あとランサーの話も!
夢を見た。
炎の中、一人立っている男を見た。
誰一人、助けられなかった男を見た。
その男は、泣いていた。
幼い頃、約束した『夢』を思いだし。
だから男は誓った。
次は誰も死なせない、と。
そして男は・・・・英雄となった。
◇
その男は幼い頃、父と二人でとある島に住んでいた。島の人々と共に、平和に過ごしていた。その中でもとある女の子と仲良くなった。
とある夜。男はその女の子と未来の話をした。
『■■■はさ、どんな大人になりたいの?』
男は迷わず答えた。
『僕はね、正義の味方になりたいんだ!』
◇
男は大人になった。思っていた夢とは違ったが、それでも他人から見れば正義の味方に見えただろう。
そんな中、男はとある儀式に参加する。そこで出会ったのは『昔の英雄』。今の時代にはまずいないであろう騎士の姿。
『問おう。貴方が私のマスターか?』
男と英雄は一言も喋ることはなかった。いや喋る機会がなかっただけだった。互いの不運が重なりあい、二人は言葉を交えることがなかった。それでも二人はベストパートナーと呼べる存在だった。
◇
大規模な儀式が終わった。その中で見たのは、死だった。たくさんの人間が死んだ。大切な人も死んだ。仲間からも裏切られた。そして戦友も、■■を勝ち取れず、夢半ばに散っていった。
だから男は誓った。誰も死なせないと。
◇
そして十年後。男は再び儀式に参加する。呪いに犯された体を動かし、血を流しながらも、新たな戦友と共に、他の六人の英雄を倒した。しかし今回の儀式は違ったのだ。六人倒しても■■は現れなかった。そして気づいた。
『■■■■は世界中にいる。世界を救うためには、全ての■■■■■■を殺すしかないのか』
それは怒りか、それとも嘆きか。男は、正義の味方になるために。世界を救うために。誰かを死なせないために。世界を、歴史を築いてきた英雄を、殺した。
◇
男はその時、英雄になった。そう英雄を殺した『反英雄』に。たとえその英雄達が霊だとしても英雄を殺したことには変わりなかった。その結果『世界』から『反英雄』の称号を与えられた。
男は泣いた。結局彼女との約束を守れなかったことに。男は、自分の頭を銃で吹き飛ばした。
『こんな人生に、意味はなかった・・・・』
そう言葉を残して。
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まだ朝日が見えぬ頃、私は目を覚ました。理由はさっきの夢。顔がわからなかったがあれは間違いなく、
「起きたのかいマスター」
アサシンが声をかけてくる。まだ暗いせいもあってか余計にフードに隠れた顔は分からなくなる。
「ちょっと夢をね」
「夢か。僕たちサーヴァントは夢を見ないからね」
「それでも生前は夢を見た筈よ。理想の夢を」
「・・・・確かに、人は皆理想を夢みる。でも行き過ぎた理想は人生を破壊する。そして関わった人の人生もね。だからできれば夢なんてものは、『ただの夢』にしておくのがいいんだ」
「・・・・貴方は後悔してるのアサシン?」
「どうだろう。あまり意味はなかったような気もするけど」
『こんな人生に、意味はなかった・・・・』
さっきの夢の言葉が頭をよぎる。私は考える。意味のない人生なんてあるのかと。否、そんな筈はない。人生には必ず意味がある。
「まあこれは僕個人の意見さ。あまり深く考えないでくれ」
アサシンはきっと一人で抱え込んでしまうタイプだ。こんな人には誰かが手を差し出してあげないと、きっと潰れてしまう。それくらい脆い人間だ。
「もう少し寝るねアサシン。何時もより遅く起こしてね」
「分かったよイリヤ。おやすみ」
ただ、そんな脆いこのサーヴァントは、キリツグのような優しい声で私と接してくれる。それだけは間違いなかった。
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ライダーは正義の味方だった。
今から少し未来。そこでライダーは戦っていた。
ライダーは元々正義の味方だったけど、敵に敗北して洗脳されたらしい。その時ライダーは死神になった。
でも他の『ライダー』に助けてもらって、最終的には元の正義の味方に戻った。
その中でもライダーは人間になったり、恋をして失恋もして、運転免許書も取得した。
そんなライダーの最期は、大切な『ダチ』を助けて、その命を散らしていったらしい。
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「あれ・・・・今の、ライダーの?」
目が覚めると自分の布団の上だった。制服のままで寝てしまっていたらしい。時刻を確認する。午前五時。先輩の家にいくには丁度いい時間だ。
「今日も奴の家にいくのか」
声をかけてきたライダー。いきなり現れるのは心臓に悪いからやめてほしい。
「うん。今日は放課後部活ないからお迎えはいらないから」
「そうか。して桜。お前は衛宮士郎と遠坂凛がマスターなのは知っているのか?」
「・・・・うん。家にセイバー、さんがいたからね。多分姉さんも聖杯戦争に参加してる」
何故こうも巡り合わせが悪いのか。先輩や姉さんが聖杯戦争に参加してなかったら、私は間桐の人間として戦えたかもしれないのに。何度こう思ったことか。
「聖杯戦争ではマスターを殺す必要はない。サーヴァントを倒せば終わる話だ」
「でも先輩や姉さんは願いがあるから参加してるんでしょ!それだったら私が辞退した方が」
「・・・・ハァ。やはりまだ戦う覚悟は出来ていないようだな」
「え?ライダー何をする気?」
「暫くお前はマスターを辞めろ。そして聖杯戦争に参加した理由を思い出せ」
ライダーはそう言うと部屋を出ていった。参加した理由。それは一つだけだ。
「戦う覚悟か・・・・ハァ」
私はモヤモヤした気持ちを抱きながら、先輩の家に向かった。
まさかその日に、ライダーが先輩たちを襲撃するとも思わずに。
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それはバゼットが真琴の家に向かったあと。
ランサーは一人森にいた。それは何故か。ランサー自身もわかってはいなかった。ただ言うならば『獣の気配がした』だろう。そして獣は存在した。
「へぇ。少しは楽しめそうじゃねえか」
ランサーの目の前には一匹の獅子。しかしその獅子は普通の生き物ではなかった。下半身は山羊になっており、腰からは山羊の頭が覗いている。尻尾は蛇そのものと化している。一言でこの生き物を表すなら『怪物』。
「今日はちょいと不完全燃焼でな。まあ少しは楽しませてくれや」
「■■■■■■!!!」
最早獣の鳴き声ではない。普通の人間ならそれを聞いただけでも失神するだろう。しかし怪物の目の前にいるのはサーヴァント。しかもこの聖杯戦争でもトップクラスのサーヴァントだ。
「んじゃまあ、ぶちかますかねぇ!!」
怪物との間合いが一気に縮まる。ランサーからすればたった一呼吸の行動。しかし怪物からすればランサーが瞬間移動したように見えただろう。
「そらっ!」
ランサーの槍が怪物の左目を抉る。次に右前足を切り落とす。
怪物も負けじと蛇の尾を伸ばすが、それさえも切り落とされる。
「■■、■■■■!!!!」
怒り狂う怪物は山羊の頭から魔力の塊を吐き出す。それも連続で。それは全てランサーに命中した。怪物から見ればの話だが。
「あ、何?今の攻撃?悪い悪い。久々にルーンを使うからよ。ちょっと集中してて分かんなかったわ」
「■■!!?」
怪物からすればそれは絶望。そしてその絶望がもつ槍は死。本能が叫んでいる。逃げろ、奴には勝てないと。しかし死は待ってくれない。
「んじゃ終わるか。呪いの朱槍をご所望かい?」
そして絶望が死を放つ。
「
ランサーの槍は怪物の心臓を抉った。万物全ての生き物は心臓を抉られると死に至る。それがたとえ怪物だろうと、サーヴァントだろうと同じだ。
「紅い棘は棘の如くってな」
既に怪物は絶命していた。動かぬ怪物を見下ろしランサーはため息をつく。こいつは食べられないと。ランサーは今日一日でこんなにもストレスが貯まったのは初めてのことだろう。
「ったく。何だよ呆気ねぇ・・・・なあそこで見てねぇでよ、今度はあんたが相手してくれや」
ランサーは森の中に話しかける。そして帰ってきた返事は、
「ほう、自ら寿命を縮めるのがケルトの英雄か?」
金髪の男と共に現れた。
「テメェなら少しは楽しませてくれるんだろ?」
「貴様と戯れるつもりはない。槍兵なら槍兵らしく槍でも振り回していろ」
「ふうん。んじゃ勝手に振り回すかねぇ!」
ランサーは槍を金髪の男に向かって打ち付ける。金髪の男は腕で槍を受け止める。この瞬間ランサーは確信する。
「テメェ、サーヴァントか」
「貴様より格上のな」
金髪の男の背後の空間が歪む。その歪んだ空間から現れたのは無数の武具。その数は計り知れない。
「
ギルガメッシュは無数の武具をランサーに向ける。流石に不味いと感じるランサー。そう、これは無数の死。一つ食らえば全てを食らう。一度でも当たればそれで終わりだ。
「さあ、舞うがいい!
その日、その地帯の森は跡形もなく消え去った。
アサシンとライダーの真名、分かるかnえ?もう分かった?そんなバナナ。
そしてランサーがどれだけ強いのか!FGOだと最早星3で最強クラスだよ!不遇なんて言わせない!
あと遂にギルガメッシュ参戦!展開が早いね!