Fate/Arie night   作:無限の槍製

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士郎vsセイバーオルタ、凛アーチャーvsクリーザアヴェンジャー!


無限の剣製 〜unlimited blade works〜

「––––––ハッ!」

 

「ッ!」

 

物静かになった新都。その中で響いているのは剣と剣のぶつかる音のみ。士郎は投影した剣を駆使してセイバーと対峙していた。

 

セイバーの振り下ろした聖剣を交わして少しずつ攻撃を加えていく。今のセイバーの聖剣は風の結界をまとっておらず、黒い刀身が見えていた。まるで反転したような黒。士郎はそれが気に入らなかった。

 

「くっ––––––––ハァ––––っ」

 

「(息が上がっている。しかし止まる気はありませんか)ふん!!」

 

「っ!!」

 

そろそろ士郎の体力は限界に近かった。それでも士郎は諦めなかった。いや諦めたくなかった。ここで諦めたらアイツに笑われる。

 

『所詮そこまでだった話だ。やはりセイバーは救えないか』

 

アイツに言われることが嘘のようにわかる。まったく嫌なことだ。そう考えながらも、

 

「でも…俺にはこれしかできない」

 

士郎は前へ腕を突き出す。

 

投影、開始(トレース・オン)!!」

 

 

新都センターホテル

 

その最上階の一室にアーチャーと凛、アヴェンジャーとクリーザが対峙していた。

 

「生きていたのか遠坂凛、普通頭が割れるか脳に異常が起きてもおかしくないんだがな」

 

「異常はなかったわよ。でも傷が残ってね」

 

凛は髪をかきあげる。そこには傷が残っていた。恐らく生涯消えることのない傷だ。

 

「宝石をあらかじめ呑み込んでたからまぁ良かったけど。それでも頭は痛かったわ。だから、」

 

「だから、なんだ?」

 

「ぶっ潰す!!」

 

マスター同士は戦闘態勢だ。そしてサーヴァント同士も。

 

「悪いがマスターのオーダーだ。ここは倒させてもらう」

 

「私に対抗策でもあるのか?」

 

「ある」

 

それだけ言うとアーチャーは武器を投影する。アヴェンジャーもナイフと拳銃を取り出す。

 

「さあ、始めようか」

 

そして始まる戦闘。アーチャーとアヴェンジャーが同時に刃を交え、凛とクリーザが同時に拳を交える。

 

アーチャーとアヴェンジャー。白兵戦ならアーチャーに軍配があがる。それでもアヴェンジャーは殺人を繰り返してきた反英雄。それに食らいついていく。

 

「(セイバーの時もこいつは推されていた。ならば反撃の隙も与えずに攻撃を叩き込み続ければ!)せいやっ!!」

 

「(私が復讐殺人のプロなら向こうは戦闘のプロ。読み合いをするだけ無駄。ならば取るべき行動は一つ。殺人鬼のやり方で)殺す!!」

 

再び刃と刃が交わる。時折弓と拳銃の狙撃も交えながら。

 

凛とクリーザ。格闘戦ならクリーザに軍配があがる。それも当然だ。クリーザは人間ではない、死徒だ。それを知ってか知らずか凛は攻撃をやめない。ただ自分の顔に傷がつけた相手に一矢報いるために拳を振るう。

 

「このっ!!」

 

「ハハッ!やるじゃないか!今回は準備できているからか?それとも足手まといがいないからか?」

 

「足手まとい?それって衛宮君のことかしら?確かに前なら足手まといだったわ。でも今は違う。案外もうセイバーを倒してるかも」

 

「ほう、セイバーか……まあ真名を知らないからそう言えるのか」

 

「真名?あんたは知ってるって言いたいの?」

 

「まあ俺に勝てたら教えてやる」

 

「そう。アーチャー!!」

 

瞬間、クリーザの胸が三回撃ち抜かれた。アーチャーが狙撃したのだ。

 

「な、アーチャー!?」

 

「あら?これは聖杯戦争でしょ?ならサーヴァントがマスターを狙っても文句は言えないわよ?」

 

「ク、クククハハハハハ!!!そうか、そうだったな!!……殺れアヴェンジャー!!!」

 

凛の背後からアヴェンジャーが襲いかかる。しかしそれを交わして拳、いや掌底を叩き込む。怯んだアヴェンジャーに更に攻撃を叩き込んでいく。これこそ凛の得意とする八極拳。言峰から教わった技だ。

 

「アーチャー、追撃!!」

 

「人使いが荒いな」

 

毒づきながらもキチンとオーダーには答えるアーチャー。投影した無数の剣。それを全てアヴェンジャーへ向けて発射、そして魔力を暴走させて爆破する。着実にアヴェンジャー陣営を追い詰めていった。

 

「くっ……アーチャー、本気だな」

 

「おや?いつから私が本気だと?」

 

「アーチャー、見せてあげなさい。貴方の本気、貴方の世界を!!」

 

「了解だマスター。決めに行くぞ!!」

 

 

投影、開始(トレース・オン)!」

「憑依経験、共感終了」

「工程完了、全投影待機」

「停止解凍、全投影連続層写!!!」

 

士郎は投影した剣を連続でセイバーに発射する。セイバー本人もこれを食らえばタダではすまないと感じたのか回避に転じる。しかし士郎はそれを見越した上で更に投影した剣を発射する。

 

「まだだぁっ!!」

 

「くっ!!」

 

遂にセイバーに命中する。一つがぶつかる度に更に投影した剣が叩き込まれていく。セイバーの鎧が少し損壊している。頭から血を流しているところを見ると相当ダメージを与えられたと見える。

 

「なあセイバー。お前言ったよな。俺は弱いって。確かに俺は弱かった。だからお前を失った。だから後悔した」

 

「……」

 

「でも俺はもう後悔しない。その為に俺は強くなった。その為にオレの世界を受け入れた。その為にセイバー、お前を取り戻す」

 

「私に勝てると?」

 

「勝てる勝てないじゃない。勝って、一緒に帰るんだよ」

 

士郎は魔力をフルで回す。全身にとてつもない魔力が駆け巡る。

 

 

そして世界が書き換えられる。

 

 

I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)

 

───体は剣で出来ている(I am the bone of my sword)

 

Steel is my body,and fire is my blood(血潮は鉄で心は硝子)

 

血潮は鉄で 心は硝子(Steel is my body, and fire is my blood.)

 

I have created over a thousand blades(幾たびの戦場を越えて不敗)

 

幾たびの戦場を越えて不敗(I have created over a thousand blades)

 

Unaware of beginning(たった一度の敗走もなく、) Nor aware of the end(たった一度の勝利もなし)

 

ただの一度も敗走はなく(Unknown to Death.)ただの一度も理解されない( Nor known to Life)

 

Withstood pain to create weapons(担い手はここに独り、)waiting for one's arrival(剣の丘で鉄を鍛つ)

 

彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う(Have withstood pain to create many weapons)

 

My whole life was(この体は、)

 

故に、生涯に意味はなく(Yet, those hands will never hold anything)

 

"unlimited blade works"(無限の剣で出来ていた)

 

その体は、きっと剣で出来ていた(So as I pray, unlimited blade works. )

 

 

アヴェンジャーが立つのは荒れ果てた荒野。そこには無数の剣が突き刺さり、分厚い雲の隙間から夕焼けと歯車が見える。その剣の丘に立つ男が一人。

 

「アーチャー……これはお前の心情風景か」

 

「ここは荒れ果てた夢の先、夢破れた男の世界だ。そして今から挑むのは無限の剣だ。恐れずしてかかってこい」

 

 

セイバーが立つのは草原の広がる朝焼けの世界。そこには無数の剣が突き刺さり、雲のない空が広がり、剣の丘からは朝日が顔を出していた。その剣の丘に立つ男が一人。

 

「シロウ……これが貴方の世界ですか」

 

「夢の始まり、目指す先の世界だ。そして今から挑むのは剣撃の極致だ。恐れずしてかかってこい!」

 

 

二人の立つ世界は違えど、

 

 

二人の理想は同じだった。




遂に無数の剣製が発動!!ルビとかあってるかな?不安が残る。

次回は後半戦、そしてイリヤ、アサシン、ライダーvsマトウシンジ!!

あ、あと活動報告あげますので。よかったらそちらも。
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