Fate/Arie night   作:無限の槍製

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アーチャー、ランサーVS狐尻尾の女、メイヴ!


黒き日輪よ、死に随え

アーチャー、真琴サイド

 

「おいおい・・・・これ、俺が参加した方がアーチャーに不利になるんじゃ」

 

アーチャーはいつも通り弓と矢の二刀流。対する狐の尻尾の女も二刀流だ。そして刃を交えるスピードが馬鹿みたいに早い。

 

「はああっ!!」

 

「・・・・・・」

 

でもアーチャーの方が不利だ。相手はまるで二刀流の使い手みたいだ。骸骨仮面で口元しか見えないけど、あいつは油断なんてしていない。例え有利だとしても、あの狐の尻尾の女は手加減なんてしない。

 

「ぐはっ!」

 

「・・・・その程度か」

 

「はん、言ってくれるじゃない。胸が大きいのは許せないけど、実力はこの聖杯戦争で随一ね」

 

「当然です」

 

「少しは否定しなさい、よ!!」

 

アーチャーは弓に魔力を集中させて狐の尻尾の女に打ち出す。

 

炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)!!」

 

炎神の咆哮を連続で放つ。それに対して狐の尻尾の女は二刀を捨て、

 

「真の英雄は・・・・目で殺す」

 

目からビームを打ち出してきた。

 

「「はああ!?」」

 

矢を全て撃ち落としそのままビームはアーチャーに直撃する。

 

「アーチャー!」

 

「まだ行けるわマスター」

 

とか言っているが少々限界が近づいている。こうなりゃ少しは足止めをして、トドメまでアーチャーを温存するしかない。

 

「騎兵の槍は雷を纏う!」

 

一本の槍を取りだし雷を纏わせる。こいつはディルムッドと金太郎の力を合わせた一撃。決まればそれなりのダメージは与えられるはず。

 

「アーチャー援護!!」

 

「かしこまり!」

 

槍騎・破魔黄金疾走(ゴールデン・ジャルグ)!!」

 

アーチャーが敵の足下を狙う。そしてそれを避けるために少し体を動かしたのが狙い目。この一瞬は見逃せない!

 

「そこだっ!!」

 

「!!」

 

しかし俺の槍は謎の爆風で防がれてしまう。そして敵はなんなく体勢を調てしまう。

 

「筋は悪くありません。それに狙い目も。しかし私は元キャスターです。今はビーストとはいえ、それでも出来ることはあります」

 

「ビースト?それもサーヴァントのクラスか!?」

 

「ビーストなんて『666の獣』と『マザーハーロット』ぐらいしか聞いたことないわよ!?」

 

「これも混ざりすぎた結果です。私とてこのクラスは不本意なのです」

 

「混ざりすぎた結果?・・・・ハハーン成る程ね。貴女『ハイサーヴァント』ね?」

 

ハイサーヴァント?なんか強そうだな。

 

「さあ、よく分かりませんが。まあ聖杯戦争には本来私は呼ばれませんが。これも『ありえない』事象です」

 

「ならなんで『ありえない貴女』がここにいるのかしら?」

 

「確かに。本来呼ばれないならなんで」

 

「・・・・お喋りが過ぎましたね」

 

狐の尻尾の女は槍を取り出す。それも巨大な槍。しかも彼女の腰辺りから紫の炎の尻尾が6本。これで合計9本・・・・9本の狐の尻尾・・・・

 

「まさか・・・・九尾の狐!?」

 

黒き日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!!」

 

ビーストの槍に膨大な魔力が込められていく。最悪なことに交わす術がない。万事休すか!?

 

「マスター!後ろに下がって!」

 

アーチャーの服が変化する。さっきまでは『どっかのインドの大英雄の第三再臨』の姿から『この前の対アヴェンジャー戦の衣装』になる。

 

「それ、意味あんの?」

 

「モチベーションの問題。それにこれならアレが出来る」

 

アーチャーのスカートが燃える。おいまさか。

 

「これが本当の太陽面爆発(フレアスカート)ってね!!」

 

「うわーーーやっぱり!!」

 

ビーストの槍からビームが放たれる。それに対してアーチャーはスピンキックで対抗する。

 

激突する二つの奥義。余波で回りの森が吹き飛んでいく。俺も地面に槍を突き刺して吹き飛ばされないように踏ん張るので精一杯だ。

 

「たあああっ!!!!!」

 

「・・・・本当の太陽面爆発は」

 

「嘘!?」

 

「こういうものよ!」

 

ビームの出力が更に上がる。そして俺達はレーザーに飲み込まれ、辺りは大爆発を起こした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し時は遡り、

 

ランサー、バゼットサイド

 

「今ほど戦いずれぇのはなかったかも、な!!」

 

「私もありません、よ!!」

 

ランサーとバゼットは苦戦していた。敵の数は28。数だけをみれば二人にとってはさほど苦戦することはないだろう。しかしこの28は強すぎた。

 

二十八人の怪物(クラン・カラティン)』。それは女王メイヴがかつて生み出した最強の怪物。今二人はそれを相手にしている。

 

「そらっ!!」

 

「せいやっ!!」

 

ランサーの槍とバゼットの拳が怪物の頭を貫く。しかしそれでも怪物は止まらない。全ては女王のために。彼女のために怪物は動き続ける。

 

「フフ、クーちゃんが苦戦してる。前はなんなく倒してたのにね」

 

「前だってそれなりに苦戦したさ。今回程じゃねえけどな!!」

 

「ランサー!貴方はメイヴを!」

 

「オメェ一人で大丈夫なのか!」

 

「なんとかします!」

 

「・・・・任せたぜ」

 

ランサーは二十八人の怪物をバゼットに任せて一人メイヴの元へ向かう。メイヴは不適な笑みを浮かべたまま槍を構える。

 

「ふん!!」

 

「アハハ!素敵よクーちゃん!」

 

「チイッ!」

 

メイヴはそこまで槍の扱いが上手いわけではない。それこそ槍の扱いならランサーに分があるだろう。しかしそれでもランサーは苦戦している。そうメイヴのパワーがランサーを遥かに上回っていた。

 

「よくそんな細せぇ腕でそんな馬鹿力がてるなメイヴ!」

 

「そんな褒めないでよ。照れちゃうじゃない」

 

それでもメイヴは力を緩めない。次第にランサーは苛立ち始めた。

 

「この野郎!!」

 

「あらやだ怖ーい。そんなに怒らないの」

 

「クソがっ!!」

 

ランサーは一度距離をとる。そして構えを低くとり力を込める。この距離なら全てを貫ける。そう確認したランサーは一気に跳躍する。

 

「ふーん。確かにそれなら勝てるかもね」

 

「避けろよバゼット!」

 

「無茶言いますね」

 

突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!!」

 

ランサーの投擲した槍は次第に矛先が分裂していき、二十八人の怪物の心臓を全て潰した。そしてメイヴにもその一撃が迫る。しかしメイヴは避けようとしない。なぜならメイヴ自身にも、

 

砕き穿つ愛しき槍(ゲイ・ボルク・コノート)!」

 

メイヴも槍を投擲する。因果逆転の呪いどうしがぶつかり合う。そしてこのとき矛盾が発生する。ランサー自身こうなるのは初めてだ。

 

「知ってた?こうなるって」

 

「俺が知るわけ、ねえだろうがぁ!!」

 

ランサーは更に宝具を解放する。バゼットにはまだ充分に魔力がある。でも無駄うちはバゼットに負担となる。

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!」

 

「はい、ざーんねん」

 

しかしメイヴは再び槍でゲイ・ボルクを防ぐ。こうなってはランサーに打つ手がない。まさかここまで追い込まれるとは思っていなかっただろう。

 

「ランサー!構いません、何度でも叩き込んでやりなさい!!」

 

「・・・・わりぃな」

 

槍にルーンを刻んでいく。ランサーの最強の宝具を解放するために。本来サーヴァントは成長することなく、また新たに宝具を作ることは不可能だ。しかし『対人奥義』なら、

 

「どうなるか分からねぇが・・・・やるしか、ん?」

 

「この魔力・・・・宝具!?」

 

「あのバカ狐・・・・見境なく!!」

 

しかし三人は突然の爆発に巻き込まれてしまう。ランサーとバゼットはルーンを使いなんとかダメージを軽減しようとするが・・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「バッカじゃないの!?こっちのことも考えなさいよ!!」

 

「む、すみません」

 

辺り一面は焼け野原。倒れている三人。アーチャー、ランサー、ランサーのマスター。

 

「一人足りない・・・・」

 

『私のことでしょ?気づくの遅すぎ』

 

ビーストは槍を声のするところへ投擲する。それをなんなく蹴り飛ばすものが一人。

 

『なんとかなるものね。真琴の足でも』

 

「貴方は・・・・アーチャーのマスター?」

 

『ええ体はね。中身は泣く子も黙る『ジャンヌ・ダルク(オルタ)』よ!』

 

「「・・・・・・・・」」

 

『恐怖のあまり声もでなくなったかしら?』

 

「いや、あまりにも馬鹿っぽいので。バカっぽいので」

 

「うわストレート!?」

 

『バカって言った?バカって言ったよね?あーもうせっかく出てきたのにやる気なくしたわー』

 

「殺る気がないなら消えろ」

 

『ハイハイ消えますよっ、と・・・・ってえな。いきなり変わったと思ったらすぐ交代かよ」

 

人格が入れ換わったように、ジャンヌ・ダルクからアーチャーのマスターに戻る。しかし彼自身もう戦えないはず。あの一撃を食らって生きているとは、アーチャー共々厄介ですね。

 

「堕狐の一撃を食らって生きてるなんて。いいわね貴方。特別に私の配下にしてもいいわよ?」

 

「はあ?ふざけんなよ。ここまでしといて興味が湧いたら即率いれるってか?冗談じゃない!誰がテメェの所に行くかよ!!」

 

「ふーん。そんな風に反抗するのね。いかにもテンプレね。それは詰まらない。もっと嘆きなさい!!」

 

「お待ちなさいメイヴ。今の彼はもう戦う力はないはずです。戦わずして勝つのは貴女の中身(・・)が許さないと思いますが?」

 

「うっ、それもそうね。私はクーちゃんの意志も尊重するから。それじゃあ先に戻るわ。どのみちクーちゃんと決着つけれそうにないし」

 

そういうとメイヴは戦車で去っていった。残ったのは私とアーチャーのマスター。

 

「あんたは帰らないのか?てか帰ってくれ疲れたんだよ」

 

「貴方は何故・・・・その三人を守ろうとするのですか?」

 

「俺のダチだから。ダチは守らないとな」

 

ああ、成る程。こういうのが私は好きなんだ。だからあの『月の聖杯戦争』も・・・・でも私はアレとは違う。同じ存在だが違う存在。矛盾した存在が私。それでも確かなのはある。

 

「イケ魂ですね」

 

「え?」

 

「分かりました。今日は帰ります」

 

「どうしてだ?どうしていきなり」

 

「私・・・・良妻ですから」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し時は流れ、

 

???

 

「ん?あれ・・・・ここは」

 

「気づきましたか真琴君」

 

「バゼットさん・・・俺は」

 

「どうやら一番ダメージを受けていたのは貴方たち二人みたいですね」

 

「アーチャーは?」

 

「そのアーチャーから伝言です。『暫く休むから探さないでください』とのことです」

 

「なんだよそれ・・・・で、ここは?」

 

「ああここはですね」

 

 

 

 

「なんだ?やっと目が覚めたのか」

 

 

 

 

「あ、あんたは!」

 

「よう、アーネンエルベですれ違って以来だな」

 

そこにはアーネンエルベですれ違ったあの『着物に革ジャン』の女性がいた。




アーチャーには細部が違う白い服が何着かあります。今のところ3つですが。

真琴、アーチャー、ランサー、バゼットは現在とある人の部屋に。

ビーストの真名は・・・・分かりますよね?

次回はライダーVS蛮野。できればアーチャーVSセイバーもやりたいところ
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