東方擦違(すれちがい)伝~double reincarnation~ 作:太郎風情
━━半年後━━
~side シンメトリーア~
「フランドールは、地下に幽閉する!!」
お父様は、そう宣言した。
フランがかわいそうだなぁ。
でも、仕方ない。これは原作通りなのだから。
あとは、レミリアお姉さまが承諾してくれるか、だけど……
「「はーい」」
承諾してくれた。良かった。
でも、レミリアお姉さまは少し不満そうな顔をしている。
やっぱり内心いやなのかなあ……
~side フランドール~
「フランドールは、地下に幽閉する!!」
原作通りだからしかたないよね~。
よし、あと495年間、我慢するか!!
~side out~
こうして、フランは幽閉された。
レミリアもシンメも、かなり不満だったみたいだ。
だが、お父様の命令だったので、二人はしぶしぶ了解した。
━━更に半年後━━
~side レミリア~
フランが生まれてから、随分とお父様が情緒不安定になった。
今でもお母さまが死んだことでフランに怒っているのかしら、堪忍袋が小さいお父様だ。
まあ、シンメとの生活は十分だけどね。
最近、勉強を開始してみたら、シンメの頭がすごくよかったの。
なんか少し嫉妬してしまいそうだわ。多分人間だったら、役人だったのかしら?
まあ、私たち吸血鬼には関係のないことね。
「お姉さま、私、自分の能力が分かった気がする」
ええ、なんだって?能力が分かった?
「じゃあ、どんな能力だった?」
「んーとね、多分『ありとあらゆるものを創造する程度の能力』かな」
「あなた、それも『対称的』なの!?」
~side シンメトリーア~
あ、確かに。翼の色といい、能力といい、対称的だ。
まあ、マグレだろうけど。
~side レミリア~
なんでだろう。翼の色は私と、能力はフランと対称的だって。
まあ、偶然だろうけど。
「あ、確かに」
「なにかあるんじゃない?」
「なにも思い当たる節はないよ」
「まあ、こんなくだらない話終わらせて、飛行練習しましょう」
「うんっ!!」
まあ、威勢の良いこと。
~side シンメトリーア~
ああ、そういえば最近飛行訓練し始めたな。
でも、はじめて知った。吸血鬼は妖力で飛ぶこと。翼では飛ばないんだ。
まあ、私は原作と関係ないし、あと50年くらいしたら日本にいくとしましょう。
「うんっ!!」
━━30分後━━
~side レミリア~
やっぱしシンメの覚えは早いわ。ここ10日で飛行出来るようになるなんて………!!
「やった!!お姉さま、飛べたよ、お姉さま!!」
「ふふっ、よかったわね」
私でも15日はかかったわよ。スカーレット家次代当主の威厳が損なわれた気が………
~side シンメトリーア~
飛ぶのは楽しい。私は最初にそう思った。
『そ~らを自由に~飛~びたいな~』なんてよく言ったものだ。
凄い分かる気がする。
なんか妖力が体内を流れるイメージが出来なかったから、
周りに、意思によって飛ぶ向きを変えられるようにした反重力空間を創造したら、
後は反重力の調整で終わった……………
あとでフランの部屋に行って、フランにも飛行を教えないと。
━━数分後━━
~side フラン~
取りあえず破壊の目でものを破壊したかったから、手あたり次第そこらの人形を壊していた。
そしたら、シンメお姉さまが来てくれた!!
こんな優しいんだったら、幻想郷に居たらよかったのに……もったいない。
「フラン、入るよー」
「はーい♪」
かなりうれしかった。何しろ最近他人と話していなかったから。
そのあと、シンメお姉さまは最近あったことを話してくれた。
自分の能力、飛行が成功したこと、とかいろいろ。
本当に優しいお姉さまだ。シンメお姉さまと別れるとき、どんだけ悲しいのだろう。
そんな嫌なことを考えながら、過ごしていた。
~side シンメトリーア~
人形が手あたり次第壊れていたのが気になった。これが狂気なのか。
でも、元気そうで何よりだ。ノイローゼとかにはならないようだ。
フランとはたわいもない話を楽しんだ。
あと50年でこの生活も終わるのか……ちょっと悲しい。
次回、フラグ回収!!