機動戦士ガンダムSEED DESTINY ~THE GUN OF DIS~   作:バイル77

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PROLOGUE 「ANOTHER TIMEDIVER」

空間が歪み収縮と膨張を繰り返す色彩を失った空間――

次元と次元の狭間に1つの人影――いや【機影】が突如出現した。

 

機影はまるで神話や創作物の中の死神のイメージをそのまま機動兵器に表現したかの形相だ。

両翼から迸る緑の粒子と共に翼を翻し、その眼には赤い光が宿っている。

 

 

「…転移したか、アストラナガン」

 

 

その機体のコックピットでパイロットスーツを身に着けた1人の青年が口を開く。

まるで銀を糸の様に紡ぎ出したかのような美しい銀髪に絵画の様に整った顔――青年の名は【クォヴレー・ゴードン】。

 

全ての平行世界を守るための【平行世界の番人】と呼ばれる存在である。

 

 

新西暦と呼ばれた世界――

 

銀河大戦と呼称される銀河間での戦乱があった。

多種多様な異星人が星間連合と呼ばれる連合を組み、地球に襲来、それを皮切りに勃発した星間戦争である。

 

最終的に宇宙怪獣と呼ばれる全生命体にとっての天敵の活動が活発化、それに伴い全生命体は存続の危機に陥った――

だがとある【独立遊撃隊】の活躍により、宇宙怪獣の撲滅と【負の無限力】の集合体であり、まつろわぬ霊の王【ケイサル・エフェス】の打倒と共に、全生命体は集合無意識【アカシックレコード】に認められると言う大団円で幕を下ろした。

 

その偉業を成し遂げた独立遊撃隊の名は【αナンバーズ】――クォヴレーもこのαナンバーズに所属していたのだ。

 

 

「…因子はすでに集まっている、あの閉ざされた世界への介入より先に優先する事があるのか?」

 

 

愛機である【ディス・アストラナガン】に語りかけると、まるで答えるかのようにとある機能が起動する。

かつての仲間の平行存在達が、かつての自分達の様に銀河大戦に挑もうとしている世界に介入する予定であったはずなのだ。

 

 

「転移か…」

 

 

アストラナガンの機体が光に包まれ、狭間の空間から消える――この時、彼は予想していなかった。

転移した先の世界でかつての仲間と再会すること、そしてかつての仲間と同じ存在が大きく変わってしまっている世界であることに。

 

 

――――――――――――――――

 

 

宇宙空間――音も酸素もない空間に突如、魔方陣が出現する。

 

そしてまるでニュブリと音を立てるかのように魔方陣から機械の手が生え――そして機体が現れる。

 

現れた機体は銃神【ディス・アストラナガン】――そのコックピットでクォヴレーは機体のセンサー等から周囲の状況を把握していた。

 

 

「転移は成功…この世界は…っ!?」

 

 

アストラナガンのセンサーにとある建造物の反応があった――宇宙空間に浮かぶ、まるで砂時計の様な建造物――彼はこの建造物をよく知っている。

 

 

「プラントだとっ!?」

 

 

そう、かつて自身の世界でこの砂時計型コロニー、プラントには大きく関わっていたからだ。

 

 

「まさか新西暦の世界に…っ!?」

 

 

驚愕と共に僅かにだが歓喜の感情が声に混じる――【かつての自分】、人形と呼ばれていた頃の彼ならばこのような反応は取らなかっただろう。

だが今の彼は違う、人形ではなく1人の人間【クォヴレー・ゴードン】として自己を確立しているのだ。

彼は並行世界の番人となってから数年、平行世界に存在している【破滅の因子】を消すことに終身していた――無限に続く戦いの旅にいつの頃からか、かつての仲間に会いたいと心の何処かで小さく思い続けていたのだ。

 

だがそんな彼の歓喜の感情はすぐに消える――新西暦の世界ならばプラント型コロニーのほかにいわゆる【シリンダー型】のスペースコロニーが存在しているはず。

 

加えて、地球にはかつての戦争で落ちたコロニーの落下跡が見られない。

 

 

「…平行世界と言うことか」

 

 

声に落胆の感情が混ざる――それに気づいた彼は少し自嘲したような笑みを浮かべた。

 

ディス・アストラナガンのセンサーが再びとある存在を捕らえる――とらえた存在についてもクォヴレーは知っていた。

そしてモニター映った建造物が【脅威】に変わっていることにも気づく。

 

 

「【ユニウスセブン】が地球への落下コースを取っているだと…っ!?」

 

 

かつての世界で守れなかったコロニーが地球への落下コースを取っている――あの時と同じであるならばユニウスセブンは恒久的な安定軌道に乗っており地球への落下など【人為的な行為】がなければ実現しないはず。

そこまで考えた彼は愛機のスラスターに火を入れる。

 

一般的な機動兵器とは文字通り次元の違う驚異的な速度でアストラナガンは宇宙を駆ける。

 

 

「地球を守るのがαナンバーズの戦士の務めだ…行くぞ、アストラナガン」

 

 

モニターに移るユニウスセブンに虚空の銃神が向かう――図らずも彼の望んでいた再会はユニウスセブンで叶えられる。

だがそれは新たな戦乱の幕開けでもあったことをクォヴレーはまだ知らない。

 

 




久保レーもとい、クォヴレーがようやっと因子を満たしたので彼主人公の小説を書いてみました。

最初から平行世界の番人モード+ディス・アストラナガンです、チートです、知らない人はググって見ましょう、この機体と彼がいかにぶっ壊れ性能であるかを…。


もう1つの小説である【IS-Destiny-運命の翼を持つ少年】とは並行して進めて行きます。


次回予告
かつての戦争の象徴――すでに落下阻止限界点を越えてしまいそれは質量弾となってしまった。

【銃神】は青き星を守るために己が力を解き放つ。
そして再会と出会いが訪れる――かつての仲間達と新たな仲間に。

「再会、αナンバーズ」

再び独立遊撃隊は青き星の為に戦場を駆ける。
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