東方擦違(すれちがい)伝~double reincarnation~ 作:太郎風情
※独自設定なので注意!!
━━二年後━━
~side シンメトリーア~
いや、この一年は早かった。
今までの出来事を整理すると、
・シンメと呼ばれるようになった
・言葉を人前でしゃべるようになった
・レミリアが思いのほかシスコンだった
・男言葉を女言葉に変えさせられた
というような感じだった。案外第二の人生は悪くない。
皆はどうしているのだろうか。私の存在はどうなったのか。
死んだ扱いなのか、はたまた記憶から消去されたのか。家族は何を思って過ごしているのか。
まあ、そんなことはどうでもいい。だって、今の家族は最高だから。
そして、最近になって私の母親は子を授かったらしい。
何か大事なことを忘れているような……………………
~side レミリア~
いやあ、この二年間は楽しかったわ。
なんか最初シンメは男ことばだったんだけど………
まあ今は違うし、良いわよね。
そうそう、私たちに新たな家族が出来そうなの。楽しみだわ。
一応能力を使えばどんな子かは分かるけど、楽しみは後に取っておきたいわね。
今度はどんな妹なのかしら……シンメみたいにかわいければいいけど……
~side out~
まだこの二人は、のちに起こる最悪な状況を、まだ知らなかった…………
━━二か月後━━
~side シンメトリーア~
「シンメ、もうすぐ生まれるぞ」
「分かったわお父様。今行きます」
女言葉には慣れたね。あれ?考える時までその言葉に…
~side レミリア~
「シンメもうれしそうね」
「うん。だって新しい家族だよ♪」
シンメの輝かしい笑顔はいいわね。次生まれる子はどんなのかしら…
~side out~
「もうすぐでうまれるぞ」
次の瞬間、思いもよらない形で彼女は生まれた。
ぐちょ、べちゃ
「「「!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
そう、彼女は自身の能力を無意識に発動してしまった。
「「お母さま!!」」
まだ子供である二人は、母親に駆け寄った。
一人は、びっくりするような顔で、
一人は、まるで何かを思い出したかのような顔で。
~side シンメトリーア~
「「お母さま!!」」
その瞬間、私は思い出してしまった。
そう、レミリアの実の妹は、『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』の持ち主である、
フランドール・スカーレットだったということ。そして、それを無意識のうちに使ったのか、と。
生まれてきた彼女の手は、確かに握られていた。ギュッと。
~side レミリア~
「「お母さま!!」」
え、なんで、お母さまが死んだの!?しかも、ただ出産していただけなのに…
しかも、シンメはなんでこの状況で落ち着いていられるの!?
「お母さま!!しっかりして!!」
お父様は茫然としているし、何この状況!?
「レミリア……来てくれた……の……ね…」
「お母さま!!しっかりしてよ!!お母さま!!」
「レミリア……それに二人も……よく……聞いてください……
私はもう……長く……ありません……二人とも……この子を……大切に……して……あ……げ……て…………………………」
「お母さまあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
私は、記憶にある限りの中で、一番泣いた気がする。
何にせよ、お母さまは死んだのだ。
~side out~
ここ最近で一番の鳴き声が、館に響き渡った………………
どうでした?
まだ文字数が少ないので、今後増やしたいですね!!