またまた遅くなってすみません。
あとリアルの方で用事があるのでまた少し更新が遅くなります。
なるべく早く投稿できるよう頑張りたいです。
ではどうぞ
7月18日の朝。俺が寝ているにも関わらずお構い無しに呼び鈴を鳴らす奴がいた。
ドアを開けるとそこにはツンツン頭の男子学生が一人。
「何の用?久しぶりの安眠を邪魔した罪は重いぞ?当麻」
「い、いや~別に大したことじゃないんだけど実は……」
本題に入ろうとした瞬間当麻のお腹が鳴った。何の用かだいたい察した俺は呆れながら話す。
「飯がないんだろ?悪いな生憎うちにも無い、今日は外食するつもりだったし」
「ふ、不幸だぁ……」
「そんな言い方はねえだろ。だが喜べ当麻、今から俺はセブンスミストに行く。どうだ、一緒にこないか?」
「でも金が……」
「奢ってやるよ」
「マ、マジですか!サンキュー真蓮!でもなんで今日はこんなに優しいんだ?」
「バッカ!俺はいつも優しいだろ!」
そう俺が言うと当麻は呆れた顔をする。
「それ自分で言うのはどうかと思うぞ」
「当麻ごときに指摘されるとは」
「ごときとはなんだ、ごときとは!」
と、玄関前であーだこーだ喋るのはこの季節にはキツすぎたので早速セブンスミストに行くことにした。当麻を誘ったのはなんとなくだ。隣の家から餓死死体があったなんてニュースになっても困るのも事実。
店内に入るといい感じにクーラーがかかっており、やっと思考が正常に動き出せるようになった。
「で、当麻何食いたいの?」
「ぶっちゃけ、俺は何でもいいぞ?奢ってもらう身だしな」
「何でもいい」が一番言って欲しくない解答というのを当麻は知らないようで、善意丸出しで言葉を返す。
そんな俺達に声をかけてくる子がいた。
「あ、風紀委員のお兄ちゃんだ!」
そう言ったのは小学校低学年のピンクのカバンを持った女の子だった。
「おう、昨日ぶりだな」
実は俺はこの子と昨日会っている。父母に貰ったカバンを無くしてしまったらしく、風紀委員に依頼が来ていたのだ。
何故か美琴が風紀委員の腕章を付け仕事をしていて、この子の持っているカバンを爆弾と勘違いし必死に探していたそうだ。そんな美琴に思わず笑ってしまったりと色々あったのだが、無事にこの子のカバンは見つかり、大事に肩に掛けている。
「なんだ、知り合いか?」
そのことを知らない当麻はそう俺に質問する。
「ああ、昨日風紀委員になくしたカバンを見つけてほしいという依頼がきたんだが、その依頼主だよ」
「よろしくね、ツンツン頭のお兄ちゃん!」
「お、おう。よろしくな」
当麻は苦笑いしながら言った。でも、ツンツン頭というのは本当なので仕方がない。
「で、今日はどうしたの?」
「今日はお洋服を買いに来たの!それでねお願いがあるんだけど、お洋服がある場所分からないから連れてってほしいの」
まぁ何とも可愛らしいお願いだとも思ったのだが、よくよく考えると来る前に調べなかったのだろうか?という素朴な疑問が自然と浮かび上がってくる。
まあ、小学生だしノリで行くってのもあるかと自分で結論づける。この後当麻とこの話をしたら、「その発想の方が小学校低学年には難しいんじゃないでせうか?」と言われた。
……確かに。
「よし、じゃあお兄さん達が連れてってやるよ」
そう俺が言うと女の子は両手を上げて喜んでいる。
「勝手に話すすめてしまったけどいいか?」
「全然構わないぜ。」
その言葉を聞き胸を撫で下ろした。風紀委員の立場としてはそういう頼みごとは無下にできないのだ。というより自分の性格的に。といっても上条もきっと同じことを考えているだろう。つまりさっきの質問が愚問だったことに気づく。
そうして俺達三人はセブンスミストの中を歩いていく。
時は遡り7月17日常盤台の学生寮。
「──お姉様とお買い物ですか!?」
あまり無い御坂からの誘いに喜ぶ黒子。初春さんと佐天さんが一緒とわかった時のテンションの落ち度を見ると、最近黒子の変態度が増しているんじゃないかと思うのはここにいる美琴だけではない。
だからといって断ることは無いと思っていたが、最近虚空爆破事件というのがあった。
「もう少し調べてみたいんですの。そもそもこんなに私が働いているのは真蓮先輩が全ッ然動かないからなんですのよ?!あの方ときたら全く……」
そんな黒子を見て御坂はアハハと苦笑いを浮かべる。
「そう、わかった。じゃあ頑張ってね。お休み」
言い御坂は自分に掛け布団をかけ、寝始める。
そんな御坂を見ながら黒子は風紀委員の仕事を再開するのだった。
真蓮と愉快な仲間達(まぁ残りは2人しかいないのだが)の三人は、女の子の要望のため洋服店に向かっている。
「あれ?この場所……」
「ん、どうした?真蓮」
「いいや、何でもない」
向かった洋服店、実はこの場所昔淡希と来た場所だった。
「そんな事より、どんなお洋服が欲しいの?」
俺は話し相手を当麻から女の子に変える。
「んーっとね、探してみるね!」
「おう、はぐれないようにこの店で選べよ」
そう俺が言うと女の子は大きな返事を返し店内に入っていく。
「さて、俺らはどうするか?」
「まぁ、あの子を見失わない程度に店回ってればいいんじゃないか?」
俺が当麻の質問に答えると、それもそうだなと返し店を回る。
すると店に御坂、佐天、初春がいたのだ。
どうやら三人で買い物らしい。声をかけようとしたがちょうど佐天と初春が隣の店へ行ってしまった。
御坂だけにでも声かけとくかと、思い御坂の近くに寄った瞬間、小学生が着るようなパジャマを手に取り胴体の部分に付け鏡を見だした。
「「何やってんだオマエ」」
その瞬間御坂は顔を真っ赤にし俺と当麻のいる後ろを振り返り声の出ない絶叫を醸し出しす。
「な、な、何でアンタ達がこんな所にいんのよっ!」
俺らは呆れながらいちゃいけないのかよと、また声をハモらせる。
「それよりそのパジャマ買うの?似合ってると思うよ?」
急に話を変えたので少し戸惑いを見せたが、自分が気になっていたパジャマが似合っていると言われたので照れ気味にありがとうと呟く。
「えー、ガキっぽくないか?」
「バッカ!そこは嘘でも褒めな…あ、」
つい口が滑ってしまった。その言葉をしっかりと聞いていたミサカは
青筋を立て俺を睨んでくる。
そして、俺達に電撃を放とうとする直前に救世主(さっきの女の子)がやって来た。
「──おにーちゃーん。このおようふく……あ、トキワダイのおねーちゃんだ!」
「うぇっ!?き、昨日のカバンの子……」
この子のおかげで御坂が電撃を放つこと(この場での話)はなくなった。
「お兄ちゃんって……どっちかの妹?妹いたの?」
女の子が俺達をお兄ちゃんと呼んでいる事でどちらかの妹と思ったらしい。
「ちがう、俺はこの子が洋服店探してるって言うから案内しただけだ」
間髪いれず当麻が答える。
「あのね、オシャレなひとはここにくるってテレビで言ってたの!、わたしもオシャレするんだもん!」
そう女の子が御坂に自慢げに言う。御坂はそんな女の子に笑顔で返事をする。なるほどこの子はテレビを見てここに来たのか、でも来たはいいが道がわからなくなったと……
「まぁ、それはさておき……昨日の決着を今ここで!」
「オマエの頭ん中はそれしかないのか」
「御坂の頭の中なんてそんなもんだ。それより昨日バトッたってとこを風紀委員としては詳しく聞かなきゃならないんだけど」
どうやら二人は戦っていたらしい、この間美琴が上条をあいつと読んでいたのを疑問に思っていたのだが、既に知り合いだったのか。
「だいたいこんな子供の前で始めるつもりかよ」
「ゔっ」
「最近は虚空爆破事件ってのが多発しててだな……」
「あーもうその話は黒子から聞いたわよ!」
「おいはぐらかすなよ!風紀委員が9人も負傷してんだぞいくらお前達でも危険じゃないわけ……」
途中で話を止めた俺に2人は俺にどうしたのか聞いてきたらしいがその時まったく周りの音が聞こえてなかった。
(風紀委員の負傷者が9人?そんなの幾ら何でも多すぎる。……まさか犯人の狙いは!)
「風紀委員が標的に……?」
「ねぇ本当にどうしちゃったのよアンタ」
俺の沈黙に耐えきれなくなった御坂がそう強く問い詰める。
「悪い、仕事関連で用事思い出した。ちょっと白井に連絡する」
こりゃ昼食どころの話じゃなかった。
俺は白井にこのことを連絡した。白井も同じことを考えていたらしい。
そこでちょうど良いタイミングで重力子の爆発的加速を観測した。しかも場所はセブンスミスト。これで風紀委員を狙っての犯行である可能性が高くなった。
つまりターゲットは俺、もしくは御坂と一緒に買い物に来た初春のどちらかだ。
上条は女の子と別の場所へ行ったらしい。
「俺と初春で避難誘導を行う。お前ら2人は避難してくれ」
「私もやるわよ、手伝わせて!」
「まぁ、そうなるわな……」
今回はただの避難誘導、純粋な思いで言っているのだろう。だが、風紀委員以外が活動に参加するのは禁止されていないが、俺と初春で十分に加え、標的は俺達だ。初春をしっかり見ていれば問題ない。
と言ったとしても聞く耳を持たないと思い指示を出した。
「──じゃあ美琴と佐天さんには犯人探しを手伝ってもらいたい、といっても怪しい奴の行動を見とくだけでいい」
「わかったわ!」
「はい!」
どうやら納得したらしい。佐天さんも避難しろって言った時少しだけ顔色が暗くなった感じがしたがいつもの佐天さんに戻ったようだ。
「くれぐれを危険なことだけはしないでね。じゃあ行くよ初春」
『電気系統の故障が発生したため誠に勝手ながら本日の営業を……』
「あれ?そうなのか?」
ここで飯を食べようとしていた当麻にとっては良くない情報だった。
「真蓮も勝手にどっか行っちまうし、女の子ともはぐれちまった……不幸だ」
けど女の子もこの放送を聞いているはず。店の外で探した方が早いと思った当麻はそのままセブンスミストの外へ出る。
そして探して探して探したが見つからない。
もしかしてまだ中にいるんじゃないかと思った時、ちょうど知り合いを見つけ、何処にいるかわかるのではと思い話しかける。
「ビリビリ!あの子見なかったか?」
知り合いというのは御坂だ、真蓮のあの不自然さとこの騒動は必ずつながっている。つまりまだ中にいるというのは非常に危険だから、真蓮と知り合いであるこいつなら何か知っているのではという理由も兼ねていた。
「は!?一緒じゃなかったの?」
わからないならこう返されるのは当たり前だ。はぐれてしまったのは完全に当麻が不注意だったせいだ。
「外にいないんだ。もしかしてまだ中に……」
「何やってんのよ!」
そう言い御坂は慌ててセブンスミストの中に入ろうとする。
「あ、おい!」
(ビリビリのこの焦りようやっぱり何かある)
疑惑が確信に変わった当麻は、慌てて中に入ってゆく御坂のあとをついて行くことにした。
全員避難を終え今セブンスミストにいるのは俺と初春だけだ。爆弾を見つけ処理するだけでこの事件は終わる。ターゲットが俺達なので簡単、爆弾からこちらに寄ってくるのだ。油断せずに待てばまず負けることはないだろう。
「おにーちゃーん、おねーちゃーん!!」
だがこの場で聞こえるはずのない声が聞こえた。
「なんでいるんですか!?」
「メガネをかけたお兄ちゃんがこれを渡し……」
そう言いかけた瞬間、女の子の手にあったぬいぐるみがねじれ始める。
とっさに動いたのは初春だ。初春は女の子の持っていたぬいぐるみ兼爆弾を投げ捨てた。
「逃げてください。あれが爆弾です!」
あれなら超電磁砲を撃てばなんとかなるもし、押されたとしても俺が反射で2人くらい守れる。そう思いぬいぐるみに狙いを定めたが目の前には茶髪の女子生徒が立っていたのだ。
「バカ美琴!なんでここに!?」
「あれなら私の超電磁砲で……!」
御坂もいろんな意味でテンパっていたらしい。ポッケから取り出したコインを落としてしまったのだ。
完全に後がなくなった。もう爆発する寸前、反射で3人を守れるかもわからなかったのだ。
他にいくらでも対処できる能力はあるのに……
テンパっているのは御坂だけではないということだ。
強烈な音とともにとビルの外まで炎が届く。
だが、4人が被爆することは無かった。
目の前に、不思議な右手を持つ高校生が現れたから。
「こ、怖ーよ。能力で良かったー」
この時俺は上条には数日分飯を奢らなくてはならないなと感謝の気持ちと一緒に思った。
実は今回が一番文字数多い。
感想待ってます!