とある異能の投影能力   作:神裂の魔射殺

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こんにちは神裂の魔射殺です。
お気に入り60件以上、お気に入りになさってくれたからありがとうございます。これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
今回文字数が平均を久しぶりに越えました。
ではどうぞ


禁書目録兼幻想御手編
えげつねェ噂


 

 

 

俺は昨日白井に頼まれた仕事をこなしている……筈なのだが、

 

「あ、あちぃ」

 

と思い、涼むためにクレープを食べている。

え?パトロール?何それおいしいの?

 

「あ、もう食べ終わっちゃった」

 

俺はパラソル付きのベンチに座り食べ終わったクレープに付いている紙をクシャクシャにしながら仰向けになる。

初めは真面目にやっていたのだがめんどくさくなりキャンペーン中のクレープを食べた。

急に入った仕事だったためあまりやる気がなかったのだ。

 

ついでにオマケでゲコ太ストラップなるものも手に入れた。御坂が好きそうなものだと思い、今度会った時に渡すためポッケの中にしまっておく。

 

周りは子供ばかり、ちょうど学園都市のツアーバスがここで休憩をしているらしい。

そんな人ごみの多いこの場所で俺は女学生のスカートがめくれないか観察していた。

何でそんなことしてるかって?

 

 

──男のロマンだ!!

 

 

するとちょうど強風が訪れ、凝視していたスカートがめくれ上がる。だがその中は俺の想像をはるかに超えていた。

 

「た、短パンだとっ!」

 

スカートの中に短パンを履いていたのだ。

 

 

まて、スカートに短パン……?

 

 

スカートに短パンを履いていた女学生の制服を見る。灰色のプリーツスカートに半袖のブラウスに袖無しのサマーセーター、つまり常盤台中学の制服だ。常盤台学生で短パンを履いているやつなんて一人しかいない。

 

「このセクハラ変態野郎ッッッ!!!」

 

スカートの中に短パンを履いている張本人美琴は俺に電撃を浴びせる。さっきのセリフが地味に大きい声だったらしく見られた本人にまで届いていた。俺はやってくる電撃を瞬間移動で避ける。

だがその後俺には白井の飛び蹴りが待っていた。

 

「ヘブシッッッ!!!お、おい……なにすん、だよ」

 

「当たり前ですの。そんなセクハラ行為をする奴が私の先輩だなんて」

 

「まぁまぁ落ち着いてください白井さん」

 

怒りに満ち溢れている黒子を宥める初春。

そしてその隣に初春と同じ制服の女の子……あれ?

 

「おい、俺に仕事押し付けてお前らは呑気に遊んでんのか?」

 

二人はビクッと肩を揺らしソッポを向く。

 

「い、いや~なんと言いますか」

 

「押し付けたんだな!?」

 

「……はい。ですがそれとこれとは別です!」

 

まぁ確かにそうだ。だがこちらが100%悪いみたいに説教されるとは理不尽な。

 

「わかった。悪かったな御坂。お詫びにこのゲコ太やるから」

 

「え、いいの?」

 

感情が怒りから喜びになる。

にやけているのでその事は一瞬で分かった。スカートの中を見られたことなどもはや気にしていない様子だ。短パンを履いていたためそこまで気にしていないのだと推測する。

その後4人の中で唯一知らなかった佐天さんに軽く挨拶し、いつぞやの御坂に何か奢るという約束を果たしベンチに俺以外が座る形で会話が再開する。

 

「ねぇ何アンタ、能力を打ち消す能力って知ってる?」

 

ミサカのタメ口は相変わらず、呼び方もアンタ。ダメだなこりゃ。

しかし美琴のいう能力には覚えがあった。俺の親友、上条の能力そのものだと思い返事をしようとしたが、その話を聞いたある人物がその話題に乗り込む。

 

「それってもしかして都市伝説のやつですか?」

 

「「都市伝説?」」

 

俺と美琴は二人して首を傾げる。

 

「実は私そういうのに興味があってですね、サイトに今御坂さんが仰っていたような能力があったと思いますよ?」

 

「ねぇ、佐天さん!そいつの名前とか学校名分かったりしない?」

 

「い、いや〜流石にそこまでは……」

 

美琴は残念そうにするが知らないのが当たり前だ。サイトに個人情報が漏れているなど不幸でしかない。あいつの不幸さを考えると案外漏れていそうで怖い。

俺が本人と知り合いと言ってもよかったが、100%面倒ごとになる(面倒なのは上条なのだが)と思いその事は伏せ話を進める。

 

「なんでそんなこと急に言い出すんだよ、とは言わない。分かりきってるからな。見つけた瞬間決闘を申し込むのだけは辞めとけよ」

 

「そ、そんな訳ないわよ!べ、別にあいつと戦いたいってわけじゃ……」

 

「御坂、本音ダダ漏れ」

 

「そ、そうよ戦いたいわよなに?悪いの!?」

 

もはや開き直ってしまった。維持の張合いで押し勝つつもりのようだ。

 

「いや、お前俺に負けてるだろ。同じこと繰り返すだけだぞ」

 

「というかお姉さま、先輩と戦ったことあるんですの?」

 

「ま、まぁね」

 

「同じ過ち繰り返すだけだぞ?」

 

同じような事をを二回言った気がする……

だが白井が会話に入ったことで、別の要素が加わり美琴が不利になる。といっても戦うこと自体は美琴が決めること(上条に会ったら戦うことは決まったも同然だが)なので俺達がどうこう言ってもあまり意味は無い。

 

「次はそうはいくもんですか!」

 

「まぁ、精々頑張れ」

 

とこのように話していたのだが、初春があることに気付く。

 

「あれ?あそこの銀行、何で昼間から防犯シャッター閉めてるんですかね?」

 

その瞬間、強烈な音と共に銀行が爆発した。その中から三人の男が出てきた。大きな荷物を持っているのを見た限り恐らく銀行強盗を行い、三人の男がその犯人だろう。

 

「先輩、犯人は私が捕まえますわ」

 

白井も同じことを考えていた。

白井の意見を尊重し犯人逮捕は任せることにした。

 

「了解。初春は警備員に連絡、俺は避難誘導と怪我人の有無の確認を行う」

 

「はい!」「わかりましたですの!」

 

偶然風紀委員の俺達がいて良かったと思った。こういう事は滅多にない。自分が言うのも可笑しいが、運の悪い奴らだ。

だが一つ不安要素があるとしたら……

 

「──御坂お前は来るな」

 

「な、何でよ!」

 

俺の命令に反発する御坂。どうしても彼女は戦いたいらしい。

 

「お前も立派な一般人。これは風紀委員の仕事だ。勝負事が好きなのは知っているが、お前に手を出されるわけにはいかない。お前にはそこにいてくれると助かる」

 

「……わかったわよ」

 

どうやら渋々きいてくれたようだ。美琴が事件に頭っ込むせいで白井が始末書を書かされている事が稀にある。必要の無い事はなるべく避けたい。

 

 

「風紀委員ですの!!器物損壊および、強盗の現行犯で拘束します!」

 

どうやら白井は上手く無力化してくれているようだ。

 

俺は、美琴にも手伝ってもらい避難誘導を行っていたのだが、

 

「男の子が一人足りないんです!少し前にバスに忘れ物したって行ったっきり……」

 

バスの方向にはちょうど白井と犯人が戦っている。今行くのはどう考えても危険だ、かと言って男の子を放置するわけにもいかない。

 

 

「じゃあ私とあんたと初春さんで……」

 

美琴も同じことを思ったらしい、人選も無難なことろだったが、そこで

 

「─私も行きます!」

 

そう言ったのは佐天さんだった。

佐天さんはLEVEL0と聞いている。この場でこういう事を強く言えるのは中学生の女子にしては強い精神力で、風紀委員に向いているんじゃないかと思った。

 

「わかった。手分けして探すぞ。見つかったらすぐ俺に伝えてくれ」

 

「わかりました!」「わかったわ!」「はい!」

 

三者三様の返事が返ってきた。バスの向こう側からはまだドンパチやっている音がする。まだ無力化出来ていないらしい。敵が能力者だったとしても白井を倒すには白井と同じLEVEL4もしくはそれ以上の能力が無ければ無理だろう。だがここまで時間がかかっているという事は能力者がいたということだ。

 

俺、美琴、初春、佐天さん四人は未だに見つからない男の子を探している。だが、

 

「ダメ!」

 

「おい!離せ!」

 

男の子は佐天さんが見つけてくれた。しかし、白井が逃がした男に顔を蹴られていたのだ。

 

「おい佐天さん大丈夫か!」

 

そう言い俺はテレポートで犯人を追いかけようとしたがビリビリしてる御坂が俺の隣に来た。

 

「な、なぁ?美、「こっからは私の個人的な喧嘩だから、手出させてもらうわよ!」……はぁ好きにしろ」

 

そのまま美琴は道路の真ん中に歩いていく。

蹴られた佐天さんを見てこの状態。

これを止めるのは至難の技だ。

無理やり押さえつけることはできるが女子中学生にそんなこと出来るはずもなく、ここは御坂の思い通りにさせよう。

 

「おい聞いたことあるぞ、風紀委員には捕まったら最後、心も体も切り刻んで再起不能にする空間移動能力者がいるという噂っ!!」

 

「えげつねェ噂だな……」

 

「それ誰のことですの?」

 

白井が額に青筋をたてている。実際そうなのだから仕方がない。

 

「それだけじゃねえ!その空間移動能力者を虜にする相方……最強の電撃使い……『超電磁砲』!!」

 

白井に無力化されている男がそう説明していると御坂はポケットからコインを取り出しトスをする。

 

「ええ、あの方こそが、学園都市二三〇万人の頂点。七人の超能力者の第三位……」

 

美琴がトスしたコインは指先に戻り電気が走り再度放たれる。行き先は逃走しようとしている車に目掛けて音速の三倍もある超電磁砲を放つ。

 

「『超電磁砲』御坂美琴お姉様。常盤台中学が誇る最強の電撃姫ですの。」

 

「ば、化物だ……」

 

 

これで一件落着…………と思いきや

 

「おいこっちに車が降ってくるぞ!」

 

聞こえたのは男の声、場所は民間人が避難している中央辺りからだ。その発言通り美琴が打った超電磁砲のせいで車は宙を舞い歩道の方へと落ちそうになっている。

 

「あのバカ!しっかり制御しろよ」

 

俺が能力で車ごと消し炭にしても良かったが、乗っている男ごと灰になってしまう。犯人だからいいというわけにもいかない。

 

重力に従い落ちる車の真下に黒い大穴が現れる。それと同時に俺の隣にも同じ大きさの穴ができる。車がその穴に入った瞬間、車は俺の隣に移動したのだ。

 

「ふぅ、これで一件落着」

 

俺のこの台詞でようやくこの事件は解決した。

 

 

 




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