とある異能の投影能力   作:神裂の魔射殺

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どーも、神裂の魔射殺です。
とうとうストックが底を突きました。なんで今までより少し遅くなると思います。
でもなるべく早く書けるようにしたいです。
ではどうぞ!


ラッキースケベ

「えーっとつまりまとめると、お前の名前はインデックスで、シスターさんでお腹がすいてて……」

 

「魔法名がdedicatus545か」

 

「何星人との通話だよそれ」

 

「一番重要なのはお腹が減ってるってところなんだよ」

 

焼きそばパンを当麻の手ごと食べていることから、それが一番重要というのもあながち嘘ではなさそうだが、俺にとっては彼女が禁書目録である方が重要だった。

しかも彼女の修道服を調べてみたがとても俺じゃ模作できない。

 

「ってかなんでベランダに干されてたんだよ。こいつが気付かなかったら放置だったぞ?」

 

俺を指さして当麻が言う。

 

「それは助かったんだよ。でも干されてたわけじゃないんだよ?」

 

「風にでも飛ばされた?」

 

「まあ、似たようなものかな」

 

当麻は一瞬驚いた顔をして、こちらに顔を向け料理をしている俺にアイコンタクトをしてくる

 

(冗談で言ったつもりだったんだが)

 

「ホントは屋上から屋上に飛び移るつもりだったんだよ」

 

(あんまり似てなくね?)

 

(それを聞くな当麻)

 

俺達がよそを向いていることで不貞腐れそうな気がしたので今のインデックスの発言で疑問に思ったことを聞いてみる。

 

「なんでそれをする必要があったんだ?」

 

「仕方がなかったんだよ、逃げ道がなかったからね」

 

「─追われてたのか?」

 

「……うん、ホントはちゃんと飛び移るれたんだけど背中を撃たれてね」

 

「撃たれた?」

 

「あ、でも大丈夫なんだよ。この服には『防御結界』の役割もあるし」

 

元々魔術師である俺だからわかる話だが、当麻にとってはチンプンカンプンな内容だろう。

当麻を助けることも兼ねて俺は2人の間にあるテーブルに野菜炒めの盛られている皿を置く。

するとインデックスは目をキラキラさせヨダレをダラダラと垂らす。

 

「お、美味しそうなんだよ」

 

「どうぞ召し上がれ。当麻も食えよ朝まだだろ?」

 

「でもこれって……」

 

「安心しろ、腐った部分はは全部能力で再生させといたから」

 

「流石は真蓮!じゃあお言葉に甘えて……」

 

と当麻は箸を取り食べようとした頃にはもう野菜はなかった。

 

「ごちそうさまなんだよ!」

 

「お、お粗末さまでした……食べ終わるの早いね」

 

「こんなに美味しい野菜炒め初めてかもなんだよ。ありがとう、お名前は?」

 

どんどん話が進み俺ですら話についていけない。といっても当麻の場合俺の野菜炒めが食えないせいで話を聞いていないだけなのだが。

 

「ま、真蓮。神裂真蓮だよ。よろしくな」

 

「よろしくなんだよ、まれん!まれんってあんまり特徴がなくて覚えにくいと思ってたけど名前で覚えれそうなんだよ」

 

結構酷いことを言ってくる女の子だ。学校の中では背は高い方だし、いろんな意味で目立つのだが。

 

「そういえば君の名前も聞いていなかったね」

 

「ん?俺か?俺は上条当麻だ。よろしくな」

 

「よろしくなんだよ!」

 

一通り自己紹介が終わったので話を変えようと思った矢先に俺の携帯が鳴り出した。

 

「うわぁっ!な、何なのそれ?」

 

「え?携帯知らないのか?」

 

「悪い当麻、風紀委員の仕事で今から行かなくちゃならなくなったわ」

 

宛先は白井、内容は先の事件の犯人である爆弾魔、介旅初矢が意識不明状態に陥ったという情報。搬送された病院に向かって欲しいとのこと。

 

「まあ、二人でも大丈夫だろ。じゃましたな当麻。ってかお前今日補習だろ?」

 

「うっ、なんでそれ知ってんだよ」

 

「小萌先生に聞いたの、サボんじゃねえぞ」

 

「わかってるよ。……じゃあな」

 

俺は当麻の家を出て介旅の搬送された病院に向かう。エレベーターを待っている間に当麻の断末魔のような叫びが聞こえたがいつものことかと思い無視することにした。

 

 

 

 

俺が白井に呼ばれた場所は第七学区の病院。白井も向かっている途中らしい。白井が元々風紀委員一七七支部にいたとするとあちらの方が先についているだろう。そう思い病院の中へ入ると病院の中とは思えない熱気が伝わってきた。

自分のアパートと同じで昨日の停電のせいだろう。

少し進みロビーに入ると一番角の席、3人座れるでくらいの長さのソファーに常盤台の制服であろう2人が座っていた。

2人の髪の色は茶色、髪型は自分から見て左がツインテール、右がアシメの短髪だ。アシメに見えるのはヘアピンを付けているからかもしれない。

白井と御坂だった。白井がいるのは知っていたがなぜ御坂がいるのか少し疑問に思ったが、白井が呼んだのかもしれないと自問自答する。

 

「─おい二人共悪い」

 

この後「待たせて」と言おうとしたのだがそれは御坂が白井に鉄拳制裁を行なったことで言い切れなかった。

 

「普通に起こしなさいよっ!」

 

「起きなかったではありませんの~」

 

白井に大きなたんこぶが出来上がってしまった。最近は2人のこういったスキンシップをよく見るため何も思わなくなってきているが、流石に公衆の面前でやるのは避けてもらいたい。というかこの3人が一緒の場合は大体公衆の面前なので俺のいるところでは避けてもらいたい。

 

「……待たせて悪かったな」

 

「え?こいつも呼んだの?」

 

え?とは心外な。一応風紀委員であるのに、しかも支部長。

 

「俺が来ては困るようなことをして……たなそういえば」

 

そう俺が言うと御坂は赤面して白井をギロりと睨む。

 

「こいつみたいに変な誤解を受けるでしょーが」

 

向こう側でも医師達が2人を見ながらひそひそ話をしている。

 

「既成事実は周りから築き上げていくものですのよ」

 

と悪い顔をする白井。それを聞いた御坂が2度目の拳骨を放つ。白井の頭にはたんこぶの上にたんこぶが出来上がりアイスクリームの様な状態になっている。

御坂は顔を洗って来ると言い席を外す。

ちょうどそこにある人物が俺達2人に話しかけてきた。

 

「──君達が担当の風紀委員かな?」

 

ボサボサな栗色のロングヘアの女性で、目の下の濃いクマが印象的な綺麗な女性だ。白衣を着ているのを見ると恐らく医者もしくは研究者だろう。

 

「はいそうです。あなたは……?」

 

この会話は頭を殴られ下を向いていた白井も聞こえたようで、慌てて起き上がる。

 

「待たせたね。一通りのデータ収集完了した」

 

「それで……昏睡状態の学生達は?」

 

白井がそう恐る恐る聞く。達と付けるという事は介旅以外にも運ばれた学生がいるのだろう。

彼女は淡々と白井の質問に答える。

 

「私は医者じゃないから治す事はできない。こうなった原因を究明するのが仕事だからね。それにしても……暑いな」

 

俺達もそれに同意するように頷く。

多分昨日の落雷(災害ではなく意図的)のせいで送電線が断絶、最低限のものはあるが医療機器に電力を使うため、エアコンなどに回す電力がないのだろう。

御坂は恐らく当麻を狙っての攻撃だったのだろうが停電のせいで当麻も非常に困っていたため間接的には成功しているのだが、飛び火が第七学区全体ともなると困り者である。

そんな件の御坂はお待たせーと罪悪感のなさそうな顔で戻ってきた。

 

「全員揃った所で改めて自己紹介しておこう。私は木山春生、大脳生理学を研究している。専攻はAIM拡散力場、能力者が無自覚に周囲に放出している力のことだが……常盤台の学生さんにはいらぬ説明だったな。君はわかるかい?」

 

君とは恐らく俺のことだろう。学校はそんなに有名ではないし、常盤台に並べられるとそう言われるのも無理はないと思う。

 

「大丈夫ですよ。むしろ自分の能力はそれの操作なんで。木山先生でしたか、あなたの論文はよく読みます。申し遅れました、自分は神裂真蓮です」

 

「風紀委員の白井黒子です」

 

「御坂美琴です」

 

「それは失礼をした。私の論文を読んでくれているなんて正直意外だし嬉しいよ。それにしてもレベル5の2人にに会えるなんて光栄だな」

 

「私達のことをご存知でしたか」

 

「ああ、レベル5ともなると有名人だからね」

 

「さっすがお姉さま!」

 

自分の事のように嬉しがる白井。それを見る御坂は顔を赤くしうっさいと言い照れ隠しする。

 

「あの……それでなにかわかったでしょうか?」

 

恐る恐るここの病院の医者であろう人が聞く。やっと本題ということだ。

 

「今の所はなんとも言えません」

 

専門の先生でも分からないとは驚きだった。論文を経て彼女を知っているというのも少なからずあったのだが。

そういえば白井達は幻想御手が原因と考えていたようだ。まだ実際に自分は幻想御手使用者に意識して会ったことがないないのでAIM拡散力場が関係するかは分からないが木山先生に聞いてみるのもいいかもしれないと思った。

すると白井が自分の考えていたことを読み取っていたかのように幻想御手のことを尋ねた。

だが、システム、形状使い方などがわからないと何とも言えないようだ。

 

白井が幻想御手について話を続けようとしたその時、木山先生がいきなりワイシャツを脱ぎ始めたのだ。

 

「ふぅ……暑い」

 

ブラジャーは黒色で縁にフリルのついたシンプルなもの、胸の大きさはそこそこあるというか大きい。

ワイシャツを脱いだ時に右側の紐が外れかけている。

見てはいけないと思ってもつい目線が胸へと向かってしまう。

 

「何をいきなりストリップしてますのっ!」

 

「いや、だって暑いだろう?」

 

「殿方の目がありますのっ、度を超えた露出は慎んでください!ってか先輩はいつまで見てるんですのっ!」

 

胸しか捉えていなかった視界がいきなり歪む。白井に思いっきり蹴られたのだ。そして今度は蹴られた方向にいた御坂に思いっきり殴られた。そして御坂に殴られた向かった先は

 

「おっと、大丈夫か?結構痛そうだな」

 

木山先生の胸へと飛び込んでしまったのだ。

 

「あ!いや……えっと、え、!は、はい! ……だ、だ、だ、だ、大丈夫っす……!」

 

俺は急いで木山先生から離れ後ろを向く。恐らく耳まで赤くなるっているだろう、鼻血でも出るのではというくらい。あまり女性と関わる経験(ラッキースケベ的な意味で)はなかったのでとても動揺していた。向いた方には別の意味で真っ赤の御坂と白井がいてまた殴られるかと思ったが、今の自分の動揺っぷりに手を出すのはやめたようだ。

 

「私は特に気にしないのだが……」

 

「風紀委員として風紀を乱す行為は許しませんっ!!」

 

俺と御坂はこう思った

 

((お前が言うなっ!!))

 

と、

 

 

 

 

病院では木山先生がまた脱ぎ出すとも限らないので涼しい場所の代表格『ファミレス』で続きを話すことにした。

 

「──さて、先程の話の続きだが……」

 

さっきまでとは違い真面目な顔をする。木山先生はあまり感情を表に出さないタイプとなんとなくわかるので、それだけ大事な話を始めるのだと思っとのだが

 

「同程度の露出度でもなぜ水着はよくて下着はダメなのか──」

 

「「「いやそっちでなく」」」

 

でも確かに何故なのだろう。自分は男なので意外と気になってしまった。俺が物思いに耽っていると隣の御坂と白井が睨んできた。

俺の左に御坂、右に白井だ。

 

本題の幻想御手の話になるのだがどうも窓の外に気になる人物がいた。というか佐天さんがガラスにへばりついてこちらを見ている。

 

「あの子達は知り合いかね?」

 

「……そう、ですね……」

 

ガラスにへばりついていた佐天さんと一緒にいた初春の2人も相席することになった。

 

「脳学者さんなんですか」

 

「ヨロシク」

 

「なぜそのような方とお茶を?白井さんの脳に何か問題が?」

 

「色々とありそうだけど別のことだよ」

 

「張り倒しますわよ二人とも。『幻想御手』の件で相談してましたの」

 

「それなら私──」

 

佐天さんがそう言いかけたのを俺は見逃さなかった。

 

「『幻想御手』の所有者を搜索して保護することになりましたの」

 

「──使用者に副作用が出る可能性がある事と『幻想御手』で力を付けた学生が犯罪に手を染める傾向にあるからね」

 

白井の言葉に俺がそう続ける。その話を聞いて佐天さんは固まってしまった。その後は木山先生にジュースがかかりストッキングを脱いでしまうなどハプニングが起こったが、佐天さんの何かいつもと違う元気のない様子が印象的だった。

 

 




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