リリカルの大冒険   作:銀の鈴

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ありがとうございます。日刊ランキング12位になってました。ビックリしました。でも過度な期待はしないで下さいね。本作は“思いつき”と“適当”だけで出来ています。


14話「無双の大魔王軍団」

「やっぱり戦える仲間が足らないね」

 

フェイトちゃんのお母さんを説得したあとには、宇宙人との戦いが待っている。

 

もちろん、宇宙人などに負けるつもりは毛頭ないけど、宇宙人の数が分からない。

 

一斉に地球各地を襲われたら、あたし一人では手に余る危険性がある。

 

大魔王だった頃は、襲う側だったから何とも思わなかったけど、守る方になると数を頼りに襲ってこられるのはムカつくわね。

 

「こちらの側の戦力としては、あたしとフェイトちゃんだけだもんね」

 

「うん、そうだね」

 

あたし達は、アリサちゃん家の一室を借りて作戦会議を行っていた。

 

すずかちゃん家からワザワザ移動したのには理由があった。

 

あそこだと“夜の一族”が監視しているからだ。

 

あたしに気付かれていないと思っているだろうけど、大魔王に死角などない。

 

魔法での監視なら気付かれると思ったのか、機器による盗撮・盗聴だったけど、インパス(鑑定呪文)は、魔法・機械・生物などお構い無しに鑑定してくれる。

 

何となく気になって使った瞬間、あらゆる場所から反応があった時には、驚く前に笑ってしまった程だ。

 

もしもトイレなどのプライベートエリアに仕掛けていたら、すずかちゃんには悪いけど“夜の一族”を滅ぼそうと思ったが、幸いな事に(もちろん夜の一族にとって幸いな事に)トイレなどには無かった。

 

まあ、知られて困る弱点など、あたしには無いから大目に見てあげてるけど、対宇宙人の作戦を知られた場合、どこから情報が漏れるか分からないからだ。

 

あたしは、宇宙人の情報収集能力を甘く見ない方がいいと判断したわけだ。

 

「あたしにも魔力があれば戦えたのに悔しいわね」

 

「仕方ないよ。夜の一族の私だって、少しばかり運動能力が高いだけだもの。とてもじゃないけど、宇宙人なんかと戦える力はないわ。だから、もう帰ってもいいかしら?」

 

アリサちゃんが悔しそうにしている。すずかちゃんは既に戦うのは諦めているみたいだった。

 

「わたしには少しだけ魔力があるんだよね!」

 

アリシアが嬉しそうにしているが、フェイトちゃんが言うには、とてもじゃないけど戦闘レベルには達していないそうだ。

 

あたしから見れば、フェイトちゃんもアリシアも魔力が小さすぎて差が分からなかった。

 

こうしてみても、あたしの仲間で戦えるのは、やはりあたしとフェイトちゃんの二人だけだ。

 

フェイトちゃんは使い魔のアルフも戦えると言っていたけど、あたしの使い魔的ポジションの猫のリニスとイタチの事を考えれば、犬のアルフとやらの戦闘力も想像できる。

 

あたしはリニスが傷付くのは嫌だから、アルフも戦わせるべきではないだろう。

 

イタチは弾除けぐらいにはなるかもしれない。

 

「もうっ、なのは達にだけ戦わせて、あたしは見てることしか出来いないの!?」

 

アリサちゃんが、そんなのは我慢できないと吠える。

 

うんうん、そろそろあたしの出番だね!

 

「心配しないで、アリサちゃん!!」

 

「なによ、あたしは強いから心配するなとでも言いたいのかしら?」

 

「ふっふっふ、違うよ! 実はこんな事もあろうかと、魔力のない人でも戦えるようになるアイテムを作っておいたのよ!!」

 

「本当なのっ!?」

 

「私の力も強く出来るのかな?」

 

「わたしも戦えるって事だよね!!」

 

「チッ、余計な物を…こっそり帰ろうかしら?」

 

あたしがかつて戦った世界では、魔力を持たなくても戦う人は数多くいた。

 

その人達は弱かったか? いいや、そんな事はない。魔力を持たなくても“気の力”を高め、魔力を帯びた防具で守りを固め、魔法の武器でドラゴンをも屠る戦士達がいた。

 

この世界の人間は気の力も弱いけど、このあたしが作ったアイテムには、気の力を増幅する力がある。

 

あたしの計算通りの性能を発揮すれば…そうね、前世の世界で戦士をしていた“ヒュンケル”とかいう坊やを笑いながら、ど突き回せる程度の戦闘力は発揮できるはずだ。

 

「ジャジャーン!! これがあたしが作ったアイテムだよー!!」

 

あたしは亜空間にしまっていた数々の魔法のアイテムを取り出す。

 

ちなみに亜空間の出入口は、あたしのポケットに設定している。

 

別に青いタヌキをリスペクトしたわけじゃないけど、ポケットだと便利なんだよね。

 

直接、空間に手を突っ込んだら消えたように見えて騒がれるからね。

 

「こういうのはフィーリングが大事だからね。気に入ったのを手に取ってみて」

 

あたしの言葉にアリシアが真っ先に飛びついた。

 

「このステッキが可愛い!!」

 

ふむふむ、流石はあたしの妹だね。

 

自分に必要なものが本能で分かるみたいだ。

 

「そのマジカルステッキはね、持つ人に無限の魔力を供給してくれるんだよ」

 

多重次元から少しずつ魔力を汲み上げて、持ち主に与えるマジカルステッキ。

 

一つの次元から汲み上げれる量は微量だけど、多重次元自体が無限にあるから、結果的に無限の魔力を供給できる。

 

もちろん、マジカルステッキ自体の強度の問題はあるけどね。

 

「あとね、このニャンコのリュックも可愛いよ!」

 

あたしの妹は化け物か!?

 

マジカルステッキと対となるマジカルリュックを自分で選ぶなんて!!

 

ヌイグルミみたいな猫型リュック。

 

リュックなのに荷物を入れる事はできない。その代わりに魔力を溜める事が出来るのだ。

 

リュック内に設定した専用の亜空間に溜めるため、人間レベルで考えれば無限に等しい容量がある。

 

マジカルステッキだけなら、魔力の供給は無限でも溜めれる量は、アリシアの許容量に依存する。

 

マジカルリュックと組み合わせる事で、アリシアが魔力に困る事は無くなるだろう。

 

「最後に気になったのはね、コレだよ!!」

 

なんて恐ろしい子っ!?

 

あたしはこの瞬間、アリシアの直感に恐怖したと言っていいだろう。

 

マジカルステッキとマジカルリュックは、アリシアに無限の魔力を与えてくれる。

 

だけど、その無限の魔力も使いこなす事が出来なければ意味が無い。

 

アリシアが手にしているのは、不気味な顔が浮かび上がっているつばの広いハットだった。

 

「えへへ、なんだかブサ可愛いね!」

 

アリシアがそのハットを被ると、ハットに浮かび上がっていた顔が喋りだす。

 

「ほう、この儂を選ぶとは見込みのあるお嬢ちゃんじゃのう」

 

「ほわわっ!? 帽子さん喋れるの!?」

 

「もちろんじゃよ。儂の名はシャポー。これからよろしくのう」

 

「うんっ、よろしくね!」

 

マジカルハットのシャポー爺さん。

 

持ち主の魔力を消費する事で、数多の魔法を使うマジカルハット。

 

マジカルハット自体が意思を持っており、状況に適した魔法を使ってくれるだけでなく、持ち主への指導もしてくれる教師タイプ。

 

シャポー爺さんは、博識で状況判断も優れているため、アリシアのサポートには最適だろう。

 

まだ幼いアリシアには接近戦は無理だから、この三つで十分だろう。

 

 

 

「私はこれが気になるわ」

 

フェイトちゃんが手に取ったのは腕輪だった。

 

星降る腕輪(大魔王印)

 

着用する事で、持ち主の速度を持ち主の魔法属性に合わせて上昇させる魔法の腕輪だ。

 

つまりフェイトちゃんの場合、魔法属性は電気らしいから、雷と同じ速さまで上昇する。

 

使いこなすのは難しいだろうけど、速度重視の戦いをするのなら、これ以上のアイテムはないだろう。

 

「他に気になる物はないの?」

 

「うん、今の私に必要なのは、これだけの気がするわ」

 

なるほど、フェイトちゃんがそう感じるのなら、それが正しいのだろう。

 

 

 

あたしは黒いマントを手に取ると、すずかちゃんに渡す。

 

「えっと、これはどういった効果があるの?」

 

「これはね、身につけた者の潜在能力を圧倒的に引き出した上で、狂気的にまで上昇させる……“ときめきトゥマント”だよ」

 

「……ひとつ気になるのだけど」

 

「なあに?」

 

「どうして、私には自分で選ばせないで、これを手渡したの?」

 

「すずかちゃんには、これが一番だと思ったからだよ」

 

あたしはニッコリと笑ってみせる。

 

「……まあ、いいわ。それで私にはこれだけなの?」

 

「これだけっていうか。コレで十分過ぎると思うよ。すずかちゃんにとってはね」

 

「ふうん、分かったわ。なのはちゃんの言葉を信じるわね」

 

 

 

最後にアリサちゃんは、うんうん唸っていた。

 

「どうしたの、気になるのは無かった?」

 

「えっと、あたしの理性としては、そこの女性騎士の鎧みたいのと銀のレイピア、それに金の腕輪を選びたいのよ」

 

アリサちゃんが示したのは、どれも超一級品のマジックアイテムだから、身につければ宇宙人達を圧倒できると思う。

 

「いいと思うけど、それなら何を悩んでいるの?」

 

「理性はそうなんだけど……あたしの本能がこっちを選べって吠えるのよ」

 

アリサちゃんが指差すのは、無骨な大太刀だった。

 

「こんなお洒落じゃない日本刀は嫌なのに、どうしても気になるのよね」

 

あとはコレね。

 

そう言って、じゃっかん嫌そうに指差すのは、黒い玉がついたペンダントだった。

 

「うう、これもお洒落じゃないのに気になって仕方ないのよ」

 

アリサちゃんは悩みまくった結果、本能に負けてしまった。

 

無骨な大太刀、贄殿遮那(にえとののしゃな)

 

黒いペンダント、コキュートス

 

大太刀の方は、あらゆる魔法を斬る事によって、無効化してしまう力がある。

 

魔法の構成自体を解除するため、斬れさえすれば、どんな大魔法でも無効化できるという、ある意味バグアイテムかもしれない。

 

黒いペンダントには、あたしが全力で作った強大な力を持つ擬似生命体が封入されている。

 

持ち主は、擬似生命体の力を引き出して、自分の力に変えて戦う事ができる。

 

擬似生命体自体は、唯の力の塊であり、持ち主の戦い方、センスによって引き出せる力は千差万別である。

 

力そのものを引き出すため、呪文の詠唱なしで魔法も使う事ができる。ただし、持ち主のイメージ力がショボければ、ショボい魔法しか使えない欠点もある。

 

 

こうして、あたしと仲間達は着々と戦う準備を整えていった。

 

 

 

 

「にゃははっ、やっぱり軍団を作っていくのは楽しいの!!」

 

 

 

 

 

 




だからっ、思いついた事を適当に書いているだけって言ったもん!!
過度な期待は困っちゃうの!!


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