でもみんな大丈夫だと思う。だからその辺は安心してな?

 

最後になるが、みんなを頼むゼ?霧香先生。

ハーさんの…みんなの力になってやってクレ。

 

そしてハーさん、みんなを任せた。アンタならきっと大丈夫だ。アンタは俺っちが認めた最強無敵の正義のヒーローなんだから。

 

みんなと過ごした日々は最高に楽しかったし、充実していた。努力して磨き上げたその輝きは必ずテッペンにまで届く!そう信じてる。離れていても、応援してるからな。

 

今までありがとう。

そして────さようなら。

 

狩夜 憐』」

 

 

「…憐、くん…」

 

「────なんだよ、それ…」

 

 

なんとも言えない、重く不安に満ちた空気がその場を支配する。

 

その日憐は、俺たちの前から姿を消した。

 

 

次回に続く





本編函館編、これにて完結。
己の為すべき事を自覚した憐は、そのためにみんなのもとを離れる決断を下しました。この離別が何をもたらすのかはまた別のお話で。

そして仮面ライダーソニック、大幅アップデート!その名も仮面ライダーソニック改!成長した隼斗に適応するべく初期フォームを改修、強化された新たなる初期フォームです。以降ソニックの基本形態はコイツになります。以下簡単な解説をば。

仮面ライダーソニック 改
開発名称NHR-001+仮面ライダーソニック タイプアップデート&カスタム

スペック
パンチ力 21.5t 強化前 9.9t
キック力 23.2t 強化前 17.8t
ジャンプ力 一飛び42.4m 強化前 41.4m
走力 100mを1.7秒 強化前 100mを2.1秒

天城隼斗が霧香博士の手によって『クリスマスプレゼント』と称して成長した隼斗にフィットするようリチューンされたマッハドライバーMk-IIと改良型のシグナルソニックで変身したソニック初期フォームの改修型で、全スペックが一律に上昇している。

新たにマント型戦闘用特殊兵装『HPブロウスマント』を背中に装備しているのが特徴で全体的に見た目のヒーロー感が増してマッハとの更なる差別化を図っている。ちなみにHPとは“Hero's Proof“(ヒーローの証)の略で、ブロウスはBlows through(吹き抜ける)から取ってつけられた名称。

ストリュームマフラーが担っていた風属性攻撃の弱化・吸収、姿勢制御などの能力を受け継いでおり、長さは大体肩から膝下辺りまで。色はボディと同じ青色、裏地はゴーグル部分と同様の鮮やかなエメラルドグリーン。

マントになったことで布面積が増したことと、シグナルレジェンドダブル開発時にサイクロンメモリを解析して得た疾風の記憶のデータを組み込んだ事で風を操る力が強化されている。

素材はとある技術を応用して作られた強化特殊繊維で防火・防水・防刃・防弾etc...と様々な耐性を持ち、とても頑丈。強い衝撃を受けると繊維が瞬時に硬化して敵の攻撃を防ぐ盾となる特性を持つおかげで風系以外の攻撃に対してもそこそこの耐性を獲得しており、改修前の弱点だった防御力の薄さを補うことが可能になった。



装いも新たに次回から物語は新たな展開へ。
いよいよ隼斗は、尊敬する彼らと出会います。

それでは次回もお楽しみに!!
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