緋弾のアリア〜蕾姫と水君〜   作:乃亞

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どうも乃亞です!
早くも夏バテ気味…暑いとこ好きじゃないんですよね…
かといって寒いとこも好きじゃない…ビバ涼しい屋内!
アドシアードは後2話!どうぞ!


第20話

『本戦進出は34番 明智 零司選手!!』そのアナウンスを聞いた時、俺は息を深ぁーく吐いた。そして観客の歓声に応えるように手を振り、さっさと裏にはけた。

第一関門突破したな。相手の銃弾を弾いて、その弾で的の中央を狙う。言葉にすればそれだけだが、言うは易く行うは難し。これをやるために跳弾射撃などという普段あまりやらないことを練習したのだ。相手の得点を減らし、自分の得点を増やす。これができればまぁ勝てるだろうからな。

しかしその間ずっと集中していたせいか、少しクラッと来たな…おそらく頭の使いすぎって奴だ。これが続くようなら弾く弾の数を減らす必要がある、そうすると当然勝率は下がってしまう。俺もアドシアードに出場することには乗り気では無かったが、出るからには勝ちたい。そう思うのは普通だよな?

「明智君、予選突破おめでとう。とんでもないことをやってたね」

「相変わらずの技術だな。次は本戦だな」そういって近づいてきたのは不知火とキンジだ。なんだこいつら来てたのか。

「おう、ありがとな。お前ら悪いけど少し人けの少ないところまで連れて行ってくれ、ちょっと集中力使いすぎで頭がクラッとする…」

そう頼むと2人は顔を合わせてうんうん、なんか知らんがうなづきあって俺を連れて行くようだ。

「多分探偵科棟なら今は人が少ないんじゃないかな?」

「んじゃ、不知火後は頼んだ。俺は雑用の時間だ」そう言ったキンジに不知火は頷き、俺をこっちこっち、と案内する。

はぁ、少し疲れたな。これを後2戦やるのはさすがに辛い…

 

「ほら、やっぱりね。今ならほとんど人がいないと思ったよ」不知火に連れられ来た探偵科棟はなるほどほとんど人がいない。…というかいなさすぎじゃね?

「なんでこんなに人がいないんだ?」そう聞くと不知火は少し悩むそぶりをしつつ、こう答えた。

「今レキさんがスナイピングの予選でてるから、そっちを見に行って反対側の探偵科棟にはほぼ用がある人がいないと思ったから、かな?」

なるほど、今はレキが出てるのか。てか不知火よ、こっちに聞くなよ。多分その話が本当ならそういうことだろうし。

「ふーん、レキが出てるのか。中継観れるか?」

不知火は相変わらずの優男スマイルをこっちに向け、にこやかに言った。

「明智君はレキさんが気になるのかな?僕の携帯で見れるから見るかい?」

「なんだその言い方。単純に結果が気になるだけだ。ほら見せろって」

普通同学年が出てたら結果くらい気になるだろ?それこそレキがどう思ってるかは知らんがな。不知火の言い方だと俺がレキを恋愛対象として見てることになるが、たかだか同じ学校になって一月で惚れるなんてことはないだろ…まぁあいつは顔立ちはいいし、武偵高の生徒にしては珍しくうるさくない奴だから嫌いってわけじゃねぇけどさ。

不知火が取り出した携帯でアドシアードの情報を探っていると、げっ。もう俺が予選突破したって話出回ってるのか。なんか知らんけど『零司様素敵!』とかいう書き込みもあるけど無視だ無視。言ってることの意味がわからん。んでスナイピングスナイピング……お、あった。中継を繋ぐと丁度予選が終わったところらしい。結果待ちのところか。

『予選突破者は21番 レキ選手!!』

ま、そうだろうな。あいつが絶対半径(キリングレンジ)の中で外すなんてそうそう考えられない。

結果は確認できたので、俺は相変わらずニコニコしている不知火に礼を言って返す。

「そういえば明智君、次の準決って何時からだい?」そう不知火は聞いてきた。ちなみに今は11時30分だ。

「次は13時丁度から、さっきのとこでやるんだけどな。ちょっと俺は英気を養うためにここで昼寝をするぜ。12時半になったら起こしてくれよ〜」そう頼むと不知火は少し困り顔。

「ごめん明智君。僕は12時から雑用係が入っちゃってるんだ。武藤君にこっちに来てもらうよう頼むかい?」

うーん、この完璧優男。後の配慮もしっかりだ。

「おう、それでもいいけど武藤に今連絡つくのか?」電源を落としてる可能性もあるだろうに。

「多分武藤君、そういうとこガサツだから電源ついてると思う…あっ、武藤君?シフトが終わったら探偵科棟来れない?今明智君といるんだけど…」

なるほど、不知火の予想どおり武藤は電源付けっ放しだったらしくトントン拍子で決まっていくな。

「…ということだ。明智君、武藤君がこっち来てくれるってよ」そう不知火はニコニコしながら言うので俺はひょいひょい、携帯をこっちに寄越すように頼む。

「おう武藤か。13時から俺本戦の準決だから。起こさなかったらマジでヤバいから頼むぜ」

『任せとけ!あと予選突破おめでとさん!待ってろよな!』相変わらずこの馬鹿は元気そうだ。

俺は不知火に携帯を返すと寝る体勢を整え、目を瞑った。

 

 

 

「……智!明智!起きろ〜、時間だぞ!」その声で目を覚ますと武藤となぜか理子がいた。いやなんで?

「寝ているあっちも中々イケメンでしたな〜、ぐふふ!理子トキめいちゃった」

「なんで寝てない奴が寝ぼけたこと言ってんだよ。武藤とまぁ一応理子、ありがとさん。無事英気を養ったから本戦も頑張ってくるわ」

「おう、ガチで寝てるなんて意外すぎたけどそれ位はおやすい御用だ、本戦も頑張れよ」

「うっうー、理子は準決を見に行くのであります!頑張りたまえ若人よ!」

武藤と理子はそれぞれらしい返答をし、応援してくれる。それに感謝をしつつ、俺は運営本部に戻った。

 

 

〜〜少年射撃中〜〜

 

結果から先に言おう、俺は準決勝を突破し明日の決勝に駒を進めた。一回戦は運良く、予選の時の待ち合わせ室で強いと感じた奴が全員別の組だったからなんとかなったが…逆に言えば、そいつらはほぼ全員決勝に駒を進めているのだ。

決勝は跳弾射撃なんてことをやる余裕はないと思う。あれはかなり集中力と空間把握能力を使うからな。本物の連中とやるとなるとガス欠を起こすのは俺が先になってしまう。

などと運営本部を出ながら考えていると見覚えのある薄緑の髪がいた。レキだ。

「おーいレキ!お前さんは準決どうだった?」

「いえ、まだです。このあと15時から準決勝です。あと決勝進出おめでとうございます」

相変わらずの無表情でレキは答えた。てか俺のガンシューティング見に来てたのか?意外だな…どっかの屋上でボーッとしてるものだとてっきり。

「おう、あんがとさん!まだならレキの準決見に行くか、頑張れよ」

「はい」

そう答えるとレキは全くの無表情……ん?少し口が緩んだ?気のせいか。スナイピングの会場に向かっていった。

とりあえず出店で焼きそばかなんか買ってから見に行きますか。腹減った。

 

出店で焼きそばとラムネを買ってスナイピングの会場を見に行くと既に大勢の人が集まり、今か今かと待っている。あれ、あそこにいるのは…平賀さん?なんというか、意外だな。

「やぁ平賀さん、レキ目当てか?」

「おー明智君なのだ、決勝進出おめでとうなのだ!レキさんも明智君も大口顧客なのだ、だから応援はするのだ!」なんというか…装備品のこと以外なら本当に中学生か!と思うほど単純だよな、この子。見てくれもそうだし。

そう思ってると周囲がザワめきだす。なんだ?と入場口を見るとレキの姿がそこにはあった。

レキは射撃レーンに入り、ドラグノフの最終確認を行って狙撃体勢に入った。

『それでは準決勝一組目、始め!』そうアナウンスが流れると同時に号砲が鳴る。それと同時にレキはタァーン!と放つと目測1600m先の的の中央を貫いた。そしてどんどん距離を伸ばしていく。それでも一切表情を変えず淡々と貫いていく…!!

「おー、レキさんは相変わらずすごいのだ!あんな遠くの的をよく撃てるのだ!」

「だなぁ、あそこまでの距離になるとノータイム狙撃なんで出来ねぇよ。すげぇもんだ」

あれが狙撃科の麒麟児か…狙撃科で何回か見てるといえば見てるが、やっぱりその度にすごい、と感じる。

『そこまでー!!』とアナウンスが入るまで、俺は無意識にレキを見ていた。

そして案の定レキは決勝に進出となり、本来なら軽ーく済むはずの帰りのHRが俺とレキを賞賛する奴らの影響でかなり長引いてしまった。

うーん、黙想する時間ないなぁ。疲れたし晩ご飯は仕方ない、コンビニのお弁当で済ませよう。

そう思い、コンビニに立ち寄ったが…弁当どころかパン一つ残ってねぇ…アドシアード期間にコンビニを頼る人が増えるとは思っていたがここまでとは…!!

俺は仕方なく家にあるもので料理を作って食べ、シャワーを浴びた後に疲れに身を任せて眠りについたのであった。

 

 




準決勝で零司君は予選とほぼ同じことをして勝ち上がったのでカットカット!!
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