Fate/Arie night   作:無限の槍製

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エクステラしてたら更新が遅れた。許してくれ。そしてエクステラはいい文明。

そんなエクストラコラボてきな?お話です。


休息 〜薔薇の皇帝〜

あの戦いから2日が経過した。俺やジャンヌ、イリアーチャーとアサシンはすっかり衛宮邸の一員と化している。現にこうして居間でくつろいでいる。

 

俺はニュースを見て、ジャンヌは机に突っ伏して寝ている。イリアーチャーは煎餅をバリバリと。アサシンは朝から姿を見ない。衛宮は台所で洗い物。セイバーはバイト、遠坂は家に戻っている。藤村先生は弓道部の練習を見ている。

 

「なあ衛宮、手伝おうか?」

 

「ん?いやもう終わるから大丈夫だ。そこでゆっくりしていてくれ」

 

流石主夫だ。手際がいい。

 

「ねえ真琴ー。ヒマーー」

 

「だったら何だよ。俺にどうこうできる問題じゃないだろ」

 

「確かに暇よね。お兄ちゃんの家って何にもないから」

 

「悪かったな何もなくて…」

 

洗い物を終えた衛宮が居間にやってくる。

 

「でももうすぐ遠坂が面白いもの持ってくるって言ってたから。それまで待とうなイリヤ」

 

「リンが?リンの面白いものってロクデモナイものでしょ?大丈夫なの?」

 

前回は宝石剣とか持ってきた。危うく冬木市が吹き飛ぶところだった。まあアレよりロクデモナイものなんてないだろ。

 

「ただいま衛宮君」

 

「お、早かったな遠坂。んでそれは」

 

「これ?ノートパソコンよ」

 

全員が身構えた。あの機械音痴の遠坂が、あの機械音痴の遠坂が!ノートパソコンを持ってきたのだ!俺は開いた口が閉じず、イリアーチャーは白目になっている。衛宮は既に投影を開始している。ジャンヌは寝ている。

 

「ちょ、ちょっとなによ。なんでそんなに身構えるわけ?これ普通ノートパソコンよ?」

 

「なんで遠坂がパソコンなんて持ってるんだよ」

 

「あらいけないの?これでも現代っ子なんだし、それに魔術師が機械にいつまでも弱いなんて時代遅れでしょ。大丈夫よ前にアーチャーに教えてもらってるから」

 

それなら大丈夫か。全員が警戒を解く。遠坂は机にパソコンを置くと電源をつける。おお、なんという。まさかそこまで成長しているとは!

 

「それで、なんで持ってきたんだ?ただ見せたいために持ってきたのか?」

 

「違うわよ。それじゃあただの自慢じゃない。今後の方針をまとめるのに丁度いいかなって思ったからよ」

 

遠坂のことだからノートにでも書くのかと思ったが、恐らくいい機会なんだろう。古き遠坂はもういない。これからはデジタルな遠坂だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、遠坂はいつまで経っても機械音痴(遠坂)だった。

 

「ああ!!もうなんなのよ!!これどうやるの狩野君!」

 

「俺!?」

 

できない苛立ちからパソコンをバンバン叩きまくる。おいおいそんなことしたら。ほらバチバチし始めた。ん?バチバチ?ヤバくね?

 

パソコンが光った。いや正確にはパソコンの画面が光っている。最近のパソコンは画面が光るのか……光が収まると画面から何かがニョキッと飛び出してきた。まるでセイバーのくせ毛のような。

 

 

 

次の瞬間画面から人が飛び出してくる。赤い服を着たセイバーに似た人物。

 

 

 

 

「セ、セイバー!?」

 

「パソコンって…サーヴァントを召喚できるのか」

 

「嘘…私セイバー引いちゃった?」

 

戸惑う俺たちを余所にセイバーらしき人物は辺りを見渡している。そして一言「ここは…SE.RA.PHではないのか」と。

 

「あ、あの〜セイバー?」

 

「ん?おお凛ではないか。ここは何処なのだ?」

 

「何処って、衛宮君の家だけど」

 

「エミヤ?何者だそれは?新しいマスターか?もしやそこの黒髪か?」

 

「悪いが俺じゃない。俺はそこのアーチャーのマスターだ。衛宮はそこの赤髪だ」

 

衛宮のことを知らないセイバーか。間違いなく別人。違う真名のサーヴァント。何処の英霊か分からないが多分セイバーの親戚だろう。しかし露出強だなこのセイバー。お尻見えてるや。

 

「貴女はセイバーなの?」

 

「うむ!余こそがあのキャス狐よ・り・も!至高にして曇りなき剣!奏者の最優のメインサーヴァント!セイバーだ!」

 

言ってやったりとドヤ顔の赤セイバー。うん可愛いな。そして気になることがいくつか発生した。

 

「メインサーヴァントってなに?」

 

「よくぞ聞いてくれたな紅い外套のアーチャーよ!ん?其方は不思議だな。一人なのに三人の気配を感じる。うち一つは何処かで出会ったような……まるでページをめくるような」

 

「ちょっと早く答えなさいよ」

 

「そう急かすな。うむメインサーヴァントとはだな、そのままの意味、メインサーヴァントだ!」

 

「メインってことはサブサーヴァントもいるの?」

 

「そうだぞ。真名を玉藻の前。メインサーヴァントの座を狙う狐だ」

 

玉藻の前。その真名には覚えがある。つい先日に戦った敵。その時はガウェインとカルナの力もプラスされたサーヴァントだった。多分その二人の力がプラスされてない玉藻の前だと思うが。

 

「つまり貴女のマスターは二人のサーヴァントを従えてるのね」

 

「そうだ。と凛、何故今更確認する?知らないわけではなかろうに」

 

「知らないのよ。多分貴女の知っている私じゃないのよ」

 

「ん?どういうことだ?」

 

分かっていない赤セイバーに今までのことを説明する。遠坂がパソコンを叩きまくったこと。その結果赤セイバーが呼び出されたこと。

 

「なるほど。つまりここは余の知らない世界というわけだな」

 

「別世界の聖杯戦争に呼び出されたセイバーと捉えるべきだな。そう考えるのが一番だ」

 

「別世界の聖杯戦争……少し気になるわね。そこにも私はいるの?」

 

「そうだ。凛はいるぞ。他のメンツは見たことないがな。凛のサーヴァントは青タイツのランサーだ」

 

ん?それってまさか……あのランサーが思い浮かぶ。バカ笑いする最強の一角。まさか別世界の聖杯戦争でも呼ばれてるなんて。

 

「この際いい機会だ。余の参加する聖杯戦争について話そう。あと奏者のこともな!」

 

それから赤セイバーの語りが始まった。

 

 

時は西暦2032年。なんでも月に聖杯が見つかりそれを巡って百人以上のマスターが戦うトーナメントらしい。もっと言っていたが大雑把に言えばこうなる。

 

そして赤セイバーのマスター、岸波白野は記憶喪失らしい。セイバーは彼の助けに応じて彼のサーヴァントになったとか。しかも現在はラブラブらしい。実に微笑ましい。

 

 

「これが余と奏者の激闘と愛の物語だ」

 

「凄いな。最弱のマスターがそこまで這い上がるなんて」

 

「どっかの誰かさんみたいな」

 

「なんでこっちを見るんだ遠坂?」

 

「さて、余は話したのだ。其方らの話も聞かせてもらおうか」

 

「俺たちの?」

 

「うむ。余は今の聖杯戦争しか知らぬ。故にこのような聖杯戦争には興味があるのだ。ダメだろうか?」

 

そう頼んでくる赤セイバーはまるで『雨の中こちらを見つめてくる子犬』のようだった。率直に言って可愛い。控えめに言ってめちゃくちゃ可愛い。

 

そして話した。教会での初戦、学校で行われた二回の激戦。ムーンセルの副作用で召喚されたサーヴァントとの死闘。そしてさらなるムーンセルの副作用。

 

「ふむ、そちらの聖杯戦争も大変なのだな。猶予が与えられるが避けられない戦いの月の聖杯戦争。戦わなくてもよく、同盟も組め、のびのびと戦えるバトルロワイヤルの聖杯戦争。どちらが良いかわからんな」

 

全くだ。聖杯戦争なんて誰が考えたのか……そういや部屋に第三次聖杯戦争の日記があったけど…まさか。

 

 

時刻は6時を過ぎる。赤セイバーを元に戻すために作業を開始して早……何時間だ?忘れた。とりあえず機械音痴に見えて意外と機械に強いバゼットさんに来てもらった。しかし何故こうなったかさっぱり分からず、こうなったのは何万分の確率の話らしい。

 

赤セイバーはジャンヌやイリアーチャー、遠坂や衛宮ともすぐに仲良くなった。みんなで談笑している時、

 

「ただいま戻りましたシロ……ウ?………キリ…アサシン!私は誰に見えますか!?」

 

「誰って…セイバーだろ?ああ、イリヤから連絡があったもう一人のセイバーか」

 

セイバーとアサシンが外から帰って来た。セイバーは驚いている。無理もない。ほぼそっくりなのだから。そりゃ驚く。アサシンはイリヤから連絡があったらしくさほど驚いていない。

 

「おお、其方がシロウのサーヴァントのセイバーか!確かに余に似ている。だが足りんなぁ、赤さが足りん!!余のファンならもう少し赤くなければな!」

 

「赤さですか?確かに私のイメージカラーは蒼銀ですが…というより私は貴女のファンでは」

 

セイバーが否定しようとした時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フハハハハハハ!ここか!セイバーの家は!」

 

とてつもなくイヤナヨカン。そしてさらなるバカの襲来。止まることのない暴風のようなナニカ。

 

「ハハハハハ、ハ!?セイバーが二人だと?いや騙されんぞ。そこの胸が無いのが我のセイバー!そして赤いのがセイバーのパチモンか!!ハハハハ流石我!」

 

「なんでいるのですか貴方は!!」「なんだ貴様は!!」

 

瞬間二人の鉄拳が黄金の英雄王に炸裂する。見事に暴風を破壊した。

 

「ギルガメッシュ!?」

 

「なんで金ピカが!?」

 

「私の城を壊したやつ!!」

 

「そろいも揃って吠えるではないかマスターども。貴様らに吠える許可は与えておらんぞ?」

 

上から目線の英雄王。きっとこれがいつもの英雄王。鼻血を流しながら英雄王は高らかに笑っている。

 

「何をしに来たのですか英雄王(ストーカー)

 

「ストーカー扱いするでない!我はただ奇妙な魔力を感じ取ってここまで来ただけだ!冬木の市長と契約している故な。月に一回町に貢献せよ、とな。ここがセイバーの家だったのは偶々だ」

 

冬木の市長とそんなこと契約しているのか。いや奇妙な魔力ってなんだ?まさか赤セイバー?別世界のサーヴァントだからか?

 

「感じぬか?ワラワラと湧いてくる虫のような魔力を」

 

『感じない』

 

満場一致。しかし感じないものは感じない。英雄王の眉がヒクヒク動いている。お怒りか?

 

『あーあー聞こえますかー』

 

途端に聞こえた声。この聞き慣れた感じはアーチャー……じゃなくて玉藻の前。まさか!

 

『おや?やっと繋がりましたか。ご主人様向こうと繋がりましたよ!』

 

「玉藻の前……うわぁキャピキャピだ」

 

『ちょっとなんです!?初対面でそれはヒドくありません!?』

 

「いやあ、イメージと違くて」

 

『イメージ!?まさか私のイメージは昔の神様世代でストップしている!?』

 

「おおキャス狐ではないか!奏者はどこだ?奏者を出さぬか!」

 

「おいおいバンバン叩くな赤セイバー!」

 

そして感じた。英雄王の言っていた虫のように湧いてくる魔力を。このパソコンから。それは全員感じていたらしい。

 

「!?伏せろマコト!」

 

すぐに伏せる。瞬間機械の虫が画面から飛び出てくる。それを一閃、赤セイバーが斬りふせる。流石セイバーだ。これくらいは造作もないか。

しかし今度は黒い腕が飛び出てくる。腕はセイバーと赤セイバー、イリアーチャーを掴むと画面に引き込んでしまった。

 

「セイバー!イリヤ!」

 

「追いかけるぞジャンヌ!」

 

「その前にこの虫を潰さないとね!」

 

ジャンヌの言う通り、この居間には無数の虫、いやエネミーが湧いてくる。まずはこいつらを潰さないと。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

赤セイバーとセイバー、そしてアーチャーを引き込んだもの。それはエネミーの大群だった。

 

(お願いアーチャー)

 

「お願いされたわイリヤ。ここは任せなさい」

 

「む?切り替わったように魂が変わったなアーチャー。お主何者だ?感じたことはあるのだがナニカ違うのだ」

 

「セイバー、アーチャー。話をしている場合ではないようです」

 

セイバーは武装を完了している。赤セイバーもアーチャーも戦闘態勢を整える。敵は無数。しかしここに英雄三人。無双するには充分な戦力だった。

 

『もしもし聞こえますかお三方。そこは場所が安定しません。遅くて十分、早くて五分でそこは隔離されます。つまり帰る術をなくすことに。ですがそこの親玉を倒せばそれぞれのところに戻れるかと。とにかく時間との勝負です。さあ急いでくださいまし!』

 

「侮るなキャス狐よ!ここには余を含めて三人のサーヴァントがいるのだ!負けることなどない!」

 

「全て斬り払います。アーチャーも準備できてますか?」

 

「できてるわ。今回はアーチャーらしく援護に回る。討ち漏らしはこっちで片付ける」

 

「な?このメンツで負けると思うか?」

 

『はあ〜。その慢心が何処かの誰かさんみたいな結果に繋がるのですよ?まあ分かりました。私もそちらには行けませんし、ここでご・主・人・様と一緒にサポートいたします』

 

「な、奏者の部分だけ強調するとは。ズルいぞキャス狐!奏者よ、あとでいっぱいイチャイチャするからな!」

 

「来ますよセイバー!アーチャーも援護をお願いします!」

 

「かしこまり!」

 

セイバーは白銀の聖剣でエネミーを斬りふせる。赤セイバーも負けず劣らずエネミーを倒していく。アーチャーは二人が討ち漏らしたエネミーを確実に狙撃して倒していった。

 

この三人、まさに最強だった。

 

「なかなかやるではないかセイバー!」

 

「そちらもやりますねセイバー!」

 

「凄いわね二人とも。っとボスの登場かしら?」

 

エネミーが集合していき巨大な人型になる。黒い巨人だ。セイバーとセイバーの斬撃にアーチャーの狙撃を食らっても巨人はビクともしなかった。

 

「風穴を開けたのに…こいつやるわね」

 

「む?あれだ!」

 

赤セイバーが指差す方向には穴が開いていた。空にぽっかり開いた穴。そこからエネミーが溢れ出ており巨人の再生を手伝っていたのだ。つまりあれを叩かないとこの巨人は倒せない。

 

「セイバーよ!其方の聖剣、かなりの宝具と見える……アレを打ち消せるか?」

 

「お安い御用です。しかし時間がかかる。セイバー、アーチャーと足止めをお願いできますか?」

 

「足止めか。よかろう!余自らが足止めをしよう!」

 

赤セイバーに魔力が集中する。これこそが彼女の宝具。

 

「我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!しかして讃えよ!黄金の劇場よ!!」

 

招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)。生前の彼女が設計し建設した黄金劇場。それこそご彼女、ネロ・クラウディウスの宝具だ。

 

「さあ舞うが良いアーチャー!」

 

「そこは人任せなんですね!」

 

アーチャーの狙撃の威力は格段に上がっている。一撃が自身の宝具に匹敵するぐらいだ。しかし最後はこのセイバーに託そう。

 

セイバーの聖剣、そして右腕には多大な魔力が集められていた。まさに輝ける腕(アガートラム)。そこから繰り出される最強の一撃。

 

我らに勝利を与える太陽の聖剣(エクスカリバー・ガラティーン)!」

 

星と太陽の一撃が巨人と穴を貫いた。

 

 

 

 

『エネミー掃討お疲れ様です。セイバーさんはこちらの扉へ。あとのお二人方はそちらの扉へと。ではでは無事のご帰還を』

 

「どうやら別れの時のようだ。其方らとはもう少し話していたかったな」

 

「私もです。貴女といると、不思議と心地よい気分になれる。今回の戦闘も貴女のおかげです。まったく貴女のマスターが羨ましい」

 

「案外いいコンビね貴女達」

 

「そういう其方もいいコンビ(・・・・・)なのではないか?」

 

「ご想像にお任せするわ皇帝陛下」

 

「結局分からずじまいか。まあよい。いずれまたな聖剣のセイバーよ」

 

「はい。今度は戦闘抜きで、ゆっくりと語らいたいものですね薔薇のセイバー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おや戻ってきましたかセイバーさん」

 

「うむ!余は戻って来たぞ!留守を任せて悪かったなキャス狐よ」

 

「まあ戻ってこなくてもご主人様をGETできてたのでよかったのですが。まあ貴女が帰って来てくれて喜んでますよ」

 

「そうか。奏者よ!またせたな余は帰って来た!土産に向こうの話をしよう!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「不思議なこともあるものね真琴」

 

「そうだな。でもバゼットさんが言うにはもうこんなことは起きないだろうって言ってたな」

 

「もしかしたらあの喫茶店ならありえるかもしれないわね」

 

「かもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ狩野君、ジャンヌ。なんかいっぱいサーヴァント出て来たんだけど」

 

「「…………は?」」

 

それはまた別のお話。




ネロちゃまはいい文明。可愛くて強い!一番レベル高い。あと無銘さんはカラドボルグしてます。

次回は士郎とアサシンのお話です。
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