ティガライブ!サンシャイン‼︎   作:にわかラブライバーレベル10億

7 / 8
お久しぶりでごぜえます>_<

今回は前回の続きで、バードン戦と1話の最後を書いています。ついにあのウルトラマンが2人目として、ティガの前に現れます。さらに、最後の方で、ちょっとした伏線を敷いちゃいました((((;゚Д゚)))))))

あと、この作品の評価に色が着いており、驚きました((((;゚Д゚)))))))
みなさん、本当にありがとうございます>_<

あと、この作品がある程度落ち着いたら、仮面ライダーの小説でも書こうかなと思ってます>_<

それでは、本編スタート!!!


第6話 舞い降りる絆

前回のティガライブ!サンシャイン‼︎

私は高海千歌。内浦にある浦の星女学院に通う高校2年生。東京に行った際に、スクールアイドルになることを決意した私は、さっそく学校で親友の曜ちゃんとともに勧誘してたんだけど、うまくいかなかった。その過程で、国木田花丸ちゃん、黒澤ルビィちゃん、津島善子ちゃんと知り合うことができたの。

 

「私がいる限り、スクールアイドル部を認めないからです!!!」

 

「そ、そんなぁ〜〜〜〜!!!」

 

生徒会長の黒澤ダイヤさんに反対され、お先真っ暗な私は、海岸で東京から来た美少女、桜内梨子ちゃんと出会う。

 

「海の音が聞きたくて・・・」

 

「海中の音ってこと?」

 

梨子ちゃんがはるばる内浦まで来た理由は、海の曲のイメージに必要な海の音を聞くため。

そんな私たちの日常にまた怪獣が現れたの。

 

「キュオォォォォォォン‼︎」

 

「チャァッ‼︎」

 

でも大丈夫。私たちのヒーロー、ウルトラマンティガが来てくれたから!

 

 

ーー頑張れ、ウルトラマンティガ‼︎

 

 

戦闘BGM:Brave Love, TIGA〜TVsize〜

 

ウルトラマンティガはファイティグポーズをとり、バードンと距離を置いていた。すると一度飛び上がり、前転宙返りをしながらバードンの数メートル先に降り立つとハンドスラッシュでバードンの胴体に攻撃した。

 

「チャァッ‼︎」

 

「キュオォォォン‼︎」

 

ハンドスラッシュで攻撃されたバードンはティガを敵と認識し、羽を羽ばたかせ、突風をふかせた。ティガはこれに一度態勢を崩し、仰け反ってしまう。バードンはこれを好機とみて、口から火炎攻撃を放ち、ティガに攻撃した。しかし、ティガは突風に耐えきり、前転でバードンの目の前に転がり、バードンに掴みかかり、ひざ蹴りを2回バードンに与え、そして回し蹴りでバードンを蹴飛ばす。

 

「ハッ、ハッ、チャァッ‼︎」

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

バードンはさすがにこれには耐えきれず、数メートル飛ばされた、かのように見えたが、ギリギリで羽を羽ばたかせなんとか受け身を取るのであった。

 

「ンンンン・・・・、ハッ‼︎」

 

ティガが両腕をクロスさせた瞬間、額のクリスタル部分が赤く光る。両腕を振り下ろすと、紫だった部分が赤くなり、全体的に赤と銀を基調とした姿、パワータイプへとタイプチェンジした。

 

「タイプチェンジ・・・、パワータイプだ‼︎」

 

「タイプチェンジ?」

 

「うん。ウルトラマンティガは状況に応じて、3つの姿を使い分けるの。今までの赤と紫と銀色が合わさった姿が、基本形態のマルチタイプ。そして今の姿が、力持ちのパワータイプだよ!」

 

ティガとバードンの戦いを海岸で見ていた千歌は隣にいる美少女、桜内梨子にティガについて説明する。梨子自身も何度かニュースなどで見たことがあるのだが、実際にティガの戦いを見るのははじめてだったので、困惑していたのである。

ティガはマルチタイプとは違う、力強いファイティグポーズをとるとバードンめがけて駆け出した。バードンもこれに応戦すべく、ティガに向かって駆け出した。ティガはすれ違いざまに右腕で手刀のようにバードンの胴体に攻撃した。バードンはさすがにダメージを受けたようでその場で倒れた。

 

「ハァッ‼︎(今だ!)」

 

「行けぇ〜!ウルトラマンティガ〜‼︎」

 

「ハッ、ハァァァァァ、(デラシウム光流!)「(待て、大吾‼︎)」・・・、⁉︎」

 

ティガはとどめを刺すために、パワータイプの必殺技【デラシウム光流】を発動しようとした瞬間、頭の中にテレパシーが流れてきた。それは大吾にティガの力を授けたかつてのウルトラマンティガこと、マドカ・ダイゴである。その声を聞いた瞬間、ティガは必殺技を放つのをやめた。

 

「どうしたの、ティガ⁉︎なんで必殺技をやめちゃったの⁉︎」

 

「(忘れたのか?バードンが何を持っているのかを!)」

 

「(そうだ!バードンには・・・、⁉︎)ウワァッ⁉︎」

 

ティガが攻撃をやめたのを視認した千歌は、彼の突然の行動に訝しげにする。ティガが何もしないのを好機とみたバードンは空高く舞い上がり、ティガめがけて突進してきた。ティガはギリギリでこれを受け止めたのだが、嘴の部分がティガの脇腹に刺さっていた。そこからバードンはあるものをティガに流し込む。そう、これがバードンの最大にして、厄介な武器の毒である。この毒でかつて様々なウルトラマンが苦しみ、そのうち2人のウルトラマンが死に追いやられたのである。

 

ーーピコン、ピコン、ピコン

 

胸の部分に取り付けられているカラータイマーが点滅をはじめる。ウルトラマンティガが地球上で活動できるのは3分間のみ。もし、カラータイマーが輝きを失うとティガは2度と立ち上がれなくなる。さらにバードンの毒によるダメージで、いつもより点滅の間隔が短い。

 

「ハァッ‼︎」

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

「ンンンン・・・、ハッ‼︎」

 

ティガはなんとか嘴を脇腹から抜くと、バードンの顎の部分をひざ蹴りで攻撃し、空高く蹴飛ばした。すかさず、マルチタイプへとタイプチェンジを行い、両腕を十字型にクロスさせ、光線を上空にいるバードンめがけて発射する。それはまさしく、初代ウルトラマンの【スペシウム光線】のような技、言うなれば【マルチ・スペシウム光線】といったところか。

 

「チャァァァァ‼︎」

 

「キュオォォォン‼︎」

 

しかし、毒によるダメージで、狙った方からわずかにずれ、バードンの翼の部分をかすった程度である。バードンもこれには大ダメージを受けたのか、よろよろとしながら、どこかへと飛び去ってしまった。

ティガはふらつきながらも立ち上がり、破壊されてしまった街並みを元に戻すと、その場で消えてしまった。

 

「ティガが消えちゃった?」

 

「まだカラータイマーが点滅していたから、力尽きた訳ではないとは思うけど」

 

梨子は消えてしまったティガに心配そうな目をするが、千歌も心配するもカラータイマーが消えてないのを見ていた。果たしてティガは、大吾は無事なのだろうか?

 

OP:青空Jumping Heart

 

第6話 舞い降りる絆

火山怪鳥バードン、ウルトラマンネクサス登場

 

翌日、浦の星女学院に向かうバスの中。千歌と曜はとても不安な顔をしていた。それには理由がある。

 

「大吾くん、大丈夫かな?」

 

「うん。一応、今日1日安静にしていれば、大丈夫らしいんだけどね」

 

そう。大吾のことである。実は大吾はティガへの変身を解くと、自力で【十千万】にたどり着いた。しかし、たどり着くと同時に玄関先で倒れてしまったのである。しいたけがこれに気づき、中にいる千歌たちを連れてきて、すぐに病院へと向かった。そのまま病院で一晩ほど入院することになり、そのことを曜に電話で伝えた千歌。曜も先ほどチラッとだけ千歌と共にお見舞いに行ったのだが、大吾は静かに眠っていた。しかし、彼女たちは知らないことだが、彼がここまで弱っている原因は、バードンとの戦いでやられてしまった毒が原因である。

そして、浦の星女学院に着いた千歌はあることを決意し、曜に伝える。

 

「もう一度⁉︎」

 

「うん。ダイヤさんのところに行ってもう一度お願いしてみる」

 

「でも・・・」

 

そう。生徒会長であるダイヤの元に行き、もう一度スクールアイドル部を認可してもらおうとすることだった。しかし、曜は何やら心配しているが、千歌は自身がスクールアイドルをはじめるきっかけになった人たちの歌詞を口にする。

 

「諦めちゃダメなんだよ。あの人たちも歌ってた!その日は絶対来るって!」

 

「本気なんだね?」

 

千歌が本気であることを確認した曜は、千歌の肩を指で叩く。千歌はこれにつられ、後ろを見るが、曜はすかさず反対側から千歌の手から申請書を取り上げる。

 

「ああ!ちょっと⁉︎」

 

「私ね、小学校の頃からず〜っと思ってたんだ。千歌ちゃんと一緒に夢中で、何かやりたいなぁ、って」

 

「曜ちゃん?」

 

「だから、水泳部と掛け持ちだけど!えへ!はい!」

 

曜は千歌の背中に寄りかかり、はじめて親友に自身の思いを告げる。そして、千歌から取り上げた申請書に自身の名前を書くのだった。

 

「曜ちゃん。曜ちゃ〜ん!」

 

「うわ⁉︎苦しいよ〜!」

 

「よーっし、絶対すごいスクールアイドルになろうね‼︎」

 

「うん‼︎」

 

曜の思いを知り、涙を浮かべながら親友に抱きつく千歌。ずっと隣にいた親友と共に改めて決意した千歌だったが、申請書が抱きついた反動で手元からなくなっていたことに気づいておらず、その申請書は水たまりの中へと落ちていくのだった。

 

「「ん?うわぁ〜〜〜〜‼︎」」

 

そして場面が変わり、生徒会室。生徒会長に先ほどのズブ濡れの申請書を提出する千歌。しかし、ダイヤはこれを冷や汗を流しながら、ジト目で見つめるのであった。

 

「ふぅ。よくこれでもう一度持ってこようという気分になりましたわね?しかも1人が2人になっただけですわよ?」

 

「やっぱり、簡単に引き下がったらダメだって思って!きっと生徒会長は私の根性を試しているんじゃないか、って」

 

「違いますわ!何度来ても同じだとあの時言ったでしょう⁉︎」

 

「どうしてです⁉︎」

 

ダイヤの問いに答える千歌。これにはダイヤもワナワナしながら聞くと、机に乗り、千歌の間近まで近づいて、叫ぶ。これには千歌も納得できず、ダイヤに詰め寄る。

 

「この学校には、スクールアイドルが必要ないからです‼︎」

 

「なんでです⁉︎」

 

お互いに譲るつもりはないらしく、睨み合う千歌とダイヤ。これをずっと静観していた曜はすかさず止めに入る。

 

「まあまあ」

 

「あなたに言うつもりはありません‼︎大体、やるにしても曲は作れるんですの?」

 

「曲?」

 

「ふぅ。ラブライブ出場するには、オリジナルの曲でなければいけない。スクールアイドルをはじめる時に、最初に難関になるポイントですわ」

 

すると落ち着きを取り戻したダイヤは窓に近づきながら、スクールアイドルとして覚えておかなきゃならないことを告げる。スクールアイドルが嫌いにしては、結構物知りである。

 

「東京の高校ならいざ知らず、うちのような高校だとそんな生徒は」

 

「1人もいない・・・。生徒会長の言う通りだった」

 

「大変なんだね。スクールアイドルはじめるのも」

 

「うん。こうなったら‼︎」

 

場面は教室に変わり、机に俯せる千歌と曜。ダイヤに言われ、全生徒に聞いてみたところ、誰もできないことが判明し、落ち込んでいるのだ。すると千歌はあることを思い、机の中からあるものを取り出す。それは小学校低学年の音楽の教科書だった。もしかして、そこからはじめるつもりなのか?

 

「私が!なんとかして〜‼︎」

 

「できる頃には、卒業してると思う」

 

「だよね〜・・・」

 

もしかしなくてもそのつもりだったらしい。曜に指摘され、再び俯せる千歌。そんな時、自分たちのクラスの担任が入ってきた。

 

「はーい、みなさん。ここで転校生を紹介します。今日からこのクラスに編入することになった」

 

「くしゅん。失礼。東京の音ノ木坂という高校から転校してきました・・・」

 

担任から発せられた転校生という言葉にざわつく生徒たち。そんな中1人の女子生徒がクラスに入ってくる。その女子生徒を見た瞬間、千歌は言葉を失う。千歌に目線を送る曜は疑問を抱いていたが、千歌はその少女のことを知っていた。そう、つい昨日海辺で出会ったあの美少女だったのである。

 

「くしゅん。桜内梨子です。よろしくお願いします」

 

「はぁー!奇跡だよ‼︎」

 

「あ!あなたは⁉︎」

 

そうこれが彼女たちの軌跡の始まりを告げる瞬間だった。

 

挿入歌:決めたよHand in Hand

 

「一緒にスクールアイドル始めませんか⁉︎」

 

「うふ」

 

千歌は右腕を差し出し、彼女を勧誘する。梨子はそれに対し、一度微笑み、一拍置いてこう返事する。

 

「ごめんなさい」

 

「え?えええええ!!!⁉︎」

 

見事に撃沈する千歌。まあいきなりアイドルやりませんか?と言われ、はい、と答える人はほとんどいない。当然っちゃ当然かもしれん。

 

前半part 終了

 

 

 

 

場面はある車内に変わる。そこにいたのは、車を運転する志満と先ほど退院した大吾である。

 

「それにしても本当になんともなくて、安心したわ。もし大吾くんに何かあったら、千歌ちゃんや曜ちゃんたちが悲しむもの」

 

「すいません。仕事あるのに、迎えに来てもらって」

 

「いいのよ。お母さんも言ってたけど、あなたは私たちにとって家族みたいなものなんだから。こういうときは助け合っていかなきゃ」

 

大吾は少しだけ顔色が戻ったが、気がかりなことがあった。昨日撃退したバードンについてである。バードンに毒が残っている以上、うかつに倒すことができない。

 

(歴代のウルトラマンたちはあの毒袋をなんとかしてから倒してたけど、今またバードンが来て、そこを正確に狙えるか、と言われたら多分無理だ)

 

大吾は鞄の中に入れてあったスパークレンスをチラッと見やると、窓から見慣れた外の景色に視線を移した。

 

 

場面は変わり、再び千歌と曜の2人に戻る。千歌は今朝、梨子にスカウトしたのだが、断られてしまい、ドヨーン、とした空気を醸しながら机に俯せていた。

 

「千歌ちゃん、転校生の桜内さん、だっけ?知り合いなの?」

 

「うん。昨日怪獣が現れたでしょ?そのちょっと前に知り合ったの。海のイメージの曲作りたいってこっちに来たんだって」

 

「てことは作曲出来るってことだよね?」

 

「うん。だからね、桜内さんをなんとしてもスクールアイドル部に入れてみせる‼︎」

 

千歌は決意し、曜はそんな親友の姿を見て、微笑んだ。そんな時である。再び彼女たちの日常が脅かされようとしていた。

 

ーーキュオォォォォォン!!!

 

千歌はこの声に聞き覚えがあった。そう、この鳴き声は昨日現れた火山怪鳥バードンの鳴き声である。

 

「昨日の怪獣⁉︎そんな!ティガに大ダメージ与えられたはずなのに⁉︎」

 

「多分、かすった程度のダメージだったのよ。だから、こんなに早く戻ってきたんだわ」

 

教室の窓からバードンが空高く飛んでいるのを見つけた千歌。そんな彼女の両隣に曜と梨子が近づいてくる。するとバードンは、急降下を始め、ある場所に降り立った。それは今千歌たちがいる浦の星女学院の校庭だった。幸い校庭には人がいなかったが、バードンは校内にいる千歌たちを餌として、定めまっすぐこちらに向かって歩いてきた。

この時、誰も気づいていなかった。1人の生徒が、千歌たちのクラスから出ていったことを。

 

同じ頃、バードンが現れたのを、スパークレンスによって知った大吾はよろよろ、と歩きながら、人気のない裏山にいた。

 

「こんな早くまた現れるなんて・・・。バードンは強敵だ。勝てるだろうか?」

 

右手で握っているスパークレンスをチラッと見やると、もう一度バードンの方を見た。大吾の目には、バードンが浦の星女学院の校庭に降り立ち、まっすぐそっちに向かっているのがうつった。

 

「いや、勝たなきゃダメなんだ‼︎だから、もう一度僕に力を貸してくれ‼︎」

 

腕を反時計回りにまわし、スパークレンスを空高く掲げた。スパークレンスの先端が左右に展開され、中のクリスタル部分が輝き、大吾を包んだ。

 

「ティガー!!!」

 

登場BGM:TIGA!

 

バードンが千歌たちのいるあたりに嘴を向け、窓に突き刺そうとした瞬間、それを遮る光が現れた。千歌たちがゆっくり目を開き、見てみると、バードンの嘴を両手で押さえていた光の巨人、ウルトラマンティガがいた。

 

「ウルトラマンティガ!」

 

「ティガが来てくれたわ!」

 

「チャァッ!!!」

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

ティガはバードンを押さえながら、パワータイプへとチェンジすると、両足で蹴飛ばした。バードンは数百メートル先まで吹き飛び、ティガは後ろにいる千歌、曜、梨子の3人の方を向いた。すると、変身してからわずか数秒しか経ってないのに、カラータイマーが点滅を始めた。

 

「なんで⁉︎ウルトラマンは3分間戦えるはずなのに⁉︎」

 

「千歌ちゃん!これ見て‼︎」

 

明らかに早すぎるカラータイマーの点滅に驚愕する千歌。すると、曜がスマホである情報を開いていた。それは今ティガが相対している敵がバードンであること。そのバードン最大の武器について書いてあった。

 

「この情報が確かなら、今ティガは毒が残ってる状態ってこと⁉︎」

 

「そうなるわね」

 

千歌は再びティガに目線を向ける。するとこちらを見ていたティガと目線があい、ティガは頷くと飛び上がり、バードンの近くに降り立った。ティガはすぐさま、バードンに近づき、右、左と交互に連続でパンチを浴びせると、回し蹴りを2連続で叩き込んだ。バードンは再び数メートル先に飛ばされるとティガを睨みつけた。しかし、ここで予想外なことが起きてしまった。なんと、パワータイプからマルチタイプへと強制的に戻ってしまった。

 

「っ⁉︎(何⁉︎)」

 

《やはり、バードンから受けたダメージで、エネルギーが残ってないのだろう》

 

「大地、エックス」

 

とあるビルの屋上でティガとバードンの戦いを見ていた2人の男がいた。それはかつてある宇宙の地球で闇の脅威と戦ったマドカ・ダイゴと彼とはまた違う宇宙でグリーザと戦った大空大地とウルトラマンエックスである。

 

「分かってます。本当にやばい状況の時は、僕らが彼を救援します」

 

「すまない」

 

場面は再びティガ対バードンに戻る。いきなりマルチタイプへと戻ってしまったことに驚きを隠せないティガは、バードンとなんとか戦えていた。しかし、カラータイマーの点滅がさっきより早くなってしまい、さらに毒によるダメージで思うように戦えないティガは一方的にバードンに叩きのめされていた。

 

「頑張って、ティガ‼︎」

 

「負けちゃダメ‼︎」

 

浦の星女学院で戦いを見ていた千歌たちはティガに声援を送っていた。しかし、ティガはほとんど戦えない状態になっていた。バードンは、数回ティガを踏みつけると、ティガのカラータイマーめがけて嘴を下ろした。ティガは両手でそれを抑えるも、少しずつカラータイマーに嘴が近づいていた。

 

「行くぞ、エックス!ユナイトだ!」

 

《ああ!ティガを、大吾くんを救うんだ!》

 

「!待て、2人とも。あれを見ろ‼︎」

 

ティガのピンチに先輩ウルトラマンとして、助けるべく変身しようとする大地。相棒であるエックスも同じ気持ちで、肯定する。そんな時、ダイゴはあることに気づき、大地はそちらに目がやった。その光景に大地は目を見開いた。なんとある光がバードンめがけて飛んできて、バードンを吹き飛ばしたのである。その光はティガとバードンの間で止まると1人の巨人が現れた。その巨人は全体的に銀色を基調とした戦士だった。

 

登場BGM:ネクサス〜Appearance〜

 

「銀色の・・・、ウルトラマン?」

 

「あれは・・・、ネクサス!」

 

「ウルトラマンネクサス。大吾の、ティガのピンチに駆けつけてくれたのか?」

 

突如現れた巨人に驚きを隠せない千歌たち。それと同様にまさかの救援に目を見開いたダイゴと大地。しかし、その救援者の名前を彼らは知っていた。かつてそれぞれ共に戦った仲間のウルトラマンなのだから。

その巨人の名はウルトラマンネクサス。かつて様々な宇宙で闇の存在と戦い、人から人へと受け継がれていった絆の名を持つウルトラマンである。ネクサスはティガに近づくと、彼の左腕を通して、温かい光を送った。すると、点滅していたティガのカラータイマーが青く光り、ティガ自身に残っていた毒のダメージがきれいさっぱりなくなっていた。

 

「(ありがとう、ネクサス)」

 

「・・・・〈コクッ〉」

 

ティガは立ち上がると、ネクサスの隣に並び立った。ネクサスはそれと同時に右腕を自身の胸のあたりにかざし、振り下ろした。ネクサスの体は全体的に赤と銀を基調とした姿へと変わる。今までの姿は基本形態の【アンファンス】。そして今の姿が、【ジュネッス】である。姿を変えたネクサスはある光エネルギーを空高くかざした。その放たれた光エネルギーはバードンとティガ、ネクサスを囲むように降り注ぎ、彼らが消えてしまった。いや、正確には、別の空間に囲まれた、というのが正しい。

 

《私たちの世界にスペースビーストが現れた時と同じ技か》

 

「不連続時空間【メタフィールド】を作り出す、【フェーズシフトウェーブ】か。考えたな」

 

そう、なぜネクサスがこの技を発動したのか、それは幾つか理由がある。

 

1つ:街中からバードンを引き離すため。

2つ:この空間の中では、光エネルギーを使う戦士、ウルトラマンであるティガとネクサスが有利になるため。

そして3つ:このメタフィールドはいわゆる一種の異次元空間である。この中でバードンを倒しても、外の現実世界に毒が飛び散ることがなくなるからである。

 

戦闘BGM:ネクサス〜Heroic〜

 

「チャァッ‼︎(行くぞ、ネクサス!)」

 

「シェア‼︎」

 

ティガとネクサスは同時にファイティングポーズをとると、駆け出した。バードンも2人に向かって駆け出た。ティガが正面からバードンを受け止めると、ネクサスが飛び上がり、バードンの頭部に飛び蹴りを与えた。

 

「シェア‼︎」

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

バードンは頭にダメージが来たので、よろめいた。ティガはこの隙に再びパワータイプへとタイプチェンジし、右腕にエネルギーを溜め、バードンの頭部に攻撃した。

 

「チャァッ!!!」

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

バードンはその場に倒れ込み、度重なる頭部によるダメージで軽い脳震盪を起こしていた。ティガはバードンを背中から押さえつけ、少し離れたところにいたネクサスに指示をする。

 

「(今だ!バードンの毒袋を狙え!)」

 

「〈コクッ〉シェアァッ!」

 

ティガの指示を聞き、頷いたネクサスは両腕に取り付いているアームドネクサスから2発の光の刃【パーティクル・フェザー】を放つ。その2発は見事、バードンの毒袋の根元にあたり、毒袋にあった毒がバードンの体内で逆流していた。

 

「キュオォォォン⁉︎」

 

「チャァッ!!!」

 

バードンが悶え苦しんだのを確認すると、ティガはバク転の要領で、バードンを後ろから蹴飛ばした。バードンはよろめき、ネクサスも再び飛び蹴りを背中に攻撃した。バードンはこれを喰らいつつも、なんとか耐えきった。

 

「チャァッ!!!」

 

「シェアァッ!!!」

 

バードンがよろよろ、としたのを合図に2人のウルトラマンはお互いに頷き、高く飛び上がり、空中で前転し、ティガは右足を、ネクサスは左足を前に突き出し、急降下キックを浴びせた。とあるヒーローシリーズの技名を借りて、名付けるなら【ウルトラダブルキック】といったところか。2人のキックは見事にバードンの両翼に当たり、バードンはこれまでのダメージに加え、今の攻撃で完全に致命傷となったのか、動かなくなり、立ち尽くしていた。

 

「ンンンン・・・、ハッ‼︎」

 

ティガはマルチタイプへとタイプチェンジし、両腕を腰に置き、前方でクロスさせ、光エネルギーを集束させた。ネクサスも両腕のアームドネクサスを交差させ、ガッツポーズをし、V字型に伸ばした。そして2人同時にそれぞれL字型に組み、光線を放つ。

 

「(ゼペリオン光線!!!)チャアァァァァァッ!!!」

 

「(オーバーレイ・シュトローム!!!)シェアァァァァァッ!!!」

 

ウルトラマンティガマルチタイプの必殺技【ゼペリオン光線】、ウルトラマンネクサスジュネッスの必殺技【オーバーレイ・シュトローム】。2つの光線技を喰らい、バードンは断末魔を上げながら、ゆっくりと倒れていき、爆散した。

2人のウルトラマンは今の攻撃で、エネルギーをほとんど使ったため、それぞれの胸にあるカラータイマーとコアゲージが点滅していた。バードンを倒すと、メタフィールドが解除され、再び現実世界に姿を現わすティガとネクサス。

 

「あ、出てきた!」

 

「あの怪獣は?どこにも見当たらないんだけど?」

 

「いないってことは勝ったんだよ!ティガとネクサスが!!!」

 

曜、梨子、千歌の順に反応すると、浦の星女学院の生徒たちは歓声を上げた。ティガはネクサスの方に向くと、右手を差し出した。ネクサスはそれに応じ、右手を出し、固く握手するとネクサスは透明化し、消えていった。ティガも長居は無用とし、どこかへと飛び去っていった。

 

「ウルトラマンネクサス。一体誰が変身してるんだ?」

 

「僕たちの世界の時の副隊長のように、彼に選ばれた人間がいるってことですよね?」

 

「ああ、大地。すまないが、ヤプールの動向と同時にネクサスと一体化した人間【デュナミスト】を探してくれないか?来るべき戦いには、ネクサスの力が必要になるからね」

 

「わかってます。至急、アスカさんとムサシさんと合流して、捜索にあたります」

 

ダイゴと大地は、突如現れた仲間のウルトラマン、ネクサスと一体化した人間を探すことにした。ウルトラマンたちはお互いに相手がウルトラマンであることを知らないことが多い。何を隠そう、大地自身もダイゴがウルトラマンであることに気付けなかったほどなのだから。ましてや、今回は変身者が一定しないネクサスである。特定するには、時間がかかる。

 

そんなダイゴと大地のやり取りを見ていた1人の少女がいた。少女の服装は、浦の星女学院の制服を着ていた。その右手には鞘に収まっている、白い小型スティックがあった。

 

「あの人が先代ウルトラマンティガのマドカ・ダイゴ。そしてあっちの人がウルトラマンエックスの大空大地。あなたが言っていた仲間のウルトラマンね」

 

彼女の言葉に肯定するかのように、呼応するアイテム。彼女は自身の相棒の返事に笑顔を見せ、視線を【十千万】にこっそり入ろうとしている大吾に移した。

 

「そして彼が今のウルトラマンティガ、円大吾くんか。まあ、またいずれ会うときがあるでしょうから挨拶はその時ね・・・、ってヤバい!授業早くしないと始まっちゃうじゃない!」

 

その少女は、不思議な光に包まれ、どこかへと飛び去っていった。もし、ダイゴが彼女と邂逅していたら、大変驚いただろう。なぜならその少女の顔は、ダイゴがよく知る女性と同じ顔だったのだから。

 

ED:Brave Love, TIGA!〜Aqours Ver.〜




次回予告

「一緒にスクールアイドルやりませんか⁉︎」

「ごめんなさい‼︎」

梨子にしつこくスカウトする千歌。さてさてどうなる?

「何故かこの学校に転入することになった円大吾です。よろしくお願いします」

「な、なんでダイ君がここに⁉︎」
ついに大吾の転入先が判明。大吾は新天地でやっていけるのか?

「久しぶりね、大吾くん」

「あなたとはお久しぶりなんだけど、はじめましてかしらね」

大吾に話しかける梨子と謎の美少女。彼女たちと大吾の関係が気になってしょうがない千歌と曜。

次回 ティガライブ!サンシャイン‼︎
第7話 転校生をつかまえろ‼︎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。