はじめましての人も、お久しぶりの人も、今回は『Fate』です。しかも『stay night』!どうなるか先の見えない(いろんな意味で)物語ですが、楽しんでいただけると嬉しいです。
ではプロローグからスタートです!
始めに話しておこう。俺はまだ『Fate/GO』のサポート枠を全てうめていない。アーチャー枠だけが余っている。俺の端末にはアーチャーが一人も来ない。もはやバグとか言うレベルではない。
オール ジャンヌ・ダルク[オルタ]
セイバー 沖田総司
アーチャー なし
ランサー ディルムッド・オディナ
ライダー 坂田金時[ライダー]
キャスター エレナ・ブラヴァツキー
アサシン ジャック・ザ・リッパー
バーサーカー フランケンシュタイン
ここまで揃えて、なおかつフレンドにも使われている。しかしサポートが全て埋まってないがゆえにフレンド申請をしても拒否られてしまう。伝えたい。『違うんだ!俺の端末にはアーチャーがいないんだ!!』と。
しかしそれももう関係ない。俺は死んだのだ。車と正面衝突。迂闊だった。明日からギルガメッシュのピックアップ、やっとアーチャーが当たると。それに浮かれた俺がバカだった。
だって『ピックアップは仕事しない』のだから。
フワフワした気持ちの俺は、本当にフワフワと天に召された。
そして俺は受け付けにいる。他にも受け付けに並んでいる人がたくさんいる。白装束の人もいれば、俺のように制服の人や、全裸の人もいる。どうやら死んだ時と同じ服装らしい。
「それでは次の方」
「あ、はい」
俺の番になる。目の前にはわっかを頭につけ、背中からは羽が生えている。俗にいう天使だろう。
「それでは希望のコースにお名前を」
希望のコース。それは二つあった。
その一、『このまま天国で過ごす』
その二、『別人として、別の世界で生きる』
俺が選んだのはその二だ。まだ高校生なのだから、やりたいことはたくさんある。まだアーチャー枠をうめてないし。
「それでは、あちらの扉にお進みください。貴方の人生に幸福があらんことを」
扉に進む。とても分厚い扉だ。他の人間はエスカレーターで上に向かっている人間が殆どだ。扉に向かう人間はほとんどいない。いるのはブサメンが殆どだ。俺?俺は彼女いたから・・・・・・・・・・うん。
扉をあける。中は真っ暗。おいおい、これお先真っ暗って意味じゃないよな。不安になりながらも扉に足を踏み入れる。そこは・・・・・・・・・・足場がなかった。
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「うわああああ!!!!」
目が覚める。今は冬だというのに汗をかいている。落ちる夢をみるといつもこうだ。春夏秋冬いつでも汗が・・・・・うん、病気だわ。
「なんなんだ今の夢。もしかして俺の前世?」
汗を拭いながらベッドをおりる。時刻は午前6時。起きるには丁度いい時間だ。そしてこの時間なら、
「真琴ちゃーん、ご飯ですよー」
「ウイ、着替えたらいくー!」
ドアの向こう側からお婆ちゃんの声が聞こえる。いつもの返事を返して俺は着替える。
「え、うそ!?何これ?」
寝間着を脱いだ俺の目に入ったのは左肩を中心に描かれている『羽の模様』だった。腕の方に三枚、胸の方に二枚、背中の方に二枚ずつ羽の模様が伸びている。イタズラで書くには無理がある。となると、
「魔術刻印が影響している?」
俺の家系は魔術を扱う家系だ。まあぶっちゃけ俺も何ができるのか分からないのだが。取り合えずそれっぽい理由で納得させ、居間に向かう。
こうして俺=狩野真琴の日常は非日常に塗り替えられようとしていた。
◇
今日はいつもより早くに学校=穂群原学園に到着する。教室の人間は少ない。今朝のタトゥーを気にするが、まあ今日は体育ないしバレないだろ。
「あ、おはよう真琴」
「ん?ウイ、おはよう衛宮」
挨拶してきたのは衛宮士郎。俺のクラスメイトでダチだ。その後ろには柳桐一成。最近ホモ疑惑のある人だ。
「よう柳桐。相変わらず衛宮を使ってるのか?ブラウニーでも過労死するぞ?」
「衛宮はこの程度では死なんし、死なせん。大事なクラスメイトだからな」
やはり疑いは深まる一方だ。
「いつもより不機嫌だな。遠坂にでも会ったか?」
「そうなんだ。珍しく遠坂を見たよ」
遠坂凛。この学園最可愛と呼ばれる奴だ。最近学校には来ていなかったけど・・・・・
「まあそれなら仕方ない?」
「ふん。俺が気に入らんのは奴の態度だ。何が『ごきげんよう柳桐君』だ!」
「まあそれも遠坂の挨拶なんだからさ、そう怒るなよ」
衛宮が柳桐の怒りを静めようと努力するも空しく、その怒りは更にヒートアップする。
ホームルームのチャイムが鳴り響く。その音に気がついたのか全員席につく。柳桐も怒りを静め席につく。衛宮も俺の前の席につく。そして教室に入ってくる一匹の猛獣。
「おっはよう皆!!今日も元気!?」
藤村大河。このクラスの担任であり、英語教師だ。いつもは気の抜けた虎だが授業中はシャンとしている。さて一時限目はなんだったかな。
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いつかの夜
それは深い夜に着々と進んでいる。
三日前。暗い地下。視界の悪いそこは一瞬のうちに輝く部屋となる。輝きはその中央にいる紫のライダースーツを身にまとった男から放たれている。そして側にいる紫の髪の少女に問い掛ける。
「問うぞ。お前が俺のマスターか?」
■
一週間前。ここも暗い洋館。その一室が光に包まれる。その部屋にいたのはスーツの女と紅い槍をもった男。その男も同じ質問をする。
「問うぜ。あんたが俺のマスターか?」
■
とある森の中の城。そこには一人の少女と赤いフードを被った男。その男の顔は包帯が巻かれておりよくわからない。
「もうすぐだよ・・・・・お兄ちゃん」
「・・・・・・・・・・」
■
男は煙草を吸いながら月を見上げる。その回りには無数の人間の死体。その中で立っているのは黒いコートの女。手にはナイフと拳銃。女はフードを被ると男に向かって、
「終わった」
と一言。その一言に男は煙草を捨て立ち上がる。その瞳の先には大きな城。
「さあ、おっ始めるか」
二人は城へ向かって歩き出す。
■
「よし!確かな手応え!!」
二日前、遠坂凛は自分の家で儀式を行っていた。それは先祖代々行われてきた大事な儀式。凛自身もこの日のために準備は続けてきた。
「さて、どんなサーヴァントが来るか!!」
しかし光がはれるとそこには誰もいない。その部屋にいるのは凛だけである。どうしたのかと首を傾げていると、上の階から大きな物音がする。
「ちょ!もう襲撃!?」
上の部屋をあけると、そこは家具が散らかり、天井に穴が開き、男がソファにふんぞり返っていた。
「やれやれ。こんな手荒な召喚をされるとはね」
「あ、あんた『セイバー』なの?」
「いいや、私はセイバーという最優のサーヴァントではない。どちらかと言うと扱いにくいほうさ。だが安心したまえ。君が呼び出したのは中々の当たりだぞ?」
目の前の男はニヒルな笑みを浮かべる。凛はその表情に不安と期待を半々抱いた。
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「残るサーヴァントは2騎。しかしここまでくると面白いな。さてこちらも準備をしなくては」
暗闇に浮かぶ男のシルエット。また別の暗闇には別の男のシルエット。
「ふん。お前が何を考えているか知らんが・・・退屈だけはさせるなよ?」
「分かっているさ英雄王。誰一人退屈はさせん」
舞台はもう少しで整う。あと二人の役者が揃えば。
最初は短めで。
召喚されたのは、わかる人には分かるかな?ヒントを出すと三騎士以外は原作とは別のサーヴァントです!いや一人も違うかな?
次回は真琴がサーヴァントを召喚。いったい誰を呼ぶのか、士郎は知らん!
では次回もよろしくお願いしますね!