3月って忙しいね。流石年度末ですよ。
今回から最終局面スタートです!
ムーンセルは何故私を選んだのだろう。
他にも真琴に似合うサーヴァントはいたはずなのに。
それなのに何故、私だったのか。
『空いたアーチャー枠』と名乗ったのは真琴の状況をムーンセルが教えてくれたから。
ならば尚更私のような仮初めのアーチャーではなく、本来のアーチャーであるアルジュナでも良かったはずなのに。
◇
「セイバー疲れたーおんぶしてーー!!」
「もう少しなんですから我儘言わないでくださいアーチャー」
「セイバー、我も抱っこ!!」
「貴方は絶対にしません!!」
只今大聖杯に向けて走っております。正直近いと思っていたから全速力で走って来たからなんだか疲れた。サーヴァントなのに、走って疲れる。これはあっていいことなのかな?
「アーチャー、英雄王。見えましたよ。恐らくあれが」
「大聖杯……」
「ふん、予想通りあの女に汚染されているか。あるいは初めから汚染されていたか」
目の前に見えるのは、恐らく絵本に出てくる地獄の釜と言った方がピンとくるだろう。それをリアルにすればこんな感じだ。
「羽虫が三匹。ピーピー言いながらやって来おったか」
「ユステーツィア……」
そんな地獄の釜の前に1人の女。私たち3人の表情が険しくなる。こいつは倒すのではない。殺さなきゃいけない。まあセイバーと英雄王がどう思っているかわからないけど、少なくとも私はそう思っている。
「ユステーツィア、貴様はここで斬る」
「ほう、血の気が多い騎士王よな。慌てるでない、まずは前座を楽しもうではないか」
次の瞬間地獄の釜から放たれた泥。それは私たち3人の周りを囲むように落ちてくる。そして泥は次々と形を形成していく。人、あるいは獣の姿に形を変えていく。
「これは、サーヴァント!?」
「それに近いものではあるな。さしずめシャドウサーヴァントと言ったところか。どこまでも腐っているあの女らしい」
「てか数多くない?」
シャドウサーヴァントは大聖杯がある空間にいっぱいいっぱい。数は500超えてるかな?というかサーヴァント500体っておかしいでしょ!
「やるしかありませんね」
「チッ、有象無象がゾロゾロと。我が一番嫌うものではないか」
「王様たちはやる気みたいね。これは私もやるしかないか」
そしてシャドウサーヴァントに立ち向かっていくのはほぼ同時だった。しかしこうして見てみるとシャドウサーヴァントもいろんなのがいるね。それこそ人の数だけ英雄がいるってやつなのかな。
英雄王は財宝を飛ばしまくってシャドウサーヴァントを一撃で倒している。多分この3人の中で一番貢献している。まああれだけ手数が多いんだから貢献してもらわないとね。
セイバーは一振り一振り聖剣に力を込めて一体一体確実に倒している。目にも留まらぬスピードっていうのは多分セイバーの剣技のことだろう。流石騎士王アルトリア・ペンドラゴン。
私はトランプ兵を召喚して狙撃してます。これだけ数が多いと適当に矢を放っても当たるからなんだか嬉しい。
着々と数を減らしていく。でもユステーツィアにはまだ余裕の表情が浮かんでいる。まるでここまで全て計算通りだと言うかのように。正直不気味だ。まるで時間稼ぎ……まさか、
そんな考える私の上を通り越してユステーツィアに向かっていく剣が6本。英雄王が撃ったものではない。ならばそれが出来るのは1人しかいない。
「置いていくなんて酷いことするもんだぜ」
「セイバー、アーチャー!無事か!?」
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俺と衛宮がサーヴァントがいないことに気づいてからここに到着するまでにおよそ5分。まあ場所が近いのと裏道を知っていたからの時間だ。普通の道なら10分ぐらい時間がかかっていただろう。
そしてここに到着した時にはまさに地獄絵図。なんなんだよこの敵の数。まさか全部が全部サーヴァントとかいうなよ?
「来ちゃったねセイバー」
「どうして来たんですかシロウ、マコト」
「なんでって、俺のサーヴァントが戦ってるのに俺だけ家に引きこもってるなんて嫌だ。それに、剣と鞘はペアだろ?」
「シロウ……」
「まあ俺たちをこの戦いに参加させたくなかったらどっかに縛り付けるんだな」
「まあこの雑種どもが大人しくしているはずもなかろう。今回はそれを見越してなかった貴様の負けだセイバー」
「そうでしたね。貴方たちは大人しくしていられない人たちだ。近くにいてそれを忘れるとは。私も衰えましたね」
セイバーは向き直りユステーツィアと黒いサーヴァントたちに剣を向ける。ユステーツィアはそんな中でも余裕の表情を崩さない。
「フフッ、ここまでは想定通り。全てシナリオ通りの展開だ」
ユステーツィアはパチンと指を鳴らす。その瞬間に地面に穴が空きセイバーとアーチャー、ギルガメッシュがその穴に引き込まれていった。一瞬の出来事でアーチャーたちに手を差し伸べることすらできなかった。
「ここからは我々3人のステージといこうか」
見れば黒いサーヴァントたちもいない。この空間には俺と衛宮とユステーツィアしかいない。
「なにがステージだ。お前にとって見れば俺たちを喰い殺す皿の上だろうが」
「ほう、分かっていたか。ならばこの後の展開もわかるだろう?」
「ああ、あんたが俺たちに倒される、だろ?」
「ハハハハハハッ………笑わせるなよ小僧!!」
突っ込んでくるユステーツィア。そのスピードは相変わらずバカみたいなスピードだ。つまり滅茶苦茶早い。でもまあその様子だと分かってないな。案外贋作も侮れないな。
「いまだ!!」
「せりゃあああ!!!」「とうりゃあああ!!!」
「なに!?」
虹色の宝石を纏ったライダーキックがユステーツィアの顔面に綺麗にヒットした。普通なら首とか顔の骨が粉々に砕けているだろうな。
「ナイスキック、桜」
「ありがとうございます、先輩!」
ライダーキックを放った張本人、間桐桜。前と違ってロングからショートヘアーに変わっている。衛宮曰くこっちも可愛いと小声で言っていた。
そんな間桐の姿も変化していた。どことなくライダーを彷彿とさせる姿だ。いや腰に巻いているベルトはライダーの宝具か。ライダーが消えても宝具は残っていたのか。
そんな桜のあとからやって来たのはボロボロの遠坂とイリヤ、そして紅いアーチャー。俺自身フェイカーって呼ぶのは少し違和感があった。まあ呼び方なんてどうでもいいよな。
「さあ、メシが増えたところで悪いが、おやすみの時間だ。早く布団に入らねえと夜食で太るぜ?」
「戯言を。そのような問題はない。一瞬で食ろうてやる!!」
「ここで倒す。アーチャー、付いて来られるか?」
「バカをいうな衛宮士郎。お前が付いてこい」
「病院にいて少し体がなまっているんです。すぐに倒れないようお願いしますね」
「あんたいつからそんな武闘家みたいになったのよ」
「人間何日かしたら変わるのよリン」
「よーし。こいつが最終決戦だ!!」
そして、聖杯戦争最後の戦いが始まった。
桜、ついに参戦!!最後に出たのいつだったかな?もう忘れかけだよ。桜といえばFateGOがCCCとコラボですね。まあ自分、桜は桜でも桜セイバーオルタが欲しかったり。ぐだぐだ明治維新で出ないんですかね?
そして次回、真琴、チート化する。