Fate/Arie night   作:無限の槍製

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無限の剣製、後半戦!
そしてイリヤ、アサシン、ライダーvsシンジ!


助っ人

病室の外では既にイリヤとアサシンが戦っているらしい。相手はマトウシンジ。別世界の間桐慎二だ。ムーンセルでこの世界に呼ばれたのだろう。

 

「行ってくる桜。これはお前がもっておいてくれ」

 

未だに目覚めない桜にマッハドライバー炎を託す。俺はシンゴウアックスを担いで病室を出た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

無限の剣製 アーチャー

 

「くっ!!おのれっ!!」

 

アヴェンジャーは圧倒的不利な状況に追い込まれていた。この空間=無限の剣製の中でアーチャーはストックされている無数の剣をいつでも使うことができる。それはつまり『一対一の切り札相殺』が十八番のアヴェンジャーにとってそれは最悪な状況だった。

 

「せいやっ!!」

 

「チッ!」

 

アーチャー自身剣の扱いも上手い。それこそセイバーに匹敵するかもしれないレベルだ。少しナイフの扱いが上手いだけのアヴェンジャーではそちらも負けてた。

 

(この固有結界をどうにかしないと。恐らく莫大な魔力を消費するこの結界。ならば魔力切れを待つしかない。だがいつ魔力がなくなる?もしかしたら私の方が先に力つきるかもしれない。そうなっては元も子もない。どうすれば…)

 

(この固有結界…無限の剣製は莫大な魔力を消費する。カタをつけるなら速攻で。それほど時間もかけられない。外には凛も待っているのだから)

 

アーチャーとアヴェンジャー。理由は異なれど時間がないのはどちらも同じだった。しかし焦ればその時点で敗北してしまう。そんな緊張感が続く。

 

 

ホテル

 

「ハァ––––ハァ––––––––––––まいったわね」

 

「それはコッチの台詞だ。強すぎないかお前?」

 

凛とクリーザ。互いにボロボロの状態だった。凛は八極拳や宝石魔術を駆使してクリーザの命を削ることには成功している。しかし一つ削るのにダメージを食らいすぎた。

クリーザも慢心していた結界、命を削られる失態を犯していた。自分は死徒だ。負けるはずがない。そんな慢心が命を削られる結果を招いていた。

 

(アーチャーに回せる魔力も考えて……あと数回か)

 

(アヴェンジャーの奴、かなり苦戦しているな。いつもより魔力を持っていっている。そんなに凄いのかアーチャーの固有結界は?)

 

そしてこの後、とある起点で戦況はひっくり返る。

 

 

冬木総合病院

 

「落ちろ!この蚊トンボ!!」

 

「アッヒャハハハ!!!落としてみなヨ!!落とせるならネ!!」

 

「無駄に早い。僕の宝具についてくるなんて」

 

「僕が早いんじゃあなイ。お前が遅いんだヨ!!」

 

紫の煙が充満する病院の廊下。イリヤとアサシンはシンジ相手に苦戦していた。この紫の煙のせいでイリヤは魔力の質、量が減りマトモに攻撃が出来なくなっていた。

アサシンも全ステータスがワンランクダウンしてしまっている。しかもシンジはハサン・サッバーハと呼ばれる英雄の力を駆使している。恐らくクラスはアサシン。アサシンの嫌いな相手はバーサーカーとアサシンだった。アサシン同士だとどうにも部が悪くなってしまう。

 

(今ここでバーサークアサシンにしてま勝機はない。せめてこの霧をどうにかしないと、私たちに勝ち目はない)

 

(残る装備は起源弾が八発。それに刃こぼれしたナイフ二本に予備のナイフが一本。ダイナマイトと手榴弾はそれぞれ五個。攻めきるには少し足りないな)

 

(ここで多元重奏飽和砲撃(クヴィンテット・フォイア)は使えない。かといって普通の魔力弾では倒しきれない。だったら)

 

(一か八か全ての装備を叩き込むか?でも失敗したときのリスクが高すぎる。となると)

 

((援軍が来るのを信じるしかない))

 

「待たせたな二人とも」

 

「「ライダーキターーーッ!!!」」

 

「ライダー?なんだ桜の付き添いかと思ったけど、ふーんやるんダ」

 

「悪いが今の俺は大して役にはたてない。だがもう少し待て。最高の援軍が来てくれる」

 

 

無限の剣製 士郎

 

セイバーの黒い聖剣から魔力の塊が放たれる。しかしそれは士郎の操る刀剣類に阻まれる。この無限の剣製内ならばいくらでも剣を作り出せ、操ることはできる。

 

「うおおおっ!!」

 

「っ!はああっ!!」

 

剣技の差ならばセイバーの方が圧倒的に上だった。それでも士郎は刀剣と担い手の記憶、そしてアーチャーの技を頼りにセイバーと対峙していた。

 

「ぐっ!うおおおおっ!セイバー!!!」

 

「っ!はああああっ!シロウ!!!」

 

士郎は己の残り魔力も気にせずにセイバーに挑む。

セイバーは己の肉体の限界も気にせずに士郎に挑む。

 

セイバーの黒い聖剣を上に交わす。固有結界内ならば全ての身体能力、いわばステータスがプラスされる。それは魔術師の士郎も例外ではない。

そして上空からセイバーを狙う。それに対してセイバーは聖剣から魔力の剣を伸ばして士郎を撃ち落そうとする。

 

「(星の聖剣…これを防ぐなら最強の盾を持って来るしかない。俺の記憶で最強の盾は…)投影、開始(トレース・オン)!!」

 

士郎が展開するのは七枚の花弁の盾。投擲武器ならば必ず防ぎ切る英雄の盾。

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

 

聖剣の黒い一撃と最強の紅い盾がぶつかる。その衝撃で再び距離が離れる二人。

 

(今ので四枚が割れた。ならば)

 

(もう少しイメージを完璧にしろ。そうすれば絶対に防げる!)

 

セイバーは聖剣に魔力を集中させる。自身の鎧も聖剣への魔力に変換する。士郎は再びイメージする。あの時見せたアーチャーのよりもより固く、より強い盾を。

 

「最果ての光よ、我が闇に飲まれよ!其方の勝利を否定する卑王鉄槌(エクスカリバー・ヴォーティガーン)!!!」

 

世界を覆う無限の円環(アンリミテッド・シールド・ワークス)!!!」

 

竜の形をした騎士王の鉄槌。それに対抗するは無限の花弁。一つ一つが古の城壁に匹敵する。衝撃で周りの剣、地面が吹き飛んでいく。それでも両者は止まることはなく、

 

「はああああああっ!!!」

 

「うおおおおおおっ!!!」

 

やがて剣の世界は崩壊する。

 

 

ホテル

 

「うおおりゃ!!」

 

「がはっ!」

 

死徒相手に凛は一歩も引かずに戦っていた。古傷が開き、新しい傷からも血が止まらない。体を動かすたびに全身が悲鳴をあげる。それでも弱音は吐かない。誰かに弱みを見せるなんて嫌だ。

 

(こいつ、宝石で体を強化しているとはいえ常人なら死んでるレベルだぞ!?)

 

「まだまだぁ!!」

 

(このままだとリアルに負ける。仕方ないが使うか。アヴェンジャーは怒るか?)

 

そしてこの時凛は気がつかなかった。

 

「飛んでけぇ!!!」

 

クリーザの令呪が光ったことに。

 

「令呪をもって命ずる。今すぐここに帰ってこいアヴェンジャー」

 

そしてアヴェンジャーが現れる。クリーザはアヴェンジャーを盾がわりにしたのだ。力なく吹き飛んでくアヴェンジャー。その体は傷だらけだった。

 

「凛!無事か!?」

 

続けてアーチャーが結界を解いて戻って来る。アーチャーの方も少ないながら傷を負っている。

 

「バカ……帰って来るの………遅いわ……よ」

 

緊張が解けたのか凛はアーチャーに倒れかかる。アーチャーは後悔した。自分がもう少し早く帰ってこれば凛はここまで傷つかなかったと。同時にクリーザに対する怒りも。

 

「クソマスターが…」

 

「随分とやられたなアヴェンジャー」

 

「少しはお前のせいだぞ」

 

アヴェンジャーも立ち上がる。これで二対一。しかもアーチャーの魔力も残りわずかだった。

 

「まあその詫びだ。こいつで終わらせる」

 

そう言ってクリーザが取り出したのはムーンセル。アーチャーが不味いと感じた時には遅かった。

 

「ムーンセルよ、あのアーチャー…いやフェイカーを消せ!!」

 

「!?フェイカーだと?」

 

「……チッ」

 

「分からないのかアヴェンジャー?聖杯戦争でアーチャーが二体なんてありえないだろ?となるとどっちかが嘘をついている。そこまでくれば分かるだろ?とまあウソが得意だなフェイカー!」

 

そしてムーンセルから大量の魔力がフェイカー目掛けて放たれた。

 

 

冬木総合病院

 

ライダーが参戦しても戦況は揺るがなかった。しかもライダーは変身していなかった。否変身出来なかった。二つは破壊され最後の一つも桜に託している。

 

ライダーはシンゴウアックスで近接戦。それをイリヤとアサシンが援護していた。それをシンジは同時に相手していた。異形の右腕と投げナイフ。たったこれだけの戦力でサーヴァント二体とマスターを相手しているのだ。

 

「確かにお前役にたたないナ!!いない方がマシじゃないのカ?」

 

「俺はただの繋ぎだ。あいつらが来るまでのな」

 

「繋ぎぃ?繋ぐ前に死んだら笑いもんだなオイ!!」

 

シンジの右腕がライダーの左腕を吹き飛ばす。それでもライダーは止まらない。

 

「ッ!?なんで止まらないんだヨ!!」

 

「だったら止めてみろ!俺はまだ死なん!桜を救ってくれる、そいつが現れるまで!!」

 

「伏せろライダー!!」

 

アサシンが起源連弾とダイナマイト、手榴弾でシンジを攻撃する。爆煙に包まれるシンジ。その中から飛び出る異形の右腕。それは確実にイリヤの心臓を狙っていた。

 

「イリヤ!!」

 

いくらアサシンのスピードでも追いつかない。万事休す。誰もがそう思った時。

 

 

青い矢が右腕を消しとばした。

 

 

 

「間に合ったわねマスター!」

 

「そのまま行けアーチャー!!」

 

「かしこまり!!」

 

更に加えられる矢の雨。それはシンジを確実に貫いていった。

 

「アーチャーに……狩野真琴?」

 

「なんで二人がいるわけ?」

 

「別に?元々病院に行く予定だったしな。それに、」

 

病院の廊下に足音が響く。それは確かな足取りだ。そしてシンジの前で止まる。シンジは心底嫌な顔をし、そして足音の犯人は怒りをあらわにしている。

 

「助っ人を連れてきた」

 

「お前が…桜を……」

 

「あ?なに?そうだけド?」

 

「そうか。だったら許さないぞ!!この僕が!!」

 

怒りの間桐慎二がマトウシンジの前に立ちふさがる。




アーチャーは実はエクストラクラス『フェイカー』だった!つまり真琴のアーチャーが本物です。

そして真琴とアーチャー、慎二が合流。次回で決着です。

更に次回新たな展開、そしてラスボス登場?
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